今夜のサカナLOCKS!の時間は、生放送教室からお送りします。
不安な夜を過ごしているみなさんは、いっしょに過ごしましょう。
山口「知ってた?北海道で地震があったんですよ」
とーやま校長「うん、みんな知ってる」
山口「僕ね、びっくりしちゃって。ずっとアルバムの歌詞をやっていたんですよ。歌詞を書いている最中、Wi-Fiを切っていて、インターネットの接続もしていなかったんですよ。で、ずっとやっていたから地震をやっていたことも知らなくて。ついさっき知ったの」
とーやま校長「え?テレビとかも見ないからか」
山口「メールとかも見ていなくて」
とーやま校長「いつ知ったんですか?」
山口「地震があって15時間後とかかな」
とーやま校長「え!」
山口「普段姉からメールこないんだけど、姉からメールが着ていて」
とーやま校長「だって小樽じゃないですか」
山口「そう。僕は北海道の小樽出身なんだけど、姉からメールが着ていたからどうしたんだろうって思ったら、”地震の情報です”って。で、実家はとりあえず大丈夫ですって内容だったから、すぐ実家に電話したら、「今頃知ったの?」って怒られちゃった」
とーやま校長「浮世離れしすぎっすね」
山口「だからだめだなと思って。繋がっておかないとだめだなと思ったし、サカナLOCKS!も、僕は北海道出身だから、ちゃんと今日北海道の人たちのことを聞かなきゃいけないと思って。無理言って来させていただきました」
とーやま校長「いや、これは僕としても……僕は北海道の札幌出身でね、北海道の生徒もたくさん書き込みをしてくれていて、でもラジオで聞いてくれていますって人もいて。そんなところで一郎先生がこうやって自分の作業をほっぽり出してきてくれているのはめちゃめちゃ嬉しいですよ」
山口「停電なんでしょ?全部」
とーやま校長「復帰しているところもあるんですよ」
山口「明日の朝には3分の1は復帰するって言っていますよね」
とーやま校長「さっき、僕の実家は札幌の豊平区っていうところで、うちの父さんに聞いたら、うちの実家は運良く復旧しているんですよ。でもまだ半分もいっていないかな……今の時点では」
山口「あー……だって、札幌も僕の地元の小樽も、観光都市じゃないですか。だからこの停電の影響って相当出ますよね」
とーやま校長「そうですね。実際、新千歳空港も早い段階で今日は全便欠航になっていて。明日以降とかも……。電車もJR線は全部止まっていたりして」
山口「あと、大阪もやばかったんでしょ?」
とーやま校長「大阪は、今週台風が直撃して」
山口「僕それも知らなかったのよ」
とーやま校長「あら」
山口「だから、なんかこう……みんなのことを代弁したいとか、音楽で何かを伝えたいって思っている立場なのに、こんなに浮世離れしていたらそんなことできるわけないなと思って、考え方を改める。だから、潜って歌詞を書くっていうことと、社会と繋がらないっていうことは考え直さないといけないね」
とーやま校長「そうですね……でも、僕の意見ですよ。それまでに自分のサカナクションっていうバンドとか音楽とかにずっと向き合い続けていて、そこまでストイックにできる方ってそんなにいないと思うから。だからこそサカナクションのかっこいい音楽を僕達は浴びることができるわけで。そうしてほしいっていうことでもないんですけど、その一郎先生も、僕も好きだし、そんな一郎先生を好きだっていうみんな、そうじゃないっていうみんながいるっていうこともわかってほしいかな。……チャオ!」
山口「チャオ!」
3人「(笑)」
山口「難しいよね……こういうの。どうしたら良いのかなって思っちゃって。
ミュージシャンも、震災とか西日本の豪雨の災害もあったけど、そういう時に何か発言したり……状況が難しいじゃないですか。偽善だって言われたり、売名行為だって言われたりするから。
そういった難しい社会の中で、僕たちが素直に……僕らだって人間だし、普通の生活している、普通の人間なわけだから、気持ちを伝えられるような場所だったり、そういう環境みたいなのが必要だなって思っています」
