明けましておめでとうございます!少し遅くなりましたが、今回のサカナLOCKS! が、2013年最初の授業。今年も、"音で学ぶ、音を学ぶ、音に学ぶ、音学の授業 サカナLOCKS! "を、何卒よろしくお願い致します。
まずはお正月のSCHOOL OF LOCK!、恒例となっている、講師陣による書き初めです。山口一郎先生にも、今年の抱負を書いていただきました。
「まあ、このままですね。先生、2012年は、ビクターの……ビクター犬の、飼い犬でしたから(笑) 本当に働かせられまくったので、なかなか釣りに行けなかったんですよ。でも、先生のエネルギーの源はやはり自然から得るエネルギーで、都会と自然のギャップに先生は癒されるし、先生にとって、釣りというのはその中の代表格です。釣りもやって、ちゃんと音楽に転化していきたいです。これは、目標だし、願いですね。」
さて、2013年最初の授業。今回、昨年生徒のみんなに出していた宿題「2013年 ブレイクしそうなアーティスト」を紹介していきたいと思います。皆さんから届いたアーティストの中から、多かったものを中心にピックアップして、楽曲を聴きながら、それぞれのバンドの特徴や魅力をみていきます。
「2013年、ブレイクしそうなアーティストということで。出る杭は早めに打っておかないとね!(笑) みなさん、たくさん送ってくれてありがとうございます。たくさんの生徒が送ってくれたので、これは楽しみだな。先生は今、制作中ですからね。良い刺激になるかもしれません。」
私が思う2013年にブレイクしそうなアーティストは、back numberです。理由は、最近、興味がなかった人が、ドラマの主題歌を聞いてから興味を持つようになる人が多いからです。また、オススメポイントは、恋系の曲が多いのですが、その自分の気持ちをありのままに書いたような素直な歌詞です!
ラジオネーム:とろけるプリン
女/17/埼玉県
back number
メンバー:清水 依与吏(Vo.Gt.)、小島 和也(Ba. Cho.)、栗原 寿(Dr.)
バンド名の由来は、"別れた彼女にとって、自分はバックナンバーだから。"
デビュー直前に、iTunesが選ぶ2011年 最もブレイクが期待できる新人アーティスト"Japan Sound of 2011"に選出。
大人気コミックが原作の映画『今日、恋をはじめます』のテーマソングを担当。
フジテレビ系土曜ドラマ「高校入試」主題歌を担当。
「back number……知らないなぁ。デビューしてすぐドラマの主題歌をやるくらいだから、相当、期待されているんでしょうね。映画のテーマソングもやってるの?そして、フジテレビ系テレビドラマ、長澤まさみちゃん主演『高校入試』の主題歌も担当……嫉妬!……それでは、聞いてみましょうか。」
♪ 青い春 / back number
「なるほど〜。TRICERATOPSとか、そういう感じがしますね……言葉の詰め方とか、コード進行とかもすごくその雰囲気がします。この歌詞を書いている、清水依与吏さん、すごく真面目そう。歌詞がなんだか日記みたいですね。back number、人気があるんですね〜。噂では、この学校の女子クラスの方で人気という事で……嫉妬だな〜(笑) なにかと嫉妬していくからね。」
僕が思う2013年ブレイクするアーティストは、SAKANAMONです!YouTubeで見つけて、最近デビューした3ピースバンドです。同じ"サカナ"を名乗る同士、意識するのではないですか?
坊主
男/17才/京都府
SAKANAMON
メンバー:藤森元生(Vo.Gt.)、森野光晴(Ba.)、木村浩大(Dr.)
