山口「はい、授業を始めますから席に着いてください。マンガを読んでいる人はマンガをしまいなさい。Twitterを開いている人はTwitterを閉じなさい。Instagramを開いている人はInstagramを閉じなさい。授業が始まりますよ。今夜はまず、黒板を書きたいと思います。」
「これは今日の日づけです。今夜は、今日までに[サカナLOCKS!掲示板]に届いた書き込みを時間の限り紹介していきたいと思います。皆さん、たくさん書き込みしてくれているので、たまにはそれにお返事をしていきたいと思います。」
★高崎アリーナ
4月9日の高崎アリーナに行きました。
僕がサカナクションのことが大好きなのでお父さんがチケットを取って電車で連れて行ってくれました。産まれてはじめてのコンサートだったので、ドキドキしました。高崎アリーナに着いたら、大人の人達がたくさんいて、小学生は僕だけかと思ったけど、8人位みつけたので安心しました。コンサートが始まって15分位はテレビで見るのと違って音が大きくてビックリしました。そのあとは、ずっとかっこよかったです。それと大人の人達が全員手をあげておどっているのを見てビックリしました。遊園地に行くよりも楽しいかったです。ドラえもんのタイムマシーンがあったら、4月9日に戻ってまたサカナクションを見たいです。産まれてから、10年間で1番楽しい1日でした。それから、お父さんがサカナクションのグッズをたくさん買ってくれました。うれしいかったです。また、サカナクションのコンサートに行きたいです。
男性/10/東京都
「10才!っていうことは小学校4年生か5年生?小学生の人数、数えていたのかな(笑)。オニポテ君、10才でサカナクションのライブ……音が大きかっただろうね。10才であの大きい音を聞くと、なんだこれってなりますよね。僕も小さい頃、大人が真剣に歌っている姿をコンサートで初めて見たとき、なんか恥ずかしかったですもんね。大人が騒いでいる姿をみて、なにこの人たち……みたいな。でも、そういう経験を10才で出来ているっていうのが素晴らしいと思いますし、オニポテ君が高校生や大学生になっても、サカナクションのライブに行きたいなって思ってもらえるように、僕らも頑張らなきゃいけませんね。」
「SAKANAQUARIUM 2017 10th ANNIVERSARY 『2007.05.09』TOUR、ただいま開催中です。サカナクションは10周年。10周年パーティを全国各地でやっていますが、次回は4月29日に長野 ホクト文化ホールです。長野、行っちゃいますよ。長野の後は富山かな。今いろいろ回っていて、地方で美味しいものを食べられるので楽しいですよ。あと、お祭りの町に行くのが続いていたんですよ。青森は、ねぶたでしょ。徳島は阿波踊りでしょ。高知はよさこい。踊りの町はみんな踊りが上手いし、自然に体が動きますね。シャイな部分もあるけど、スイッチが入るとみんな踊り出すので、いろんな地域でやると面白いですね。」
★10周年!
サカナクションの10周年イベントのチケット当たりました?
どんな内容になるのか本当に楽しみです。
女性/20歳/大阪府
「そう!5月9日に、サカナクションデビュー10周年イベント『2007.05.09. ? 2017.05.09』を新木場STUDIO COASTで開催するんですね。これは10周年記念パーティだ。サカナクションの会員向けのライブなんですけど、この日のイベントで演奏して欲しい曲をサイト上で募集しております。いまここで順位は発表しないぞ(笑)。だけど、ざっと見ると結構、有名曲が上位に食い込んでいるなー……僕ら的には拍子抜けだぞ(笑)。普段ライブでやらない曲をこのときに演りたいんだけど、ランキングがこれじゃいつものフェスみたいになってしまうので(笑)。いろいろと考えていますが、この日はストリーミング配信も予定しています。なので、投票しても行けないじゃんって人も配信で見られるので、投票していただきたいと思います。上位何曲かをライブで演奏しますよ。それ以外にも、……普段のサカナクションのライブはひとつひとつ念密に練られていて、オープニングからエンディングまであっという間……MCもなく演っているんですけど……、この5月9日のパーティはめちゃくちゃしゃべります(笑)。しゃべるし、私服だし、もしかしたら『NFパンチ』ノリがあるかも。だから、これを見てこれがサカナクションだって思わないで欲しい(笑)。特別な日になると思うので、皆さん楽しみにしていたください。まあねー……岡崎がこのライブ中にどれくらいしゃべるかっていうのを楽しみにしていてください(笑)。」
★チケット転売ゆるせない。
サカナクション10周年イベント、2度も外れてしまい途方に暮れていたのですが、それを定価の3倍以上で売りに出している人を見かけて悲しさと同時に怒りがこみ上げてきました。
こんなに対策をサカナクション先生が練っているのに、その場に行ってお祝いしたい純粋なファンの方もいたのに、それでも転売されてしまうことに憤りを感じました。
その時に、一郎先生がチケット高額転売のことを話されていて、新たにチケトレのサービスを開始すると知りました。一郎先生の、健全な音楽ファンにライブを楽しんでほしいという気持ちが強く伝わって、私もすごく応援したい気持ちになりました。一郎先生がそこまで頑張ってくれるのはとても嬉しいし、ファンである私達にも何かやれることがないかと思っています。尊敬しています!