とーやま校長「そこらへんも、僕もTwitterでフォローしている方もいて、何か言われることも分かっているし、それでも何かを伝えたいっていう方もいらっしゃるし」
山口「僕らは表に出る仕事だから、何かを言うっていうことに影響力があるわけじゃない。
それが嘘であったり間違った情報だったらだめだけど、何か力になりたいっていう、力を発動するっていうことに悪意はないじゃないですか。
だからそれを後ろから叩かれたりすることを恐れて言えなくなったりする社会は、なんかね……売名行為でも良いじゃない。ちゃんと良い影響があればね。
だからいいんじゃないかなって最近ふっきれつつもあるんだけど」
とーやま校長「うん……それも……前にね、東日本大震災の時に、アーティストの方……いろんな職業の方が自分の職業って果たしているのかっていうところを自問自答されていて。
SCHOOL OF LOCK!にもたくさんアーティストの曲が曲だけを届けてくれたり、それをいっしょに聴いたりしていて。
そういうやりかたも素敵だなって思ったし、向井秀徳さん(ZAZEN BOYS / NUMBER GIRL)は、何の言葉もなく、自分のスタジオで弾き語りの動画を撮って……それは『ふるさと』で。"うさぎ追いし"の。
それを自分のメロディで歌われている曲。それだけをただアップしていたんですよ。
そういうやり方もあるし、それもすごい素敵だなって思ったし、そのやり方には全く悪意もないわけで」
山口「うん。そう思う。
だって、被災されている方からすると、その善意はありがたいわけじゃん。
被災した身になると、僕は大丈夫だと思うんだよね。その外の人が敏感になりすぎちゃうところもあるから、そういったところのケアも多分していかなきゃいけないし、準備もしていったほうがいいかなと思う。
僕らみたいな表に出る仕事をしている人はね」
とーやま校長「そうっすね。受け取る側も、"え?"って思うかもしれないけど、そういう……どこかで心持ちがあってくれたら、"友達がそういうことをやっていたら、どうなの?"って思うことで変わっていくかもしれないし」
山口「やっぱりいろんな専門家がいるわけじゃないですか。
気象に詳しい人とか、災害に詳しい人とか……僕らミュージシャンであったり、得意分野があるわけですよね。
そこでどう貢献するかっていうのは、本能で、普通のことだと思うから。どんどんやっていくべきだなって思い始めてる。
だって、音楽を作ることは僕らの仕事だけど、人の支えになることっていうのは、うまくやっていきたいなって思いますけどね」
■ 校長、教頭。
周りの救急車や消防車の音に怯えます…。
でも、でも、お二人の声を聞いた時、涙が零れました。
辛いけど、頑張らなきゃ。
心配してくださる方々、応援してくださる方々。
本当にありがとうございます。
女性/13歳/北海道
2018-09-06 22:09
とーやま校長「うん。車も、電気が通っている地域はちゃんと信号がついているんですけど、通っていないところはもちろん信号も止まっているので、全く光も何もない状態なので。
車に乗っている皆さんも本当に譲り合って暗転運転で運転されていると思いますけど」
山口「そうですよね。信号も止まっているんですもんね」
とーやま校長「道路も、札幌の清田区とかは裂けちゃってる。隆起しちゃって。そのまま家もゆっくり音を立てながら傾いているっていう地域もたくさんある」
山口「液状化現象ですよね。札幌ドームの方ですよね。
あの辺はもともと埋立地なんですよね。だから液状化現象が起きちゃうって。
水道管も結構あの辺やばいですよね。水も止まっていますよね」
とーやま校長「もっと奥の方とか行ったら、多分ガス漏れとかも結構あったりして。
だからむやみに近づくことができない状態が今日の夕方とかにもあったりして。なかなか深刻。大変」
■ 平岸にいるぞ
平岸暗い!電池買うのに3時間。ラジオは聴けるから助かってる。
男性/15歳/北海道
とーやま校長「平岸は俺の地元で。電気屋さんも品薄で、もっと提供したいんだろうけど……数にも限りがあるし」
あしざわ教頭「レジ自体も止まっているでしょうから、手で計算しなきゃいけないとか」
