今回は、以前生徒の皆さんに課題として出していた『ミュージシャンなりきりインタビュー』をお届けします。
生徒が好きなミュージシャンになりきって、一郎先生からのインタビューに答えてもらう授業です。さあ、どんなミュージシャンが登場してくれるのでしょうか。
山口「では、早速好きなミュージシャンになりきって電話でインタビューしてくれる生徒に電話をしていきたいと思うんですが、このなりきりインタビューっていうのは、生徒諸君が自分の大好きなミュージシャンになりきって、忙しいミュージシャンの代わりに自分がそのミュージシャンのプロモーションをするというものです。このシステムがもし成立すれば、自分で直接好きなミュージシャンのことを周りに広めることができる。全国放送で!……ミュージシャンも楽!(笑) なので、このシステムをやってみたいと思う。これも立派なプロモーションの一つですから。悪ノリで来られては困る。そのミュージシャンを背負っているというちゃんとしたプレッシャーを感じていただきたいと思う。ただし、なりきり具合があまり上手じゃないと、先生その場でインタビュー終了にします。なので、もう……乗り移ったかのように。自分がそのミュージシャンになるんだという気持ちで受け答えしてもらいたいと思います。…いくよ!ルールはわかったかな?」
山口「まきまっきー、14歳の女の子こと……星野源さん!もしもし!」
まきまっきー「もしもし!こんばんは。星野源でーす。」
山口「星野さん、お久しぶりですー。サカナクションの山口一郎です。」
まきまっきー「星野源でーす。」
山口「一時期一緒にネット配信とかやってましたけど、久しぶりですね。」
まきまっきー「久しぶりですね。元気でしたか?」
山口「いやー、僕ね、最近忙しくて疲れ気味ですけど気持ちは前向きに頑張ってますよ。星野さんも元気にしていましたか?」
まきまっきー「もう、元気ですよ!やばいですね!」
山口「(爆笑)」
山口「最近どんな活動をしていたんですか?星野さんは。」
まきまっきー「最近まで映画の宣伝をしていて、やっと終わった感じですね。」
山口「あ、『引っ越し大名!』ですか?」
まきまっきー「そうですね。」
山口「撮影の方はどうでした?」
まきまっきー「いやー、すっごい大変だったんですけど、ものすごい面白い映画なので、観ていない人は観てください!本当に!」
山口「ははは(笑)。ものすごい面白い映画ですか。共演者の方もたくさんいらっしゃったと思うんですけど、仲良くなったりするんですかね?撮影では。」
まきまっきー「あ、なりました。もう……(高橋)一生くんとは仲良しになりました。」
山口「ふふふ(笑)。映画の見所とかはどういうところなんですかね?」
まきまっきー「全部が見所すぎて…」
山口「(爆笑)」
まきまっきー「もう、語ると何時間もかかりますよ!」
山口「あ、本当?皆さん星野さんの声を聞きたいから何時間かかってもいいんですけど、番組が短いので、今日のところは控えさせていただきます。」
まきまっきー「はい。」
山口「ところで、最近髪型を変えましたよね?」
まきまっきー「そうなんですよ。」
山口「なんでなんですかね?」
まきまっきー「前髪で隠しているのは、病気で傷の跡がおでこについているので、恥ずかしがってそうしていたんですけど、ちょっと思い切ってやっちゃおうって感じで。前髪をパッとやりました。」
山口「傷の事は気にしないよって。」
まきまっきー「そうですね。」
山口「星野さんの中で何かあったんですか?傷を見せてもいいっていう気持ちの変化は。」
まきまっきー「あ、なんか……いきなり。帽子を取って、ふわっと。その髪型だったので、自分、いけてる!ってこの髪型に。」
山口「へー、帽子を被っていてとったときの感じがよかった……星野さんっぽいですね。」
まきまっきー「ありがとうございます!」
山口「あと、この前まで衣装がプルオーバーのパーカーだったじゃないですか。それって戦略だったんですか?戦略家の星野さんだから。そういう話聞きたいなーと思っているんですけど。」
まきまっきー「普段の感じでライブをやろうかなと思って。ラフな格好でやりました。」
山口「あ、着ていますもんね。その感じでいきたいと。戦略ということではなく、普段の自分を出したいっていう。」
まきまっきー「そうですね。せっかくのドームなので。」
山口「なるほど、なるほど。」
