鹿野_欣ちゃんにとってサカナクションというのはどういう存在?
茂木_東京スカパラダイスオーケストラの谷中さんがサカナクションていう面白いバンドがいる! って「ナイトフィッシングイズグッド」を聴かせてくれた時、面白いことやってる人達がいると思って。
大阪のRUSH BALLではじめてステージを見た時に丁度
「ナイトフィッシングイズグッド」の、俺的には "ボヘミアン・ラプソディーぽいところ"(ボヘミアン・ラプソディーの“ガリレオ〜ガリレオ〜”という間奏部分)って呼んでる(笑) あたりを演奏してて。
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| ナイトフィッシングイズグッド
サカナクション
(from Album『 NIGHT FISHING 』) |
山口_僕、覚えてるんですよ。ステージの上から茂木さんを見つけてすげー緊張したんです(笑)
茂木_あはは(笑) 見えてたんだ! 4年ぐらい前の事だよね。
さっき山口君も言っていた日本の "音楽シーンの音" ってのが、僕もフィッシュマンズをやっていた時にもっと変わらないかな? と思ってて。サカナクションを聴いた時に面白いって思ったし、東京の色を塗り替えてると思った。
結局、フィッシュマンズのメンバーは東京ローカルだったから実際に東京がどう見えてるか全然気にしないで音楽を作ってたけど、サカナクションを聴いてると東京に出てきたもの達が東京の空気を吸って、音を構築していくうちに、東京のスタンダードを作っている様に聞こえますね。
鹿野_東京で生まれ育った人から見ると、そういう人達の方が東京っぽいなと思う?
茂木_僕はそう思いますね。元々東京にいると普段の動きは実はスローっていうか(笑) だけど、サカナクションの音楽を聴いたイメージっていうのは、頭の中すごい回転させて色んな情報を吸収してるんだろうなぁ、という想像をしちゃう。だから、みんなサカナクションの動きを気にしちゃうと思うんだよね。