ゲスト講師!俳優の中川大志先生が来校!
2020.12.24
Eve
(チャイム〜♪ ガラガラガラ・・・)
M. 心海 / Eve
Eve「SCHOOL OF LOCK!の生徒の皆さん、こんばんは。
異文化の講師、Eveです。」
Eve「なんと今夜はですね、ゲスト講師の方と一緒に授業をしていきます。
自己紹介をお願いしてもいいですか?」
中川「はい。中川大志です。
よろしくお願いします。」
Eve「わー。
中川先生と今日は呼ばせていただいて大丈夫ですか?」
中川「中川先生で。Eve先生で。」
Eve「はい。そうです。
よろしくお願いします。」
中川「ありがとうございます。嬉しいですね。」
Eve「生徒のみんな、ビックリだと思いますよ。」
中川「本当ですか?」
Eve「なんかもう、僕からしたら普段テレビとか、お茶の間で、映画で見ているような俳優さんで、僕は自宅で、こもって音楽作っているか、ゲームばっかりやっているかっていう…。(笑)」
中川「いや、いや、いや…(笑)」
Eve「なんか、陰と陽みたいな感じなんですよ。(笑)」
中川「とんでもないです。(笑)」
Eve「だからたぶん、生徒のみんなもビックリしていると思うんですよ。」
中川「いや、逆に僕は曲も聞かせていただいていますし、今回、映画でご一緒させていただくことになって、いろいろ聞きたいことというか、普段あまりお会いできる機会も無いので、嬉しいですね。」
Eve「ありがとうございます。
今日は中川先生が、なぜEve LOCKS!に来てくれたかというと、明日から公開される劇場アニメーション映画「ジョゼと虎と魚たち」で、留学する夢のためにアルバイトに勤しむ大学生・恒夫の声を中川先生が担当されています。」
中川「そうなんです。」
Eve「そして、僕がこの作品の主題歌と挿入歌を書き下ろさせていただいて、それきっかけでこうやってSCHOOL OF LOCK!の授業に来ていただいてんですけど。
僕は完成した作品を、先に試写で見させてもらったんですけど、めちゃめちゃ…お上手でって言い方したらちょっとアレなんですけど…」
中川「いや、いや、いや、いや。」
Eve「声優さんですか?俳優さんですけど。」
中川「とんでもないです。とんでもないです。」
Eve「僕は別の作品で、中川先生が声をされていて、最初、中川さんって前情報を知らずに見たことがあって、すっごい自然に、何も違和感無く、めちゃめちゃ楽しかったねっていって。
それで「ジョゼと虎と魚たち」が決まって、中川さんが声をされるっていうのを聞いて、えっ、あの映画そうだったの?みたいな感じで。(笑)」
中川「本当にそれが1番、理想形というか。
終わったあとに顔がチラついたり、邪魔しちゃったら嫌だなっていうのが、やっぱり作品に100%入り込んで見ていただけたら、1番嬉しいので。
だから気づかなかったとか、中川大志だったんだって言ってもらえるのが、本当に1番嬉しいことですね。」
Eve「完全にそのキャラクターになりきっていたというか、僕もそこにすごく移入しちゃったので、すごいそこに恒夫がいて。(笑)」
中川「嬉しい。(笑)」
Eve「めちゃめちゃ良かったです。本当に。」
中川「嬉しいです。」
Eve「中川さんは「ジョゼと虎と魚たち」をご覧になって、どうでした?」
中川「もう1年近く前に、ジョゼ役の清原果耶さんと一緒に2人で、収録をしていたんですけど、その時っていうのはほとんど映像が出来上がっていなくて、まだ止まった1枚絵を見ながら声を吹き込んで。
だから表情だとか、どういう動きなのかも分からない状態でやっていたので、完成したものを見て初めて、あっ、恒夫こういう場所に立っていたんだとか、恒夫こういう表情だったんだとか、完成したのを見て初めてつながったところが多かったですし、」
Eve「そうですよね。(笑)」
中川「だから収録している時は割と想像を膨らませながらやっていた部分も多かったので。」
Eve「好きなシーンとかありました?」
中川「僕がやらせていただいた恒夫っていう役は、大学生の男の子で、大学で海洋生物学、だから海がすごく好きで、バイトもダイビングショップでしているっていう男の子なんですけど。
