BLUEな気持ち。

SCHOOL OF LOCK!


江口「…リーダー江口の『素晴らしきテニスの世界〜』!!」

田邊&辻村&高村「!?」

江口「私、江口と言えば、中体連のテニス・ダブルスで県3位になったで有名ですが…。

田邊「有名でした?」

江口「そしてテニスと言えば、錦織圭選手。オールラウンダープレイヤーとして知れ渡っているんですが…実は芝のコートが苦手。逆に土のコートは得意なんですよね。」

田邊&高村「(笑)」

辻村「なるほど〜。」

江口「…。…。っというわけでね!」

田邊「編集点を作るな!(笑)」

辻村&高村「(笑)」

江口「お遊びはこんな所にしておいて…。」

田邊「お前が遊び出したんだろ。」

江口「本日も授業を始めていきますので、田邊先生、黒板をお願いします!」

田邊「任せんしゃい!」

SCHOOL OF LOCK!



(カッカッカッ…)


高村「えぐっちゃんの仕切ってる感じが、すっかり板についてきたね?」

田邊「板つきですね〜。」

辻村「(笑)」

田邊「はい!こちらでございます!!【 青学 】で〜〜〜す!!」

SCHOOL OF LOCK!


SCHOOL OF LOCK!


江口’青’’学’と書いて『青学』!
僕たちが教えている【 青学 】という言葉には、ブルーな気持ちという意味を含まれています。」



■青学
私は小・中といじめを経験したため、高校に入ってから友達付き合いがうまく出来ずにいます。
幸いな事に話しかけてくれる子はいるのですが、相槌をうつのが精一杯です。
またいじめられてしまうと思うと本当に怖くて、学校を休む事が今でもあります。
そんなの答えは分かりきっているしこの状況を変えたいと何度も思うのですが、いざとなると何も出来ません。
ブルエン先生、どうしたらいいのでしょうか。助けてください。
陽だまりのさくら
女性/17/長野県




田邊「ちょっと電話をして向き合いたいなと思っています。もしもし!」

陽だまりのさくら「もしもし?」

田邊「ブルエンLOCKS!の田邊駿一です!」

江口「江口雄也です!」

辻村「辻村勇太です!」

高村「高村佳秀です!」

陽だまりのさくら長野県 17歳 RN陽だまりのさくらです。」

田邊「電話ありがとうね。」

高村「ありがとう!」

陽だまりのさくら「ありがとうございます。」

田邊「長野でしょ?長野はいま、寒いでしょ?」

陽だまりのさくら「寒いです。」

田邊「雪は降ってる?」

陽だまりのさくら「いまは降ってないです。」

田邊「いまは落ち着ているんだね。良かった良かった。じゃあゆっくり電話しようぜ?もう電話してるけど(笑)」

陽だまりのさくら「(笑)」

田邊’さくら’って呼んでいい?」

陽だまりのさくら「いいです。大丈夫です。」

田邊「4月から3年生?」

陽だまりのさくら「そうです。」

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田邊「いまはさ、別にいじめられてはないんでしょ?」

陽だまりのさくら「そうです。」

田邊「現状さ、どんな感じなの?学校でとか日々の生活は。」

陽だまりのさくら「うーんっと、普通に朝、学校に行って、教室には入るんですけど、後ろの方で勉強してたり、音楽を聴いてたりして…話しかけてくれる子がいたら話すけど、
基本は1人な感じです。」

田邊「なるほど。さくらの行っている学校は昼飯は弁当?」

陽だまりのさくら「そうです。」

田邊「それも1人で食ってたりするの?」

陽だまりのさくら「それは話しかけてくれる子が誘ってくれるんですけど、でもなんか会話が続かないっていうか、ほぼ無くて…。」

辻村「あ〜。」

田邊「そうか。で、家を出ても学校に行かない日もあるんでしょ?」

陽だまりのさくら「そう…ですね。」

田邊「俺ね、田邊先生もね、すっごい一緒なの。」

陽だまりのさくら「…。」

田邊「小学校の時、すげぇいじめられてたの。で、1回親が入ってきて、先生たちも巻き込んで、えらい問題になっちゃったの。」

江口「うん。」

田邊「さくら。俺も同じだったんだよ。中学の時も最初はその名残りがあって…。」

辻村「ちょっと怖いよね。」

田邊「いじめられてたっていうか、イジられてた。それで高校の時なんだけど、朝、親父は先に仕事に行ってて、母親がパートだから昼前に家を出るの。午前10時か11時くらい。俺はさ、学校だから8時くらいに家出るでしょ?だから2時間くらい、地元の色んな所を散歩して、時間を埋めて…。」

