「ライブツアー『NF OFFLINE』で公開授業!サカナミュージッククリニック!」

SCHOOL OF LOCK!


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聴取期限 2021年7月23日(金)PM 10:00まで




現在、山口一郎先生は、全国をまわるファンクラブ・ツアー『NF OFFLINE』の真っ最中ですが、今回は7/13の札幌公演のアンコールで行われた "公開サカナLOCKS!" のもようをオンエアしていきます。(札幌公演でご協力いただいた皆さま、ありがとうございました!)先週の授業で好評だった、一郎先生が恋愛相談に乗って音楽で返答する、新授業『サカナ・ミュージッククリニック』を、対面形式で開催です。


山口「じゃあ、みんな、協力してよ?いくよ?」

(♪チャイムの音) ※一郎先生がスイッチを押して流しています。

「はい、授業を始めますから席に着いてください。Twitterを開いている生徒はTwitterを一度閉じなさい。Instagramを開いている生徒は、 サカナLOCKS!のインスタアカウント(@sakanalocks_official)をフォローしなさい。授業が始まりますよ。続々と夏フェスが中止になっていますね。ROCK IN JAPANもこの間、発表になりましたけど、最終日の一番最後の大トリだったのでね。本当はこういう時に発言しないタイプなんですけど、ぽろっとTwitterでつぶやいたりしました。熱い感じのことを言う人がいる中で、僕は冷静に、分断しちゃいけないっていうことを言ったら、それはそれで結構噛みつかれて……何を言っても噛み付いてくるんだなって思いながらも、自分の意見をちゃんと伝えられたかなと思っています。これからフジロックとかいろんなフェスが控えていますけど、どういう状況になるのか、オリンピック以降どう変わっていくのかっていうのを見据えていかないといけないなと思っています。」

「今夜は、7月13日にZepp Sapporoで開催された『NF OFFLINE』のステージの上で行われた、公開サカナLOCKS!のようすをお届けしたいと思います。今、目の前にお客さんがいます!」

(会場の皆さんの拍手)

「あー、どうも!Zepp Sapporoの皆さんありがとうございます!今、一通りいい感じな部門が終わって、アンコール的な要素で皆さんにお付き合いいただいているんですけど、今回のライブは僕が普段インスタライブをやっていた家のリビングルームをそのままライブのステージに持ち込んでお届けしているんです。なので、今夜はこのステージ……いや、僕のリビングルームに、お客さんに上がっていただいて、恋愛相談をしていきたいと思います。」

「今回お届けする授業はこちら……『サカナ・ミュージッククリニック』!皆さんの恋愛相談を受けた後に、僕が音楽という名の処方箋をお出しします。前回、"失恋した時にどんな曲を聞いたらいいですか?"という高校生の相談を受けまして、私はSUPER BUTTER DOGの「サヨナラCOLOR」を選曲したんですね。良い曲ですよね。良い処方箋だったと思います。実はその後、生徒からメッセージも届きました。」


逆電ありがとうございました!

一郎先生から教えてもらった曲、どちらも最高でした!!!
「サヨナラCOLOR」は夜に車で、
「The Ephemeral Bluebell」夕焼けを見ながら車で聴きました!!!
どこか失恋を引きずっていましたが、スッキリしました。
「サヨナラCOLOR」の歌詞
〜サヨナラから はじまることが たくさん あるんだよ〜
主将との恋は終わったけれど、そこから始まったことはたくさんある。
私、これから前を向けると思います。
一郎先生!!!!!!!
本当にありがとうございました。

追伸
失恋してから初めて、「サヨナラCOLOR」を聴きながら泣きました。

みわはる
女性/15歳/秋田県


「あー……これからたくさん恋愛するだろうにね。「サヨナラCOLOR」を聴いて癒されてほしいと思います。……こうやって処方箋を出していきます。本日は、このZepp Sapporoにいらっしゃっている方で失恋中であったり、恋愛に悩んでいたりする人……公開処刑します(笑)。いるかな?片想い中の人でもいいよ。手を挙げてください。……お?じゃあ、前の女性の方どうぞ!ステージに上がってください。」