バンド名の由来:「聴く人の生活の"肴"になるような音楽を作りたい」という願いから。
2012年ビクターの "GettingBetter" よりメジャーデビュー。
「はいはい、SAKANAMONね!これね、意識してたんですよ。意識していたら、(サカナクションと同じレコード会社の)ビクターが獲得したんですよね。しかも、同じセクションですよね?これはビクターが、俺らにケンカ売ってんじゃないかって思うくらい。"サカナ" を揃えてどうするんだって感じですけど(笑)。 他のレーベルだったら、「じゃあ、"サカナ" 対決だ!」みたいになるけど、SAKANAMONからすると、やりにくいんじゃないのかなってくらいですよ。これは、歌詞カードの後ろを見ると、スタッフの内部事情が全部バレちゃうからね!(笑) ……(歌詞カードをチェックする)……はいはい。結構。お金かけてますね!(笑) ちゃんと聞いた事がないんですよね。聴いてみたいですね、さっそく聴きましょう。」
♪ ミュージックプランクトン / SAKANAMON
「かっこいいじゃん!すごいすごい!言葉のリズムも良いね。先ほどのback numberは、日記を歌にしたって感じがして、ポップスっていう感じがしていたけど、SAKANAMONは言葉をリズムとして捉えているし、メロディーも、コード進行も日本っぽい。……なるほどねぇ。3人とも24歳、若いね。あと、相対性理論の感じがするね。言葉にリズムを持たせて、更に意味を持たせた歌詞を書ける人って、なかなか出会えないけど、SAKANAMONは、かっこいいですね。ちょっと会って、話してみたいですね。うちでゆっくりお酒でも(笑)」
僕はWHIE ASHが来ると思います。見た目は冴えなくて地味なんだけど、いざ歌いだすとめっちゃカッコイイ!そのギャップが癖になります。
世界征服は僕の夢
男/18才/北海道
WHITE ASH
メンバー:のび太(Vo.Gt.)、山さん(Gt.)、彩(Ba.)、 剛(Dr.)
2006年結成の4人組。
Vocal/Guiterは永遠の小学5年生、のびた。
シングル「WHITE ASH / Kiddie」は、インディーズ・チャートで1位に。
2011年にファーストアルバムをリリースした。
「WHITE ASHさんはね、何回か一緒にライブをやったことがありますね。ボーカルの子が話しかけてきてくれたんだよね。ROCKS TOKYOの時だったかな?メジャーレーベルじゃないんですね。……この間、メジャーとインディーの授業をやりましたけど、最近はその垣根が無くなってきていますからね。それでは聴いてみましょう。動画があるからそれを見てみようかな。」
♪ Jails / WHITE ASH
「見た目が本当に、のび太ですね〜。でも、ギャップがすごいね。これは全部英詞ですもんね。back numberやSAKANAMONとはまた違って、洋楽を聴いているような感覚です。若いのにグルービーですね。ライブが盛り上がりそうです。WHITE ASH、これから楽しみですね。」
「一貫して思うのは、みんなちゃんとバンドだね。バンドというフォーマットの中でどう聴かせていくかっていうところで、自分たちをどう聴かせていくかっていう、方法は違うけど、バンドって感じがしてすごくいいですね。僕らは今、制作中ですが、どんどんバンドっぽくなくなってきているんですよね。ドラムが打ち込みになったり、ギターがいなかったりとか(笑)。だからバンドのサウンドを聴くと、逆に「いいな!」って思います。そういう、オーソドックスなバンドの形もまたやってみようかな。」
というわけで今回は、3組のアーティストを紹介しました。山口先生が特に気になったアーティストは、どれだったのでしょうか。
「今回のお気に入りはSAKANAMONですね。これはビクターだから言っているわけじゃなくて、なんだか今っぽくていい。名前でちょっとイラっとしていたけど(笑)、気になったな〜。他の曲も聴いてみたいと思ったし。……じゃあ、次、どこかのフェスであったときには、ガツンと出る杭を打っておこうかな(笑)」
「いろいろ聴かせていただきましたが、もっといっぱいいるんでしょうね。引き続き、「このバンドかっこいいですよ!」とか、「出る杭打ってください!」でも良いので(笑)、送ってきてください。まだメジャーにもあがってきていない新人のバンドとかにも反応していきたいと思います。(Base Ball Bearの) 小出君とふたりで行って、後ろ向きな感じで出る杭打ってきます(笑)。」
さて、現在、絶賛制作中のサカナクション先生ですが、来週のサカナLOCKS!で、1月23日にリリースとなる、新曲「ミュージック」のフルコーラスを初オンエアする事が決定しました!来週の授業をお楽しみに!