聴取期限 2021年4月12日(月)PM 10:00 まで
夜11時8分、チャイムの音が鳴った。
チャイム終わりで、ここ、ダンスルームの扉が開く。
扉から現れた人影は、鏡の前で足を止める。
アイナ「…今ね、鏡に文字を書いてます。聞こえますか? 何色で書いているでしょうか? これBiSH LOCKS! を思い出しますね。あの時はトイレの鏡に書いてたんですけど、今はちゃんとした鏡に書いてます。」
アイナ「私が今書いたのは、“講師名”です。」
アイナ「講師っていうことなんですけど、正直私は、まだまだ人に何か教えられることはないんじゃないかなって思っているんですよね。でも、生徒のみんなに唯一私が伝えられることがあるとしたら、それは私が経験してきたことなのかなと思います。」
アイナ「私が10代の頃は、気持ちを表すのはめっちゃ難しくて。好きって伝えても、どれくらい好きなのかとかは伝わらないし。辛いって言っても、どれくらい辛いかは伝わらない。わかってくれないかもしれないし。あと、辛いよっていうのも、勇気がいることでした。」
アイナ「今でもまだまだ不器用なので、言葉で届けるのは難しいなと思うんですけど、私にはそれを表せる場所がありました。歌詞を書いたり、歌を歌ったり、踊りをしたり。その時の自分って『あぁ今生きてるな、自分をしっかりまっとうしてるな』って思います。」
アイナ「もし、生徒の君が誰かに想いを伝えたかったり、辛い気持ちを吐き出せなくて困っていたら、一緒にそれを解決する方法を見つけていきたいと思います。そして、これからたくさんの生徒の人と仲良くなりたいし、1人1人あなたが楽になってほしい。楽しい毎日を送って欲しいです。そんな気持ちで毎週月曜日の夜、ここダンスルームから授業を行っていきたいと思います。」
アイナ「それでは、先ほど鏡に書いた文字を読みますね。まだまだ講師にはなれてないんですけど、頑張ります。」
『表現の講師 アイナ・ジ・エンド』
M. 誰誰誰 / アイナ・ジ・エンド
アイナ「今聞いてもらっている曲は、『誰誰誰』という曲です。この曲は、私が作詞作曲をしていて、書き下ろしをしたんですね。」
アイナ「そのドラマは『アノニマス』っていうドラマで、指一本で誰でも人を殺してしまうっていう。ちょっと重い。でも、絶対考えなきゃいけないようなドラマで。私もたくさんそのこと考えたんですけど、本当に最近生きてて、 SNS とか、身の回りに怖い言葉がありすぎます。」
アイナ「例えば、『この曲めっちゃいい!』と思って自信を持って出したって、5分後には、『何このダサい曲』とか。ある憧れの方の曲のカバーをテレビで歌ったら、コメント欄に『二度と出るな』って言われたりとか。」
アイナ「個人的にも『あぁいちいち傷つくな』みたいなことも経験したことはあるんですけど、そんなことでヘコたれてたらダメだって。分かってるんですけどね、傷つくんですよね。だから、そういう世界がちょっとでもなくなったらいいな、っていう思いで、『誰が悪い誰が悪い誰が悪い』とかそんなんじゃなくて、『誰も悪くないよ、誰でもみんないい人だよ、みんないいところ持ってるよ』っていう気持ちで作ってみました。」
アイナ「はい、生徒の皆さんこんばんは。そして新入生の皆さんはじめまして。改めて、講師名は“表現の講師”BiSHのアイナ・ジ・エンドです。よろしくお願いします。」
アイナ「アーティスト講師に選んでいただいて、ありがとうございます、ほんと。…私、講師です、今。(笑)」
アイナ「SCHOOL OF LOCK! って、私にとって、めちゃめちゃ居場所なんですよね。聴いている側としては、こんなに暖かくて楽しい場所はないって思ってたんですけど、やっぱこの前に出させて頂いた時は、正直にすごくカロリーが高くて。生徒のみんなが送ってくれる文章とかも、本当の悩みなんですよね。心の底からの悲痛な叫びとか。誰にも言えない本当のこととか。そういうことが、しっかり届くんで、寝られなかったですよ。ここに来るまで。前日は寝られなかった。だから、もう今回は、寝られないとかそんなこと言わずに、しっかりもう一回向き合って、前回よりも強くなった私でやっていきたいと思います。」
アイナ「講師名を発表したので、ここでアイナLOCKS! のメイン授業を発表したいと思います!メイン授業は……」
『表現の時間』
アイナ「アイナLOCKS! では、生徒のみんなから、表現にまつわるお悩みを募集。みんなにその悩みを聞かせてもらおうと思います。例えば、愛情表現の悩みだったり、恋愛とかもいいね、『好きな人の心を動かすような告白をしたいんですが悩んでます!』とか。これは結構、一緒に悩んでたらキュンキュンしちゃうかもしれないですね。あとはダンスの表現とか。あとは、自己紹介の悩みとか。『人に言いたいけど言えない表現すらできません』これいいですね。『表現すらできません』っていう悩みとか、めっちゃいいと思います。大丈夫です。あとは、『夢を親に言えない』これ結構、私ある人多いと思います。待ってますね。あとはね、『喧嘩した友達に素直に謝れない』とか、とにかく君の表現にまつわるお悩み教えてください。」
★お悩みは[ アイナ掲示板 ]もしくは[ メール ]から待っています!
