「レゴナクション、ドロップ君の新作「忘れられないの」が公開!」
2019.08.09
サカナクション
サカナクション/忘れられないの
サカナクション / 忘れられないの(Drop Block Studio Cover Version)
山口「サカナクションのMVをレゴで再現する……あの伝説の少年(笑)。レゴナクションの作者、ドロップくん。中学校1年生……もう、中1になったんですね。皆さん覚えていますか?「新宝島」とか、「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」とかね。作ってくれていましたよね。レゴによるMV……そして、この声ね(笑)。完成度にサカナLOCKS!だけではなく、テレビも巻き込んでザワついた(笑)。それを見て、アルバム『834.194』に収録されている「忘れられないの」のMVをビクターマターで仕事として正式に依頼したんですけど……ついに、その「忘れられないの」のMVが完成したと報告がドロップくんから届きました。今回は、そのドロップくんに電話をしようと思います。」
山口「もしもし!」
ドロップ「もしもし!ドロップです。」
山口「……あれ!?ドロップくん、声が……!」
ドロップ「ははは(笑)」
山口「声が男になってきてるけど……ちょっと声変わりしてきた?」
ドロップ「声変わりしてますね。」
山口「あー……してる!自分でも自覚ある?」
ドロップ「あります。」
山口「あるんだ。それは歌ってたり、しゃべっていても?」
ドロップ「はい。今はもう、「忘れられないの」とか、サビの部分は歌えなくなってきた。」
山口「ははは!(笑) マジで?怖い!もう歌えないの?ついに来たか……。それは来るって分かっていたからしょうがないんだけど。」
ドロップ「はい。」
山口「MV見たよ。ついに完成したね。」
ドロップ「完成しました。やっと。」
山口「声変わりしているのも、この歌声を聴いて分かったよ。けど、ちゃんと根はドロップくんの声のいいところが出ているね。まだ……大丈夫(笑)。」
ドロップ「まだ(笑)。」
山口「これは制作期間どれくらいかかったの?」
ドロップ「これは、音楽も入れると1ヶ月半くらいかかりました。」
山口「わー……かかったね。いやー、めちゃくちゃよかった。一番苦労したのはどこですか?」
ドロップ「これは……やっぱり「新宝島」の時とかは、ダンサーがみんなほとんど同じ動きをしていたんですけど、「忘れられないの」だと、みんな違う動きをしているので、そこが難しかったです。」
山口「キャラクターがそれぞれあるしね。」
ドロップ「そうですね。」
山口「1カメ(1カット)っていうのはどうだった?」
ドロップ「こう……一時停止するところとかがなかったから、結構大変でしたね。」
山口「ずっとレゴのステージは作ったまま動かしていかないといけないもんね。ちょっとずれたりするとわけわかんなくなるもんね。」
ドロップ「はい。」
山口「あの……江島の顔?(笑) あれは、実際にレゴにあるキャラクターなの?」
ドロップ「はい、そうです。」
山口「自分で作ったりしたのじゃなくて、本当にあるやつからセレクトしていったんだ。へー……いろいろあるんだね、レゴって。」
ドロップ「はい、いろいろありますね。」
山口「あの江島の顔が絶妙すぎて、こんなのマジであったんだ(笑)。」
ドロップ「ふふふ(笑)」
山口「学校とかでも、ドロップくんがレゴナクションだっていうことは有名になっているの?」
ドロップ「うーん……なってますね、結構。」
山口「なってんだ!(笑) みんなYouTubeとか見てるもんね。」
ドロップ「でもそんなにドロップくんと呼ばれることはあんまりないです。見たことはあるけど、そこまでいっぱいは見ない感じです。」
山口「みんながね。そっかそっか。でも、どう?中学校になって。生活の変化とか。」
ドロップ「小学校の友達と違うクラスになっちゃって。だから、最初の方はあんまりしゃべっていなかったんですけど……誰とも。けど、今はもう知らない人とも友達になれたりして、楽しい生活を送っています。」
山口「そっか。でもみんなあるからね、それは。中学校に行くときはね。これからもう1回高校に行った時はもっとね。」
ドロップ「もっとみんなちがうところから来るから。」
山口「そう。エリアが違うところからの人たちが来たりするから、もっと知らない人だらけになるからね。それもまた楽しいからさ。」
ドロップ「はい。」
山口「ドロップくん、中1でこれからどんどん声変わりもしていくと思うけど、正式なレコーディングも夏休み中とかに出来たらいいんだけど……夏休みっていつまでかな?」
ドロップ「夏休みは、8月いっぱいです。」
山口「8月いっぱいか……スケジュールあるかな(笑)。一緒にやれる機会があればいいね。」
ドロップ「あの……声変わりする前に、1曲録ってるんですよ。」
山口「え?「忘れられないの」?」
ドロップ「いや、「忘れられないの」が発表される前に、「ルーキー」をやろうとしていたんですよ、本当は。」
山口「え!マジで?」
ドロップ「はい。」
山口「じゃあ、声変わりをする前の、幻の音声があるわけ?(笑)」
ドロップ「はい。」