山口「どうぞ、そちらにお座りください。お名前は?」

りな「りなと言います。」

山口「りなさん。おいくつですか?年齢聞いても良いですか?」

りな「24歳です。」

山口「恋愛相談ということで、どんなことで悩んでいらっしゃるんですか?」

りな「今、すごく仲のいい後輩がいて、その人と遊んだり、グループで遊んだりすることがあるんですけど、すごく一緒にいて居心地の良い存在ではあるんですけど、先輩として好かれているのか、一人の女の子として好かれているのかも分からないですし、でも、仲良い関係は壊したくなくて……。先輩から行って良いのかとか、周りの目も気になるっていうので……なかなか今の仲良い関係から踏み出せずにいます。」

山口「それは結構頻繁に遊んだりしているわけ?」

りな「そうですね。2人でっていうことは今まで1回か2回くらいしかないんですけど、グループではしょっちゅう遊ぶっていう感じです。」

山口「でも、2人で1回か2回遊んでいるんでしょ?それ脈アリでしょ。」

りな「いやー……」

(会場、ざわめき)

山口「……あれ?ちょっと待って。世代違いかな?昭和生まれの私的には、2人で遊ぶって脈アリだよ。男としては下心あるよ。……ないのかな?向こうから自分に対して恋愛的な感情があるのかなっていう、におわせ的なことはないの?」

りな「うーん……ないです(笑)。」

山口「りなさんからは、彼に対してアプローチしたりしてるんですか?」

りな「それもなかなか踏み込めなくて、相手が彼女さんと別れてからも一緒に飲んで、当時の話を聞いたりとか、付き合った当時の話もすごくよく聞いたりしていて、『今お互いフリーだよね?どうどう?』みたいな感じのちょけたやりとりはするんですけど、『いや、ないわー』『だよねー!』っていう関係性です。」

山口「あー……それ厳しいね。」

りな「厳しいですよね(苦笑)。」

山口「こう……ふざけちゃってるんだ。でも、りなさんは彼のことが好きなんだもんね?」

りな「好きかもしれないって最近思い始めました。」

山口「あ、自分も思い始めていると。だったら、この関係を続けていって、二人の関係がちょっとずつ変化していくのを楽しんでいけばいいんじゃないの?無理に自分の気持ちを寄せようとせずに、向こうの気持ちを引き寄せようともせずに、自分の気持ちを確認するように接していけば良いんじゃないかなと思うんだけど……どうかな?」

りな「うーん……」

山口「焦りがあるの?早く自分の気持ちをはっきりさせたいとか。」

りな「これまでの恋愛も、自分から好きになった時にうまくいかないパターンがほとんどで……好きかもしれないって思ったら、結構好きな気持ちがだだ漏れになってしまって、相手にも気づかれて、急にそんなに切り替えられてもちょっと……って引かれちゃうんですよね、いつも。」

山口「じゃあ、いつもタイミングを逃してるんだ。」

りな「そうなんです。なかなか、その辺の駆け引きじゃないですけど……そういうところがうまくできずに、霞をすっすって掴んでいるような感じです。」

山口「あー……でも、自分が本当にその彼のことが好きだっていう確信を持つまでは、今の関係を維持した方が良いんじゃない?その時に、向こうが今と変わらない状況だったら、少しアプローチしていくとかすれば良いと思うけどね。告白して気まずい雰囲気になったとしても、別にりなさんが気まずい雰囲気を作らなければ、男性としては大丈夫だと思うけどね。気にしない気がするけど。」

りな「ほー……」

山口「後輩って、どのくらい後輩なんですか?」

りな「3つ年下です。」

山口「3つ下かー……」

りな「この間ごはんに行った時も、5月に誕生日だったんですけど、『もう24になっちゃったよー!』って言ったら、『ババアやん!』ってつっこまれるような。でも、それは侮辱して言っているわけじゃなくて、私がいじられる方が落ち着くので、そういう風に言ってもらえる方がいいんですけど。」

山口「なるほどね。そうねー……本当に好きになりたい?この感じで気持ちいいの?」

りな「今の関係はすごく居心地がいいですね。呼んだらすぐに来てくれるし、遊ぼうって言ったら嫌な顔せず来てくれるし、一緒にいたら楽しいし……」

山口「でもさ、呼んだら来てくれるって……好きなんじゃないの?」

りな「いや、フットワークが軽いだけだと思います。」

山口「いくらフットワークが軽くても、好意がないと行かない気はするけどな……でも、それはりなさんが気持ちを固めたいのか、それとも今のままでもいいと思っているのかによって、処方箋となる曲の選び方が変わるんだけど、どっちかな?」