女性/13/神奈川県
「うーん……これは嬉しい。一郎先生は音楽の振興などに取り組むライブ・エンタテインメント議員連盟の報告会に出席して、それがニュースにもなりました。それがどういうものかというと、チケット高額転売っていうものは法律で規制できるものなのか、規制するためにはどういった方法がいいのか、その問題は他にどんな問題が含まれているんだろうっていうのを、議員の人たちと法律のプロの人たちを交えて僕たち音楽側の人たちとコミュニケーションをしてきたわけですね。この問題は音楽だけの問題じゃなくて、実は舞台や演劇でもすごく問題になっていて、2.5次元ミュージカルの松田誠さんもいらっしゃっていて、松田さんも、チケットが99万円とかになった話をしてくれて……チケットが99万円ですよ。千秋楽のよい席のチケットが。現実的にそれが売れているんですって。しかも、そのときは顔認証があったから、99万円で買ったけど、現場に行ったら入れないっていう……ただの払い損っていうことが起きているらしいんですね。これは音楽側でも、そんなに高額にはなっていないけど、さあチケットがソールドアウトしたし、ライブやるぞって始めたら、2000席くらいガラガラになっている……みたいな。なんでかというと、チケット買取業者がバーッと買い占めて押さえちゃって、売れなかったから、それをそのまま流すっていう。行きたかった人たちは当日券なんてないと思っているから、そのまま席が空いちゃっているっていうことが現実的に起きているんですね。そういった方法をどうやったらなくすことができるのかっていうのをいろいろお話を伺ってきました。」
「ただ、これは非常に難しい問題である……と。僕たちみたいに、これをなくして欲しい、ダフ屋行為と同じじゃないかって言っても、資本主義の原理的にはこのチケット転売は問題ないでしょっていう人もいるの。ただ、それを業者としてやるのは問題があるとか、それで得た収入で納税していないとか、そういった問題はあるから、業者と個人でチケットのやり取りをする人の差はどこにあるのかっていうのをきっちり区別するのは難しいよね……って。これから議論をしていかなきゃいけないんですが、一歩進んだことは進んだから。皆さんのモラルに訴えるしかないところもあって……。」
「いちばん重要なのは、『高額チケット転売をみんなは買わない』こと。」
「どんなに行きたいライブがあって、それがネット上で売っていても、それは買わないっていう風にしないと。その救済処置みたいなものを僕ら音楽側でもやっていかなきゃなって思う。ミュージシャンっていうのは一番リスナーやファンのみんなと近い距離にいるので、みんなの意見もたくさん聞けるし、それを反映する側として、僕がこういった団体の中に立って音楽側と議員とファンに近いミュージシャンっていう立場で進めていきますので、皆さん期待していてください。僕、頑張りますのでね。こういう風に考えているのは僕だけではなくて、僕より先に取り組んでいるミュージシャンもたくさんいたし、今表舞台に立って言っているのは僕だけど、たくさんのミュージシャンが賛同して考えてくれているっていうことを理解してもらいたいと思います。」
そろそろ授業終了の時間になりました。
「テクノロジーが進化することで、いろんな問題が生まれるんですよ。チケット転売もそうだけど、違法ダウンロードも問題になったでしょう? CDが売れなくなるっていうことになったけど、今では配信も当たり前になったしね。だから、時間がいろいろと解決してくれることはあると思う。ただ、チケットに関しては、ライブっていう生。それは永遠に変わらない価値だと思うんですよ。そのシステムをちゃんと構築しておかないと、未来にはとんでもないことになると思うんです。あと、音楽を純粋に楽しみたい人たちが搾取されているっていうのはひどいとおもう。文化を提供する側、そして、文化を受け取りたいと思う側がその関係性だけでちゃんと成り立ちたいんです。全くそこに関係がない、文化とは関係ない人間がそこに市場価格を持ってきて、そこでビジネスを勝手にやるっていうのは、僕らからすると許せない。どいてろよ、邪魔だって思うのでね。なんとかしてこのシステムを構築していきたいと思います。ということで、今回の授業はここまで。」
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