「音楽にまつわる職業シリーズ『プロモーター』リモート編」<前編>

SCHOOL OF LOCK!


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聴取期限 2023年2月3日(金)PM 10:00まで




音を学ぶ、音学(おんがく)の講師、サカナLOCKS!。
音楽にまつわる職業を紹介していくシリーズ、今回は各レコード会社がリリースする最新楽曲やイチ推し楽曲を宣伝するお仕事、『プロモーター』というお仕事について。

今回はリモート形式で、各レコード会社の現役プロモーターさんが登場。山口一郎先生、改め、エフエム小樽のラジオディレクター:山口一郎ディレクターに、実際に楽曲のプロモーションしていただきます。プロモーションが成功したら、その楽曲を番組で即オンエア!実際にラジオで流れるという授業です。


山口一郎ディレクター(以下、山口)「あー、エフエム小樽の山口ディレクターでございます。ちょっと忙しすぎたせいで療養に入っちゃったんだけど、それでもやっぱりリスナーに聴かせる良い音楽を探さないといけないんだよな。やっぱりラジオのディレクターって大変だなー。あー、何かいちおしの新曲がほしいなー。生徒に聴かせる良い新曲を、このラジオディレクター山口一郎に届けてくれるプロモーターいないかなー……」

(プロモーターさんが画面に登場!)

山口「……ふふふ(笑)。またお前かよ!もう準レギュラーじゃねーか。」

山根「明けましておめでとうございます。」

山口「あ、明けましておめでとうございます。UNIVERSAL MUSIC Virgin Musicの山根捺央です。」

山根「今年もよろしくお願いします。」

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山口「また随分……ラジオだから伝わらないけど、派手な服着てるな。」

山根「え?本当ですか?」

山口「半分半分じゃん、色が。」

山根「セパレート……(全体を見せながら)こんな感じです。」

山口「おー。かわいい、かわいい。」

山根「でしょ?かわいいんですよ、これ。マミーのお下がり。」

山口「ふふふ(笑)。ちょくちょくお前お嬢様っぽさ出してくるよな?」

山根「あの……あれですね。不自由ない暮らしをさせていただいてますね。」

山口「くそー(笑)。育ちの違いが……!まあいいや。今日は何だよ?どうしたんだよ?良い曲あるのかよ。」

山根「良い曲あるんです、それが。」

山口「どんな人だよ、紹介しろよちゃんと。」


山根「NOAくんってご存知ですか?」

山口「分かんない。」

山根「これ、画面共有します。」

山口「画面共有して、ちょっと。」

山根「私ね、画面共有あんまりしたことないんで上手くできるか分かんないんですけど……」

山口「それプロモーターとしてどうなんだよ(笑)。」

山根「いやー、そういうもんなんです。」

山口「ちょっと待って、プロモーターってこんな図々しいのか?」

山根「ふふふ(笑)。分かんない(笑)。だってもう山口さんお友達だと思ってる(笑)。」

山口「ははは(笑)。」

山根「(画面共有の資料)見えます?」

山口「見えてる、見えてる。」

山根「この子NOAくんっていって、元々BIG BANGとかが所属しているYG ENTERTAINMENTっていう韓国の事務所にずっといて、ずっと韓国で研修生をやっていたんですけど。彼自体がトリリンガル話せるようなすごい男の子で。で、韓国の研修生時代にワンオク(ONE OK ROCK)を見て、日本人でもこんなに活躍できる人がいるんだって思って日本に帰ることを決意したんですって。」

山口「おー。」

山根「で、日本に帰ってきて、今アミューズさん(事務所)に入っているんですけど。……山口さん、ドラマ結構見ます?」

山口「見ないんだよ、これが。」

山根「あ、見ないですか?絶対見た方がいいですよ!この間のドラマの、TBS系の『君の花になる』っていう中のアイドルグループが今すごい流行っていて。8LOOMっていう。」