山口「病院とかは大丈夫なんですかね?」
とーやま校長「病院も、僕が見たニュースでは、小さい赤ちゃんが付けとかないといけない装置がストップしちゃって、具合が悪くなっちゃった子がいたりとか……ていうのは見ました」
山口「自家発電とかになっているってことかな?」
とーやま校長「AIR-G'……北海道のラジオ局は、緊急用の電源があるのでもしかしたら病院にもそういうのがあってなんとかやっているかもしれないけど、そんな1週間とか経ったらそれも尽きちゃうし」
山口「北海道の地方の方に行くとお年寄りの一人暮らしとかたくさんいらっしゃいますもんね。電気が通らないと大変ですよね」
とーやま校長「北海道は、夏はほぼ終わりに差し掛かっているから、30度とかに行くことはないでしょうけど、うちのおばあちゃんとかは、気温が上がっちゃうと体の具合が悪くなっちゃって。
だから今日は大丈夫かなって思いながら……。でも、なんとか体調も戻っていたんですけど」
山口「でも、まだろうそくとかは使わないほうが良いかも。まだ地震が来るかもしれないですからね」
とーやま校長「そうですね。倒れてそのままとか……」
山口「あんまり……よっぽどの時以外は避けたほうが良い気がするけどな」
あしざわ教頭「ブレーカーも落としておかないと危ないと思うので」
♪ 明日から / サカナクション
■ 恐縮ながら
今日の午前3時半辺りからずっと停電です。
大変恐縮なのですが、もし出来ればサカナクションの「明日から」を聴きたいです。いや、出来ればで良いんです。
男性/15歳/北海道
2018-09-06 17:54
山口「嬉しい」
とーやま校長「これは夕方の5時ぐらいに書いてくれていて、もしかしたら復旧しているかもしれないしそうじゃないかもしれないけど、この曲を聴いてくれているかも」
山口「支えになっているなら嬉しいですね」
続いては、こちらの書き込みをくれた生徒に
電話で話を聞いて行くぞ。
■ 地震より停電が怖い
滅多に台風も地震も来ないから、前日も台風で怖くて眠れなかったのに、地震で起こされて停電で真っ暗で、本当にこわい。
昼前までは電波通じてて情報を集められたけど、ついさっきまで電波も通じなくなってて、情報も入ってこないし安否もわからないから怖かった。
道路は地下鉄沿線は陥没しまくりだし、看板は曲がってるし、コンビニもガソスタもスーパーも空いてないし、食べるものないし、電池が無さすぎてとりあえずペンライトで生きてます。
電気だけでもついて欲しい。携帯が命綱。
早く朝が来てくれー…
女性/17歳/北海道
2018-09-06 21:17
詩織*:。✡ 北海道 17歳 女性 高校3年生
とーやま校長「もしもし!」
詩織*:。✡「もしもし」
とーやま校長「校長のとーやまです」
あしざわ教頭「教頭のあしざわです」
山口「サカナクションの山口一郎です」
とーやま校長「詩織*:。✡、今はこれ、スマホ?」
詩織*:。✡「はい。スマホです」
とーやま校長「充電は大丈夫なの? 電気は復旧した?」
詩織*:。✡「ついさっき……30分前くらいに電気が復旧して、なんとか」
とーやま校長「あー……これは安堵」
あしざわ教頭「よかったー……」
山口「怖かったよね」
詩織*:。✡「よかったです」
とーやま校長「詩織*:。✡は北海道のどこ?」
詩織*:。✡「札幌の東区です」
とーやま校長「家の周りも明るくなった?」
詩織*:。✡「はい。今、もう電灯がついて、明るくなりました」
とーやま校長「北電の方ですかね……不眠不休で、マジで感謝だね」
詩織*:。✡「本当に……本当によかったなって」
山口「怖かったでしょう? 真っ暗でね」
詩織*:。✡「はい、すごい怖かったです」
とーやま校長「今日は学校が休みで、ずっと家にいた?」
詩織*:。✡「ずっと家にいました。ずっと家に家族4人こもってました」
山口「地下鉄沿線も陥没してたりしているの?」
詩織*:。✡「私が直接見たわけじゃないんですけど、母が見に行ったりとか、SNSで見かけた情報では、地下鉄の沿線300メートルくらいが陥没して、結構ひどい状態らしくて」
とーやま校長「東区ってなると……東西線とか?」
