演じる役割と観る役割
2019/10/05
モデル、女優として活躍する渡辺真起子さん。
数々の映画賞を受賞する一方で、
最近は国内外の映画祭で審査員を務められています。
前回は19歳でニューヨークに訪れ
世界というフィールドで自分に置かれた立ち位置を確認。
そんなお話を伺いました。
日本に戻り一から出直すことになった渡辺さん、
しかし、決して順風満帆ではありませんでした。
「自分がやりたいテイストの作品と、自分のスキル。うまくいかなくて暗黒時代に入っていくんです。あんなにやりたいやりたいって言って生きてきたのに才能ないかも…と。そんな中、バナナチップスラブっていうテレビドラマのオーディションがきたんです。それがニューヨークを舞台にしたドラマだったので、オーディションを受けて採用されました。大きな分岐点ですよね」。
芸能界に反対していたご両親の変化についても伺いました。
「海外の映画祭に招待されて大きな賞とっていただいたりとかしたときにはとても喜んでくれてましたね。母が少し亡くなる前に蜷川幸雄さんの大きな舞台が入っていて、最後の舞台あいさつカーテンコールのみたいなところで、真っ赤な花びらを演目にあわせて蜷川さんが降らしてくれたんですけど、とても誇らしげに立っている娘の姿がいるっているって泣いてくれましたね。父に関しても、2回目のカンヌのときには、河瀬直美さんの「殯の森」という映画で、グランプリをとるんですけど、少しうれしそうにしていました」
いまや、日本を代表する女優の1人として活躍されている渡辺さん。
その活動の一方で、映画祭の審査員としての目もお持ちです。
「審査をやろうか最初は迷いました。その作品の方の運命が、もしかしたら決まっちゃうかもしれない。、私やっていいのかな?と思ってたんですけど、どういう人たちが推薦してくれてるかっていうのを知ったことで、がんばらなきゃいけいなって思ったのと、あとは女優が席を持っているというのは大事だなことかもしれない。みんな出ることばかりに一生懸命になるけど、そうではなくて、他の人の作品もちゃんと見るようになるし、映画にかかわる役職として、誰かがやってたら、そのあとも続いてくれるんじゃないかな?という思いもあって」
お芝居が大好きな渡辺さん
渡辺さんにとって演じるってどういうことなのでしょうか?
「演じるって言うこと自体は、演技をするって言う事は物語を正確に伝えること、その情報を把握して確実に伝えることってのが仕事だと思うんですけれど、演技と言うことで考えると、お母さんが家の電話で声色を変えること。あれがお芝居の入り口にあって面白いなって。お医者さんはお医者さんらしく喋るとか。学校の先生は学校の先生のように喋るとか、お父さんはお父さんのように振る舞うとかすることがすごく面白いなと思って。演技の中でうまく繋がったらいいなと思っているんですけど。それがいいとか悪いとか正しいとか正しくないじゃなくて私はそれが一番面白いなーって思います」
数々の映画賞を受賞する一方で、
最近は国内外の映画祭で審査員を務められています。
前回は19歳でニューヨークに訪れ
世界というフィールドで自分に置かれた立ち位置を確認。
そんなお話を伺いました。
日本に戻り一から出直すことになった渡辺さん、
しかし、決して順風満帆ではありませんでした。
「自分がやりたいテイストの作品と、自分のスキル。うまくいかなくて暗黒時代に入っていくんです。あんなにやりたいやりたいって言って生きてきたのに才能ないかも…と。そんな中、バナナチップスラブっていうテレビドラマのオーディションがきたんです。それがニューヨークを舞台にしたドラマだったので、オーディションを受けて採用されました。大きな分岐点ですよね」。
芸能界に反対していたご両親の変化についても伺いました。
「海外の映画祭に招待されて大きな賞とっていただいたりとかしたときにはとても喜んでくれてましたね。母が少し亡くなる前に蜷川幸雄さんの大きな舞台が入っていて、最後の舞台あいさつカーテンコールのみたいなところで、真っ赤な花びらを演目にあわせて蜷川さんが降らしてくれたんですけど、とても誇らしげに立っている娘の姿がいるっているって泣いてくれましたね。父に関しても、2回目のカンヌのときには、河瀬直美さんの「殯の森」という映画で、グランプリをとるんですけど、少しうれしそうにしていました」
いまや、日本を代表する女優の1人として活躍されている渡辺さん。
その活動の一方で、映画祭の審査員としての目もお持ちです。
「審査をやろうか最初は迷いました。その作品の方の運命が、もしかしたら決まっちゃうかもしれない。、私やっていいのかな?と思ってたんですけど、どういう人たちが推薦してくれてるかっていうのを知ったことで、がんばらなきゃいけいなって思ったのと、あとは女優が席を持っているというのは大事だなことかもしれない。みんな出ることばかりに一生懸命になるけど、そうではなくて、他の人の作品もちゃんと見るようになるし、映画にかかわる役職として、誰かがやってたら、そのあとも続いてくれるんじゃないかな?という思いもあって」
お芝居が大好きな渡辺さん
渡辺さんにとって演じるってどういうことなのでしょうか?
「演じるって言うこと自体は、演技をするって言う事は物語を正確に伝えること、その情報を把握して確実に伝えることってのが仕事だと思うんですけれど、演技と言うことで考えると、お母さんが家の電話で声色を変えること。あれがお芝居の入り口にあって面白いなって。お医者さんはお医者さんらしく喋るとか。学校の先生は学校の先生のように喋るとか、お父さんはお父さんのように振る舞うとかすることがすごく面白いなと思って。演技の中でうまく繋がったらいいなと思っているんですけど。それがいいとか悪いとか正しいとか正しくないじゃなくて私はそれが一番面白いなーって思います」