山口「せっかくSCHOOL OF LOCK!に来ていただけたので、何かお知らせ的なことがあれば教えていただきたいんですけど。」
まきまっきー「星野源……ついに、ワールドツアーをやります。」
山口「あ!ワールドツアー!え!」
まきまっきー「やばいですよ!横浜でやりますよ。」
山口「横浜からスタート?」
まきまっきー「スタートは上海です。」
山口「上海から。ワールドツアーっていうことは世界を回るんですか?」
まきまっきー「ほぼ、世界ですね。」
山口「(爆笑)」
まきまっきー「(笑)」
山口「アジアとヨーロッパと……いろんなところに行かれるんですかね?」
まきまっきー「上海とニューヨークと横浜と台北です。」
山口「へー……すごいですね。」
まきまっきー「ありがとうございます!」
山口「世界に飛び出していこうと思ったきっかけっていうのは何かあったんですか?」
まきまっきー「あの……事務所がちょっと……その感じで。」
山口「(爆笑)」
まきまっきー「だけど、新たな挑戦としていいかなと思って。」
山口「ちょっと今事務所をチクっとしたのは何かあるんですかね?(笑)」
まきまっきー「いや、大丈夫です。大丈夫です。」
山口「大丈夫ですか(笑)。ワールドツアーを控えている中、星野さんありがとうございます。最後に1曲おかけしたいと思うので、曲紹介の方をお願いします。」
まきまっきー「はい。聴いてください。星野源で「Hello Song」!」
山口「ありがとうございました!星野源さん!」
まきまっきー「ありがとうございました!」
星野源 - Hello Song (星野源と聴く試聴動画)
山口「まきまっきー!」
まきまっきー「はい!」
山口「星野源になりきれた?」
まきまっきー「なりきりましたね!がんばりました!」
山口「頑張った?でも、星野さん、僕ちょっと知ってるから……点数をつけるとすると……どうかな……自分のことをまず星野源って言わないからな(笑)。」
まきまっきー「ははは!(笑) 言わないですよ。言わないです。」
山口「”僕は"じゃない?」
まきまっきー「"僕は"ですね。」
山口「星野さん、好きなの?」
まきまっきー「ガチで好きです。」
山口「いろんな情報を言っていたけど、例えば……髪型を変えたとか。この情報も仕入れたの?」
まきまっきー「ラジオで言っていて。それを思い出して。」
山口「プルオーバーのパーカーの話は?」
まきまっきー「それもラジオで言っていたような気がして。それを思い出して。」
山口「なるほど。ちゃんと仕入れているんだなー。」
まきまっきー「はい。」
山口「でも、点数をつけるとすると……55点かな!」
まきまっきー「(笑)」
山口「ファンではあるということは伝わったけど、なりきったかというと甘いなーみたいな。もうちょっとトーンとかあるじゃん。星野さん独特の。まきまっきーだったもん、だって。」
まきまっきー「(笑)」
山口「もう少し、ものまねじゃないけど……イタコじゃないけど。乗り移ってやらないと。」
まきまっきー「あー。」
山口「あと、星野さんってそんなにガツガツしてないからね(笑)。「すごいっすよ!」「ワールドツアーやりますよ!」みたいな(笑)。それはちょっと星野さんらしくないかなって。でも、55点は立派ですよ!」
まきまっきー「ありがとうございます。」
山口「ワールドツアーは行くんですか?」
まきまっきー「受験生なので……」
山口「わー(笑)。受験生か。15歳ってことは……高校受験か。」
まきまっきー「はい。高校受験です。」
山口「そっか。勉強頑張れよ!」
まきまっきー「ありがとうございます。」
山口「ちゃんと応援しているので、勉強を頑張ってまたライブに足を運んでください。」
まきまっきー「はい。」
山口「遅くにありがとうね。」
まきまっきー「大丈夫です!」
山口「じゃあ、おやすみ。ばいばい。」
まきまっきー「おやすみなさい。」
今回の講義も終了の時間になりました。
山口「今回はなりきりインタビュー。口調とかテンションとか、そういった部分もきっちりなりきってもらわないと、インタビュワーとして疑いにかかっちゃう。あれ?本人かな?って思わせないように、そこもきっちりなりきってほしい!星野源さん……なりきっているかというと甘いけど、情報は仕入れていました。そこは認めよう。なんと、このなりきりインタビュー……次回も大物ミュージシャンが来ますよ!楽しみにしていただけたらと思います。」