山口「あ、ドラマの中だけのグループ?」

山根「そう、ドラマの中のアイドルグループができて。それがすっごい人気になってるんですよ、今。」

山口「あ、そうなの?」

山根「その中のひとりにNOAくんが入っていて、対面のイベントとかもしてるんですよ、8LOOMっていうグループが。」

山口「じゃあもう、実在しちゃってるんだ。ドラマの中の話だったのが。」

山根「実在しているグループです。」

山口「飛び出しちゃったんだ、ドラマから。」

山根「そうそう。詳細はネットで調べてください(笑)。」

山口「ふふふ(笑)」

山根「そのNOAくんが、2月22日に初めてのアルバムをリリースするので、その中の曲の「Purple Sky」っていう曲を聴いてほしいなって思っています。」


山口「こんなのさ、別にエフエム小樽でかけなくてももう流行ってるんじゃないの?」

山根「流行ってますけど……」

山口「このエフエム小樽はこれからの子を応援したいんだよ。きちゃってるんだろ?だってInstagramのフォロワーなんて僕より多いもの!」

山根「57.8万人。」

山口「多すぎだよ!僕より10万人くらい多いもん。」

山根「年始に私インスタ開いたら、山口さんがインスタライブしてて……」

山口「(急に思い出す) いや、お前さ!ちょっと待てよ。前回、便秘に効く温泉の素みたいなのをDMするって言ってたのにDMしてくれないじゃないかよ!」

山根「DMしましたよ!しました、しました。」

山口「インスタにDMしろよ?」

山根「だってインスタDMできないんですもん。だからFBにしましたよ、ちゃんと。」

山口「FBって何?」

山根「え?Facebookです。」

山口「ふふふ(笑)。Facebookとか、俺やってないもの。」

山根「え?じゃあ私どの山口一郎さんにDM……」

山口「InstagramにDMすればいいじゃん。ファンの子とかしてくれるもの。」

山根「嘘だー、私出来なかったんですけど、DM。」

山口「そんなことないよ。何言ってんだ、ちみは。」

山根「じゃあ、今日トライしてみます。」


山口「話戻すけど、もうきてる子は、うちは受け付けないのよ。」

山根「じゃあ、1回聴いてみて、これくるな、よりくるな……って判断してみてください。」

山口「僕が?」

山根「小樽の星、山口Pが。」

山口「聴くだけ聴いてみよか?」

山根「聴いてみてください!2月22日発売ですから。」

山口「いくぞー。」

山根「お願いします。」

<イントロ〜歌い出しを少し聞いて>

山口「……あ、売れる売れる。」

山根「……え(笑)。」

山口「売れる、売れる。僕もね、音楽業界長いわけよ。非常に。」

山根「いやいや、知ってますよ。」

山口「だから、さっきの紙資料見た時点でもう売れるって分かってんのよ。今後売れること確定されてるんだよ、あの子は。(事務所)アミューズだし。あのー、悪いけど、音楽番組何だって出ようと思えば出れるよ。ドラマにだって役者で出れるよ。歌だって上手いでしょ?言葉だっていっぱい喋れるんでしょ?世界で活躍できるでしょ?」

山根「はい。トリリンガル。」

山口「でしょ?ここじゃないよ、持ってくるのはよ!」

山根「だって、ここで持ってこないと山口さん聴かないでしょ?こういう感じ。」

山口「はははは!(笑) 分かった、分かった。聴く、聴く。ちゃんと聴くわ。」

山根「ね?でしょ?もうちょっとちゃんと聴いてください。」



山口「非常に、あれだね……すべてを持ち合わせてるね(笑)。韓国のすごい事務所から出てきて、日本でやりたいって思ってアミューズに所属して、ドラマにも出演して、レーベルはUNIVERSALであると。楽曲的にも、これ非常に難しい歌ですよ。このトラックで歌うのは結構難しいと思う。それを難なく歌いこなせてるっていうところも含めて、売れない要素がないよ。」