ある日、車椅子の女の子、ジョゼと出会うんですけど、ジョゼのおばあちゃんに、ジョゼが勝手に外に行かないようにとか、危ない目に合わないように見張っていてくれ、子守りをしてくれっていうところから始まるんですけど、初めてジョゼと恒夫がおばあちゃんに隠れて、遠出するシーンがあって。」
Eve「めちゃくちゃ良かった。(笑)」
中川「ジョゼが海に連れて行ってくれっていうシーンがあるんですけど、あのシーンは、初めて、それまで結構、攻撃的というか周りに線を引いている女の子だったんですけど、自分の内側の部分とか、弱い部分とか、パーソナルな部分が見えてくるシーンで、男の子と女の子で1個、秘密を共有するってめちゃくちゃいいなっていうか。」
Eve「あぁ、確かに。」
中川「海に出かけて、そこで色んな話をするんですけど、そこから帰ってきて、おばあちゃんに怒られるんですけど、一気に2人の距離が縮まっているんですよね。」
Eve「そうなんだよね。
おばあちゃんに秘密で、また遠出しようっていうところが、やっぱり2人の距離をすごい縮めたというか。」
中川「そう、なんかコショコショ話したりとかして。」
Eve「いや、あれ…いいよね。」
2人「(笑)」
中川「キュンとくるというか、秘密を共有するって最高やなって思って。」
Eve「(笑)」
中川「だからぜひ、聞いているみんなにも好きな子と秘密を共有してほしいですね。」
Eve「あぁ確かに。
このSCHOOL OF LOCK!は10代の子たちがすごく聞いているんですけど、この作品って僕も曲を作る上で、恒夫とジョゼの内面的な部分とかにすごくフォーカスを当てて、恒夫はすごく真っ直ぐじゃないですか?
でジョゼは不器用だし、人見知りなんだけど、あの2人を見ていると新しいものに踏み出していく、勇気とか、恐怖とか、そういう物も含めて、自分が忘れかけていたような純粋な、ピュアなあのキラキラした気持ちみたいな、」
中川「はい。」
Eve「10代の頃に僕も、確かにちょっとは持っていたかもなっていうのを思い出しながら作りましたね。(笑)
そういう秘密の部分もそうだけど。」
中川「僕も初めて完成したものを見させていただいた時に、2曲聞かせていただいたんですけど、挿入歌の「心海」はあまり内容やシーンのことは言えないんですけど、すごく背中を押してくれるというか、前向きになれる、力をくれる曲で。
しかもめちゃくちゃ爽やかだし、エンディング主題歌の「蒼のワルツ」も最高に爽快な気持ちで、気持ちよく劇場を後にできるっていうか。」
Eve「この映画は「ジョゼと虎と魚たち」っていうタイトルで、昔、実写映画があって、それから原作があって、だけど今回のアニメーション作品は全くそれとは別物というか、新しい「ジョゼと虎と魚たち」っていう、物語のコンテを見させてもらった時に、すごく感じて、やっぱり最後の結末に、この物語に合う曲っていうのは、この2曲だなっていう。
自分がやってこなかった新しい音楽のアプローチだったし、映画館でかかるものっていう、すごくスケールの大きい、壮大なものを作りたかったいうのはあったので、そう言ってもらえると嬉しいですね。」
中川「本当に、もちろん詞もそうですけど、走り出したくなるような。
その先が気になるというか、その先を想像したくなるような終わり方っていうか。」
Eve「ちゃんと余白があって。」
中川「だから、この曲ともに2人の背中というか、未来に向かっていくっていうのがマッチしていて、かっこいいなって思いましたね。」
Eve「いや〜、ありがとうございます。」
中川「本当に素敵です。」
Eve「なんかちょっと今、こうやって対面して、中川さんと喋っているの本当に?っていう。(笑)」
中川「いや、いや、いや、いや。(笑)」
Eve「そういう気持ちに定期的になっているんですけど、めちゃめちゃ嬉しいです。
ありがとうございます。」
中川「ありがとうございます。」
Eve「対面して、感想を言ってもらうっているのも無くなっちゃったじゃないですか?
