田中理恵さんがご自身のオリンピック挑戦を振り返る(2021/09/11 放送)
Podcast
先週に引き続き、今週も体操元日本代表の田中理恵さんをお迎えしました。
田中さんが初めて日本代表入りしたのは2010年のこと。オランダのロッテルダムで開催された世界選手権に兄の和仁さんと揃って出場しました。
「ただただ楽しくて。で、個人総合も出させて頂いたので、個人総合でも笑顔で楽しく演技をした思い出はありましたね。だから、何番になりたいとか、メダルを獲りたいとかはまったく考えてなかったんです。日本を背負ってしっかり自分の演技をする、っていう。もうそれだけでした」
そして、田中さんはこの時の世界選手権で、最も美しい演技をした選手に贈られる『ロンジン・エレガンス賞』を受賞しています。
「こう…ニコニコしてるとか(笑)。楽しく体操をした…あと、美しい、減点の少ない体操をした選手に…恥ずかしいですね、自分で言うの(笑)」「日本人では初めてだったので、やっぱり嬉しかったですね」
「あと、私が小学校6年生の時から憧れとしてずっと大好きな、ロシアのホルキナ選手っていう立ってるだけで絵になるような選手がいたんですけど、その選手が2回とっていたっていうのも聞いて、美しい体操を目指してきて良かったぁって思いました」
「メダルは獲ったことなかったんですけど、表彰台の上に乗った時はなんか金メダルを貰った気持ちになりました」
また、翌2011年には弟の佑典さんも日本代表入りし、日本体操界初となる3兄弟での世界選手権出場を果たしました。
「それがまた東京での開催だったので、この時に初めて、プレッシャーだったり注目されることの怖さっていうのを知りました。嬉しいことなんですけど、こんなに期待されるんだ…っていう」
「取材も多くなる。で、練習中もいい日悪い日がやっぱりあるんですけど、その悪い日に来た時には、こんな中でも練習しなきゃ、乗り越えていかなきゃいけない、っていう。体操が楽しいのか楽しくないのか…。ま、好きですけど、どうやって乗り越えていこうか?って考えさせられた年でもありましたね」
さらに2012年には、念願かなって3兄弟でロンドン・オリンピックに出場した田中さん。オリンピック出場が決まった時の心境をこう振り返ってくれました。
「2012年は、全日本選手権もNHK杯も1位通過で優勝させてもらったんですよ。なので、日本を引っ張っていくぞ!っていう、もうそういう気持ちになってましたね。オリンピックの切符を取って幸せな気持ちと、でもオリンピックの舞台でしっかり戦う、ここは通過点だ、っていう気持ちでいました」
そして、田中さんはロンドンで女子団体の8位入賞に貢献し、個人総合では16位に入りました。
「オリンピックは、現地に行ってあの体育館で演技をした時もキラキラしてました。ここがオリンピックか!っていう気持ちと、やっぱり人生でいちばん緊張したので、正直、床の曲っていうのがいつもはしっかり聞こえるんですけど、フワァっとしか聞こえてなかった。ちょっとこう自分が舞い上がってる、フワフワした中で試合をしてしまったことが一つ後悔というか。でも幸せでした。3兄弟で出れたことと、あの体育館の中に家族全員が一緒にいれたっていうのも幸せなことですし」
今は3歳の娘さんがいる田中さん。現在のチャレンジとしては、ご自身のYouTubeチャンネルで紹介しているストレッチ、“リエトレ”が好評です。
「このコロナ禍でステイホームが多くなったじゃないですか。で、おうちの中でどうやってトレーニングしたらいいとか、ストレッチをすればいいとか。やっぱり家でずっと座ってたら背中が痛い、肩が痛いっていう、知り合いの言葉がすごく多く入ってきたのがきっかけで。だから、私がいつもやってるトレーニング、ストレッチをYouTubeでやり始めて、みんながそれを見てくれたらこんなに伸びるんだって。それが、自分の中で、もっとチャレンジしていきたい、っていう気持ちになったきっかけですね」
「たまに娘も入ってきたりもするんですけど(笑)。できれば娘がいない時間とか寝た時に一気に撮る、っていうふうにはやってるんですけど。でもやっぱり1人でできないので、旦那さんに手伝ってもらったりとか」
田中さんは、ストレッチについてこんなことも話してくれました。
「私自身は、ストレッチはもう歯磨きするのと一緒のような感覚(笑)。毎日、テレビ見てると足が開いて柔軟してたりとか、ホント無意識でやってることもあるので。でもやっぱり、皆さんにもそれぐらいになってもらいたいんですよ。やっぱり理恵さんのはキツいです、っていう人もいるので、ホントに自分に合ったものを見つけていくんです」
「まず継続させることが大事です。なので、皆さんにもいろんなストレッチだったりトレーニングを探してもらいたいです」
子どもたちの体操教室などで教えているという田中さんですが、現時点ではまだ選手を真剣に教えることはしていないんだとか。
「テレビだったりイベントだったりっていうお仕事もさせてもらってるので。私自身が現役の時に、たまに来る先生ってイヤだったんですよ。やっぱりちゃんと毎日教えてほしい、自分たちメンバーのことを常に考えながら支えてほしいっていう、そういう気持ちがあったので。なので、私自身も体操選手を教えるってなったら体操だけに絞りたい、っていう気持ちがあるので」
最後に、田中さんはご自身にとっての挑戦についてこう話してくれました。
「自分自身を成長させてくれるものですね。悩んだ時期は悩んだ時期でいろんなことを感じて、また次へ挑戦したいっていう気持ちにもなって。そこでまだ成長もできましたし。これからもいろんなことに挑戦して、成長できる自分、新しい自分に出会う。そこが私は生きていて楽しいなっていう」
「自分が今まで出会ってきた人たちの言葉っていうのは、みんなやっぱりプラスなことが多くて、すごく感謝の気持ちでいっぱいですね」
「何事もやっぱり楽しむことと“好き”っていう気持ちが大事ですね。“好き”は絶対にブレちゃいけないってすごく思います。なんか子育てもそう思いました。絶対になんかこう、健康的な食事を作るんだ!とか思い過ぎちゃいけない、たまには市販のものを娘に食べさせて全然OKですっていう(笑)。娘と一緒に楽しみながら、自分も母親になって3歳なので、一緒に成長していきたい、っていう気持ちがありますね」
番組では、そんな田中さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「田中理恵さんの色紙希望」と書いてご応募ください!