詩織*:。✡「東豊線です」
とーやま校長「大通りとか美園とか、月寒とかね。それもじゃあしばらく乗れないってことだもんね」
詩織*:。✡「かもしれないですね。結構道路もひどいところはひどいみたいなので」
山口「あー」
あしざわ教頭「学校とかも……電車で行ってるの? 学校は」
詩織*:。✡「私は自転車なんですけど、地下鉄使うこともあるので、どうなるかなって」
山口「学校はいつから始まるっていうのは分からない状況なの?」
詩織*:。✡「一応、月曜日から登校日にはなっているんですけど、まだわかんないです」
山口「うん。友達とかは大丈夫だった?」
詩織*:。✡「一応、知っている限りでは、怪我したとかそういう情報はないので大丈夫かなと思うんですけど」
とーやま校長「ごはんはちゃんと食べられた?」
詩織*:。✡「一応。冷凍庫とかに残っていたものとかをバーっとありあわせでなんとか食べられました」
とーやま校長「これもさ……なんかね、備蓄する食料。乾パンとか、美味しいやつとかもいっぱい出ているじゃん。用意していた?」
詩織*:。✡「いや……そんなにしていなくて」
とーやま校長「そうだよね。これも、一昨日も関西の方で台風が来て屋根が飛ばされたとか、そういうことがあったりして。2日後に北海道でこんなに大きな地震がきて。
詩織*:。✡も思ってなかったよな、当然な」
詩織*:。✡「全然思ってなかったです」
とーやま校長「だから、本当にこんなこと俺も言いたくないけど、明日またどこかで何かが起きる確率はゼロではないし、本当にやっておかないとダメなんですよね、多分ね。用意出来ることは」
山口「そう思う、そう思う。あと、余震がまだあるかもしれないからね。
それも気をつけながら、対策できることがあれば対策しながら……」
詩織*:。✡「はい」
山口「でも、電気がこないって衝撃だったでしょ?」
詩織*:。✡「すごいびっくりしました。まさか停電になると思っていなくて、私が生まれてから記憶がある中ではこんなに長く停電が続いたことがなかったので、本当に怖かったです」
山口「そうだよね。携帯だって充電できなくなるとかね」
あしざわ教頭「オール電化の家とかだったら、本当に何もできなくなっちゃいますね」
山口「マンションのオートロックとかも入れなくなっちゃいますよね」
とーやま校長「確かに。どうすんだろそれって」
山口「入れなかった人とかも多分いるでしょうね」
とーやま校長「エレベーターとかも怖いだろうしね」
山口「いや、怖いでしょうね……いや、でも無事でよかったね、本当に」
詩織*:。✡「はい、ありがとうございます」
とーやま校長「詩織*:。✡の家は一軒家? マンション?」
詩織*:。✡「一軒家です」
とーやま校長「近所の人と交流はあるの?」
詩織*:。✡「一応、ちらっとお話しする程度は」
とーやま校長「あ、本当。
さっきね、10時台にしゃべった東日本大震災を経験している生徒が、近所にいる人と話すことが大事だって言っていて。情報も入ってくるしね、こういう時だったら。
例えば近くにおじいさんとかおばあさんがお一人で暮らしているところに、声をかけてあげることだけでも全然違うと思うから」
あしざわ教頭「そうですね」
山口「確かにね。そういうのが希薄になっていますもんね。昔よりは多分」
とーやま校長「だから、まずは本当に自分のことをちゃんと守って、もしも余裕があるのであれば、そっちにも少しだけ気持ちを届けてくれれば」
山口「うん。そういう気持ちを友達とシェアすることも大事ですよね。
同年代のね。いずれ詩織*:。✡たちが大人になっていくわけだから、そういう気持ちを若いうちに作っておくと、将来何かあった時に行動できるようになるかもしれないし」
とーやま校長「まずは、札幌の東区は30分前に電気が通って何より。引き続き気をつけてね」
詩織*:。✡「はい、気をつけます」
とーやま校長「じゃあね」
詩織*:。✡「ありがとうございます」
♪ Hikari / androp
とーやま校長「(リクエストをくれた)リナの元までちゃんと届いてるかな?」
こんな書き込みをくれた生徒にも
逆電を繋いだぞ!
