山口一郎先生生放送教室に登場!
サカナクション先生と掲示板逆電!
2016.04.21
サカナクション
春の掲示板逆電WEEK4日目!!
本日のサカナLOCKS!は生放送教室からお届け!!
山口一郎先生が、とーやま校長、あしざわ教頭と一緒に「サカナクションと掲示板逆電」の授業を行っていきます!!
生放送教室にはサカナクションの山口一郎先生がすでに着席!
とーやま校長「一郎先生、チャオ!」
一郎先生「そういうのちょっと分かんないです……」
とーやま校長「あれ……?3ヶ月休校を挟むとこういうことになるんですか…!なんだったら、一郎先生が生徒にチャオ!って言っていて、それが僕も大好きで…もう一回いってみようかな!」
あしざわ教頭「もう一回やってみましょう!」
とーやま校長「一郎先生、チャオ!」
一郎先生「チャオ!」
とーやま校長「はい来た!」
あしざわ教頭「かなり食い気味でしたよ(笑)」
とーやま校長「いや〜良かった!違う人が来てるのかと思ったよ(笑)」
とーやま校長「一郎先生は我が校の音楽の講師としてサカナLOCKS!を担当してくださっていて、今年の1月から3月まで休校でした」
一郎先生「KANA-BOONのせいでね!」
あしざわ教頭「強い口調だなぁ(笑)」
とーやま校長「その口調のせいか、KANA-BOONが“サカナパイセン、サカナパイセン”と、結構ビクビクしながらやっております(笑)」
一郎先生「可愛い後輩ですけど、出る杭は打っていかないと!」
あしざわ教頭「やっぱり厳しいな〜(笑)」
とーやま校長「いかがですか?3か月ぶりに授業再開して」
一郎先生「それはやっぱり嬉しいですよ!生徒たちに会えなかったし、こんな事あったから生徒には話そう!って思っても“あ、授業ないんだ……”って」
とーやま校長「SCHOOL OF LOCK!外の所でも色々思ってくださっていたんですね」
一郎先生「そりゃあ思ってますよ!」
あしざわ教頭「嬉しい!」
ここからは「サカナクションと掲示板逆電」!!
とーやま校長「4月から新学期になって中学から高校生になったやつとか、全然面識もない人ばかりだっていう生徒も多いと思うんですけど、どういう風に繋がっていけばいいのか?とか、そういう経験ってありましたか?」
一郎先生「もちろんありましたけど、大人になるとそういうの無いじゃないですか。逆に楽しんでほしいですけどね」
とーやま校長「そこで仲良くなるきっかけとして音楽が武器になるんじゃないかな、と」
一郎先生「確かに、色んな方法ありますよね。良いイヤホン買うとかね!」
とーやま校長「良いイヤホン買うっていうのはどういうことですか?」
一郎先生「興味を示してくれた子に、“めちゃくちゃイイ音だよ。聴いてみる?”みたいな感じで、音楽体験をシェアすると仲良くなるので」
とーやま校長「それがもし男子と女子だったりとかしたらねぇ…!」
一郎先生「そうそう。でも、片耳イヤホンだけは絶対にダメね!」
とーやま校長「俺、それすごい良いって思ったんですけど…」
一郎先生「ダメ!僕、片耳イヤホン禁止委員会委員長ですから」
とーやま校長「そんな委員会発足してたんですか!(笑)」
一郎先生「僕らは音を作る時にLRが混ざって一つのものを作っているわけですよ。それを片方ずつ分けるってことは、半分ずつってことだから、僕らが作ったものが伝わらない!っていうことなの!」
とーやま校長「いつもの一郎だ!」
あしざわ教頭「帰ってきているぞ!」
とーやま校長「確かに、仲良くなるきっかけとかドキドキを共有とか、そうじゃないんだよな。アーティストの皆さんの想いとしては」
一郎先生「片耳イヤホンをしようとしてきた女の子とかにちゃんと伝えてほしいね」
あしざわ教頭「レベル高くないですか?(笑)」
一郎先生「“作り手はLRで作ってるから両方で聴いた方が良いよ〜!”って理屈っぽい男としていこう!」
とーやま校長「自分の意見をガンガンいうのも、個性だからね」
一郎先生「間違った事じゃないから!」
あしざわ教頭「すごい強く言う(笑)」
とーやま校長「そんな一郎先生と、生徒の悩みを一緒に話していこう!」
という事で、まず最初に逆電した生徒は…
クロッピー 栃木県 17歳 男性 高校3年生
とーやま校長「早速なんだけど、今、音楽に関して悩みがある?」
クロッピー「はい。友達とアーティストについて話をする機会があるんですけど、あまり友達の知らないアーティストの方でも興味を持ってもらう方法ってありますか?」
