今回のサカナLOCKS!は『緊急学級会』。山口一郎先生は、春の七草を狩りに山へ行っているのですが、7つ目の草がまだ見つかっていないため下山しておりません!ということで "副担任's" から、ドラムの江島啓一先生とギターの岩寺基晴先生が登場です。
江島「なんか、6つ目の草までは見つかったらしい(笑)。でも、どうしても7つ目が見つからなくて、山から下りてきてません。」
岩寺「なるほど……。え?この寒い中?」
江島「そうなんですよ。帰って来なかったんです。だから、急遽僕たち副担任'sが緊急学級会をやります。」
岩寺「やります!」
今回は生徒の皆さんからリアルタイムで募集した質問やメッセージを紹介していきます。2015年のサカナクションについて、1月3日にNHKで放送されたNHKスペシャル 『NEXT WORLD 私たちの未来』の感想、ドラムやギターに関する質問など、何でもOKということでいろいろなメッセージが届きました。
■ 草刈先生おめでとうございます!
このあいだのNHKスペシャル、家族で見ました。サカナクションにとって、ぴったりな番組だと思いました。科学がどれだけ発達しても音楽のLIVEは自分が生で体験したいです!グッドバイの歌詞をもう一度噛みしめながら聴くことができました。ほんっっっとにかっこよかったです。
女/16/新潟県
岩寺「おぉー。ありがとうございます、って俺らが言うのも何だけどね(笑)。」
江島「ね(笑)。でも、ありがとうございます。」
岩寺「そうね。あのライブはアバターが参加するっていう形になっていたけど。」
江島「お客さんがね。」
岩寺「そうそう。それについては、ちょっと話したよね。やっぱり生で見たいなって気持ちがあるじゃん。」
江島「うん。お客さんがアバターだったら、もしかしたら、自分たちもアバターでライブをしているんじゃないかなとか。」
岩寺「家で、アバターを使ってああいう風にライブに参加しているとしても、仮想現実の中で、家に居ながら、あの場に居るような状態を作れるんじゃないのかとかね。」
江島「なんか、最近そういう眼鏡があるよね。それが発達すれば、結構可能性はあるのかな。」
岩寺「ただ、音の波だったり、低音の波っていう体感がどうなるのかっていうのがね。」
江島「そうだね。あれ、30年後の未来っていう設定だったじゃない。だから、曲のリミックスもAOKI takamasaさんと一緒にやらせてもらって、その時もAOKIさんと未来についていろいろしゃべっていて。人があまり動かなくなって、実際に会わなくなるのが30年後なんじゃないかって話も出ていたけど、AOKIさんの意見はちょっと違ったね。」
岩寺「そうそう。」
江島「地球にあるエネルギーはこんなもんじゃないぞと。だから、移動するっていう事がもっと簡単にできるようになるだろうっていう話だったよね。」
岩寺「移動に技術を使えば、家に居ながら、っていうことではなく、一瞬でその場所に行けさえすればいいって。
江島「っていう、エネルギーが地球にはいっぱいあるんだってね。」
岩寺「使い方次第だってね。」
江島「今回の番組をきっかけに、未来について考えたね。」
岩寺「うん、自分たちのね。」
江島「あんまり30年後について考える機会ってないから、いいきっかけになったなって思いました。」
岩寺「そうですね。」
続いては、Twitterから。
@新生よしりん
今年のお二人の抱負を!ででん! #サカナLOCKS
江島「抱負……。」
岩寺「俺はね……『鍛える』!」
江島「鍛える?!(笑) え、何、何?何を?」
岩寺「身体も心も。」
江島「あー、両方?」
岩寺「そうそう。っていうかね、メンタルがやられ気味なんですよ、最近。」
江島「何かあったんですか?」
岩寺「さっきの話なんだけど、3日のNHKスペシャルで、ちょっとミスをしてしまって……」
江島「自分で言っちゃうんですね。バレてないかもしれないのに。」
岩寺「そうそう、言っちゃっていいかなって。そういうところからメンタルを強くしていかないと。」
江島「あ、なるほどね。素晴らしい。」
岩寺「それで、結構新年から落ち込んだので、今年はちゃんと鍛えようかなって、メンタル。」
江島「いやー、僕もね、鍛えたいです、今年。なんかね、元々腰痛持ちだったんだけど……(笑)。なんかオジサンみたいな話だな(笑)。うん、腰痛持ちだったんだけど、これじゃいかんなと。前、腰痛になっちゃったアーティストさんが一大決心をして、身体をバッキバキにして、今50〜60歳でもバリバリ現役でライブをやっているって話を聞いて、俺はこれじゃいかんと思いまして。……鍛えます!」