■ 北海道の方々へ
地震にあわれた皆さん、大丈夫でしょうか。
私は熊本に住んでいて熊本地震の被災者でもあります。
被災後は、慣れない避難所生活や車中泊。また大きな地震が来るのではないかという怖さ。復旧、復興はどうなるのかという不安が大きいと思います。
実際に私もそうでした。
ですが、今こそこのSOLの仲間で繋がりましょう!!
2年前色々な方から支援を頂いた私たちが、今度は北海道の皆さんを支援する番だと思っています!
今はこの掲示板に応援メッセージを書くことしか出来ていませんが、これから学校で行われる予定の募金活動にも参加したいと思っています。
どうか、北海道の皆さんお体にだけは気をつけて下さい。
女性/16歳/熊本県
2018-09-06 19:49
おがのすけ 熊本県 16歳 女性 高校2年生
あしざわ教頭「中2高2は、フリダーーーーム!!!!」
おがのすけ「フリーダーーム!!(笑)」
あしざわ教頭「ナイス! フリーダム!」
山口「…ビックリしちゃった!」
とーやま校長「(笑)
おがのすけは熊本県か。今日の北海道の大きな地震は、ニュースとかで観てた?」
山口「朝、ニュースで観て知りました」
とーやま校長「おがのすけは、率直にどんなことを思った?」
おがのすけ「熊本の時もそうだったけど、もう言葉が出ないって言うか、呆然とするって言うか、そんな感じでした」
RN おがのすけは、2016年の熊本地震で被災したのだそう。
とーやま校長「おがのすけは、あの時どんな気持ちでいたの?」
おがのすけ「最初、余震の時は体育館にいて、鉄筋とかの揺れる音とかがすごく頭に残ってたんで、本震の時、めっちゃ怖くなってから、その後も揺れてる感覚とかが離れなくて、"また大きいの来たらどうしよう"とか、不安な時がちょっと続きました」
幸い、RN おがのすけのところは
そんなに被害はなかったとのこと。
とーやま校長「そこからボランティア活動したの?」
おがのすけ「はい。
ちょうど中3の時に地震が来たんで、自分の周りがある程度落ち着いた夏休み頃にボランティアに行って、避難所の方にご飯を配ったりしました」
とーやま校長「それは、どこかに言って、行くものなの?」
おがのすけ「いえ、学校で『やりませんか?』みたいな呼び掛けがあって」
とーやま校長「そのボランティアはどういう想いで参加したの?」
おがのすけ「自分も怖い思いをしたけど、でも震源に近い子とかは、もっと大変で怖い思いとかしてるはずだから、ちょっとでも助けになればいいかなっていう想いで行きました」
とーやま校長「一郎先生。今北海道で真っ暗な中、今のおがのすけの声を聴いてるみんながたくさんいると思うけど、海の向こうの北海道に向けて、本州・四国・九州では、既にこうやって思ってくれています。
俺のLINEにも『もしも届けるんだったら、救援物資、何か(いるものを)言って』みたいなすごい来ましたし、たくさんいますから。
まぁ、たぶんもうちょっと先ですけどね。 今は新千歳空港とかもストップしていてすぐは入れないと思いますけど。
たぶん今後こうやって助けに来てくれる人もたくさんいるなっていうのは、道民の俺としてもすごい心強いです。
おがのすけのこの気持ちも、ただただ嬉しいし」
山口「実際に自分も災害に遭われた人って、他の地域で災害があった時に、色んなアドバイスもできると思うんですけど、災害後の精神的な支えと言うか、過ごし方と言うか、そういう部分もアドバイスできますよね。
受ける側も、実際に災害に遭われた人だから、状況を伝えられて参考にしやすいところはありますよね。
中学校3年生のおがのすけがボランティアをする気持ちっていうのはすごいことだと思うしね」
とーやま校長「うん!」
山口「今後、北海道の災害に遭われた子たちも、このおがのすけの気持ちを聞いて、ボランティアをする気持ちになっていったらいいですよね」
とーやま校長「そうですね。
おがのすけ。今これを聴いている、"不安で、今怖いです"っていうみんなに向けて、何か言ってもらえることってあったりする?」
おがのすけ「はい!