とーやま校長「自分の好きなアーティストと友達の好きなアーティストを上手いこと融合出来たらいいなって感じ?」
クロッピー「そうですね!」
とーやま校長「クロッピーは、どういうのを聴くの?」
クロッピー「サカナクション先生とか、家入レオさんとか…。友達はBUMP先生とかback number先生とかが多いです」
とーやま校長「友達にも自分の好きなアーティストを知ってほしいんだね。一郎先生もこういう思いをされたことありますか?」
一郎先生「もちろんありますよ。まぁ、僕は関わらなかったけどね!」
全員笑い
とーやま校長「根本的な話(笑)」
一郎先生「でも、友達も自分も音楽が好きっていう事は変わらないわけじゃないですか。だから、友達が好きな音楽をどんどん聴いて、入っていくところから始めて、お互いに知らない音楽を見つけ合う事とかし始めると良いんじゃないかなと思うな」
クロッピー「なるほど!」
一郎先生「サカナクション先生とか家入レオ先生とかってある程度知られているでしょ?」
クロッピー「そうですね!」
一郎先生「ちょっと自分で言うのも恥ずかしいけど(笑)」
とーやま校長「いやいや、クロッピーも“そうですね!”って言ってましたよ(笑)」
一郎先生「みんなや自分も知らなさそうな日本の良い音楽や古い音楽でも良いと思うんだけど、それらを見つけてきてシェアし始めていくと、音楽をどんどん交換していけるようになるんじゃないかな」
クロッピー「はい!」
一郎先生「自分が好きなものだけを相手に押し付けるのは、押し付けられる側も抵抗があると思うから、何が好きなのかっていうのをシェアしていくと良いんじゃないかな」
とーやま校長「一郎先生の話を聞いてみて、どう思った?」
クロッピー「自分も結構音楽を聴くので、話を合わせることは出来るんです。でも、聞き役に回ることが多くて、曲を勧めたりはするんですけど、『その曲“は”良いよね〜』みたいな感じで…」
一郎先生「BPM早いやつでしょ?」
クロッピー「なんか、他の曲はあんまり…みたいに言われてしまって、もっと良い曲あるのに!って思っちゃうんですよね」
一郎先生「自分が良いと思うものを人に押し付けるっていうのはしなくてもいいんじゃない?自分だけ好きでいて、お互いに好きなものを見つけ合うっていう事に徹していけば、それはコミュニケーションになっていくと思うけどね。相手が好きだけど自分が嫌いなものを無理して聴く必要ないじゃん」
クロッピー「はい!」
一郎先生「新しい音楽を探すっていう事にシフトしてべきなんじゃないかな?と思うな」
あしざわ教頭「曲をどんどん聴いていって、一周回って嫌いだったものが好きになったりする瞬間もあるじゃないですか」
一郎先生「そうそう。コミュニケーションしていくと、こいつが好きなら俺も好きかも。ってなっていくかもしれないじゃん。サカナクションの暗い曲も、3回くらい聴いてみようかなって気持ちになってくれるかもしれない。信頼なんじゃないかな?」
とーやま校長「音楽という広い世界の中で友達と行けてない所はまだたくさんあって、そこを二人でいってみるとかね」
一郎先生「音楽っていっぱいあるから。古き良き音楽も合わせるととんでもない量があるわけだから、そこで友達と自分の好きなものを見つけていくっていうのは楽しい遊びだと思うけどね!」
クロッピー「はい!」
一郎先生「ちなみに友達がその曲は良いよねって言っていたサカナクションの曲は何?」
クロッピー「『アイデンティティ』です!」
一郎先生「やっぱりな!」
あしざわ教頭「早い(笑)」
とーやま校長「やっぱりなんですか!(笑)」
一郎先生「これは鉄板!」
とーやま校長「嬉しいことではありますよね」
一郎先生「嬉しい!でも、ひとこと言いたい…。この曲そんなに売れてないからな!」
とーやま校長「だけど、フェスとかでこの曲が流れた瞬間、わー!ってなりますもん!クロッピーもなるだろ?」
クロッピー「なりますね!」
一郎先生「なるほど…こういう曲書くわ!」
全員笑い
とーやま校長「結果的に、クロッピーは一郎先生に勇気を与えたぞ!(笑)」
あしざわ教頭「そうだぞ!」
とーやま校長「ありがとうね〜」
クロッピー「ありがとうございました!」
♪ アイデンティティ / サカナクション
そして、サカナクション先生は、先日「SAKANAQUARIUM 2015-2016 "NF Records launch tour"」がファイナルを迎えられました!
