（チャイム〜♪ ガラガラガラ・・・）

Eve「SCHOOL OF LOCK!の生徒の皆さん、こんばんは。
異文化の講師、Eveです。」

Eve「今日はですね、本当に久しぶりにスタジオに来ています。
コロナになってしまってから僕は自宅で授業をしていたんですよ。
久しぶりに来たスタジオで、久しぶりのゲスト講師も来ているんですよ。」

Eve「すごい気が引き締まる、身が引き締まる思いで、すごいドキドキ、ワクワクしているんですけど、今日はこの方をお呼びしています。
ALIのボーカル、LEOさんです。よろしくお願いします。」

LEO「よろしくお願いします。ALIのボーカル、LEOです。」

Eve「初めましてですね。」

LEO「初めまして。やっと。」

Eve「やっとお会いできました。今日はすごい日だ。」

LEO「本当に生きてるんだと思っていませんでしたもんね。
神話だと思っていたんで。さっきからずっとその話していますけど。」

Eve「（笑）
嬉しいです。会えて。」

LEO「こちらこそ。本当に。」

Eve「「呪術廻戦」今TVアニメがやっているんですけど、そのオープニングを僕が担当させてもらっているんですが、その「呪術廻戦」のエンディングテーマをALIさんが担当していて。」

LEO「はい。挟むかっこうで。」

Eve「挟むかっこうで。
すごいですよね「呪術廻戦」。」

LEO「いや、すごいですよ！
「廻廻奇譚」ヤバイよ！」

Eve「（笑）
いや、いや、いや。
「LOST IN PARADISE」をテレビで、２話で、あそこで初めて聞いたんですけど、めちゃめちゃ良くて。」

LEO「あぁ、マジですか？」

Eve「エンディングのアニメーションの雰囲気もなんか本編とガラッと変わって、「LOST IN PARADISE」の音楽と一緒に流れてくるじゃないですか？
あれがもうめちゃめちゃマッチしていて。素晴らしかったです。」

LEO「いや、こっちのセリフですからね。
Eveくんのオープニングなんてもう「呪術廻戦」そのものですからね。」

Eve「本当に愛がね、お互い重いと。
重たい愛があの音楽に入っていると思うんですけど。
今日は対談という形で授業を行いたいと思います。
よろしくお願いします。」

LEO「よろしくお願いします。」

M. 廻廻奇譚 / Eve

Eve「初めましてということなんですけど、最初はTwitter…？
たぶん僕の記憶だとTwitterで、絡ませてもらって。」

LEO「そうですね。
僕自体２０代とかの時は、いろんな嫉妬とか、憧れとかを素直に表現できなかった時代があったんですけど、Eveくんのは素晴らしすぎて、思わず俺からナンパするかのように…。
リアクションしてもらえて本当に嬉しかったですよ。」

Eve「いやいや、こちらこそ本当にありがとうございます。
好きなキャラをどこで見ちゃって。夏油…？」

LEO「最高っすね。」

Eve「僕も夏油好きなんですよ。」

LEO「いいっすよね！
あれこそ、あれこそ人ですよ。」

Eve「（笑）
だから私は「LOST IN PARADISE」という曲も素晴らしいですけど、CDを買わせていただいて、「FAITH」っていう曲が夏油をイメージされたみたいな。
めちゃめちゃ歌詞を見ながら聞いていました。（笑）」

LEO「（笑）
めちゃくちゃありがたいですよ。
Eveくんの２番のサビの「五常を解いて」あれはズルいっすね。
あれはズルいっすよ！あれはズルいよ！最高だぜ！」

Eve「（笑）
たぶんオタクなので、愛がね…。」

LEO「爆発しています！」

Eve「なんか楽曲を作るときに意識したこととかありますか？」

LEO「「LOST IN PARADISE」自体は、物語全体を捉えなきゃいけないなと思って、呪いと、呪術師と、主人公の感じと、あと不条理とか死とかがテーマじゃないですか？
現実にも起こりえる、避けられないものに対する受け入れ方みたいなストーリーだと思うんですけど、そこの混在していく感じというか。
主人公が宿儺に一致していく感じっていうのをイメージして作りました。」

Eve「めちゃめちゃ作品と合っていたし、あとALIさんの曲を聞いても毎回フィーチャリングされて、いろんな方をゲストボーカルに迎えて歌われているじゃないですか？
だからすごい、どの曲を聞いていてもすごい新鮮なんですよね。
毎回どの曲を聞いても新たな一面が見られるっていうのが、すごいおもしろいなって思って。」