アイナ「そして、掲示板にたくさんの書き込み来ています。ありがとうございます!嬉しい!」
アイナ先生はじめまして!
BiSHの曲もアイナ先生のソロ曲もどちらも好きでよく聴いています。
アイナLOCKS!ではどんなお話を聴けるのか楽しみにしています!
女性/17歳/茨城県
「ありがとうございます!嬉しい!BiSHの曲もアイナ先生のソロ曲も好きやって!
まだソロも出したばっかりやし、好きって言ってもらえるの、すごく救われます。」
アイナ先生!
新しい先生が、アイナ先生だと知りとても驚き、嬉しかったです!!マグロックか、フジロックに来ていただいた時に、BISHのことを知りました!初めは、すごく熱があり「清掃員」様方と、BISHの方々とのやり取りが凄いなと思いました。家に帰って調べ色々な曲を聴き、なかでも「プロミスザスター」と、「星が輝く夜に」がとても好きです!他の曲も色々聞いています!これからも頑張ってください!!
女性/16歳/静岡県
「嬉しい!いいラジオネームですね!マグロックとフジロックに来ていただいたんですね。マグロック、懐かしいですね。裏のケータリングでマグロが食べれるんですけど、めちゃくちゃ美味しいんですよ。」
アイナ先生こんにちは!今日からLOCKSがはじまりますね!僕はDiSTANCEでBiSH先生を知り、サビのアイナ先生の歌声でハマりました!もちろんソロ作品も聴いています!EPの内緒も毎日聴いています!これからよろしくお願いいたします!
男性/16歳/北海道
「ありがとうございます! 『DiSTANCE』 懐かしい!もうね、めちゃめちゃ好きな曲です。好きな振り付けです、しかも。“笑顔貼り付けた〜”っていうところが好きですよ。満面の笑みからクールな感じになるやつ。お気に入りな振り付けです。みなさん、たくさんの書き込みしてくれて本当ありがとうございます。」
M. ハロウ / アイナ・ジ・エンド
アイナ「今聞いていただいたのは、『ハロウ』っていう曲なんですけど、私右利きなんですよ、ちっちゃい頃からずっと右で。あと私、悪い癖があって、『私こういう人だから』って、人によく言っちゃうんですよね。それで決めつけて斜に構えて一歩踏み出せず…そんな弱いところがあるんですけど、もしかしたら右利きでも左も使えるかもしれないし、私はこういう人じゃなくて違う人になれるかもしれない。そういう“可能性を自分から閉ざしているな” と思って、自分の弱いところをさらけ出してみました。そうすることで、ちょっと力強く一歩踏み出せるような。“破牢(ハロウ)”って、牢屋から出るっていう意味の2文字です。そんな曲です。」
アイナ「さあ、第1回目のアイナLOCKS! そろそろ終了の時間になってしまいました。もう授業終わっちゃいます。早いですね。緊張してるんです!すみません!これから頑張っていこうと思います。」
アイナ「今後アイナLOCKS! で生徒の皆とやりたいことをね、考えたんですけど。私、生きるとか死ぬとかそういう話をするよりかは、『あのパスタ屋さん美味しいよ』とか『今日こんな話を学校でしたよ』とか。そういうたわいもない日常を話し合うことが、みんなとしゃべる上で一番大切かなって思います。あんまり深い事考えすぎてもね、しんどいですよね。」
アイナ「よかったら本当になにげない話もいっぱいしてください。しようね。」
M.サボテンガール / アイナ・ジ・エンド
★次回のアイナLOCKS! は、[ アイナ掲示板 ]に書き込んでくれた生徒に、電話をかけて直接ご挨拶をしていきます! みんなが今思っていることとか、伝えたいこととか。本当になんでもいいので、[ アイナ掲示板 ]に書き込んでくださーい!
聴取期限 2021年4月12日(月)PM 10:00 まで