登坂広臣さんが三代目オーディションへの挑戦を振り返る(2021/10/16 放送)
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今週は、三代目 J SOUL BROTHERSの登坂広臣さんをお迎えしました。
10月20日にニューシングル『JSB IN BLACK』、来月11月10日にベストアルバム&ニューアルバム『BEST BROTHERS/ THIS IS JSB』をリリースする三代目 J SOUL BROTHERS。登坂(とさか)さんはグループのボーカルとして活躍する一方、2017年からはソロ活動も行っていて、ソロではØMI(オミ)という名義を使っています。
10月20日にニューシングル『JSB IN BLACK』、来月11月10日にベストアルバム&ニューアルバム『BEST BROTHERS/ THIS IS JSB』をリリースする三代目 J SOUL BROTHERS。登坂(とさか)さんはグループのボーカルとして活躍する一方、2017年からはソロ活動も行っていて、ソロではØMI(オミ)という名義を使っています。
「僕は広臣(ひろおみ)っていう名前で、ファンの方や家族とかメンバーも含めて、オミって呼ばれることが多くてですね。呼びやすく、そして親しんでもらうためにもOMIってものにしまして」
「で、僕は月をテーマにいろいろ曲を作ったり、映像を作ったり、ライブを作ったりしてきたので、その月のマークの満月を自分のOMIのOにかけて、そこに光が入るスラッシュを入れて。もう僕の勝手なこだわりなんですけど(笑)」「なんか深そうなんですけど、浅いんですよね、理由が(笑)」
また、登坂さんがØMI(オミ)としてプロデュースするプロジェクト『CDL entertainment』も月に関連する名前なんだとか。
また、登坂さんがØMI(オミ)としてプロデュースするプロジェクト『CDL entertainment』も月に関連する名前なんだとか。
「僕が動かしていくプロジェクトを、このCDL entertainmentという名前の元、やってるんですけども。フランス語でクレール・ド・ルナ(CLAIR DE LUNE)って言葉があるんですけど、月の光って意味なんですね。で、それの頭文字CとDとLを取って、月の光のエンターテイメントっていう意味で」
登坂さんは月をテーマに活動している理由をこう語ってくれました。
「例えば、メンバーとかから、太陽と月だったらオミって月だよね、っていうふうに言われることがあったりとか。僕自身も昔から、月ってなんかこう儚げで、日々変わる表情であったりとか、そういうのがけっこう好きだったりもしたんですけども。やっぱソロプロジェクトを動かしていく時に、なにか自分を象徴するモチーフだったりとか、なんかそういうものが一つ欲しいなってところで、月というものをテーマにして」
今はガールズグループのオーディションなども行っているという登坂さん。ØMIとしては今年5月にEP『ANSWER... SHADOW』、今月10月15日にはデジタルシングル『ANSWER... SHINE』をリリースしましたが、この2作はタイトル通り、影と光がテーマなんだとか。
「前回出させていただいた『ANSWER... SHADOW』が、自分のアーティストとして活動していく中での影の部分…心の影の部分だったり、孤独感であったりとか、そういったものを表現した世界観の作品なんですけど、今回は逆で。『ANSWER... SHINE』で今度は自分の光の部分…表の舞台だったりとか、そうやって単純に光輝いている自分のことだったりとか。どっちかって言うと、今回はポジティブなメッセージとかっていう部分を発信してる」
そんな『ANSWER... SHADOW』と『ANSWER... SHINE』には、登坂さんがコロナ禍で感じたことも反映されているようです。
「ま、すごく充実してるんですけど、ステージ立っててスポットライト浴びててもなんか悲しくなる時もあるし、なんか寂しくなる時もあるし、とか。なんと説明していいかわからない、この孤独感っていうか虚無感というか。なんか自分の立つステージが上がれば上がっていくほど心に穴が空いていくような感じっていうのも当時感じたりはしてたので」
「じゃあ、こんなに感じるのであればそれを作品にしよう、っていうところで、まずは影の部分ってものを表現したんですけど。でも、それだけじゃなく当然ポジティブな部分の表現もしたいっていうところで、今回は光っていうところを」