一郎先生「半年間やっていましたね」
とーやま校長「まずはお疲れ様でした!なんか話に聞いたんですけど、我が校の音出しとかを担当してくださっているヘルツ先生が千秋楽に行っていたんですよ。そこで一郎先生がMCで『サカナクションを解散しようと思った』という話をされたと……」
一郎先生「言った言った!」
とーやま校長「軽い!(笑)」
あしざわ教頭「すごくポップな感じで(笑)」
とーやま校長「その話を聞いてビックリしたんですよ!」
一郎先生「いや、違うんですよ。解散しようと思ったっていうか、もう続けていくことが無理なんじゃないかなと思ったんです」
とーやま校長「バンドを…って事ですか?」
一郎先生「そうそう。ベースの草刈愛美が妊娠出産して、1年半の産休をとって、それが明けてのツアーだったから全てが初めての事ばかりだったんですね。今まで愛美ちゃんが担当していたものを他の人が担当しないといけなかったりとか。例えば、僕らはバンド演奏と一緒にPCを同期して流しているんですけど、それの操作も今までは愛美ちゃんがやっていたの。それが出来なくなったので、別の人が裏で入ってやってくれたりとか。色々システムがガラッと変わってスタートした時には“これからどうなるんだろう?”って」
とーやま校長「不安も大きかったんですね」
一郎先生「めちゃくちゃ不安だらけでしたね。1年半もライブを休んでいたから、セールスも落ちたし、動員も結構落ちたんですよ」
とーやま校長「そうなんですか!?」
一郎先生「だから、ここから盛り返すの本当に難しいかも…とか、このままやっていけるかなっていう不安があって、ひょっとしたらこのツアー終えたら一区切りかなっていう気持ちだったんです」
とーやま校長「それは、どの辺で思ってらっしゃったんですか?ツアーが始まったのは去年の秋くらいですよね」
一郎先生「最初はアリーナツアーから始まってホールツアーになったんですけど、ホールツアー入る直前くらいまで思っていましたね。ホールツアーが始まってからお客さんとの距離が近くなって、お客さんの踊っている姿だったり、コミュニケーションとかをするようになってちょっとずつ“頑張ろう!”っていう気持ちになれたし、バンド自体もシステムが上手く回り始めたり、僕らメンバーだけじゃなくスタッフも愛美ちゃんに対して協力的になったりして、なんとなくルールが出来てきてから“これだったらいけるかも!”って思ってきたんです」
とーやま校長「それは、誰にも言ってこなかったんですか?」
一郎先生「言えるわけないですよね」
とーやま校長「一郎先生がファイナルの時にその話をされている後ろで、ドラムの江島先生がすごい動揺した顔をしてたらしいからね(笑)」
一郎先生「誰にも言っていなかったし、皆には“頑張ろう!乗り越えよう!”って言っていたけど、自分の中では無理かも…って思っていましたね」
とーやま校長「頑張ろう!って言っていたのは、自分を鼓舞する意味でもあったんですかね?」
一郎先生「それもあると思います。やっぱり、自分たちの中でひとつ変化があると、変化したての時って不安になったり苦しくなったりするじゃないですか。その時が一番きつかったけど、慣れてくると気持ちも前向きになるし、徐々に色んな物が見えてくるのでちゃんとやり切れましたけどね」
とーやま校長「じゃあ、今のモチベーションとしては……」
一郎先生「今は、絶好調ですね!」
あしざわ教頭「来た〜!」
一郎先生「4番、落合博満的な感じ?」
※落合博満選手は、三冠王を3回も取ったりしたとんでもなくスゴイ選手なのだ!
