山口「今夜も授業を始めますが、いま先生の手元に、前回のツアー、SAKANAQUARIUM2015-2016 "NF Records launch tour" の幕張メッセで限定発売したツアーパンフレットがあります。……これねー、本当に良いんですよ。作るのに時間がかかっちゃってね。セットリスト1曲ずつの思い出が書いてあったり、衣装のこと、演出のこと……色々書いてあって、本当にこれを作るの大変だったんです。これは、幕張メッセ公演限定発売だったんですけど、5月10日から通販を始めるので、是非みんな手にとって欲しいです。無くなったらもう終了だからね。手にとってもらえたらと思います。」
★NF 3LDK
当選しました!!
ありがとうございます!!!
もしかして一郎さんがコントロールしてくださったのですかね。笑
楽しみだなー!!
女/14/東京都
「ぽわわ、一郎先生は操作してないぞ(笑)。これは、全部厳正なる抽選の結果だぞ。サカナクションがオーガナイズするパーティ、『NF』。次回は、5月20日(金) 18:30より、東京・恵比寿LIQUIDROOMで開催致します。生放送教室に行った時もお話ししましたが、今回は深夜のイベントではないため、10代の君たちも来ることが出来ます!未成年OKです。わー、これはすごいですねー。今回未成年OKにした理由は、大人しか来られないイベントへの憧れみたいなものを10代の人たちにもちゃんと感じてもらいたいし、来ることでそれを体験してもらいたいと思って。クラブバージンをサカナクション先生たちが奪うぞ!という、初めての体験をみんなと一緒にシェアしていきたいというのがサカナクション先生の狙いだったので、これは楽しみだぞ。だけど、未成年じゃない人もいっぱいいるわけです。だから、お酒も売っているのね。……でも、どのライブもそうか。だから、こっそり大人のふりしてお酒を飲んだりしたら、本当にあれだぞ……先生、普段メディアでは見せない、"怖一郎(こわいちろう)"が出るぞ!
ダメだぞ!でも、これはみんなが体験したことがないイベントになると思うのでね。健全なので、危なくないので、お父さんやお母さんを説得するときも良いと思う。是非遊びに来てもらいたいと思います。」
「では、黒板を書きます。」
「でも、あれだな。先生、最近テンション高いな。先週のジョーズに追いかけられているやつ、結構好評だったぞ。また次は違う映画の音楽を使ってやってみようかな。『ランボー』とかね。あと『ロッキー』とかね! ♪タタタータタター……「やったぞー!!!!」みたいなね(笑)。」
本日5月5日は、こどもの日。ということで今回の授業は、『集まれ!サカナキッズ』をお届けします。サカナクションが好きだという、10歳以下の生徒に電話を繋いで話を聴いていきます。
今夜登場してくれるのは、東京都に住んでいるカンタくん(11)とテッシンくん(8)。小学校6年生と3年生の兄弟です。お母さんからメッセージをいただきました。
私の息子は、2人ともサカナクションのファンです。きっかけは、母である私がサカナクションが好きで、家で曲をかけて歌っているからです。先日の幕張メッセ、4/9のライブへも、家族4人で行きました。ライブへ行った帰りにも、「また踊りたいね!」「あの曲好きだな。」と、話が盛り上がって興奮していました。子どもは2人とも、なんといっても「アイデンティティ」が大好きです!だから、ライブでイントロが始まる瞬間から、喜び跳ね上がっていました!
