先週に引き続き、今週も、さかいゆう さんをお迎えしました。

ちょうど10年前の2006年にインディーズ・デビュー、2009年にメジャーデビューしたさかいさん。メジャーデビューへの最初のきっかけは、インディーズ時代のラジオでのライブを、現在所属するオフィスオーガスタのマネージャーさんがたまたま聞いて、CDを買ったり、ライブを観に来てくれたことだったとか。

当時のさかいさんはすでに29才。「来年ってなるともう30ですよ。30の人間をメジャーデビューさせてくれるわけないって思ってたんで。で、オフィスオーガスタのこともそんなに知らなかったし…」。とりあえず事務所に行ってミーティングを重ねたそうですが、さかいさんはメジャーデビューが目標ではなかったので、「やっぱり一人でやろう」「毎日音楽ができて、みんなで楽しくお酒が飲めればそれでいい」と思ったそう。

ところが、ある時、オフィスオーガスタの社長、森川さんに会ったことで、さかいさんの気持ちに変化が生まれたようです。森川さんはさかいさんと同じ高知県出身。さかいさんによると、高知出身のミュージシャンはかなり少ないそうで、「あ、面白いな。音楽業界に高知人がいるんだ」と思ったんだとか。

さかいさんは、森川さんに会った時のことをこう話してくれました。「俺と同じ高知出身らしいやん。お前、俺とやんなきゃダメだ、つって。ワケわかんないんじゃないですか。でも、そのワケわかんなさにちょっとトキめいちゃって（笑）。じゃあ、ちょっといいかなと思って、もう1回会っていろいろ話して…」

「で、言われました。僕らの事務所は、年齢とかは関係なくて、自分らがイイと思ったヤツを売りたいんだって。だから、精一杯のことはやるし、ダメだったらやめればいいし。とにかく精一杯のことはやる。で、具体的に言われましたね。うちの事務所は“声”で取るからって。声が俺たち好みだから俺らと一緒にやってくれ。その声を届けたいからって」

そして「考え方って変わってくるなって思って」とさかいさん。今の事務所に入って、考え方が柔軟になったとおっしゃっていました。

「いろんな人に求められるのは単純にいいことだと。それを言葉によっては“売れたい”っていう。それはその人のキャラでいいじゃないですか」「この事務所に入らしてもらって、先輩たち、面白くて優しくてカッコいいから。メジャーでバーンってやってんだけど、なんか凄い人間臭さがあったり。メジャーデビューして失うものがないなって思ったんですよね」


さかいさんに挑戦について伺うとこんなふうに答えてくれました。

「挑戦だと思ってないですからね。楽しみながら、その楽しみがどんどん広がってって。ま、ヤなこともたくさんありますけど、そのヤなこともメッチャ良い音楽に、いい音に変えられるっていう仕事に僕は就いちゃったから。だから、チャレンジ、あえて言うと、まだ歌ってないことをこれからもたくさん歌っていきたいなと思って。で、できればポジティブな曲を。それをもう100才ぐらいまでホントはやりたいですね。漠然としてますけどね。今言えるのはそのぐらいです（笑）」

そして、「ドームでワンマンをやってみたい」という話もしてくれたさかいさん。その理由は好奇心なんだとか。「いろいろ世の中で気持ちイイものってありますよね。歌ってる時にしか出ないドーパミン出てると思うんですよ。それもライブハウスで歌ってる時のドーパミンと、大きい会場で自分の声がパン！って鳴り響いて、フワッって湖に落ちた水滴みたいにフワーンって広がっていく…それってやっぱりドームとライブハウスとアリーナと全部違うんですよ」

番組では、そんな さかいゆうさんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました！こちらの色紙を1名様にプレゼントします。このホームページ右のメッセージフォームから「さかいゆうさんの色紙希望」と書いてご応募ください！