あしざわ教頭「その状態だということですね!」
一郎先生「絶好調なので、アルバムもすぐ出来ちゃいますよ!」
とーやま校長「えっ!」
一郎先生「アルバムを年内に作り上げて、来年の頭くらいから全国ツアーやっちゃいますよ!」
とーやま校長「すごい!またもう一段階バキッと開いた感じなんですね」
一郎先生「おでこにもう一個目がある感じ?」
とーやま校長「チャクラだ!」
全員笑い
あしざわ教頭「チャクラが全開なんですね!」
とーやま校長「今は前髪で隠れているけれど、その奥には目がもう一つあると(笑)」
あしざわ教頭「チャクラだ!って即答するのもちょっとよくわからないですけど(笑)」
そして、そのツアーの10月27日に行われた日本武道館の模様を収めたライブBlu-ray&DVDが5月25日にリリースになります!
一郎先生「これ、完全限定生産なんです!なぜかっていうと、装丁にお金かけすぎた…!値段設定してからこだわっちゃったから、採算合わないんですよ。基本、採算合わないバンドなので(笑)」
あしざわ教頭「それほどまでに良いものを届けたいと!」
一郎先生「卒業アルバム級の重さですよ」
とーやま校長「重量感もあるってことですか!」
一郎先生「それに、ライブに来た人は分かる、オープニングのあの幕……」
とーやま校長「出た!僕達も武道館で観させていただきましたけど、もしかして…」
一郎先生「そう、あのシステムをですね、ちょっと装丁に…」
あしざわ教頭「ええっ!?どういうことですか!」
一郎先生「ヤバいよ」
とーやま校長「アリーナツアーが終わったらもう使わなくなるって言っていたやつですよね」
一郎先生「そう、廃棄です」
あしざわ教頭「捨てちゃうんですか(笑)」
一郎先生「他に使う人いないからね」
とーやま校長「あれもお金がかかったって一郎先生がMCで言ってましたよね。色々と仕掛けがあるという事で、発売を楽しみにしてます!」
♪ 新宝島(2015.10.27 Live@武道館) / サカナクション
とーやま校長「日本武道館のライブ音源ですけど、前にも生徒のみんなと一緒に聴かせてもらいました!やっぱり良いですねぇ!イントロとアウトロと岩寺先生のギターソロで腕毛が立つもん!」
あしざわ教頭「鳥肌ではなく、腕毛が(笑)でも、新曲が一番盛り上がるってすごいことだと思いますよ!常に自己ベストを更新していますよね」
一郎先生「また頑張らないとなぁ」
とーやま校長「落合一郎ならいけますよ!」
そして、いつもだったらサカナLOCKS!の時間ですが、このまま生放送教室でとーやま校長・あしざわ教頭も一緒にお届けしていくことに!
先日、サカナクション先生がオーガナイザーを務めるパーティー「NF」の地方公演がありました!
一郎先生「東京だけでやっていてズルいみたいな声があったので、地方でもやることにして、とりあえず名古屋と大阪で『NF1R』を開催しました」
とーやま校長「実は今までは深夜のイベントだったので20歳未満の生徒は入れなかったのですが、今回は19時スタートなので未成年でもOKだったんですよね」
一郎先生「未成年いっぱいいましたよ!12歳の子とかもいました」
とーやま校長「一郎先生のインスタグラムにあげている写真を見てみてよ!こんな幸せそうな一郎先生の笑顔と、周りはみんな10代ですか?」
一郎先生「そうです。12歳がアフロビートで踊っていましたよ(笑)皆、歌のある音楽ライブしか体験したことが無かったから、クラブみたいな場所でどうしたらいいのか最初は戸惑っていたんですよ。最初はサインくださいとか、写真撮らせてくださいとかで踊るって事に集中できて無かったんですけど、パーティが進んでいく内にだんだん身体が揺れ出して、僕が踊っているとみんなも踊り始めていくんですよ」
とーやま校長「見よう見まねな感じで」
一郎先生「その感じが音楽を探している感じがして、すごい良かったです」
とーやま校長「すごい原体験ですよね」
