聴取期限 2021年4月2日(金)PM 22:00 まで
(カッ、カッ、カッ、チャイム……ガラガラ…)
洋平先生「進路室へようこそ!
今日は最終回ということでね、早速【アレキサンドロス掲示板】に届いた書き込みを読ませていただきましょう。
埼玉県17歳 RNサカナカサ…サカナクション先生のファンかな?(笑)」
洋平先生こんばんは!
アレキサンドロックスを卒業するって聞いていても立ってもいられず聞く専でしたが書き込んでます。私は中2からアレキサンドロックスを聴いていて聴き始めてから4年が経ちます。中学生の頃は大学受験が遠い存在でしたが学年が上がるにつれ他の生徒さんが相談する内容にも共感できるようになりました。そんなかんなで私も4月から受験生になってしまいます。受験生になるのが不安で仕方なかったのですか洋平先生にいっぱい相談しようと思っててアレキサンドロックスにたくさん相談を書き込むのが楽しみでした。あわよくば絵馬も書いてもらえないかなぁって思ってました。しかし私が受験生になる直前でアレキサンドロックスが終わることを知りすごい悲しかったですけど今まで洋平先生がしてきた授業を参考に一年間頑張りたいと思います!!来年度生放送教室で絵馬書きに来てください!!
女性/17歳/埼玉県
洋平先生「やっぱRN サカナカサみたいに“今年は絵馬を書いてもらおう”と思ってくれている生徒がいると思うんだよなぁ。
っというのも結構、俺が書く絵馬はね、効果抜群らしいんですよ(笑)
そんなわけで、改めてお伝えしましょう。
5年半、282回に及んだ私、川上洋平の、[Alexandros]の、授業最終日でございます!今日は、私から生徒のみなさんに色んな事をお届けしていきたいなと思います!」
M. ワタリドリ / [Alexandros]
洋平先生「「ワタリドリ」は確か、授業開始1発目にかけた曲なんですよね」
(第1回の放送模様はコチラから!)
洋平先生「今も羽ばたき続けてくれてる曲でございますね。
改めまして。アレキサンドLOCKS!進路室の大王こと、[Alexandros]のVo&Gt.川上洋平です!
この挨拶をするのも今日が最後と思うと、ちょっと寂しくなるね。
そう今日は…」
(カッ…カッ…カッ…)
洋平先生「…最終回!」
洋平先生「この黒板を書くということを5年半も私は続けたわけだけですけど、それまで20年ぐらい、黒板なんて書いてなかったんですよ(笑)
それをこの歳になって、しかもバンドマンになって黒板を書くなんて…。
嬉しかったよ。でもそんな字が綺麗なわけじゃないから、英語で誤魔化してました(笑)
今日はですね、僕と5年半を共に過ごしてきたこの黒板に伝えたいことを書きまくろうかなと思います!まずは…」
(カッ…カッ…カッ…)
洋平先生「はい!…Listen but don’t obey.」
洋平先生「僕がこの教室で生徒のみなさんに伝えたかったのはこれなんですよ。
僕は先生として、大人として、みなさんにもアドバイス的な事を喋ってるのかなって思われがちなんですけど、少なくとも僕の中ではそういう風に思ったことはないです。
“僕だったらこうしてきたよ”っていう僕の過去の話だったりとか、僕の考えというのを伝えただけで“こうした方が良い”とか“こうしなさい”ってのは、言ったことないと思う。
やっぱりそれは生徒のみなさんそれぞれの環境だったり、考えだったりとか性格だったりとかで全然変わると思うし、僕の言ったことをそのまま従ってやったとしても上手くいくとは限らないんですよ。
僕も色んな人のアドバイスを聞いたり、凄い好きなOasisのノエル・ギャラガーが言っていたことを鵜呑みにしていた時があります。10代の頃は“この人の言うことが全て正しいんだ”って思っていた時もあった。
でも自分に置き換えた時に、どうしても上手くいかないんですよ。
そりゃそうなんですよ。当たり前。その人と僕は全然違うんだもん。もちろん、その人がやったことを知るとか聞く耳を持つことは大事。リスペクトも込めてね。ただそのまま従うかどうかは別問題なの。
だから‘Litten but don’t obey.’です。
人の話は聞いても良いけど、従うかどうかは別問題。っていう意味です。
続いては…」
(カッ…カッ…カッ…)
洋平先生「…Love yourself.」
洋平先生「自分の事は、好きで可愛がって欲しいなと思います。
これは千差万別というか、もしかしたら10代の頃は意外とこれが得意じゃない人が多いのかもしれない。
どうしてもコンプレックスがあったりだとか、自分のことをどうしても好きになれない理由ばっかに目がいってしまうような時期なのかもしれない。
でも自分だからこそ、他人が分からない短所みたいな部分って見えるし、周りの人がどんだけ褒めてくれても“そんなことないんだよな”って落ち込んでしまうとか…そういうのって凄くあると思うんですよ。
先生だって、コンプレックスっていうのは未だにあるし、落ち込んでしまう時だってあります。でもその次の瞬間には“自分を愛してあげよう。守ってあげよう”と思える事で、明日というものがあるんだよね。
その基本的な考えがあることで、もしかしたら周りにも優しくなるかもしれないし、まず最初にそこがあった方が生きやすいのかなとも思います。
息をしている時点で、本当は生きたいんですよ。
とことん落ち込んで、絶望の淵に立ってダメだと思っても、次の瞬間に人間は何をするのかって言ったら、息を吸うわけですから。ってことは、やっぱり心の奥底の本当の奥の奥底では、生きたいと思ってるんだって、先生は思うようにしてます。
これが生徒のみんなに憶えておいて欲しい最後の願いかな。
そしてお次は…」
(カッ…カッ…カッ…)
洋平先生「Alright!…New Song.」
洋平先生「この5年半、ほぼ全ての新曲をこの進路室で初オンエアしてきました。
最終回もそれに従って、新曲をこの進路室で初オンエアしたいと思います!