山口「マジで!それよくあるやつじゃん!時間経ってから秘蔵版みたいに出てくるやつ!」
ドロップ「ははは(笑)」
山口「じゃあ、「ルーキー」も作ろうよ!」
ドロップ「はい。作りたいんです。」
山口「じゃあ、「ルーキー」も作ったら上げる?サカナクションの公式の方にも。」
ドロップ「そうですね。」
山口「映像は作っていないってこと?」
ドロップ「はい、映像はないです。」
山口「じゃあ、映像を制作して、出来たらまた連絡ちょうだいよ。僕らに出来ることはいろいろしたいしさ。」
ドロップ「はい、ぜひ。」
山口「……そっかー……でも、声変わりしちゃったかー。僕はもうあのドロップくんの声変わりする前の……なんて言うんかな……胸をキュッと掴んでくれる、井上陽水さんの「少年時代」みたいな、あのディティールがすごく好きだったんだけど。声変わりしてくると……これ以上変わると僕は急に興味を失うかもしれない(笑)。」
ドロップ「ははは(笑)」
山口「残酷なんだけども(笑)。でも、「ルーキー」楽しみにしているし、これからも一緒にいろいろやっていきましょう。」
ドロップ「はい!わかりました。」
山口「ありがとね。生徒の皆さんも是非見てください。じゃあね、バイバイ。」
ドロップ「ありがとうございました。」
山口「僕が声変わりしたのっていつなのかな……声変わりをした時に、自分の声がおかしくなったって思った記憶がないんだけどな。みんなはどうなんだろう?女の子って声変わらないんですよね?……でも、変わるよね?ちょっと低くなるよね? そのメカニズムはなんなんだ?男子のほうが激しく変わるのは……喉仏か。なるほどなー。これはちょっと……僕、声変わりする前の男子の声を録音していくフェチみたいな……こっわ!(笑) ちょっとそこのフェチズムがあるよ。僕が逮捕されたりして、音声データを聞いたら声変わりする前の少年の声だけのフォルダがあるみたいな。……これ犯罪なのかな?あ、そっか。ウィーン少年合唱団とかも、声変わりする前の人たちの組織なんだ。それ残酷だな……声が変わったやつから抜けていくんだ……残酷っすね。……でも、まあ……そうだよね(笑)。興味なくなるよね。わかるわー……天使だもん、だって。ある種、声変わりする前は……楽器的な意味で。あれですよ、ラム肉。まだ草を食べずに母の乳のみで育った子羊の肉はうまいって言うじゃないですか。ミルクラムってやつね。大人になって草を食べ始めたラムは臭みがあるよねって。だから、楽器的な意味でも、声が変わらずまだ何も社会のイガイガしたものに触れていない、棘というものをしらない真っ白な声……(ドロップくんの「新宝島」が流れてきて……)これこれこれ!(笑) キュンとするよね。昔YMOの後輩バンドとしていた、コスミック・インベンションを思い出すね。ここに僕は何か執着心がある。これは一生戻れないからね。」
そろそろ、今回の講義も終了の時間になりました。
「さて、ここで生徒の皆さんに……ドロップくんも頑張っているんだから、UNIVERSITYの生徒諸君も頑張らなきゃだめだってことでね。2つの夏休み課題を出します。夏休みとかないOLとか、会社員はとりあえず置いておく(笑)。お前たちは仕事をしながら課題を提出するべきだと思う!1つ目はこちら……」
『じっくり読むと怖い歌詞』!!!
「普段は曲として普通に聞き流していたけど、この歌詞、じっくり読むと実は怖い……そんな歌詞をリサーチして教えて下さい。例えばですよ……例えば。例えばだよ?(笑) 西野カナさんの「会いたくて」。
(♪怖いBGMが出て……)
"会いたくて 会いたくて 震える 君を想うほど遠く感じて もう一度聞かせて嘘でも あの日のように 好きだよって"
……これ、めちゃくちゃ怖い女ですよね?(笑) すごい執着してる……ある一人の男性にものすごく執着されている男性の怖い歌詞です。ふふふ(笑)。こういう風に、夏に怖い歌詞でみんなで涼しくなろうという。いい曲ですよ、西野カナさんの「会いたくて」。でも、こういう風に歌詞だけピックアップするとやばいよって。そういうのを課題として提出してください。」
「そしてもうひとつ……」
『ミュージシャンなりきりインタビュー』!!!
「こちらは、皆さんが大好きなミュージシャンになりきってインタビューに答えてもらいたいと思う。僕がインタビュアーね。電話で僕が皆さんにインタビューするんだけど、「ニューアルバムでこだわった部分は?」とか質問してもズバッと答えられるくらい、本人になりきってください。つまり、これは生徒の君が自分の好きなミュージシャンになりきって宣伝できるチャンス!だから、ONE OK ROCKの稼動がなくても、ONE OK ROCKになりきってインタビューを受けてくれればプロモーションになるわけですから。僕がいろいろ質問するから。「最近お父さんと連絡とってる?」とか(笑)。「とってます。インスタとかに上げてますよ」とかね(笑)。例えばワンオクのTakaになりきってインタビューに答える。そういうのをやりたいと思う。アイドルとかでもOKだし、初音ミクさんとか、洋楽のミュージシャンでもOKです。「ワタシハ、シンディ・ローパーデス!」とかね。僕がインタビューしていきます。」
「この2つの夏休みの課題を、大至急提出してください!」
課題の提出は [→コチラ]!