今年最初の放送は、先週に引き続き、厚切りジェイソンさんをお迎えしました。

昨年秋に最新の著書『ジェイソン流 お金の増やし方』が発売となったジェイソンさん。投資を始めてから約15年になるそうで、2年前には家族全員が一生安心して生活できるお金を投資の利益だけで得られるようになったんだとか。

「僕はよく聞かれるんですけど、そんなにお金を増やしてどうするんだ？って。お金の目的はなんなのか？みたいな。そうなんですけど、僕にとってはお金は“ただ”の自由なんですよ。だから、やりたくないことは別にお金だけのためにやらなくていいわけ。選択肢を立てるような感じなんですよ」

FIRE（Financial Independence, Retire Early＝経済的に自立して早期リタイアを実現する）という言葉がありますが、ジェイソンさんはこのFIREを目指してきたわけではないそうです。

「早期リタイアは別に考えてなくて。それよりも最初のFI（Financial Independence）経済的自立、っていうことが大事だと思いますけど。それはホントに収入と関係なく別枠で、どんな仕事、どういう活躍がしたいのかを考えられることになるんですよ」


ジェイソンさんの投資方法は、支出を減らし、残りのお金を投資に回し、待つという3つのシンプルな手順。

「で、3つ目（待つ）がそんなにやることではないので、実質2つだけです。支出を減らす、投資、以上！」

『ジェイソン流 お金の増やし方』では、マネーリテラシーの大切さについても書かれています。

「物を買ってはいけないと思ってもないし、それは言ってないんですけど、ちゃんと自分の支出を把握してますか？という質問ですよね」

「多くの人が、給料日が来てお金がなんとなく財布に入ってて、で、使っちゃって、使っちゃって、使っちゃって…いつの間にか、あれ？財布カラじゃん？！と。それがどこに行ったのか自分で答えられない人が多いと思うんですよ」

「それこそ、ホントに欲しくもなかったけど衝動買いでそれを買ってしまったとか、クセで買ってしまったとか、悪い付き合いで行ってしまったとか、ホントに自分のために考えないで使ってしまうケースが多いと思いますので、お金の作り方はまずそれを見直すこと。それだけでもやれば人生がだいぶ変わると思うんですよ。で、その差分を投資するのはその後の話なんですけど。支出を見直すのは誰もできますし、第一歩です」

「ものすごい地味です。明日からでもなれる大金持ちという話じゃないです」


ジェイソンさんの“本気の節約術”には、「自動販売機やコンビニでなるべくペットボトル飲料は買わない」、「必要がないならコンビニに行かない」、「交通手段はまず歩く」、「より安いスーパーで大量買い＆割引買い」、「スペックが大して変わらないなら安い代替品で対応する」、「洋服は基本買わない or お下がり」、「飲み会には基本行かない」…などがあります。

「ストイック過ぎるだろうとよく言われますけど、全部やらなくてもいいんですよ。自分の人生に合ってるやり方は少しでも取り入れたらその分は豊かになるんですけど、僕はこういうような、いろんなところを究極にやってますね」

「一番のご褒美は、お金が増えた自由がもらえる安心感ですかね」「物じゃないんですよね。僕は欲しいものは一つもないですよ。欲しいものがあればもう買ってる。で、もう欲しいものはないので、そうじゃないところで人生の満足を感じようとしてますね。でも、全部はやらなくてもいいし、たぶん全員が全部をやるのは無理だと思います。自分の生活に合ってる何かを選べばいいと思いますし、その組み合わせで」


投資の世界には、卵を一つのカゴに入れるな、という有名な言葉があるんだとか。

「はい。（リスクヘッジは）大事です」

また、ジェイソンさんは投資を始めるタイミングについてこんなことをおっしゃっていました。

「これはたぶん中国の有名なことわざですけど、木を植えるのに一番いい時期は20年前、でもそれを逃したあなた、2番目にいい時期は今だ！投資も同じです。本当はずっと前からやっていたら今は更に豊かになってるんですけど、遅すぎることはないし、今からやればできるだけ自分にとって長期の投資ができるわけ。すぐやりましょう！新年になって、どういう人生を歩みたいのか？今、計画を作りましょう！で、その計画の中に投資もぜひ視野に入れてみてください」


お笑い芸人でもあり、IT企業の役員でもあり…と様々なことに挑戦しているジェイソンさん。日本では後ろめたさを感じる人も多いという“副業”についてこう話してくれました。

「（副業が後ろめたいという）それもちょっと意味わかんないですけどね」「僕は別に副業も意識してないですけど、やりたいことをそれぞれ挑戦してるだけなんですけどね。で、その気持ちが変わらなければずっとそのまま両方やってもいいし、さらにものを足してもいいし」

「何が上手くいくのかは自分がわかんないからね」

ジェイソンさんは俳優業にも挑戦していて、今月公開される映画『コンフィデンスマンJP英雄編』にも出演してるそうです。

「最近、そういう俳優業はやって楽しいなと感じるんですよね。今までとぜんぜん違うところですし」「できるかどうかはわかんないけど、とりあえずやってみようかというのをいっぱいやるのは僕は好きですね」

「（俳優業は）楽しいですけど、まだぜんぜん満足できるようなものではないので…自分のパフォーマンスに。だからそれはできればもう少し磨いていって、どこまでいけるのか自分も確かめたいというのはありますね」

「（お笑いの）ネタは意外とベンチャー企業の作り方に近かったんですよ。ただ、市場を分析して何がウケるのか？　で、それをリスク管理しながらも少し場数を改善していくような感じだったので。やってることは違うようには見えるんですけど、実は非常に近くて。でも、俳優業はホントに今までとまったく違うことなんで」


最後にジェイソンさんはご自身にとっての挑戦についてこう話してくれました。

「ぶっ飛んだこといいますけど、僕にとって挑戦は、藁（わら）の家。『三匹の子豚』の話の。3人が一人暮らしやって、自分の家を作って。狼が来て、藁の家と木の家を吹き飛ばして…レンガの家には入れないから。そういう話なんですけど」

「レンガの家がいいのは、最初から完璧な家がもうわかってた場合だけなんですよ。でも、人生というのは最初からわからないので、逆に今の時代は藁の家を作った子豚の方が賢いと思うんですよ。少しだけ作って、最低限のものを作って、その後のお金と時間を余して。住んでみて何がいいのかを確かめながら、いいものを残して悪いものを改善する、そういうやり方。ま、種をいっぱい蒔くような感じなんですけど、藁の家を建てるような感覚で なんだってできるという」

「（レンガの家だと）次の家を建てる余裕はないですから、イヤだったら我慢するしかないですよね。変な間取り作ってしまったなぁ…つって、リフォームする余裕もなく」「藁の家なら数多くいけるので、自分にピッタリな家にいつか絶対出会えます」

番組では、そんなジェイソンさんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました！こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「厚切りジェイソンさんの色紙希望」と書いてご応募ください！

今日1月1日が結婚記念日で三女の誕生日でもあるというジェイソンさん。今年は歳男なんだそうです。