山口「くっ、また「アイデンティティ」かー。くそー(笑)。兄弟サカナキッズとは、これはすごいですねー。おじさん、8才の時って……カエルの足に凧紐つけて、ヘビとってましたね(笑)。東京ってやっぱり進んでいるんですかねー。お母さん、多分僕と同年代ですよね?どんな音楽を聴いてきたんだろう……それも気になりますね。同じですよね?世代が。じゃあ、早速電話してみましょう。まずは、弟のテッシンくんから話を聞いてみようかな。もしもし!」
テッシン「はい!」
山口「テッシン君?サカナクションの山口一郎先生だよ。」
テッシン「はーい。」
山口「小学校3年生?サカナクション知ってる?」
テッシン「うん、知ってる。」
山口「好き?サカナクション。」
テッシン「うん。好き。」
山口「どんなところが好きなの?」
テッシン「うーんとねー。ライブの音とか、良いし、……太鼓とか?」
山口「太鼓ね!幕張のライブ来てくれたんでしょう?ありがとう。」
テッシン「うん!あれが初めてだった。」
山口「ライブ初めて?え、サカナクションのライブが人生で初のライブ?」
テッシン「うん。」
山口「どうだった?どうだった?」
テッシン「うん。すんごい人がいっぱいいた。」
山口「人がいっぱいいた?(笑) 見えた?ちゃんと。」
テッシン「あんまり見えなかった。」
山口「そうだよなー。でも音は聴こえたでしょう?」
テッシン「うん。音はいっぱい聴こえた。」
山口「どの辺で見てたの?」
テッシン「結構前。」
山口「どのくらい?」
テッシン「4列目くらい。」
山口「そんなに前で?もみくちゃにされなかった?大丈夫?」
テッシン「うん!」
山口「お父さんと、お母さんと、お兄ちゃんもいたんでしょう?」
テッシン「ううん。お父さんとお兄ちゃんは後ろの方で、ママと僕は4列目くらい。」
山口「ははは!(笑) ママと前に行ったんだ!すごいねー、ママ。ママいっぱい踊ってた?」
テッシン「うん。ママやばい。」
山口「ママやばい(笑)。いいねー。テッシンはどの曲が好き?」
テッシン「うーん……名前なんだっけ?アイ、アイデン、アイデンティ……」
山口「アイデンティティな?」
テッシン「うん!そう!」
山口「その曲のどんなところが好きなの?」
テッシン「うん。♪アイデンティーがぁとか言うところが好き。」
山口「うん、最初な。ほう。テッシン、最初にサカナクションを聴いたのはいくつのとき?」
テッシン「うーん。6歳くらいかな?」
山口「へー。最初に聴いたのが、アイデンティティーがー、なの?」
テッシン「うん、そう。」
山口「それを最初に聴いて、いいなーって思ったんだ?」
テッシン「うん。」
山口「学校のお友達はどんな音楽を聴いてるの?」
テッシン「みんな?」
山口「みんな。」
テッシン「ゲスの極みかな、やっぱり。」
山口「ゲスの極み乙女。。」
テッシン「ゲスの極みだったら、テレビでよくやってるから、多分見てると思う。」
山口「あー、みんなやっぱりテレビで音楽を聴くんだな。」
テッシン「うん。」
山口「サカナクション先生、あんまりテレビに出ないもんな。テレビ出て欲しい?」
テッシン「うん。出て欲しい。」
山口「何のテレビに出て欲しい?」
テッシン「朝やってるテレビ……」
山口「『おはスタ』とか?」
テッシン「あ!出て欲しい!」
山口「あー……。音楽番組とか見る?夜の。」
テッシン「あー!見る!」
山口「Mステとか?」
テッシン「見る!」
山口「Mステ見るんだ。じゃあ、夏くらいに、先生頑張ってMステ出てみようかな。見る?その時。」
テッシン「うん。見るよ。」
山口「よーし。テッシンが応援してくれるなら、先生、頑張るから。」
テッシン「うん。」
山口「じゃあ、カンタ君にちょっと替わって?」
テッシン「うん。」
カンタ「こんにちはー。」
山口「カンタ?サカナクションの山口一郎先生だよ。幕張のライブ来てくれたんでしょう?どうだった?」
カンタ「はい。すごいかっこよくて。あと、CDとかで聴く音楽よりも迫力があった。」
山口「そうでしょう。音が大きいでしょう?で、すごい低い音って分かる?ドーン、ブオーってやつ。あれが全然CDとかと違うじゃん。体が痺れるよね。」
カンタ「確かに。」
山口「どの曲が好き?カンタは。」
カンタ「えーっと、僕はモノクロ!」
山口「モノクロ!ほー、渋いね。モノクロトウキョー、先生も好きだよ、あの曲。」
カンタ「そうなの?」
山口「うん。カンタは小学校6年生だもんね。クラスの人たちってどんな音楽を聴いているの?」
カンタ「えーっと、星野……」
山口「星野源さん?えー、小学生で?」
カンタ「はい。」
山口「あとは? ONE OK ROCK好きな子は?」
カンタ「いません。」
山口「SEKAI NO OWARIは?」
カンタ「あ、聴いてる。」
山口「あー。ゲスの極みは?」
カンタ「います。」
