1人バースデーパーティーを昨日開催したばかりのすずちゃんですが、本日は、すずちゃんが尊敬する方を女子クラスにお迎えしております。
すず「SCHOOL OF LOCK!の女子クラス!GIRLS LOCKS!2週目担当!広瀬すずです。今日はなんかちょっと変な感じなんですけど…私から見たその方の印象はすごくいい意味で“フワーン”としてるのが第一印象なんですけど。あと勝手に安心感があるなって思ってます。」
<コンコン(ドアをノックする音)>
すず「はい!どうぞ!」
<ガラガラ(ドアの開く音)>
…今日はきちんと電流の電源は落としてあります!
ご安心を!
是枝「SCHOOL OF LOCK!の生徒の皆さん、はじめまして!映画監督の是枝裕和です。」
…今日はすずちゃんが出演している、6月13日公開になる映画『海街dairy』の是枝監督と一緒に授業していきます。
すず「よろしくお願いします!どうですか?女子クラスは…」
是枝「僕教職とってて、教育実習したことあるからこういう学校は嫌いじゃないですよ(笑)」
すず「そうなんですね!今日はよろしくお願いします。私と監督の出会いは…『海街diary』のオーディションの時で、私は15歳の中学3年生でまだ静岡から通ってる時でした。」
是枝「そうでした。『静岡から来ました。』って言ってましたね。」
すず「みんな私服なのに、私だけ田舎のセーラー服来て(笑)」
是枝「そうだったね。型のあってない制服着てね。」
すず「(笑)型がまだ3年間着てるのにあってなくて…」
是枝「猫背でね、バスケットシューズだったね。」
すず「そうでしたっけ?是枝さんって怖い人なのかな?って思ってたんです。」
是枝「なんで?」
すず「結構喋ってなかったからです。でもすんごい見られてるなって思って。すごい怖くなったのを覚えてます。」
是枝「すみません(笑)オーディションの時は他の人に喋ってもらって、僕は観察するようにしてるんです。」
是枝「観察されてる感じでした?仕事なんで許してね。」
すず「(笑)」
すず「それから『海街diary』のすず役に選んでいただいて…綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さん妹役の4女をやらせてもらったんですけど。どうしてこの4人になったんですか?」
是枝「綾瀬さんは、この役を前提に会ったわけじゃないんだけど、非常に凛としてて古風な感じがしてたの、なのでその印象の直感で決めてしまいました。でも間違ってなかったね。」
すず「はい。私も一緒に撮影させていただいて印象変わりました。強い人なんだろうなって思いました。」
是枝「次女は長女と対照的なキャラクターだから、長女が女の部分を封印している人なの。だからその長女が見ててハラハラするような文句を言いたくなる自由本坊な方がいいなと思って、長澤さんに。」
すず「長澤さん、すごい原作そのものでしたね!!」
是枝「そうだったね。で三女は、三姉妹を色々取材してみたときに上の2人と別の時間を生きてるって感じというのがどこの家庭にもあって、夏帆さんは、もともと彼女が出演する映画を見ていいなと思っていたので、独特の間合いとか、なのでお願いしました。
そして四女はオーディションで決めようって思ってました。まだ知られていない子を見つけてその不確定要素のままこの3人にぶつけて現場での化学反応を楽しもうって。」
…2人の出会いを聞いていきましたが、
生徒から是枝監督への質問も来ています。
是枝監督に質問です。
広瀬すずちゃんの秘密っていうか、裏の顔を教えてください!
男/14/東京都
是枝「裏の顔か…負けず嫌いって言うのは裏の顔なんですか?違うか、出てるもんね」
すず「えっ?何で知ってるんですか?出してないはずなんですけど…。」
是枝「サッカーのシーンを撮ってるとき、僕の中では、OK…かな。って思ってたんだけど、すずの中ではOKが出てなくて、もう1回みたいなことがあったじゃない?ゴール決めて喜ぶシーンの所。すずが『こんなゴールじゃ喜べません』。って言ったよね(笑)
じゃあもう1回撮り直そうそうかって、僕の方がひっぱられたの覚えてる。この子あれだけやってまだやる気があるんだって。」
すず「本当は正直もっとやりたかったんですけど、さすがに日も暮れてきちゃって(笑)」
是枝「でもみんな驚いてたね。フランスの人達も一緒にサッカーしたいって言ってたよね。」
すず「でも…正直もうちょっとだなって思いました。私、負けず嫌いの中の負けず嫌いなんですよ。だからすこしめんどくさいな。って思う時もありますよ(笑)」
…ぜひこのシーンにも注目してみてください!!
さらに『海街diary』は、鎌倉の四季がとてもキレイに描かれています。
とくに“桜トンネル”のシーン。
すずちゃんが、花びらを掴もうとするのですが、このシーンもCGも使わず、そのままの景色を撮影しています。
このシーンは映画の一番最初にとったシーン。
すずちゃんは、台本を受け取らずその場その場の指示で今回は撮影をして行きました。「その瞬間。瞬間。をすずには生きて欲しいと思ったので、その時の光を空気を演じてもらいたく台本を渡さずに撮影していった。」
とお話ししてくれました。
もちろんさっきの“桜を掴むシーン”も、すずちゃんは台本を見ずに演じていたそうです。“掴めないものに手を延ばす”というシーンがとても美しく切り取れています。
6月13日から公開です。ぜひ生徒のみなさんも見に行ってみて下さいね!
是枝監督は明日もこの女子クラスに遊びに来てくれます!!
明日は、すずちゃんが新聞部・部長として、「映画監督」という職業について、是枝監督に質問していきます!!
映画監督になりたい生徒は是非!出席してくださいね!