「宿題『フェスがなくなる理由を考えよ!』」

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★NF#11
連日のEX THEATRE でのLIVE、NFお疲れ様でした!
私は今回、友達と一緒にNFに参戦しました。
初めてのクラブイベントだったので、初めはとても緊張しましたが、音に身を包み、本能のままに揺れる感覚の心地良さに気付きました。
今までクラブは、高嶺の花的な存在だと思っていましたが、音楽は勿論のこと、自由に出入り出来たり、さっきまで知らなかった人とも、ちょっとしたキッカケで仲良くなれる素敵な場所であると言う事を体感する事が出来ました。
これを機に今後は、正しく夜を乗りこなせるような素敵なクラブイベントに足を運んでみたいなと思います。
素晴らしい音楽体験を有難うございました!

華の街
女性/19歳/埼玉県


山口「そう、先日ROPPONGI EX THEATERで久しぶりに……8ヶ月ぶりに、NFを開催しました。アルバムができるまではNFは禁止よとマネジメントからきつく言われていたのですが、4日間EXシアターでLIVEがあって、5日間貸し切っていたんですね。で、真ん中が空き日になっていたので「ここNFやればいいんじゃないですかね?」って言ったら、社長も「あ、いいね。やる?」っていう風になったので、やらせていただきました。今回はバンドを入れました。今まではクラブイベントでDJだけだったんですけど、DJとDJの間にバンドを入れて、Attractionsっていう福岡のバンドと藤原ヒロシさんのバンドとD.A.N.。DJもRhizomatiksのお二人真鍋(大度)さんと黒瀧(節也)さんと、と、(草刈)愛美ちゃんと、岩寺(基晴)江島(啓一)は2人組でやって。本当に楽しかったなって。クラブって怖いってイメージがあるけど、そんなことないから。(もちろん変なイベントもあるから、行くのに気をつけたほうがいいと思うけど。)NFに関しては健全なイベントなので、また開催した際には足を運んでいただけたらと思います。未成年が入れる時間帯にもやりたいなと思っているので。」

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「では黒板を書きたいと思います。」

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今回は、皆さんに出していた宿題『フェスがなくなる理由を考えよ』に提出された回答を紹介していきます。フェス・ブームが起きている日本では、全国各地でさまざまなフェスが開催され、開催期間が長くなったり動員が毎年増えているような大型フェスもあります。そんな中で、もし音楽フェスがなくなるとしたらどんな理由が予想できるかを考えてもらいました。

★フェスがなくなる日
仮想現実と高画質画面および高音質サラウンドヘッドホン、触覚フィードバックによるスーツが技術革新によってもたらされれば、わざわざ外出して見ないと思いますし、アーティストのホログラムを呼び出して、自分が好きなようにフェスを組めるというようなこともできます。
アーティストは曲とホログラムを売ることで収益になるのかもしれません。
スピルバーグ監督の映画『Ready Player1』のような世界だったらそうなると思います。

Hawai
東京都/18歳/男性


「要するに、実際に自分が足を運ばなくても、仮想現実の中でLIVEが体験できるようになったときには、フェスっていうものがなくなるんじゃないかなって。これは、フェスがなくなるっていうよりも、LIVE自体がなくなるっていう考えだよね。うーん、僕はなー……実際に生の音を体で感じるっていうのをテクノロジーの進化によって全く同じように体感できる日は来ない気がするんだけどね。全く種類が違うと思う。でも、そうなったらフェスの種類が変わるのかもしれないね。フェス自体がなくなるんじゃなくて、フェスの種類が増えるのかもしれないなとは思います。」

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★フェスがなくなる日
フェスがなくなる日、
それはフェス会場(主に野外)の開発が進み、
特にビルやマンションの建設が始まって「場所」がなくなる日だと思います。
東京2020に向けてすでに会場の整備、周辺の道路工事などが進んでいるので、そう遠くないのかもしれません。