ちょっと、コロナになって。」
中川「なかなかそうですよね。」
Eve「すごく嬉しいですね。」
中川「嬉しいですね。
こういう時間、いいですね。」
Eve「いいですね。(笑)
生徒のみんなにはバレているかもしれないけど、僕、すっごい今ニヤニヤしてるからね。」
2人「(笑)」
Eve「SCHOOL OF LOCK!を聞いてくれる生徒は、新しい世界に飛び出す勇気が湧かないとか、学生の子たちが多いので、夢とか、こういうことしたいけど…でもどうしようみたいな、そういう風に悩んでる子たちってすごい多いんですよね。
なんかそういうやっぱりありました?」
中川「そうですね、僕は小学校4年生の時だったんですけども、この仕事に出会って、それからもう小中高と、もう人生の半分以上この仕事だったんで、」
Eve「そうか…。まだめっちゃ、お若いですもんね。」
中川「すごく心がけていることっていうか、決めてることはやっぱり、常に新しいこと、
やったことないこと、やったことのない役柄だったり、やったことのない作品だったり、新しいチャレンジを常にし続けたいっていうのが、僕の中では常にあって。
それは見てくれる人たち、待っていてくれる人たちに対して、新しい顔を見せたいとか、 意味で裏切って、驚いてほしいとか、そういう気持ちもあるし、何よりやっぱり自分が驚きたいというか、自分に。」
Eve「ずっとね。新鮮な気持ちでね。」
中川「やっぱ新しいことにチャレンジする時って、自分って、あっこんなこと出来るんだとか、意外と自分ってこんな瞬間あるんだとか、まだまだ発見することがいっぱいあって。
よく聞かれるのが、そういう初めての挑戦とか、飛び込む時に怖くないですか?とか、そういう時どうしているんですか?とかって聞かれるんですけど、怖くないことは面白くないと思っているで。」
Eve「あぁー。たしかに、たしかに。」
中川「やっぱり初めてやることって、どうなるか分からないから不安じゃないですか?
でも逆に言ったら僕は、どうなるか結果が見えてることはつまんないと思っちゃう人間なので。
だからそこの怖いとか、ドキドキするっていう気持ちと、やっぱり楽しみっていうのは、常に隣り合わせなのかなって思っているので、飛び込んでみることにしていますね。」
M. 蒼のワルツ / Eve
Eve「お届けしているのは、劇場アニメーション映画「ジョゼと虎と魚たち」の主題歌「蒼のワルツ」です。」
Eve「この映画の2人を見ていると、2人が飛び込んでみた先に、過ちだったり、後悔だったり、色々感じてしまった思いも全部、かけがえのない、意味のあるものだったんだっていうのをちゃんと肯定してあげるような、そういう曲を作りたかったっていうのはあったので、そういうものがこの「蒼のワルツ」で聞いてもらえた人に、映画を見終わった人に何か感じてもらえたら、僕としてはすごく作ってよかったなって思います。」
Eve「そろそろ授業も終わりの時間なのですが…」
2人「あっという間。(笑)」
中川「あっという間ですね。
もっと話したいですけど…。」
Eve「なんと、なんとですね、中川先生とは、次回のEve LOCKS!も一緒に授業していただきます。」
中川「いいんですか?」
Eve「いや、いいんですか?」
中川「こちらこそです。」
Eve「お忙しいと思いますが。」
中川「いや、とんでもないですよ。」
Eve「次回はもう2021年になってしまいますが。」
中川「今年じゃあ、最後の回ってことですか?」
Eve「そうです。今年最後の回に来ていただいたんです。」
中川「いや…。」
Eve「めちゃめちゃ大きなゲストです。」
中川「2020年の最後と2021年の最初に?」
Eve「はい。」
中川「光栄です。ありがとうございます。」
Eve「来週、12月31日はEve LOCKS!が休校のため、次回は来年、1月7日なのですが、中川先生と一緒に授業をしていきますので、ぜひ参加してみてください。
そして、劇場アニメーション映画「ジョゼと虎と魚たち」は明日、12月25日、公開ですので、ぜひ大きいスクリーンでみなさん見に行ってほしいなと思います。」
Eve「それでは、本日の授業はここまで。
また来年、この教室でお会いしましょう。
異文化の講師、Eveと…」
中川「中川大志でした。」
Eve「メリークリスマス。そして、良いお年を。」
中川「良いお年を。」