山根「ありがとうございます。」

山口「だから……何度も言うけども、ここじゃないだろ持ってくるの、これ。」

山根「だって、人気になるような……山口さんがこんだけ褒めてくれるようなアーティストを、山口さんがもし知らなかったらもったいないじゃないですか。これをきっかけにNOAくんを知るっていう。いいきっかけになるかもしれないでしょ?特にドラマも見てないし。」

山口「……それ何?俺のこと考えてこの曲を持ってきてくれたってこと?」

山根「え?当たり前じゃないですか!だって小樽のPなんですから。」

山口「わははは!(笑) お前、俺のことじゃなくてアーティストのことを考えて持ってこいよ!」

山根「あ……じゃあまたそれレーベルに怒られるかもしれないです(笑)。」

山口「はははは(笑)。分かった。NOAくん、覚えておくわ。」

山根「222(2月22日)、にゃん・にゃん・にゃんの日ですから。アルバムも是非。お渡ししますね。」

山口「それね、うちのBlu-rayも同じ日だからね?うちもにゃん・にゃん・にゃんなのよ。」

山根「ふふふ(笑)。じゃあ、交換しましょ?Blu-rayと、私のにゃん・にゃん・にゃんのNOAくん。」

山口「なんでお前にあげなきゃいけないんだよ、Blu-rayを。」

山根「いやいや、やっぱりほら、こんだけ話してるからこそ、山口さんのすごさを分かったほうが。そろそろいいかなと思って。」

山口「分かったよ(笑)。送ったら観ろよ?お前、ちゃんと。観ないだろ?」

山根「え?観る、観る!観ます、観ます。しっかり、うちのシアタールームで観ます。」

山口「わはははは!(笑) ちょいちょい入れてくるな(笑)。いいなー。いいぞ、山根ちゃん(笑)。」

山根「しっかり観ます。うちのシアタールームで。」

山口「分かった、分かった。送る送る。山上さんから山根ちゃんに送るようにするから。お前ちゃんと感想DMに送れよ?」

山根「送ります、送ります。それと、温泉の素の話と送ります。」

山口「温泉の素も頼むぞ(笑)。」

山根「ふふふ(笑)」

山口「じゃあ、またな。ありがとうございました。」

山根「ありがとうございます。」

山口「はーい、どうもー。」

■リリース情報
2023/2/22 リリース NOA 1st Album 『NO.A』
https://noamusic.jp/



山口「ちょっと……気圧されたな。あのプロモーター、ちょっとどうなってるんだよ(笑)。なんかもう……俺のことディレクターと思ってないだろ、完全に。なんか同級生くらいの感覚でいるんじゃないのか?……まあ、いいけどもよ。」

山口「じゃあ次のプロモーターいるかな?いやー……ちょっとなー、聴かせる曲をいっぱい探してるんだけどなー。何か良い曲ないかなー。」

(2組目のプロモーターさんが画面に登場!)

浅井「失礼いたします!」

山口「はい。」

浅井「私、フリーランスのプロモーターでございます。浅井利浩と申します。」

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山口「あ、初めまして。」

浅井「私実は、2度目ましてでございます。」

山口「2度目ましてですか?あららら。」

浅井「何年前でしょうか。4年、5年……」

山口「あ、思い出した!思い出した!何を持ってこられたんでしたっけ、その時。」

浅井「私その時は、インストのバンドのtokonomaというアーティストを。([2017年6月8日の授業])

山口「そうだ、そうだ!思い出した、思い出した!(笑) お久しぶりです!」

浅井「はい、ご無沙汰しております。」

山口「今日はどんなミュージシャンを持ってこられたんですか?」

浅井「はい、今回はですね、早見沙織さんです。声優としての活動を2007年からされている方でございます。」

山口「あらら、僕、同期かもしれないですね。そうなると。」

浅井「ちょうど今年で声優としての活動が16年。」

山口「あ、じゃあ一緒かもしれないですね。」

浅井「アーティストとしての早見沙織さんを是非山口さんにお伝えしたいと思いまして、今回はフリーランスの立場ではございますが、Warner Bros. Japanというレーベルの委託で推させていただきたいと思います。」