今はまだ電気とか復旧してなくて不安なことも多いと思うんですけど、そういう時だからこそ、私たちのような若い世代が自分から引っ張って行く時だと思います。
実際に、私がボランティアに行った時も、高齢者とか小さい子とかと触れ合っていって、接した人が笑顔になってくれるのが、自分も嬉しかったりしました。
今は本当に大変だと思うんですけど、ぜひ参加してくれると嬉しいです」
♪ LEO / tacica
とーやま校長「今電話で話をしてみんなに気持ちを届けてくれた、熊本県のおがのすけが、このtacica先生の『LEO』という曲から勇気をもらってたってことで、今不安なみんなに向けて届けてくれている。
おがのすけ、改めてありがとう!
ボランティアと言えば、初代教頭のやしろ教頭が、僕の北海道札幌の実家に、僕がいないのに遊びに行くっていうおかしな行動を取ろうとしてたんです」
あしざわ教頭・山口先生「(笑)」
とーやま校長「本当は来週とか再来週に行くはずだったんですけど、地震が起きて、"さすがに今行くのはちょっと邪魔になるかもしれないし、もっと必要となった時に人手が足りてないところに行って何か手伝えたらいいな"ってことを、やしろさんが言ってくださったんです。
本当に嬉しくて、ボランティアに行きたい人が殺到してもまた困るし…とかっていう問題もあるからね。
"ここにどれぐらいの人数が欲しいです"、とか、色々詳細は出てくはずだと思うから、それを待って、行けるみんなは行ってくれたらありがたいかな。ちょっと偉そうかもしれないけど」
Marie(マリー) 長崎県 17歳 女性
長崎県在住のRN Marie(マリー)は、現在
北海道札幌市中央区にいるのだそう。
とーやま校長「今、誰といる?」
Marie(マリー)「…知らない人です(笑)」
あしざわ教頭「ええ…?」
山口「ちょっと待てよ、大丈夫か?」
とーやま校長・あしざわ教頭「(笑)」
RN Marie(マリー)は、アイヌの文化を学ぶために
ひとりで北海道に来たところ、そこで被災してしまったとのこと。
部屋ではひとりだけれど、行動を共にする人がいるらしい。
とーやま校長「なんたることだよ…!」
あしざわ教頭「今、充電とかは大丈夫なの?」
Marie(マリー)「電気は復旧しているので大丈夫です」
とーやま校長「北海道にはいつ入ったの? 帰る予定はいつだったの?」
Marie(マリー)「4日に入りました。帰るのは明日の予定でした」
とーやま校長「飛行機? 空港からは説明とかあった?」
Marie(マリー)「飛行機です。説明は何もないです」
とーやま校長「でもまだ明日は厳しいよね…」
Marie(マリー)「はい」
今日は停電の中、札幌市内で講習会に参加していたと話すRN Marie(マリー)。
Marie(マリー)「同室の人と仲良くなってたので、話したりご飯を食べたりはしてたんですけど、電気が復旧しないのに、トイレは窓がなくて真っ暗で、充電とかもできませんでした。
途中から携帯のネットも繋がらなくて、もうラジオしか情報を得る手段がありませんでした」
とーやま校長「一郎先生。地元の北海道にいるみんなでさえ怖かったのに、土地勘も全くないところでの(被災)」
山口「一人でしょ? 17歳だよね。そりゃ怖いし、長崎ってことは、熊本の地震も体験してるのかな?」
Marie(マリー)「はい、体験してます」
あしざわ教頭「ああ…」
とーやま校長「じゃあちょっと思い出すとこもあったか」
Marie(マリー)「はい。揺れた時、最初は何が起こったのかわからなかったんですけど、携帯の緊急速報の音と揺れ方で、すごい熊本地震の時のことを思い出して、少しフラッシュバックして、一時涙と手の震えが止まりませんでした」
山口「ご両親もめちゃくちゃ心配されてますよね。連絡は取れてる?」
Marie(マリー)「連絡は取りました。母がすごい心配してて…」
山口「そりゃそうでしょ! ひとりで北海道に勉強しに行くだけでもご両親は心配なのに、それで震災に遭われたらってなると余計に…大丈夫かね」
とーやま校長「今、近くに、めちゃめちゃ頼れる人はいるの?」
Marie(マリー)「はい」
とーやま校長「大人?」
山口「女性?」
Marie(マリー)「大人です。女性も男性もいます」
RN Marie(マリー)は30名ほどの大人数で行動していたので、
助けてくれそうな人もちゃんといるとのこと。
とーやま校長「もしもそれでもダメだったら、うちの親が豊平区っていうところにいるから…」
Marie(マリー)「(笑)」
とーやま校長「連絡先とか聞いてね。うちのお父さん、車の運転めっちゃうまいから!