一郎先生「音楽の楽しみ方が日本には少なすぎるんですよ。ライブとフェスしかないでしょ?色んな楽しみ方があるんだっていうのをミュージシャンから発信していく時代にならないと狭い範囲で音楽を楽しめなくなってしまうんじゃないかなと思っていて。クラブとか聞くと怖いってイメージあるけど、そんな事なくて。ミュージシャンが好きな音楽をかけて、一緒に踊るっていう、そういう楽しみ方もあるんだよって知ってもらいたいなと思ってます」
とーやま校長「怖がる必要は全くないですよね」
一郎先生「ちょっと大人になった気になるじゃないですか。みんな、いい緊張感があるんで変にふざけたりしないんですよ。ナンパとかも無いし」
とーやま校長「健全なんですね!音楽が好きな皆が集まってるっていう。そこで初めてクラブっていうモノを体験する人がほとんどだと思いますけど、かかっている曲も初めて聴くものも多いわけじゃないですか」
一郎先生「ほとんど初めてだと思います。結構マニアックなフロアの雰囲気になっていたし、10代に向けてとか選曲していないですからね。いつもの感じです。その模様をLINELIVEで配信していたんだけど、結構な人数が観ていて、2万人とか見てて」
校長・教頭「えーーーっ!!」
とーやま校長「さらに音楽の楽しみ方も知れるし、アーティストも知れるし。新しい自分にも出会えるじゃないですか」
一郎先生「クラスで、“俺この間クラブ行ったんだよね”って言えるのって結構嬉しいじゃないですか」
とーやま校長「見る目変わる!」
一郎先生「大人になってから“初めてクラブ行ったのいつ?”みたいな会話になったりするでしょ?その時に“16歳かな。フェラ・クティとか流れてたよ。”みたいなね」
とーやま校長「カッコイイなぁ!」
一郎先生「そういう体験をプレゼントしていくのがミュージシャンだったりメディアの仕事なんじゃないかなと思っているので」
とーやま校長「名古屋と大阪の生徒はもちろん、そうじゃない地域の生徒は今の話を聞いてより興味を持ったと思う」
一郎先生「名古屋と大阪でしかまだやっていないので、福岡、札幌、東北とかでもやりたい!音楽で元気にしてあげたいからね。僕らの仕事はそれだから」
さらに、来月の5月20日金曜日には、恵比寿LIQUIDROOMで「NF3LDK」の開催も決定!
一郎先生「これはいつものNFのスタイルなんですけど、スタートが18時半です!」
とーやま校長「という事は…」
一郎先生「未成年可!!」
あしざわ教頭「これは皆いけるぞ〜!」
一郎先生「NFのチケットって毎回たくさんの応募が来てすぐに売り切れちゃうんですけど、チケットの当選、僕コントロール出来るから、未成年多めに当てちゃおうかな!」
あしざわ教頭「これは未成年チャンス来たぞ!」
とーやま校長「そんなこと出来るんですか!正直な所、本当にNFはチケットが取れないって言って、取る前から諦めているやつもいると思うんですよ。そんな事を恐れる必要も無く?」
一郎先生「がっちり来い!と。どんどん応募して欲しいし、チケットがオークションとかで高騰しちゃってるんだよね。あれは止めてほしいね。じゃないと当日券のみとかになっちゃうから」
とーやま校長「そういうことを防ぐために、悪いことはダメだぞ!自分で自分の首を絞める事になるかもしれないからね。大好きなNFという場所をどんどん行きづらくしてしまうよ」
一郎先生「なので、コントロールして未成年多めに当てるので応募して欲しいな」
とーやま校長「今回はどんな感じになりそうですか?」
一郎先生「今回ラインナップがアンダーグラウンドサイドからすると“マジで!?”っていう人が出ます。言えないけど、僕らがリスペクトしているミュージシャンが出ますよ!今まで深夜のDJは色んな事があってストリーミングで放送できなかったんですよ。今回は夕方の時間帯なので、下のフロアでの模様をストリーミング配信するから!家で楽しもう!」
とーやま校長「優しいな〜。家をクラブにして踊る事も出来ちゃうんだ!出演者も楽しみだ!」
一郎先生「クラブの遊び方って音楽だけじゃないんですよね。出会いだったり、そこにいる事の喜びみたいなものを味わって欲しいな」
そしてついに、サカナクション主催の野外オールナイトイベント「SAKANATRIBE」を北海道で開催することが発表されました!
