下重暁子 期待は自分に
今年6月に最新刊「夫婦という他人」を発表された下重暁子さん。そこには
自らのプライベートでの生き様やご夫婦の関係などが、率直に語られています。
印象的な言葉が、「他人に期待したいで、自分に期待」するということです。
人に期待すると、思い通りにしてくれなかった時に、不満や失望が必ず
訪れます。それは期待された方も、期待した方にも、どちらにとっても不幸なこと。
下重暁子さんは、夫婦といえども他人。他人に期待しないで、自分に期待しましょうと
語られます。自分に期待するとは、自分自身を磨くことであり、努力を続けること。
他人に期待して、自分は何もしないのではなく、まず自分で行動を起こして、
自分で目標を見つけて進むことの大切さを早くから気づかれ、実践されて来ました。
「自分に期待する」。それは何歳にとっても大事なこと。
かつてアナウンサーだった下重暁子さんも、文章を書いて自立することを思い描き、
フリーになり、長い時間をかけてやっと最近になって、作家として自立できるように
なった思いがするそうです。
「すこし、遠回りになったかもしれないけれど、今まで語ったこと、出会った人、そして、
無駄と思ってやったことも全ては今に繋がり、今の作家としての自立を手に入れられた。
人はいくつになっても、努力を惜しまず、勉強を重ねることが大事」
下重暁子さんだからこそ語れるそんな言葉に勇気をいただいた4週間でした。