辻村「分かるな〜。」

田邊「お小遣いがある時は映画館で映画観たり。で、母親がいなくなってから家に戻ってた。だからさくらの気持ちがすげぇ分かる…。」

陽だまりのさくら「…嬉しいです。」

田邊「家にいてもなー。

お母さんとかに言っても分かんねぇし、解決しねぇしなー。」

陽だまりのさくら「はい。」

田邊「学校に行ったら“またいじめられるんじゃないかな”って思う気持ちは俺は凄く分かる。卒業してぇだろ?」

陽だまりのさくら「はい。したいです。」

高村「そうだよね。」

田邊「…いいよ?さくら。電話とかラジオとか関係ねぇわ。ここだからこそ、泣いていいんだよ?」

陽だまりのさくら「はい。」

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田邊「俺とさくらの奇跡的な出会いだよ。同じ経験をしている俺から言わせてくれ。早く卒業してぇって思うだろ?大人になりてぇって思うだろ?俺はお前よりひと回り上ぐらいになってる。その時に、大人になって思う事があってさ…。」

陽だまりのさくら「…。」

田邊「…もっと友達と仲良くしとけば良かったなって思うの。」

陽だまりのさくら「うん。」

田邊「いまになってさ、地元の友達と会う事もある。その時にそいつらが言う事はさ、“もっと話したかったのに”とか、“あの時もっとお前と遊びたかったんだよな”って凄くいま言ってくれるんだよね?」

陽だまりのさくら「…。」

田邊「意外に先生たちもそうで、俺らが去年出した「はじまり」のMVを、俺と江口と高村が行ってた母校で撮影したんだけど、“全然分かってくんねぇ”って好きじゃなかった先生も、俺の事を変な人って思ってなかったって言ってくれて、むしろ“なんで話してくんなかったんだよ”ってすげぇ言ってくれたんだよ。」

陽だまりのさくら「…。」

田邊「別に俺がバンドとかやってるからじゃねぇよ?きっと“話したい”って思ってる人が、さくらの周りにはいるんだよ。」

高村「うん。」

田邊「お昼ご飯を誘ってくれる子もいるんだろ?」

陽だまりのさくら「…はい。」

辻村「お昼ご飯を誘うのも、その子からしたらドキドキだよね?」

田邊「ドキドキだぜー。」

辻村「勇気振り絞って誘ってくれてるのかもしれない。」

田邊「もしかしたら、さくらが俺らと話す事ぐらい緊張してるかもしれない。」

辻村「うんうん(笑)」

田邊「でもその時、さくらは“話してしまうと相手にひかれるんじゃないか”とか“どうせ分かってくれない”とか思っちゃうだろ?」

陽だまりのさくら「はい。」

田邊「俺もそうだった。でも大人になって同窓会があって、そいつに“もっと話したかった”って言われた時の後悔は…、“もっと話しときゃ良かった”って後悔はけっこうしてる。」

陽だまりのさくら「…。」

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田邊「お前いま、素のままなんじゃん?話したくない人と話さないだろ?」