岩寺「俺もね、腰痛が最近……(笑)。」
江島「あははは!(笑) オジサンだよ!」
岩寺「オッサンバンドだよ(笑)。……鍛えます。」
@ぷりのすけ
ぶっちゃけニューアルバムはいつ頃リリース予定ですのん?? #サカナLOCKS
江島「あー……。まず、一郎先生が山から下りて来ないことにはね。」
岩寺「そうそう。」
江島「予定が立てられないんですよねー。……出したい。今年中には。」
岩寺「うん。」
江島「今年中って、まだ1月だけど(笑)。」
岩寺「まぁ、草刈先生がちょっと、お腹に。」
江島「コウノトリさんからのプレゼントが入ったので。それでも、10月以降はライブ活動も再開できるのではないかという予想がありますので、そこら辺に向けて、草刈が無理のないペースでレコーディングを進めつつ、アルバムを出せたらいいなと思っています。」
岩寺「そうっすねー。」
@原宿ドッグ
サカナクションの結成秘話とかってありますか?かなり興味あります! #サカナLOCKS
岩寺「結成秘話……。元々、俺だよね。俺が一郎とサカナクションの前身となるバンドをやっていて、そのバンドがロックをやっていたんだけど、クラブミュージックを取り入れたいってなったときに、メンバーVS一郎の図式になって。結構対立したんですよ。で、一郎を残して、そのバンドの看板は一郎に残して、俺らは脱退したの。もうやってらんねーよ、って。」
江島「はいはい。喧嘩別れですね、それは。」
岩寺「うん、それに近いね。まあ、言い争ったりはしていないけどね。」
江島「え、その、抜けた人たちはどうしたの?一郎以外の。」
岩寺「抜けて、3人でバンドをやったんだよ。」
江島「お、それはライブとかやってたの?」
岩寺「うん。一回だけライブやった。でもコピーバンド。やりたいことやろうぜって。」
江島「ちょっと待って、やりたい事がコピーだったの?(笑)」
岩寺「本当にやりたい音楽を一回3人で合わせてやろうぜ、ってところからスタートしようってなったんだけど、その一回きりでもうやらなくなったね。」
江島「ちなみに、それは何のコピー?」
岩寺「XTC。」
江島「それがやりたかったんだ(笑)。」
岩寺「で、その後に、一郎一人で活動してたんだけど、俺だけ呼ばれたんだよ。」
江島「そうそう、その時には俺もいたんだよね。」
岩寺「あ、そうそう。俺が居ない時に、もう居たんだよね?その辺、俺もよく知らない秘話だな。」
江島「当時、札幌の音楽を一緒にやっている、同い年くらいのやつらをかき集めて。一郎がみんなに連絡してね。そのうちの一人だったの、俺が。だから、いろんな対バンしたことあるバンドのベーシストとか、この人知ってる、みたいなギタリストとかといろいろやってた。でも結構入れ替わり激しかったけどね。」
岩寺「そうだね、最初はね。」
江島「モッチ(岩寺先生)が帰ってきて、あと、岡崎が入ってきたくらいから、だんだん固定しだしたんだよね。」
岩寺「そう。で、ベーシストがなかなか決まらなかったんだけど、当時札幌でいろんなバンドを掛け持ちしてやっていた草刈が、ちょっとフリーになりつつあるって感じだったんで、」
江島「モッチが連絡したんだよね?」
岩寺「そうそう。俺は昔から知り合いだったから。……って感じで、今に至る。」
江島「はい。」
そろそろ今回の『緊急学級会』も終わりの時間になってしまいました。
岩寺「みなさん、質問ありがとうございました。」
江島「速かったですね。」
岩寺「あっという間だったね。」
江島「来週は、多分ですけど、一郎先生が山から下りてくると思います。」
岩寺「帰ってきていただきたい。そして、おかゆを作っていただきたい。」
江島「そうですね。あったまろう。ということで、今日の授業はここまで。サカナクションの江島啓一と、」
岩寺「岩寺基晴でした。」
江島先生、岩寺先生、ありがとうございました!
山口先生は来週までには七草をゲットできるのでしょうか!?
期待して待ちましょう!
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ちなみに今回の生放送教室で、あしざわ教頭はサカナクション先生と初対面……かと思いきや、やはり強力なパイプ力がここでも発揮され、江島先生とは知り合いでした。更に江島先生の口から告げられた衝撃の事実───「とーやま校長はサカナクションの初武道館公演のときの打ち上げに参加していた。LIVEを観ていなかったのに!」……この突然のちくりに慌てふためく、とーやま校長。山口先生がこの事実を知ったら、何ていうんでしょう。