恵さんが語る家族、そして新たな挑戦(2022/03/26 放送)
Podcast
2015年4月に始まった『チャレンジストーリーズ』も今回が最終回。先週に引き続き、番組パーソナリティーの恵俊彰さんが、TOKYO FMの村田睦アナウンサーを聞き手に迎えてご自身のチャレンジストーリーを語ってくれました。
恵さんは、奥様と4人のお子さん(3男1女)がいる6人家族です。
「一番上が25になるんですかね。97年生まれですからね。一番下が今度の4月から小学校4年生と。16歳離れてるんですよ、一番上のお兄ちゃと」。
「ママは大変だと思います」。
一番下のお子さんが生まれた際には、『親父の役目 四人目が生まれて思うこと』という本を出版。家庭では、お子さんを駅まで送っていくほか、お風呂やトイレの掃除も担当しているんだとか。
「ホントに今日もちゃんとキレイに磨いてきましたよ」。
また、恵さんはご家族についてこんなこともおっしゃっていました。
「何が気分転換ですか?って聞かれると、ホントに家族だと思うんですよ。また村田さんに高感度上げるとかいろいろツッコまれると思うんですけど、こんな予定じゃなかったんですよ。もっとなんか、芸能人って自分の人生を大事に…とことんね。ある意味、自分勝手に生きていくのが、逆に芸に繋がったりとかするんだろうな、っていうふうに思ってたんですけど…」
「(家族がいると)自分のためだけに生きてるわけじゃないっていうことも学べるし、とか。そういったようなことが、例えば、自分が毎日情報を伝えてるという番組の立ち位置にとっても間違いなくプラスだと思いますし、30代20代の仕事と質が変わってきたりしてるという意味では自分にとってプラスでしょうし、楽になるんですよ、気分が」
「ホントなんかすごいじゃないですか、テレビの世界とかって。もういろんなことあるじゃないですか。そういうことを忘れさせてくれるというか。そういう意味で(家族って)ホントに自分にとってとってもありがたい存在だという感じなんですよね」。
鹿児島出身の恵さん。ご自身のお父さんは、とても厳格な怖い人だったとか。
「ホントに(『巨人の星』の)星一徹ですよ」「スパルタと言えば、聞こえはいいですけど、うちの親父はホント厳しかったです。ただ、ホントに大好きですよ。そんなお父さんでありがたいなと思うぐらい。愛情もその100倍ぐらい感じてました」
「自分が父親になって、ということもありますし、30代になって、ってことでもあるんですけど、もっと大人だと思ってたんですよ。(でも)自分が30になってもぜんぜん大人だと思わないし、今57なんですけど、もう何をか言わんやですよ。まだ自分のことを決めらんねぇのかっていうぐらい不安定ですし」
「…ってことになった時に、人の親であるとかって、右行け!とか左行け!とか、間違ってないよ!とか、とてもじゃないけど言えなくて。言えないことにも気づいて。はぁ、これはどうしよう…と思った時に、やっぱ改めて自分の父親って凄いなと思ったんですよ。カッコよかったんだなぁと思って」
「で、1回だけ聞いたことがあって、父親に。俺がずっと大学も行かず、フラフラして。何年か かかってテレビに出るようになって…っていう時に不安じゃなかったの?とか聞いたんですね。そしたら、父親が、いや、まずはお前の人生だからさって言ってくれた。もうホントに普通に、友達に言われてるぐらい。だって、お前の人生だからお前が楽しいと思わないとヤでしょ?だから言えないだろ、帰ってこいとかって言うから、もうビックリして」
「姉はアメリカにずっと行ってて、旦那さんアメリカ人だったりするんですけど。そうすると、おふくろの方が興奮して、どうしよう!?アメリカ人と結婚して!みたいなことを言ってるんですけど、父親は、あんな鹿児島の、ホントにド・ネイティブな薩摩隼人が、よかよか!うん!よかかね!アメリカ人も日本人も一緒よ!とか言うような父親だったもんですから。あの時代にあったのに進んだ人で、だから、ホントに怒ってなかったと思うんです、俺が好きに生きていくことに」。
そして、村田さんの「親になってわかる自分の子供をほうっておける度量の深さ」という言葉を受けて、恵さんはこうおっしゃっていました。
「俺はその度量はないんですよ。自分の父親みたいになれないから、もう自分は自分の距離感で。それも1回父親に聞いたことがあるんですよ。どうすればいいのかなぁ?って聞いたら、いや、それも好きでいいんだよって言われて。そんなん演じる必要もないし、信じてあげなよ、みたいなことですかね。唯一言われたのは」。
かつて高校卒業後に上京して予備校に通っていたものの、結局、大学に入ることなく芸能界の道を選んだ恵さんですが、この4月からは新たなチャレンジとしてスポーツに関する勉強をするそうです。
「早稲田大学の大学院でスポーツ科学研究科というところがあるんですけど、そこに入学しまして。大学院に1年通うことになりました。去年、試験も受けて。で、4月の1日かな?入学式があって」「それで、授業もしっかりあって。前期後期と。1年なんですけど、修士課程」
「そもそもですね、大学院に行こうと思ったきっかけが、高校しか出てないという想いがあって。まぁ、心のどこかに忘れ物みたいなもので、大学とか行ってみたかったなぁ、というのはすごくあったんです。で、この2年コロナ禍ということもあり、人生の価値観といいますか、仕事をしてることも含めて、向き合ってる世の中がすごく変化をしていったということも背景に一つあって」