Eve「今回「LOST IN PARADISE」でAKLOさんにフィーチャリングで参加してもらったっていうのは、どういう経緯があったんですか？」

LEO「話をもらった時ちょうどジャンプで、渋谷事変っていう渋谷のテーマだったんですけど、渋谷出身っていうのもあって、渋谷で出会ったことで全部関連したいと思って、AKLOくんが、僕が昔BARで働いていた時にすごいかっこいい話をしていたんですよ。
HIPHOPで俺が変えてやりますよ。みたいな。
渋谷のManhattan Recordsからデビューしていて。」

LEO「僕はただのバーテンダーだったんで、その時は何も喋れなかったんですけど、いざこういうきっかけになった時に、改めて力を借りたくて、こういうきっかけを持つレベルまでこれたので、よかったら力貸してくださいって手紙を書いて。」

Eve「そういうことだったんですね。
この作品って渋谷が舞台だったり、東京の街が結構普通に出てきたりするんですよね。
アニメでも原宿が出てきたり。
実際にある場所が出てくるとすごいアガっちゃいますよね？」

LEO「ヤバいっす！」

２人「（笑）」

LEO「ちなみにオープニングの「廻廻奇譚」はどういうふうに考えてたとかあったんですか？」

Eve「僕、お話をもらってもうすでに当時を作り始めるとき、すでに１１、１２巻ぐらい出ていたんですけど、もうそれは頭に入っちゃっているもんだから、一期のオープニングではあるんですけど、もう頭に入っているし、もう１回全部読み直そうって。
もう１回本当に１日で全部読み切って、やっぱこの漫画クソ面白いなぁと思って。（笑）」

LEO「（笑）
分かりますよ。面白いですね。」

Eve「ってなって、その勢いで曲をガーって書き進めて。
主人公の虎杖はすごい己に真っ直ぐで、だけどいろんなさっき言われた不条理だったり、すごい不平等な人生、いろんなものが降りかかってくる中で、葛藤が生まれてくるじゃないですか？
そういう部分ってやっぱり現代社会においても共通する部分とか、共感できる部分っていうのがあると思っていて、そういうものが書けたらいいなっていうのはありましたね。
だけど９０秒じゃないですか？

LEO「はい、はい。１分半。」

Eve「それ以降はもう愛がどれだけ爆発してもいいだろうっていう想いが…（笑）」

LEO「（笑）
分かりますよ！そのあとは任せてくれってことですよね？
ほっといてくれ、俺にやらせてくれと。」

Eve「そうですね。そこはもう。」

LEO「っていうか言いたいとしたら、全部やりたいですよね？
「呪術廻戦」のアニメ本当に全部やりたい！」

２人「（笑）」

LEO「一期も、二期も、その先も、本当は全部挟んでやりたい！」

Eve「やっぱ僕ら愛がどんどんどんどん、アニメ毎週見るごとに積もっていくじゃないですか？
やっぱコミックで見ていたあのアクションが、アニメーションになるとそこが動いて見られるから、朴監督のアクションシーンって、カメラワークがすごい動きながらも、何かアクションが起こっているっていう。」

LEO「確かに、確かに。」

Eve「なんかあれもすごい特徴的で、だけどすごいクールなバトルスタイルもめちゃめちゃやっぱカッコいいですよね。」

LEO「近所の子供とか見てるっぽいですからね。
メール来ますもん。
友だちの子供が歌ってるとか。」

Eve「（笑）」

LEO「本当に！？って言って。」

Eve「それは僕も最近来ましたね。
小学生の甥っ子が歌っているよ。学校で。
学校で歌ってるの！？みたいな。」

LEO「泣けてきますよね。」

Eve「闇祓ってるよって。
闇祓ってるんだ！？って言って。」

LEO「（笑）
いいですね〜。いいですね〜。」

Eve「LEOさんって曲を最初にイメージする時に、Twitterとかであげられていた、その要素みたいなものを、１枚のコラージュみたいに作られているじゃないですか？
もうあれがアートの作品みたいになってるなーって思いながら見ていたんですけど。」

