NOEVIR Color of Life

EVERY SAT / 09:00-09:30

今、仕事も家庭も自分磨きにアクティブな生き様を実践する女性達。そんな女性達がいつまでも輝く心と勇気を失わず、体も心も健康な毎日を送るため、各界を代表して活躍する女性ゲストが自らの言葉でメッセージを送るのが、このノエビア カラーオブライフ。「生きること、輝くこと、そして人生を楽しむこと」をテーマにした、トークや音楽、話題、情報などが満載です。

TOKYO FM

NOEVIR Color of Life

EVERY SAT / 09:00-09:30

唐橋ユミ

今、仕事も家庭も自分らしく、いきいきと生きる女性たち。いつまでも輝く心を失わず、心も体も充実した毎日を送るため、各界を代表して活躍する女性ゲストが自らの言葉でメッセージを伝えます。“生きること、輝くこと、そして人生を楽しむこと”をテーマにした、トークと音楽が満載のプログラムです。

Guest谷村志穂さん

谷村志穂さん

北海道大学農学部にて応用動物学を専攻し、修了。1990年ノンフィクション『結婚しないかもしれない症候群』がベストセラーとなる。2003年北海道を舞台に描いた『海猫』が第10回島清恋愛文学賞を受賞。代表作に『黒髪』、『余命』、『尋ね人』、『移植医たち』など。最新の著書は、りんごを巡る旅で出会った味と香りと言葉をふりかえる『りん語録』。

素直な言葉の輝き

2020/11/28
妊娠中に執筆を始めて7年かけて書き上げたのがあの「海猫」である。

「北海道新聞の方が東京に会いに来てくれて、何か書きませんか?って。どんな小説ですかって言ったらあの現代の女性を書いて欲しいって言われたんですね。現代的な女性例えば何でもいいって言って、その時私がもう一番に浮かんだのがな漁村に生きる女の人だったんですよね。コツコツコツコツ書き続けさせてもらったのは親子三代にわたるあの海猫という漁村を舞台にした小説でした」

様々な時代の女性を小説という形で切り取ってきた谷村。
今、向き合っているテーマは「りんご」だ

「青森の新聞の日曜日の一面をうまく気楽に読めるエッセイを書きませんかって言われたんですね。その時の連載のタイトルはリンゴをかじればって言ったタイトルで、リンゴをかじりながら読むとか、あのリンゴについて聞きかじるとか、ちょっとかけてリングをかじればってというタイトルだったんですよね。本にする時にききりんご紀行っていう風に変わったんですけど」

最新の著書は「りん語録」。

「りんごのある土地をどんどん旅して行ったんですよね。そこの土地の作家の作品にもりんごが登場したりとか、宮沢賢治とかねあの島崎藤村とか作品に出てるりんごは何りんごなんだろうとかね。気になるようになって、どこでもリンゴを見つけ、いつでもりんごを探し、ちょっとライフワークの一つになってますね」

主人公女性を描いてきた谷村志穂。
これからはこんな女性が光を浴びると考えているのか?

「いつの時代もそうかもしれないですけど、素直な気持ちであの人生を振り返ったり、今を話すとか男性もそうかもしれないですけど、強いと思います。魅力があるって言うのもありますが、何か少しね人間てカッコつけたりしますけど、お年の方々の言葉の中とかにあるすごく素直な一言ってすごく輝いてるじゃないですか?それをずっと持っていられる人は強いなーっていう風にありますね」
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取材で知った 人間の底力

2020/11/21
北海道大学の農学部応用動物学を専攻。
卒業後は出版社に就職した。
その後、フリーライターとなる。

「先輩のライターさんの手伝いをしているうちに、ちょっと手伝って後1年ぐらいだったら気づいたら原稿を書かせてもらうようになっていて、フリーランスになってまた1年半とか2年ぐらいで、なんかその【結婚しないかもしれない症候群】というコピーのつく雑誌何ページか担当したんですよね」

谷村志穂は女性が主人公の作品を多く綴っている。
執筆活動を通して、感じとった人間模様とは。

「特にこの10年ぐらいですかね。取材して書くようになってから色んな時代を生きた方々にお会いして話を伺うようになると、よくそんな時にそんな底力が出ましたねって思うことが多々あるんですよね。例えば、戦争があって亡命した。想像のつかないようなお時間を生きた人たちが、何十時間も列車に乗って国を渡ってきて性別を偽ったりなんだりして。でもそんな方々が、じゃあ着の身着のままやってきたのかって言った以外に大好きな絵を一枚持ってきたりとか、そういう時に人間の底力を感じるんですよね」

では、谷村志穂は
現代をどう見るのか?

「どんなときも関係ないじゃんっていう明るさを持ってる人に底力を感じるって言うか、多分ちょっと自分を励ましながらしてることなんでしょうけど、人がいつもその時代にはいるんだなーっていうふうに思いますね」
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きっかけは恩師の言葉

2020/11/14
北海道生まれ、北海道育ちの谷村志穂。
小さなころは虫が好きだった。
文学に触れたのも小さなころだった。

「北海道の今の時期は雪が降り始めて寒かったんですよね。父親がストーブに火を灯して温まるまでお布団の中にいなさいって。本を与えられて飴玉を口の中にポイポイとこ入れられてね。読んでいたのはフランダースの犬。毎朝、涙があふれていました」

北海道大学に進学した谷村志穂。
作家を志すようになったのは恩師の言葉がきっかけだった。

「農学部応用動物学を専攻していました。大学院に行くつもりだったんですけれど、担当教官に、科学者に向いていない、でも論文は面白いんだけどねえ、作家にでもなったらどうですか?って言われたんです」

そう助言した担当教官は森樊須さん、
あの森鴎外のお孫にあたる人物だ。

「結婚しないかもしれない症候群っていう本がベストセラーになった時、森家に伝わる全集と太いモンブランのペンをお祝いに送ってくださいましたね」

こうして
作家としての道が照らされたのであった。
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