山口「いろいろ紹介していただきたいんですけど、どういう楽曲なんですか?これは。」

浅井「今回は、ロック音楽全開の曲です。アニメは『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか IV 深章 厄災篇』のオープニングテーマ。今年の1月から放送開始になっているテレビアニメのオープニングなんですけども。結構激し目の音楽。ピアノも印象的な内容になっているんですけども。疾走感のある。おそらく、早見沙織さん史上初めて、かなりロック全開、突っ走ってますっていう……新しい挑戦でもある楽曲かなと思います。」

山口「なるほど。」

浅井「早見沙織さん、作詞も作曲もピアノも弾いてライブもされる方ですので、アーティスト能力としては非常に高い方であったり。元々、早見沙織さんが学生時代にサカナクションのライブに行っていたりとか。」

山口「えー!あららら。」

浅井「サカナクションのライブを養分にして音楽活動のひとつの糧にされているアーティストですので。」

山口「本当ですか?それ。」

浅井「本当です。ですので、是非。」

山口「ほー……そんなこと言われたら、かけないわけにはいかなくなってきますよね?(笑)」

浅井「是非、本当に聴いていただきたいなと。もちろんリスナーさんにも聴いていただきたいなという思いで、はい。」

山口「いろいろお話を聞くと、声優を始めた年も我々のデビューと同じ年であったり……今回のこの楽曲は作詞作曲はどなたがされたんですか?」

浅井「作詞作曲は、渡辺翔さんというクリエイターさんですね。もともとアニメソングを中心に作曲をされていらっしゃる方ですね。」

山口「なるほど。興味あるなー、そういうアニメの曲を作る人の曲も興味あるし、声優でデビューした曲も一緒だし、サカナクションのライブにもいらっしゃっていたということでね。これは、ちょっと聴いてみないとだめな感じかな。早速ちょっと聴かせていただこうかな。」

浅井「はい、お願いします。」



山口「なるほどー。ロックというか、激しいジャズみたいな要素もありますね。」

浅井「そうですね。」

山口「なんかびっくりしたのは、あれですね……ちゃんと歌手ですね(笑)。」

浅井「歌手でございます(笑)。」

山口「なんか声優をメインにやられていたっていうから、ちょっとその……声優的要素があって、声とかにももう少しそういう要素があるのかと思いきや、しっかりとした歌唱力を持ち合わせていらっしゃるんだなというのが聴いた感じ……感じましたね。」

浅井「ありがとうございます。」

山口「僕このアニメのことはよく知らないんですけども、アニメも見てみたくなるようなね。そういう要素も楽曲としてありますね。」

浅井「もしよろしければ。」

山口「見てみたいと思います、チャンスがあれば。早見さんにもよろしくお伝えください。」

浅井「はい。ありがとうございます。その件申し伝えますので。」

山口「今回もありがとうございました。」

浅井「はい、ありがとうございました。」

山口「また是非プロモーション来てください。」

浅井「はい、よろしくお願いします。」

山口「それでは失礼いたします。」

浅井「失礼いたします。」

■リリース情報
2023/1/6 リリース 早見沙織 1st Album 『NO.A』
https://hayamisaoriofficial.com/



今回の授業もそろそろ終了の時間になりました。

山口「今夜はプロモーターの授業をお届けしましたが、なんかメリハリがある感じでしたね。UNIVERSALの山根はしっちゃかめっちゃかでしたけども、早見さんをプロモーションしてくれたフリーの方は、丁寧にプロモーションされちゃってこっちがボケれない感じになっちゃってましたからね(笑)。なんかこう……ちゃんとプロモーションを受けたなっていう気持ちに……本当のディレクターの気分になっちゃったりとかしちゃってね。もうしっちゃかめっちゃかでございます。来週もプロモーターが登場します!」

SCHOOL OF LOCK!



引き続き、来週も音楽にまつわる職業を紹介していくシリーズ『プロモーター』のお仕事・リモート編をお送りします。お楽しみに!!

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聴取期限 2023年2月3日(金)PM 10:00 まで


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