しかもこれはサカナクションも出演する7月17日(日)の「JOIN ALIVE」終了後23時より、メイン会場をいわみざわ公園内の山頂に移して、オールナイトで開催となっています。
とーやま校長「これはすごいよ!」
一郎先生「キャンプですから、テント張って寝て楽しもうと思っています。あの場所って色んな広場があるんですよ。なので、この先続けていけるなら、夢がある場所だなって思ったし、僕らがいる場所は本当に山の一番上なので夜景がすごい!」
校長・教頭「うわーーーー!」
一郎先生「ステージを2つ作ろうと思っていて、一つはメインステージで、もう一つはドームテントのステージ。さらにもう一つ、山の離れたところに展望台があるんですけど、そこをラウンジっていうカフェバーみたいなスタイルにしてしまおうかなと!」
とーやま校長「そこでカッコいい音楽が朝まで鳴り響いているんでしょ?」
一郎先生「とんでもない景色ですよ!それに、朝日を一緒に見ますからね!!」
あしざわ教頭「初体験というか、とんでもない思い出ですね!」
一郎先生「食べ物とか出店とかも出すし、前のNFでもありましたけど、SCHOOL OF LOCK!のブースとかもまた作ってもらえたらな、と思っています」
とーやま校長「北海道のSCHOOL OF LOCK!の生徒もそうだし、『JOIN ALIVE』もめちゃくちゃ楽しいイベントじゃないですか」
一郎先生「重要なのはそれなんですよ。『JOIN ALIVE』に出てくるアーティストって皆がなじみがあるアーティストばかりじゃないですか。そこでしっかり音楽体験した後に、未知なる音楽体験が夜に控えている。マイノリティとマジョリティが混ざりあえるっていうのが一番良いことかな」
とーやま校長「友達と行ってもいいし、好きな人を誘って行くのも良いし、楽しいことしかない!」
一郎先生「なかなか大人になると知らない場所に飛び込むことって無くなるじゃないですか。クラブに行ったことのない大人も子供も、そこでどんなことが行われるんだろう?って分からないまま来てくれるっていう、その感覚を一緒に共有したいんです」
とーやま校長「これは良いね!」
一郎先生「今、オフィシャルサイトを作っているので、詳しくはそこで案内すると思う!」
とーやま校長「そして生徒のみんな!オールナイトイベントということは俺たち10代はダメなんじゃ?と思ってるかもしれないけど……。はい、教頭先生おしえてあげて!」
あしざわ教頭「すごい具体的なチケットの話をします!まずチケットは6000円です。0歳から中学三年生までは、保護者同伴が必須ですが入場無料!高校1年生から17歳までは保護者同伴または同意書持参で入場が有料!そして18歳以上は特に保護者同伴や同意なしで入場有料となります」
とーやま校長「これはだいぶハードルが下がりましたね!」
一郎先生「ものすごい安全なイベントなので、僕はNFキャンプって呼んでいるんですけど、皆で一緒に音楽の中で朝日を見るっていうのは悪いことじゃないですから」
あしざわ教頭「絶対楽しい!」
一郎先生「家族で来てほしいし、どこかの高校の先生とかが課外授業とかで生徒と一緒に来てくれないかなと思っているんですよ」
とーやま校長「先生たちお願いします!」
一郎先生「そういう授業をやってくれる先生とかがいる高校とか良いなと思うし、そういう受け皿になりたいな、と思いますね」
♪ ナイトフィッシングイズグッド / サカナクション
一郎先生「キャンプファイヤーとかもしたいんですけど、近所から山火事だって言われるから無理かもしれないって言われたんですよ」
とーやま校長「山頂が燃えてるぞ!ってなっちゃうかもしれないんですね(笑)そこを上手いことクリアしたいですね!」
一郎先生「色々と考えてます!」
とーやま校長「5月20日(金)には、恵比寿LIQUIDROOMで『NF3LDK』!そして、7月17日(日)の『JOIN ALIVE』終了後23時より始まる『SAKANATRIBE』!行く奴は楽しんで来いな〜!」
ここからは、再びサカナクション山口一郎先生と一緒に「掲示板逆電」をやっていくぞ!
生徒の音楽にまつわる悩みをどんどん答えていきましょう!
