浜美枝 美しいを目指して
浜美枝さんは東京生まれ。バスの車掌さんをしていた時に受けた映画会社のオーディションを経て
女優デビューされ、1967年には、映画「007は二度死ぬ」に、日本人として初めてボンドガール役として出演。
その後、テレビやラジオ番組などの司会でも活躍され、現在は、箱根に拠点を置いて、執筆、食文化の啓蒙などの
活動をされています。
箱根の自然に囲まれての生活が何よりも気に入っているという浜美枝さん。
その自然の素晴らしさもさることながら、自宅に向かうバスの中に
どこかほっとする乗客の連帯感がある事が素晴らしいと語ります。
かつて自分が車掌として働いていたバス、日々働く人を乗せて走るそのバスの中のように
乗客達がおごらず、またお互いを優しくいたわり合う雰囲気が、時代を経ても、今の箱根のバスの中には
あるそうです。東京で仕事を終えて、家路に付き、そんなバスに癒される時が生きていることを
実感出来る瞬間だそうです。
そして、浜美枝さんは40歳を機に、女優を卒業されています。
それは一人の女性との出会いがきっかけ。ダムに沈む村に生きる年配の女性との触れ合いを通して、
浜さんは今自分が守るべきものは何かに気がついたと言います。
自分の村や家と、まさに生きて来た歴史や場所を失いながら、子供達や未来のためにと自分を抑えて生きる女性。
そんな女性の生き方や思いをもっと伝えたい、知りたい。そんな気持ちから、女優から自ら取材し、出かけ、
それを発信する立場へと人生の目標をあたらに持ち、人生にあたらな道を見つけられています。
バスの車掌から女優に、そして人の生き様や生活を見守り、メッセージを発信する側に。
自分の中に壁を作らない浜美枝さんの生き方や言葉に、女性としても人としても多くのことを
学ばせていただきました。あなたはいかがでしたか?