2曲入りとなる今回のデジタルシングル『ANSWER... SHINE』。リード曲の『You』では、あのBTSのSUGAさんをプロデューサーとして迎えています。
「今もう世界NO.1グループですね。快く引き受けてくれて。すごく忙しい中だと思うんですけど、引き受けてくださって。そっからはもう直接、連絡を取り合って」
「で、今お話ししたみたいに、『ANSWER... SHINE』で僕はこういうことを描きたいんだ、こういうことを言いたいんだっていうのを彼に伝えさせてもらって。それを彼も理解してくれて。じゃあ、こんな曲どうですか?っていうのでやり取りしながら作っていったって感じです」
「You」で歌われている“あなた”は、ファンの人たちのことなんだとか。
「ファンのみなさんに向けた曲っていうのをぜんぶ作っていて。で、今回のYouっていうのもまさに、今度は『ANSWER... SHINE』の世界の、ファンのみなさんに向けたメッセージっていう。これもうホントにタイトル通りの“あなた”」「影の世界では気づけなかった大切な存在のファンの人たちに向けたメッセージソングといいますか」
三代目J SOUL BROTHERSのボーカルとして、2011年11月にデビューした登坂さん。およそ3万人が参加したボーカルオーディションを勝ち抜いてメンバーに選ばれました。
「あんまり歌をそれまでやってなくて。別に歌手をすごい目指してたことあるかって言われるとそうでもなかったんですけど。僕いろいろ…美容師で働いたりもしてて。で、いろんなことがあった中で、このオーディションがあるってなった時に、人生1度きりだからやっぱりこういう大きなチャレンジを受けてみたいというか、自分自身を試したい、っていう思いがすごくあって」
「(歌手に)なりたいっていうのは、心の奥底の底の底の方にしまってたって感じでしたね。でも、それを言うのが恥ずかしかったんですね。例えば、両親だったり、身近な友達に、実は俺、歌手になりたいんだよね、って言うのが」
「僕のイメージでは、一握りの人しか(歌手には)なれないんだろうなぁ、みたいな。なりかたもわからないというか。知識もなければ情報もなかったので、どうしていいか?ってものだったんですけど、このオーディションをやるって聞いた時に、もう心の底の底にあるやつを1回開けてみよう、みたいな。人生1回でたぶんこれが絶対ラストチャンスだと思ったので。もうダメでもいいから」
登坂さんは、オーディションを受けている時も、周りの人にほとんどそのことを言わなかったそうです。
「身近な友達1人2人にしか言わなかったですね。(親にも)言わなかったです」
「3次審査とかまで進んでいくと、3万人いたのが10人ぐらいに絞られていくんですよ。で、その後にテレビのフォーカスもあたるじゃないですか。その時に、うちの両親はスーパーで夕飯の買い物をしてたら、友達のお母さんに、ちょっと臣くん、すごいことになってるじゃない!っていうのを言われたらしくて(笑)。でも、うちの親はその時は知らないので、うちの息子なんかやったの?みたいな感じ(笑)。やらかしちゃったの?なんかって思ったらしいんですけど」
「その夜に両親から連絡があって、え?オーディション受けてんの?みたいな(笑)。そう、実は…っていうので、そこで話をして。あともう一歩で、もしかしたら叶うかもしれない、みたいな。両親もビックリだと思います。僕がそんな歌手になりたいなんて、一言も、幼少期も言ってなかったので」
「(オーディションを受けた時は)自分の中で切羽詰まってたんだと思います。自分自身に挑戦とか大きなチャレンジをしてきたか?って言われるとしてない人生だったなと思って。だったらダメ元でいいから当たって砕けろじゃないですけど、やらずに後悔するよりかはやって後悔する方が絶対いいなと」
登坂さんはオーディションに合格した頃のことをこう振り返ってくれました。
「ホント、シンプルに頭真っ白になりましたね。なりたくて頑張ってたんですけど、いざ選ばれた時っていうのは、喜びよりも不安の方が一気に押し寄せてきましたね。掴みたくて一生懸命努力してたのに、掴んだ瞬間に、掴んじゃった不安感っていうか。合格した翌日にはもうデビュー曲のレコーディングが入ったりとか、ずっとよくわかんない日々を送っていた感じだったと思うんです」
「今振り返ると、よくやったなとは思いますね。もちろん当時の映像とかを見ると、もうホントに目を覆いたくなるようなことばっかなんですけど(笑)。でも、10年以上たって、時間もたって振り返って見てみると、イヤですけど、でも今振り返って言えるのは、よくその時はその時で頑張ったなって。よく折れずに」
来週も引き続き、登坂広臣さんをお迎えします。