山口「いるんだー。きゃりーぱみゅぱみゅは?」
カンタ「あ、います。」
山口「あ、いるんだー。サカナクションを好きな人はいる?他に。」
カンタ「そこまで知らない。」
山口「知らないでしょ、みんな。それで良いんだよー。先生たちは、クラスの1人か2人に届けば良いなと思ってるから。だから、カンタに届いてるんだよ。先生の音楽は。」
カンタ「あ、そうなんだ。すごい……良い曲ばっかり。」
山口「嬉しいわー。でも、みんなに知ってもらいたいなって思う?サカナクション。」
カンタ「はい。」
山口「テレビに出て欲しい?」
カンタ「はい。」
山口「そう思うかー。やっぱりみんなとサカナクションについて話したりしたい?」
カンタ「はい。」
山口「そっかー。先生、苦手だけど、テッシンやカンタがテレビに出て欲しいって言うんだったら、頑張ってみるかなー。」
カンタ「ありがとうございます。」
山口「なんか、一郎おじさんに質問ある?」
カンタ「えっと、どうしたら、そうやって、すごい仲が良かったりとか……どうやってその仲を築いたんですか?」
山口「バンドがどうしたら仲良くなれたかってこと?」
カンタ「はい。」
山口「そうだなー。もちろんケンカもするし。」
カンタ「そうなの?」
山口「するする。普通にケンカもするし、気まずい雰囲気になったりもするけど、何て言うかなー。カンタもあれだろ?仲の良い友達もいるけどそんなに仲の良くない友達もいるだろ?」
カンタ「はい。」
山口「で、仲が良い友達とケンカもするけど、また時間が経つと元に戻ったりもするじゃん。それと一緒だよ。」
カンタ「そうなんだ。」
山口「ただ、志っていうかさ、音楽を一緒に作ることって、すごくワクワクするんだよね。そのワクワクすることを一緒に体験したいっていう、それがひとつの絆っていうかさ、つながりになっているなって思うけどね。」
カンタ「あー。」
山口「あと、ずっと一緒にいるから、家族みたいなんだよ。何だろうなー……。僕がお父さんで、ベースの草刈愛美ちゃんがお母さんで、ドラムのヒゲが生えたおじさんがお兄ちゃんで、ギターの髪長いおじさんが弟。で、キーボードのちょっと変なお姉さんが末っ子って感じだよ(笑)。」
カンタ「あー!(笑)」
山口「そういう風に繋がっている感じかな。もちろん良いときもあるし、悪いときもあるけど、それは音楽で繋がっているから。そうやって言えば分かるかな?」
カンタ「うん。」
山口「将来、何になりたいの?カンタは。」
カンタ「ラグビー選手。」
山口「ラグビーやりたいの?今やってるの?」
カンタ「やってます。」
山口「やってんだ!怖くないの?体ごとぶつかっていったりして。」
カンタ「怖いときもあるけど、やっているうちに慣れていく。」
山口「僕も音楽をやっていてさ、怖くなるときがあるんだよ。」
カンタ「そうなの?」
山口「作った歌をみんなどう思うんだろうな、とか、曲が書けなくて苦しかったり。」
カンタ「あー。」
山口「だから、カンタもラグビー怖がらずに、楽しみながら頑張ってな。」
カンタ「ありがとうございます。」
山口「僕も思いっきり、怖がらずに音楽を頑張って、テレビにも頑張って出るな。」
カンタ「お願いします。」
山口「クラスのみんながサカナクションのことを好きって言わなくても、カンタに好きだって言ってもらえるように頑張るから。」
カンタ「はい。」
山口「お母さんと弟とも仲良く。お父さんの言う事も聞いて、勉強も頑張れよ。」
カンタ「はい。」
山口「それじゃ、またな。」
カンタ「ありがとうございました。」
山口「ありがとね。バイバーイ。」
カンタ「バイバーイ。」
今回の授業も終了の時間になりました。
山口「やっぱり、みんなに知ってもらいたいんだね。テレビに出て欲しいって2人とも言っていたし。でも、小学校のあの2人がサカナクションの音楽に反応して、かっこいいって思ってくれているのはすごく嬉しいし、それを広げていくことが大事なんだなって痛感しましたね。小学校のみんなに知ってもらうには、お母さんかお父さんが聴いているか、テレビに出るかですね。……そっかー……そうだよなー……。テレビ、頑張ってみますか。あと、そういう曲も、テレビに向くような曲も作ってみようかと思います。」
さて現在、サカナLOCKS!では、新たな宿題が出ています。
『好きな映画音楽を答えよ!』
「みんな、好きな映画はあるだろうけど、好きな映画音楽はあまり意識して聴いたことがないよな?だったら、好きな映画をもう一度見直して、この音楽は好きか、なぜ好きかっていうのを考えてみるのもいいぞ。それを是非サカナLOCKS!に教えてください。アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞したこのおじさんが答えちゃうぞ!(笑) ……ここでしか自慢できないんですよ(笑)。」