メーガン警備員
福島県/18歳/女性


大きい音で、外でLIVEができる場所がなくなってくると。特に都市型フェスはそうなっていくんじゃないかなってことね。でも、屋内のフェスだったらそういう心配はないかなっていうところもある。野外フェスがなくなるんじゃないかなっていうことは、僕もありえるかなって思う。結構野外でのフェスはリスクがあるんですよ。雨が降ったり、風が強かったり。そういう意味で屋内フェスのほうが安全ではある。で、フェスみたいな大きいイベントの中で事故があって、けが人が出たり、ましてや死亡者が出たときには、そのカルチャー自体の全体に影響を及ぼしかねないから、細心の注意をイベンターも払っているんだけど、これだけフェスができてくると、ちゃんと厳重に安全を管理しているフェスじゃないものもひょっとしたら出始めてきて、そこでなにかトラブルが起きた時に、フェスっていうもののイメージ全体に広がっていく可能性はあるかなと思う。」

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★フェスがなくなる理由
ネット配信が盛んになり、ライブもお金を払ってネット配信でライブをみるというのがあたりまえになり、
フェスの主催側も、お金を払ってネット配信でフェスをやればいい、
かつフェスに来る側がわざわざ足を運んでこなくても、
色んな人のライブが自分の好きなようにみれて、自分が見れなかったのは、何日間いつでも見れるのがいい。というのが、私の理由です。

まきまっきー
東京都/14歳/女性


LIVEはもうネットでいいと。ネットで体験できて、好きな時に好きなものが見られればいいから。でも、これは現時点でもそうですよね?ネットじゃなくてもBlu-rayとかでLIVEを疑似体験できる。それでも、生で見たいって僕は思うんだけどね。あとは、アイドル的人気がある人たちは、顔を見たいとか会いたいっていうのはあるけどね。ただ、僕がLIVEをやっていてステージの上で感じることのひとつとしては、同じ時代で同じ時間をひとつの空間で音楽を使ってシェアしているっていう感動……みたいなものは、いつも思います。それは、実際に会わないとリアルに感じ取れないし、インターネットはラグもあるしね。そういった部分では生の方がいいんじゃないかってまだ思うけどね。」

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★フェスがなくなる日
フェスが増えすぎて、今はいろんなバンドが観れて嬉しいなって思っていますが、次第に1つ1つのフェスで、みんな本当に好きだって思うバンド、アーティストが定まってきたら、結構高い値段払ってフェスに行くよりも、その半分ぐらいの値段で、好きなアーティストだけ、しかも、3時間ぐらいずっと聴いてられる方がいいって人が出てきて衰退するっていうのは考えられると思います!
友達をみてると、音楽はあんまりわかんないけど、今は試しに行ってみたいって人も多い気がします!
あとは、インスタ映えでフェスに行ってる人も結構いると思うし、インスタが衰退したら、フェスも衰退しちゃう気がします!

卵ハンバーグ
東京都/17歳/女性


「はー……結構、的確なこともいろいろ感じている人だなと思います。実際にフェスに行ってそのあとワンマンライブに行った人の統計ってとったことはないけど、肌感覚では……10%いないと思う。フェスはフェス、ワンマンはワンマンって切り分けていて。フェスをきっかけにあるミュージシャンを好きになって、CDを買うとかちょっと追いかけるっていうのはあるけど、ワンマンに足を運ぶっていうのはないんじゃないかなって思うんですけどね。あと、インスタ映えでフェスに行くっていうのはわかる。これは結構大きいんじゃないかなと思います。SNS自体が衰退していくかどうかはわからないけど、変化はしていくんじゃないかと思いますね。日本も都市型フェスがいくつもあると、呼ぶミュージシャンが被ってきたりもするし、地方に行くっていう部分ではまだ分散するだろうけど、ひとつのミュージシャンが好きで、そのミュージシャンを追いかけて回るっていうことはなくなるんじゃないかと思いますよね。」