白髪でガタイが良くてちょっとコワモテなんだけどね。ちょっと怖いけど、よかったら」
Marie(マリー)「(笑)」
あしざわ教頭「"怖いけど"って(笑)」
山口「小樽のうちの実家も全然大丈夫ですから! 両親いるし、猫もいるから」
あしざわ教頭「あら!」
とーやま校長「じゃあ、最悪、うちと一郎さんのところに連泊」
あしざわ教頭「すごい! すごい強力な二人!」
Marie(マリー)「(笑)」
山口「でも、小樽に行くまでが大変か…」
とーやま校長「確かに!(笑)」
山口「飛行機がいつ飛ぶかわからないから、しばらくいることになるかもしれないしね」
Marie(マリー)「はい」
山口「でも、"アイヌの勉強しに行く"っていうのも、またスゴイね! どうしてアイヌ文化に興味持ったの?」
Marie(マリー)「マイノリティの人たちについて学ぶフォーラムが偶然北海道であったんです。
北海道って言えば、少数民族のアイヌの人々だったので、アイヌの民族のことを学ぶことになりました」
山口「それは学校の課題かなんかだったのかな? それとも、自発的に?」
Marie(マリー)「そんなんじゃなくて、自分で」
山口「へー、すごいね」
Marie(マリー)「私は、将来社会福祉士を目指しているので、やっぱり社会福祉士ってマイノリティの人と関わる機会が多いので、そういうのを学びたいなと思って、自主的に参加しました」
とーやま校長「ふ〜ん! 立派だ!」
山口「立派だね! 自分、17歳の時なんか釣りしかしてなかったからなぁ。そんな風に考えてる子が……ちょっと北海道でひとりで、心配だね」
明日は、朝に飛行機が飛ぶか確認をして、
飛んでいたら新千歳空港から福岡空港まで帰るつもりだそう。
飛行機が飛んでいなかったら、
知り合いの家に泊まることになるとのこと。
とーやま校長「しっかり、頼れるだけ頼って、甘えるだけ甘えていいからね。
一郎先生、北海道の人は優しいっすよね!」
山口「むちゃくちゃ優しい!」
とーやま校長「何かあったら助けてくれるから」
山口「あと、札幌だったら知り合いいっぱいいるから、何かあれば…お店は閉まってるか…。AIR-G'だ!」
とーやま校長「AIR-G'は夜の7時台に行ったら『イマリアル』の森本優がいるから! アイツもSCHOOL OF LOCK!の元生徒だから助けてくれるはずだ(笑)」
山口「"SCHOOL OF LOCK!の生徒です"って言えば、絶対に悪くはされない」
Marie(マリー)「(笑)」
とーやま校長「Marie(マリー)、無事を祈ってるよ! 話を聴かせてくれてありがとう!」
Marie(マリー)「はい! ありがとうございました!」
♪ 望遠のマーチ / BUMP OF CHICKEN
■ 北海道地震
昨日の台風に続き今朝の地震で自然災害の恐ろしさを改めて実感しました。自分の住んでいる地域は震源地に近くて今まで経験した事の無い揺れとその直後の余震に停電とどうしたらいいのかわからず不安でした。帰省前だったので家には食料も飲料もなく近くのコンビニも商品がほぼ売り切れと困難な状況です。家族や地元の友達、SNSを通じてじゃないと情報が全く分かりませんでした。
今でも余震や停電が続いていてラジオを聴けるか分かりませんが、不安になった時いつもBUMP OF CHICKEN先生の音楽に力をもらっていたので「望遠のマーチ」をお願いします。
女性/20歳/北海道
2018-09-06 16:41
とーやま校長「届いてるかな?」
あしざわ教頭「みんな聴いてるか?」
■ 初めての被災から学んだこと
こんばんは!