りな「うーん……じゃあ、勇気を出して一歩踏み出したい……気持ちの方が強いです!」

山口「踏み出したい気持ちが強い?」

りな「はい!」

山口「はー……じゃあ、踏み出す上でもう1つお聞きしたいことがあるんだけど。歌がある音楽か、インストか、どっちの音楽に背中を押されたいですか?」

りな「歌のある方が感情移入しやすいです。」

山口「じゃあ、具体的に背中を押してほしいってことね。」

りな「はい。」

山口「なるほどねー……難しいね。」

りな「(笑)」

山口「今日ライブにいらっしゃってるわけですから、サカナクションを聴いたりすると思うんですけど、他にお好きなミュージシャンはいらっしゃいますか?」

りな「他には、スピッツさんとか、椎名林檎さんをよく聴きます。」

山口「おー、スピッツさん、椎名林檎さん的な感じね。」


山口「そういうあなたにおすすめする、背中を押す歌……。あんまり、急にアクセルを踏ませない方がいいかなと思うので、具合としては、少し抽象的なところから行った方がいいかなと思います。なので、抽象的なところからあなたの恋愛感情をじわじわと背中を押していくっていうところで、これくらいの方がいいんじゃないかなっていうのをピックアップしようかなって思うんだけどね……なかなか……うーん……」

りな「うふふ(笑)」

山口「……あ!はい。僕がお勧めするのは、星野源さんの「老夫婦」っていう曲。」



山口「なぜかというと、今りなさんは3つ下の彼のことが気になっているわけじゃない?今すぐ背中をぐっと押してもらって、その人のことを好きになりたいって気持ちがあると思うけど、この先誰かと付き合って、結婚して、たくさん恋愛をする上で幸せになっていくわけじゃない。その長いストーリーの中のひとつなんだっていう気持ちで彼とのことを楽しんだらいいんじゃないかなって思う上で、星野源さんの「老夫婦」という曲をおすすめします。聴いたことあります?」

りな「多分あると思うんですけど、今ぱっと出てこないです。」

山口「じっとり聴いてご覧なさい。すごくほんわかするから。そのほんわかした気持ちの中で、彼との時間を大切に。これからずっと生きていく上での、彼との時間を感じてもらえたらなと思います。」

りな「はい。」

山口「大丈夫かな?では、困った時、気持ちがモヤモヤする時には、星野源さんの「老夫婦」を聴いてもらえたらと思います。『ばかのうた』っていうアルバムの7曲目なので。」

りな「分かりました。」

山口「ありがとうございました!」

りな「ありがとうございました!」

山口「頑張ってね。」

りな「はい!」


今回の授業も終了の時間になりました。

山口「僕、北海道出身でね、札幌第一高校だったんですよ。だから、札幌駅から東豊線に乗って月寒中央っていう駅に行って、学校帰りは大通りで降りてマックに行ったり、当時は……4プラね。あと、アルシュっていうデパートがあったの。そういう所に行って遊んだりしたんだけど。高校時代の恋愛って大人になってからも残るじゃない。けど、20代に入ってからの恋愛って、その時の感情とは違いますよね。さらに歳を重ねてくると、リアルな……相手の親御さんとか、違う現実感が出てくるから、大人になってからの恋愛と若いときの恋愛って違うと思うんだけど、若い頃のその感情、エネルギーっていうのは大事に覚えておいてほしいなって思います。だから、この、星野さんの「老夫婦」っていう曲は僕がすごく好きな曲なんですけど……是非聴いて、今は長い人生の中のひとつの恋愛だと思っていただけたらなと思っています。(会場の皆さんも)是非おうちに帰ったら聴いてみてください。皆さん、お付き合いありがとうございました!最近はコロナで自宅で授業をすることが多いので、今日も自宅……か。自宅を模倣したセットの上でやりましたけど、こうしてコミュニケーションを取りながらやれるっていうのはいいですね。」


改めて、りなさん、札幌公演の会場の皆さん、ありがとうございました。
引き続き、一郎先生に悩み相談をして、選曲をしてほしいという生徒の皆さん、[サカナLOCKS!掲示板]に書き込みをしてください!いまどんな状況なのか、どんなシチュエーションで聴きたいかなど、できるだけ詳しく書き込んでもらえると、一郎先生に選曲してもらえるかもしれません!

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