サンプルパイタンメン 千葉県 17歳 女性 高校3年生
とーやま校長「サンプルパイタンメンも、一郎先生に聞きたい事がある?」
サンプルパイタンメン「あります!私はDJに興味があって、サカナクション先生がやっていたNFをきっかけに興味を持ちました。学校の友達にDJの事を詳しく話せる人とかが全くいなくて、調べたりしたんですけど、直接聞きたいなと思って…」
一郎先生「どんなこと聞きたい?」
サンプルパイタンメン「クラブでDJをやるのと、音楽番組とかで後ろの方でDJをやっているやつの違いを知りたいです」
一郎先生「まず、音楽番組で後ろでDJをやっている人たちの8割は当て振りだね。オケを流している状態なんだけど、クラブでやるDJは違って、踊りに来ている人たちが気持ちよく音楽に入っていけるように曲をセレクトして繋いでいくこと!これがクラブでDJの人がやる作業なんだ。クラブに入ってきていきなり演歌が流れたら雰囲気が変わるでしょ?来ている人たちがどんな音楽を求めていて、どんなテンションが欲しいのか考えて自分の知っている曲の中からセレクトして繋いでいくこと。それがクラブのDJの作業かな」
サンプルパイタンメン「ありがとうございます!」
一郎先生「バンドとかにいるDJはオケを作ったり、流したりする人なので、DJとはまたちょっと違うんだ」
サンプルパイタンメン「クラブでDJをやる際に、曲と曲を繋げるためにどういう曲をチョイスしたら良いのかっていうのはどう考えていますか?」
一郎先生「人にもよるんだけど、一番大事なのはフロアの雰囲気をどう保つかなんだよね。自分の好きな曲を1曲目にかけたけど、フロアがあまりノれてないな、って思ったら原因を考えるじゃん。BPMが遅いのかな?とか、曲調がマニアックでずっと同じ展開が続いたからかな?とか……。それをクリアにするために次の曲はテンポを上げて、派手目な構成の曲を選ぶとか。僕はそれをすごく意識しているな」
一郎先生「曲を2曲同時にかけるわけだから、テンポがあってないと揃わないので、今かかっている曲と、次にかける曲のBPMを合わせる事。曲の速さを合わせる事を覚えると良いと思うけどね。どの曲にどの曲を組合わせるのかっていうのは次の話かな。曲を繋ぐことを練習することがまず最初だと思うよ」
とーやま校長「機材があれば出来るんですか?」
一郎先生「出来る出来る!でも、レコードだとBPMが表示されないから、耳で聞いて合わせるんですよ。ターンテーブルにはテンポを変えるツマミがあるんだけど、例えば左の曲はBPM120で時報の速さだとして、右の曲はBPMが124だとすると、速い曲をちょっと落として時報の速さに変えて、頭を合わせて同時にスタートさせる。指でターンテーブルを触りながら速度を調節して、同じ速さにしながら同時に流すんです」
とーやま校長「サンプルパイタンメンは機材とかは持ってるの?」
サンプルパイタンメン「機材はまだないんです…」
一郎先生「パソコはン持ってる?スマートフォンでもDJのアプリとかあるんだけど、僕が今使っているのは『TRAKTOR PRO2』っていうパソコンのソフトで、それを持っておくと曲のテンポとかを自動で合わせてくれるの」
とーやま校長「そんな便利なやつがあるんですか!」
一郎先生「そうそう、あとはスタートのタイミングを合わせるだけ、みたいな。それは安いよ!2〜3万くらいかな。高いか…」
とーやま校長「結構しますね…」
一郎先生「でも、お年玉で買えるくらいかな。それがあれば、クラブにはミキサーが絶対あるからミキサーに繋げれば操作できる。『TRAKTOR PRO2』のコントローラーも安く売ってるし、ソフトとパソコンとコントローラーがあれば、クラブに行ったら君もDJになれる!」
とーやま校長「なろうと思えばすぐになれるものなんですね!」
一郎先生「あとはどんな曲をかけるか。テクノのイベントでいきなりJ-ROCK流したらお客さんドン引きするじゃん。その逆で、J-ROCKのイベントでテクノをかけたら皆ついていけなくなっちゃう。自分がどんな音楽が好きで、会場をどんな雰囲気にしたいのか考えるっていうことも音楽を選ぶ一つの要素になっていくと思うな」
とーやま校長「これは勉強になったんじゃない?」
サンプルパイタンメン「すごい勉強になりました!」
あしざわ教頭「なかなか教えてもらえないよな!」
一郎先生「給食の時とか放送委員が音楽掛けたりするでしょ?あれもDJだからね。全く音楽がない空間に音楽が流れた瞬間、その空間の気分が変わるじゃん。それをどんな曲にするかって選ぶのがDJなんだよね」
そして、生放送教室に流れる曲も徐々にダンスミュージックに…!