僕の住んでいる地域は一部復旧しました。
今回の被災によって、改めて人への感謝を感じることが出来ました。
電気の大切さ、そしてそれを支える人の努力あっての生活があること。
同じ状況にも関わらず情報を伝えてくれるラジオ関係者の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
この先さらなる被害が起きないことを祈り、人との繋がりを大切に生きていくことが必要なのだと感じました。
男性/18歳/北海道
2018-09-06 22:50
■ 停電が…
札幌の白石区の端っこ(豊平区側)に住んでいます。
家から見える豊平区は街灯がついているのに家の周辺は真っ暗。大きな通りを挟んで1本反対側は白石区でも電気がついていたりするのにうちはまだです。
曇ってきて星も見えません。
不安ですがラジオから聞えてくる音楽や曲に元気を貰っています。
あたたかいメッセージありがとうございます。
北海道の皆さん、頑張りましょうね!
女性/15歳/北海道
2018-09-06 22:27
■ 感謝。
沢山の他県の人達が道民を励ましてくれてるのが感動でしかない…。みなさんありがとうございます。
女性/15歳/北海道
2018-09-06 23:39
■ まっくら
まだ電気が復旧していません。真っ暗だし、寝ようとしていたのですが余震で目が冴えてしまい心細くてラジオつけました。
スクールオブロック、中学生のとき勉強しながらいっつも聴いていました。大学生になってバイトなどと時間が被り聞けなくなっていたのですが、今日懐かしい声を聞き、あのとき毎日楽しみにしていたこと思い出して元気になれました。
ありがとう!
女性/19歳/北海道
2018-09-06 23:43
■ 感覚麻痺
厚別区にすんでいますが、未だに停電で暗闇の中です。
地震が何回も来すぎて、地震で揺れてるのか揺れてないのか、感覚が麻痺しそうです。
当たり前だと思っていた日常はこんなにも一瞬に途切れてしまうものなのか、としみじみ思います。
どうか私たちに元気を与えてください!
女性/15歳/北海道
2018-09-06 23:25
■ やっと〜!!
今さっき復旧しました!
さっきまで携帯もずーーっと圏外で大変でした!
復旧した瞬間ラジオつけて校長、教頭に逢いに来ました!
女性/17歳/北海道
2018-09-06 23:16
■ 復旧してる所多い…
でも僕の所復旧してないんですよ
正直怖いです
停電してるとなんか不安になってくるしそれにまだ本震もあるかもしれないからほんとに怖いです
早く復旧して欲しいです。
男性/15歳/北海道
2018-09-06 23:26
■ 今の北海道 (あとリクエスト)
今は停電が一番大変です。
学校はテスト期間でしたが9/9までお休みになりました。
夕方までは携帯も繋がりづらくなっていました。
コンビニは真っ暗でパンやカップ麺がきれいに売り切れていました。停電なのでレジも打てず電卓で手作業でした。また違うお店ではお釣りが出せず全部100円で販売されていました。
信号も消えているので歩行者と車が譲り合っていました。
私の家は停電がまだつづいていて暗くて心細いです。
こんなとき元気になれる私の大好きなセカオワ先生の「Fight Music」が聴きたいです。
女性/17歳/北海道
2018-09-06 22:25
とーやま校長「ラジオを信頼してくれ! 今後もちゃんと情報を届けて行くし!」
あしざわ教頭「音も届けてく!」
とーやま校長「そして、一郎先生、今日は本当にありがとうございました」
山口「こちらこそです! みんなの声が聞けて安心したし、ちゃんと音楽で伝えてかなきゃいけないなって改めて思いました」
とーやま校長「来週からもサカナLOCKS!をよろしくお願いいたします!」
みんな、また明日!!