「そんな中、こういう大学院があって、そこで社会人として勉強することがプラスになったよ、っていうようなお話を何人かから伺いまして。青山学院大学の(駅伝の)原監督とかから伺って、そういうところがあるんだと思って」。
そして恵さんは、スポーツについて学ぼうと思った理由をこう話してくれました。
「10何年、『ひるおび!』でも生放送でホントにいろんな内容を伝えていて。その中にもちろん政治もあります。事件もあります。情報番組ですから。でも、その中にホントに欠かせなくなってきてるぐらいに、スポーツというものがありまして」
「オリンピックがあったり、ワールドカップがあったり、フィギュアスケートの国際大会があったり。日本でも東京オリンピックをやるっていうのが決まったのが2013年ですし、2019年のラグビーのワールドカップを日本で開催するってことになるんだよ、とか。立て続けに日本も舞台になったりしてて。で、そういうことも伝えていたので、スポーツを伝えるっていうことを、毎日放送してるということとは別にどういうふうに伝えるべきなのか?とか。今までどういうふうに伝えられてきたのか?とか」
「伝え方もテレビだけじゃなくて、今からはインターネットの世の中ですから。オーバー・ザ・トップと言われるような、いわゆるインターネットの生配信がどんどんこれからはもっとメインストリームになってくるのかもしれないとか。いろんな社会環境が変わってくるじゃないですか。そういうのを、なんか全然知らないでただ楽しんでやってきたけど、今せっかくというか、世の中の価値観がちょっと変わってきてるっていう時期でもあるので」
「自分も もう、今年58歳になるんですけど、そういうタイミングで、ホントに純粋に学校に通って、人の話を聞く、本を読んでみるっていうことが、金をもらうとかじゃなくて、それによって吸収するっていうようなことをもう1回ちゃんと1年ぐらいやってみようかなぁっていうような、そんな動機でした」。
そんなわけで、4月からは『ひるおび!』が終わった後の夜間に大学院に通うという恵さん。改めて勉強してみたいと思いながらなかなか重い腰が上がらない社会人もいる中、恵さんの背中を押したものはなんだったのか?ご本人はこうおっしゃっていました。
「純粋にそういう勉強がしたかったっていう思いが一番おっきいんですけど、コロナ禍で大学に入ったのに行けないという、この前もそんな話を聞いてね」「今んところその大学院に関してはちゃんと対面でやらせてもらえるんですね。8人しかいないので」
「なんだろうな、お金ではないもの、手に入れてみたいものっていうか。で、そうやって見ると、けっこう周りにそういう人たちがいっぱいいて」「人生80年とかって考えた時に、残りの10年とか15年とかをどう充実させるべきなのかな?っていうのはホント考えて。自分に機会があるんだったら、やっぱりそこはぜひ挑戦していきたいなっていう」。
「楽しみですよ。だって、定期券も学生証とかもありますし。この前も大隈講堂の写真撮っちゃいましたからね、思わず。なんかすごく新鮮ですよ。学食とか行ってみたいですしね」。
そんな恵さんにとって「挑戦とはご褒美」なんだとか。
「挑戦とはご褒美である、なんですけど、行きたくても行けないとかって。学力の問題もあるかもしれないし、それからタイミングの問題もあるかもしれないし、この歳になってなかなか(環境の問題で)許してもらえないっていうのも…。当然働いて生きていかなきゃいけないわけですから。そういう意味では、挑戦できるっていうだけでもう、要するに準備が整ってる人ってことなのかなと思ったんですよ」。
「準備が整うっていうところが大きなポイントなんですけど。(19世紀に活躍した)パスツールっていう学者がいるんですけど、この人が残した言葉で『偶然は準備していない人を助けない』っていう言葉があるんですよ」
「日々、準備をするじゃないですか、みんな。村田さんもみんな準備して臨むじゃないですか。でも、なかなか打席が回ってこないですよね。数少ないチャンスが来た時に、準備をしてる人はひょっとしたら運が助けてくれるかもしれないんですけど、準備をしてない人を偶然は助けないっていう。だから、やっぱ準備をしてなきゃいけないんだなっていうことはすごく思って」
「自分はだから1年間をちゃんと有効に使って、それなりのものをしっかり身につけて。どういう形でそれが自分のプラスになるかはわかりませんけど、間違いなく残りの人生のプラスにしていけるように今年1年しっかり準備したいなっていうふうに思いました」。
番組では、そんな恵さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「恵さんの色紙希望」と書いてご応募ください!締切は4月9日です。
さあ来週からは、いよいよ新年度!新番組がスタートします。『東京海上日動 Side By Side』。
“いつも自分のそばにある”・・・あなたにもそういう存在、ありませんか?番組にお迎えするゲストが大切にしているものや言葉、思い出などをお聞きしながら、私たちの身近な存在の大切さを感じて行きます。ひきつづき、恵俊彰さんが担当します。
さあ来週からは、いよいよ新年度!新番組がスタートします。『東京海上日動 Side By Side』。
“いつも自分のそばにある”・・・あなたにもそういう存在、ありませんか?番組にお迎えするゲストが大切にしているものや言葉、思い出などをお聞きしながら、私たちの身近な存在の大切さを感じて行きます。ひきつづき、恵俊彰さんが担当します。