この曲は5月5日(水)にリリース予定で、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の主題歌なんです!
凄い良い曲だと思うよ〜(笑)
やっぱ曲を作った時に“やり切った。全部出し切った”って思うのは全部の曲に対してそうなんだけど、その曲を人前で披露したりどっかで流れた時の空気の変動っていうのは、作り手は凄い敏感に感じる時があるのよ。“あ、これは自分の中の趣味が出たな”とか(笑)“これはみんなが好きなヤツだな”っていうのがそれぞれあるんですけど、この新曲は、僕も好きだし、みんなは好きだなみたいなのを久々に感じた曲でございます。
それではタイトルを書きましょうかね…」
(カッ…カッ…カッ…)
洋平先生「…あ、変なこと書いちゃった(笑)」
(カッ…カッ…カッ…)
洋平先生「タイトルは…閃光」
M. 閃光 / [Alexandros]
洋平先生「“バンドやりてぇ!”って思いました(笑)もうバンドやってるのに“バンドやりてぇ!”って思っちゃいましたね(笑)
それぐらい、こういう状況の中で作った曲っていうのもあるし、思う存分、バンドでしか出来ないモノをやりたいっていう感情が詰まってんだろうなって、改めて曲を聴いて思いますね。
そして“「閃光」を聴いてバンドを始めました!”っていう生徒が出てきたら嬉しいです!その時にはもう俺はこの学校にいないんだけど…」
洋平先生「さあ、生徒のみなさんとお別れの時間が近づいてきました。
でも、最初に言った‘Litten but don’t obey.’に尽きるよ。
これからも色んな人と関わると思うし、どんどん色んな助言を求めたくなるけど、全部聞かなくていいと思う。
そんなことを‘先生’が言うなよって思うかもしれないけど、結局最後は自分が考えたことが正しいんだもん。どんなに偉い人のアドバイスよりも、最終的には自分が考え抜いた答えが正しい。結果的に大成功と言えなくても、自分で考えた。選択をした。そのプロセスが凄く素敵だと思うし大事だと思う。
今の私が言ったことも“聞きません!”っていう生徒がいても全然良い!何が正解で何が正しいなんて…ないんだよね。先生だって悩むし。
ちょっと異質な考えを伝えているのかもしれないけど、まぁそれも頭の片隅のどっかに置いておいてください。
本当にありがとうございました」
洋平先生「最後にもう1つ、伝えたいことがあります!」
(カッ…カッ…カッ…)
洋平先生「はい!…新番組!」
洋平先生「“え?何その卒業ムードをブチ壊す言葉”と思いました?(笑)
そう、4月から毎週土曜日午後3時から30分。TOKYO FM で私、川上洋平がパーソナリティを務める新番組がスタートします!
その番組名は…」
洋平先生「…おと、をかし」
洋平先生「川上洋平、初の単独番組でございます。
僕も昔からラジオが好きでラジオのDJになりたいってずーっと言って…。
もちろんこのアレキサンドLOCKS!でもDJではあるんですが、冠番組とは言えませんからね。
時間帯やお届けする曜日は変わりますが、ぜひ聞いてほしいです。
来年、受験生となる生徒から“相談に乗って欲しかった”という声も本当に多かったので、新しい場所でも色々考えております!先生は生徒を見捨てません!
4月3日(土)スタートという事で、新年度を迎える生徒のみなさんと一緒に頑張っていきたいと思います!
それでは生徒のみなさん、5年半、本当にありがとうございました。進路室の大王アレキサンドLOCKS!川上洋平でした!」
M. 風になって / [Alexandros]
聴取期限 2021年4月2日(金)PM 10:00 まで