角田光代さん
【2010年11月ご出演】
1990年「幸福な遊戯」で第9回海燕(かいえん)新人文学賞を受賞し角田光代として作家デビュー。『まどろむ夜のUFO』『空中庭園』『対岸の彼女』などの作品を発表、数々の文学賞も授賞。
たった7歳で作家を志したという角田さんが、なぜその若さで作家に人生を捧げようと思ったのでしょうか? 彼女の小説を彩る少女時代の原体験や作家としての今に至る道のり。常に「女性」というものを見つめ、自らもさまざまな選択肢にまみれて生きて来たという角田さんが描くリアルな女性像。家計簿からインスピレーションを受けたエッセイなど、微々たるものに見える日常こそが、実は自分らしさでもあり人生の味わいでもある、そしてその人生では「失敗をプラスに転じなくても、失敗のままでいい。破けたり補修してある人生こそが愛おしくて大切なもの」という角田さんだからこそ語れるメッセージに溢れていました。