LEO「写真とかを、僕、絵が下手なんで、何もできないですけど、写真を並べて、切り貼りして、あとでまとめていくのが好きなんですけど。」

Eve「曲を作るときに意識していることとか、最初にやることで、そういうコラージュするっていうのは今までもずっとやってきたことだったりするんですか？」

LEO「はい。メンバーとかに、僕がメロディーとか曲を作るんですけど、演奏してもらう時に、コードとか教えるのがみんな上手なので、あんまりコードを指示しないんですよ、わざと。
そういう時にあえてムードだけ言うんですよね。
“砂漠のガンマンが”とか、“酒場の中でこういう風にビールを飲む感じだ”とか、“ストリッパーが踊り出す”とか、“すごく綺麗な人の足が見えた時のライトの感じ”とか。
そういうことで伝えてみんなハテナばっかり起きるんですよ。」

Eve「（笑）」

LEO「だから、これは写真を見せていった方が早いぞっていうことで、始めたことなんですけど。」

Eve「LEOさんの、このALIの音楽って、聞くとその情景が浮かんでくるとか、そういうものってやっぱりLEOさんの中に最初にイメージとして、こういうところでかかっていてとか、こういうことしている時でっていう、そういうイメージが強くあるっていうのが、やっぱり僕とかみんなが聞いた時に、すごく情景が浮かび上がってきやすいっていうか、そういうのをすごく感じたんですよね。
だから「呪術廻戦」っていうエンディングの曲でありながらも、ALIさんの曲としてしっかり成立しているのが、めちゃめちゃカッコいいなって。」

LEO「めちゃくちゃ嬉しいです。それは本当に。」

Eve「それはすごく感じました。」

LEO「ありがたいです。」

M. LOST IN PARADISE feat.AKLO / ALI

Eve「今、曲を聞いてもらっている間、LEO先生に、SCHOOL OF LOCK!を聞いてくれている生徒のみんなに向けて、黒板を書いてもらいました。
では、LEO先生、読み上げてもらってもいいでしょうか？」



LEO「一生懸命。」

Eve「黒板に書いた言葉の想いをぜひお話してもらえたらと。」

LEO「世の中、上手な人とか、自分のやりたいことにおいても沢山いると思うし、沢山自分より優れているとか、評価されている人とかいると思うんですけど、自分の好きなものをとりあえず“一生懸命”やるってことは、言うなれば、その瞬間、瞬間を“一生懸命”やるというか。
それがきっと人の心を打つし、自分に“一生懸命”向き合って、“一生懸命”それを表現できれば、人の導きでいろんな、今日みたいにラジオに出たりとかすると思うんですけど。
あとはその愛するモノ、それを探す時間だと思うんで、そのためにはたくさん失敗して、たくさん挑戦して、たくさん傷ついて、笑って、“一生懸命”生きていけば、素敵な人生が来るんじゃないかと思います。」

Eve「もうまさに。１０代の生徒のみんな、今たくさん聞いていると思うんですけど、なんかやっぱり夢を持っていたり、夢を持っていなかったり、なんかこう１歩踏み出す勇気が無かったり、漠然と不安を抱えて生きている生徒の子たちってたくさんいるんですよね。
まずは今を“一生懸命”生きて、その先に失敗したりとか、後悔しても、それが自分の糧となって、またいろんな想いだったり、やりたいことが見つかっていくと思うので、“一生懸命”に、生徒の皆さんも頑張ってほしいなと思います。」

LEO「みんなバカになって。
自分を信じて。」

Eve「（笑）
そうだね。」

LEO「最初はそこからですかね。
俺いけっかも！っていう妙な。」

Eve「そのちょっとね。そういう気持ちはすごい大事だと思うよ。」

LEO「大事ですよね。」

Eve「LEO先生、今日は本当にありがとうございました。」

LEO「こちらこそ。」

Eve「短かった。あっという間。」

LEO「短かったですね。あと６本いけますね。（笑）」

Eve「いけますね。（笑）
あともう残り２話ですけど、「呪術廻戦」を見届けていきましょう。」

LEO「“一生懸命”挟んで盛り上げていきましょう。」

Eve「これからもよろしくお願いします。こちらこそありがとうございます」

LEO「こちらこそ。」

Eve「ありがとうございます。」

LEO「ありがとうございました。」

Eve「そして、最後にお知らせです。
来週のEve LOCKS!には、またゲスト講師の方が来てくださいます。
来週のゲストは、中川大志さんが遊びに来てくださいます。
劇場アニメ「ジョゼと虎と魚たち」で主演を務める中川さんと一緒に授業をしていこうと思うので、来週もぜひ授業に参加してみてください。
最近豪華ですね。ゲストさんがね。」

Eve「それでは、本日の授業はここまで。
また来週、この教室でお会いしましょう。」

Eve「キーワードは…『しゃけ』」

M. 心海 / Eve