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「でも、僕が思うのは、僕たちが普段ライブでやるのは2時間くらいのセットですけど、フェスって、ひとつのバンドの持ち時間が最短で40分……35分っていうのもあったかな、長くて1時間。1時間越えなんて滅多にないですね。アンコール込みでね。アンコールは(一度ステージから引っ込んで)、もう1回出る時間があるから5分は減るのね。なので、僕らはアンコールをやらずに曲をやったりもするけど。そういう世界観とワンマンで見せる世界観っていうのは全然違うし、フェスのラインナップによってお客さんの楽しみ方って定まってくるじゃないですか。例えば、ジャキジャキ系のミュージシャンが多いフェスの中では、自分たちの曲調が受け入れられるか……静かな曲調が受け入れられないから、そのフェスに寄り添って、楽しみ方をコントロールしたりもするし。逆に、今はなくなっちゃったけどTAICOCLUBとか、そういうクラブ系のフェスに対しては、もうちょっと自分のグルーヴを持っていったりとかコントロールはするけど、なかなか難しいと思う。」

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「あと、音響が悪いっていうのは、フェスにおいてすごい問題点だと思うし、フェスが衰退していくひとつの理由になるんじゃないかなと、実は思っているんですね。日本で今行なわれているフェスで音響が良いフェスっていうのはほぼ無い。特に屋外のフェスはね。野外フェスはほとんど音が悪いですね。でも、僕はフェスって……卵ハンバーグも言っていたけど、音楽には興味が無いけどお試しで行ってみたいっていう、足を運ぶ入り口になっているにも関わらず、素晴らしい音楽体験、音響体験ができないと、その先にもっと音楽を好きになろうっていう気持ちにならない気がするんですね。楽しみ方が、音楽を聴くっていうことよりも、空間の方に依存していっちゃうから、音楽以外のものに引っ張られていったときに、音楽から離れていっちゃう気はしますね。だから、もうちょっと音響のシステムっていうものに投資してもらいたいなっていうのを、どのフェスに対してもありますね。鹿野(淳)さんがやっているVIVA LA ROCKは、結構頑張っていて、僕らのサラウンドシステムを聴きに来てくれて、実現したいってスピーカーを足したりしていたけど。頑張っている人がいる中でも、もうちょっと頑張ってほしいなと思うフェスもたくさんあるかなと思います。」

「ステージが多すぎるのもね。ミュージシャンにとってチャンスが増えるのは良いと思うけど、小さいステージ目掛けて行く層って、今のユーザーの中ではあんまりいないんじゃないかと思うので。そういうコントロールも音楽メディアがやっているフェスだったらやっていかないと、フェスがなくなる大きな要因になると思う。」

「ただし、テクノロジーの進化によって、LIVEの疑似体験ができるようになったからってフェスがなくなったりLIVEがなくなったりするようなことはないかなと僕は思う。違う体験としては新しく生まれるけど、生で体験するっていうのとは違うかなと思いますね。」

「あと、海外のVIPライブでは……この間あったテイラー・スウィフト(Taylor Swift)VIP席の10万円の席とかって招待に使っているんですよね。チケットを高いお金で買って、テイラー・スウィフトの良い席を顧客にどうですかって招待してあげたりとか。そういうような使い方もされていたりするから、日本のフェスやワンマンライブもそうなっていくんじゃないかと思う。でも、日本は結構難しいんですよ。VIP席とか作ると、高校生はそこに行けないから差別だとかそういう声も出てきたりするんでね。僕らもプレミアム席を作った時にすごい批判がありましたからね。でも昔は、A席やB席、SS席とかあったわけですから。みんなが一緒じゃなきゃいけないっていう……音響的なことを言うと、みんな一緒には絶対ならないんだけど。みんな一緒にしてほしいっていう気持ちは分からなくはないが、なかなか難しいかなと。テクノロジーでそういった部分が解決されていくともう少し違う風になるのかなって思うけど。」

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サカナLOCKS!的見解として、フェスがなくなる日は、テクノロジーの進化によってはなくならないが、音楽体験を求めなくなる層が増えてくると、フェスっていうものは衰退していくんじゃないかと。少子化していくし。だから、年齢層関係なく音楽を楽しめる空間にしていくっていうのが今後のフェスの課題なんじゃないかなと皆さんの宿題を見て考えさせられました。」






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