とーやま校長「出た!ヘッドホン取っちゃうぞ〜!」
あしざわ教頭「校長が踊っております!」
一郎先生「良いね〜!その腰!」
あしざわ教頭「なんか独特な動きしてますね(笑)」
一郎先生「なんだその手は…?ちょっとキモい…」
とーやま校長「おいおいおい…現行犯逮捕だ!すぐキモいって言うんだよ!」
一郎先生「キモカッコいい!キモカッコいい!」
とーやま校長「サンキュー!」
あしざわ教頭「それでOKなのか(笑)」
♪ Ame(B) -SAKANATRIBExATM version- / サカナクション
とーやま校長「DJを始めるにあたって、こういう曲いっぱい聴いていたらそれだけでも練習になる気がするんですよ」
一郎先生「なるなる。歌が無くてテンポがちゃんとしてるやつね」
とーやま校長「イマジネーションを養ってみると良いと思うな」
最後に逆電した生徒の音楽に関する悩みとは…
さかなのわた 千葉県 13歳 女性 中学2年生
さかなのわた「私は音楽のおかげで楽しみが増えたり、世界が広がったりして毎日がとっても豊かになりました。本当に音楽から色んな物をいただいているんですけど、目指している進路は音楽の方向じゃないし、今も将来も音楽に何も恩返しが出来ていないのは辛いので、私が音楽の将来に貢献できることはありませんか?」
とーやま校長「ちなみに、さかなのわたはどういう進路に進みたいって思ってるの?」
さかなのわた「外科医になりたいです」
あしざわ教頭「すごいなぁ!」
とーやま校長「お医者さんになりたいけど、その中でもどうすれば音楽に貢献することが出来るか…って事なんだね」
一郎先生「なんだろうね、音楽療法?」
あしざわ教頭「胎教みたいなのもありますしね」
一郎先生「こういう風に音楽に貢献したいって考えている時点ですでに音楽業界に貢献してくれているような気はしますけどね。医者になりながら、たくさん音楽聴いてたくさん音楽体験すればいいんじゃないかな」
とーやま校長「さかなのわたはこれからもサカナクション先生の曲を聴き続けるわけだろ?そこで感じたことだったり言葉だったりが、将来で会う患者さんとかに対して接し方もなにか変わるかもしれないね」
さかなのわた「友達に、踊る楽しさとかを教えたりした方がいいのかなって思うんですけど、皆好きになったら音楽の将来が変わるような気がするんです」
一郎先生「医者になったらお金にゆとりが出来るでしょ?そしたら、友達を自分の好きな音楽のライブに招待して、一緒に踊るとか、病気で辛い思いをしている患者さんにリラックス出来るCDをプレゼントしたりとか。自分の仕事で得たものを音楽という形で別の人に返していくっていうのも音楽の貢献の一つかもしれないね」
とーやま校長「どう?さかなのわた?」
さかなのわた「音楽に対して何も返せないかと思っていたんですけど、仕事や、そういう形で返せるのかもしれないなって思いました!」
一郎先生「でも、先生はとても嬉しい!さかなのわたみたいな子が音楽を好きになって音楽に貢献したいって思ってくれてるって事は本当に嬉しい。先生は、正直疲れたり苦しい時とかもあるけど、頑張ろうって思えたよ」
さかなのわた「ありがとうございます!」
とーやま校長「これからも音楽の事をたくさん好きでいてね!」
そして、本日も黒板の時間になってしまいました。
本日はもちろん、一郎先生に書いてもらいます!
『 体験 』
音楽っていうのはすべてが体験につながると思う。
音楽を聴いて、その瞬間自分がどんな状態だったかとか、大人になってから曲を聴くと思い出したりするし、初めての体験っていうのが音楽の世界にはたくさんあると思うんですね。
初めての体験を音楽で皆にしてもらいたいなぁ。と、皆の話を聞いて思いましたし、そこに関わりたい!今日一日皆と話して僕が改めて強く思った事です。
とーやま校長「みんなが今まで行った事ある場所とか、聞いた事あるものとか、それの何十倍もの物がこの世の中にはたくさんあるはずで、一郎先生はサカナLOCKS!や自身の活動を通じてそれらを教えてくれていると思うんですよ。そこにまず体一つで飛び込んでみる事が大事な事だと思いますね」
一郎先生「僕もまだまだやりたい事いっぱいあるし、CDとライブをする以外にも表現できる場所が欲しいんですよ。それが体験だと思うし、皆に体験を提供することが次の僕達の表現になるんじゃないかなって今日強く思いましたね」
とーやま校長「みんな色んな所行ってみよう!それが色んな自分を作っていくはずだし、未来も作ってくれるはずじゃない?」
あしざわ教頭「探検しましょう!」
一郎先生「臆することなくね!」