陽だまりのさくら「はい…。」

田邊「それでも話しかけてくれる人がいるんだろ?」

陽だまりのさくら「はい…。」

田邊「それってすっごい尊い事だぞ?」

陽だまりのさくら「…そうですね。」

田邊「めちゃくちゃ大事な事。1回、壁を無くしてみなよ?」

陽だまりのさくら「…はい。」

田邊「別にいきなり全部を見せろって話をしてるんじゃなくて、頑張って話す事をやめてみない?」

辻村「そうだね。会話が続かないって考えをする事が良くない…。」

田邊「良くない事はないんだけど、会話ってのは続けようと思って続けるモノじゃないんだよ。」

江口「うん。」

田邊「だってさ、いまこうやって話、すげぇ出来るじゃん、俺とさくら。」

陽だまりのさくら「…はい。」

田邊「同じ経験をしてるからだろ?」

陽だまりのさくら「…はい。」

田邊「でも同じ経験をしてなくても、人って繋がれるんだって。」

高村「うん。」

陽だまりのさくら「…うん。」

田邊「同じ経験をしてたら一瞬で繋がれるかもしれん。壁は壊れるかもしれん。でもその人と話して話して話していって壊れる壁もあるさ。」

陽だまりのさくら「…うん。」

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田邊「まず、明日、昼飯の時にその子を誘ってみてさ、例えば“昨日、テレビ何観た?”とかでいいし。」

高村「そうだね。普通の何気ない会話からしてね。」

田邊「でもさくらはいま、“そっから話が続いっちゃったら、嫌われるんじゃないか”って心に鍵をしてるんだよ。でも相手は話したいからさくらを昼飯に誘ったり、授業の合間に話しかけてくれたりするんだよ?」

陽だまりのさくら「…うん。」

田邊「俺は…俺はすげぇ悔しいけど、その時に飯誘ってくれる人もいなかったから、さくらがすげぇ羨ましいよ?」

陽だまりのさくら「はい…。」

田邊「俺が出来なかった事を、さくらと俺らで成し遂げてみたいじゃん?」

陽だまりのさくら「はい…。そうですね。」

田邊「だから無理せず頑張ろう?」

江口&辻村&高村「うん。」

陽だまりのさくら「はい。」

田邊「明日、思いっきりその子と弁当をかき込みな?」

江口&辻村&高村「(笑)」

陽だまりのさくら「はい。」

田邊「もうこんなに白ご飯いっちゃうんだってくらい。」

江口&辻村&高村「(笑)」

陽だまりのさくら「(笑)」

田邊「飯くってる時も緊張して、あんま食えねぇだろ?」

陽だまりのさくら「相手に合わせてます。」

田邊「そうだろ?」

辻村「味がしないよ!」

田邊「いいんだ!いいんだ!お前らしく、かき込んじゃえばいいんだよ!」

江口&辻村&高村「(笑)」

田邊「おかずからかき込んじゃえばいいんだよ!」

江口「それはさくら次第だろ(笑)」

田邊「そっかそっか(笑)」

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辻村「でもそれぐらい自分の思ったままで良いんだよな。」

田邊「そうそうそう!思ったままのお前の方が良い!泣いてるお前の方が全然カッコイイぜ?」

高村「その通り!」

田邊「そのまんまのさくらで良いんだから!」

陽だまりのさくら「はい。」

田邊「辛かったら、ブルエン先生にいつでも駆け込みな?」

陽だまりのさくら「はい。」

田邊「同じ経験をしている人間がここで歌ってるって事を考えてくれよ?」

陽だまりのさくら「はい。」

田邊「これからも全力で応援しています!」

陽だまりのさくら「はい!ありがとうございます!」


M だいじょうぶ / BLUE COUNT


SCHOOL OF LOCK!


田邊「陽だまりのさくらは凄い大人な子だったね。」

辻村「優しい子でもあった。」

江口「うん。」

田邊「でもだからこそ、抱えてしまう弊害ってあるんだろうなって思った。」

辻村「うん。」

田邊「俺もいじめを受けていた同じ人間として思う事が凄くあって、それを経て大人になった俺から言わせてもらうと、その分、後悔した事もあるから…。」

高村「そうだね。」

田邊「みんながいまいる学校って、凄い尊い場所なんだよな〜。大切な場所なんだよ。」

辻村「それは卒業してからじゃないと分からない。」

田邊「そう。でも1秒でもいい。コンマ何秒でもいいから、“あ、すげぇ大事な場所”って思えるような学生生活を送って欲しいなと思っています!」

辻村「そうだね!」

田邊「他にも陽だまりのさくらと同じような悩みを持っている生徒がいた。
千葉県 15歳 おはる★
群馬県 13歳 涙の色は碧
そしてまだ書き込んでいない生徒もいると思う。そいつら全員に届けたい!前に進んでいいんだって!これからもブルエン先生は応援しています!!」

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