田中さんが初めて日本代表入りしたのは2010年のこと。オランダのロッテルダムで開催された世界選手権に兄の和仁さんと揃って出場しました。
「ただただ楽しくて。で、個人総合も出させて頂いたので、個人総合でも笑顔で楽しく演技をした思い出はありましたね。だから、何番になりたいとか、メダルを獲りたいとかはまったく考えてなかったんです。日本を背負ってしっかり自分の演技をする、っていう。もうそれだけでした」
そして、田中さんはこの時の世界選手権で、最も美しい演技をした選手に贈られる『ロンジン・エレガンス賞』を受賞しています。
「こう…ニコニコしてるとか(笑)。楽しく体操をした…あと、美しい、減点の少ない体操をした選手に…恥ずかしいですね、自分で言うの(笑)」「日本人では初めてだったので、やっぱり嬉しかったですね」
「あと、私が小学校6年生の時から憧れとしてずっと大好きな、ロシアのホルキナ選手っていう立ってるだけで絵になるような選手がいたんですけど、その選手が2回とっていたっていうのも聞いて、美しい体操を目指してきて良かったぁって思いました」
「メダルは獲ったことなかったんですけど、表彰台の上に乗った時はなんか金メダルを貰った気持ちになりました」
また、翌2011年には弟の佑典さんも日本代表入りし、日本体操界初となる3兄弟での世界選手権出場を果たしました。
「それがまた東京での開催だったので、この時に初めて、プレッシャーだったり注目されることの怖さっていうのを知りました。嬉しいことなんですけど、こんなに期待されるんだ…っていう」
「取材も多くなる。で、練習中もいい日悪い日がやっぱりあるんですけど、その悪い日に来た時には、こんな中でも練習しなきゃ、乗り越えていかなきゃいけない、っていう。体操が楽しいのか楽しくないのか…。ま、好きですけど、どうやって乗り越えていこうか?って考えさせられた年でもありましたね」
さらに2012年には、念願かなって3兄弟でロンドン・オリンピックに出場した田中さん。オリンピック出場が決まった時の心境をこう振り返ってくれました。
「2012年は、全日本選手権もNHK杯も1位通過で優勝させてもらったんですよ。なので、日本を引っ張っていくぞ!っていう、もうそういう気持ちになってましたね。オリンピックの切符を取って幸せな気持ちと、でもオリンピックの舞台でしっかり戦う、ここは通過点だ、っていう気持ちでいました」
そして、田中さんはロンドンで女子団体の8位入賞に貢献し、個人総合では16位に入りました。
「オリンピックは、現地に行ってあの体育館で演技をした時もキラキラしてました。ここがオリンピックか!っていう気持ちと、やっぱり人生でいちばん緊張したので、正直、床の曲っていうのがいつもはしっかり聞こえるんですけど、フワァっとしか聞こえてなかった。ちょっとこう自分が舞い上がってる、フワフワした中で試合をしてしまったことが一つ後悔というか。でも幸せでした。3兄弟で出れたことと、あの体育館の中に家族全員が一緒にいれたっていうのも幸せなことですし」
今は3歳の娘さんがいる田中さん。現在のチャレンジとしては、ご自身のYouTubeチャンネルで紹介しているストレッチ、“リエトレ”が好評です。
「このコロナ禍でステイホームが多くなったじゃないですか。で、おうちの中でどうやってトレーニングしたらいいとか、ストレッチをすればいいとか。やっぱり家でずっと座ってたら背中が痛い、肩が痛いっていう、知り合いの言葉がすごく多く入ってきたのがきっかけで。だから、私がいつもやってるトレーニング、ストレッチをYouTubeでやり始めて、みんながそれを見てくれたらこんなに伸びるんだって。それが、自分の中で、もっとチャレンジしていきたい、っていう気持ちになったきっかけですね」
「たまに娘も入ってきたりもするんですけど(笑)。できれば娘がいない時間とか寝た時に一気に撮る、っていうふうにはやってるんですけど。でもやっぱり1人でできないので、旦那さんに手伝ってもらったりとか」
田中さんは、ストレッチについてこんなことも話してくれました。
「私自身は、ストレッチはもう歯磨きするのと一緒のような感覚(笑)。毎日、テレビ見てると足が開いて柔軟してたりとか、ホント無意識でやってることもあるので。でもやっぱり、皆さんにもそれぐらいになってもらいたいんですよ。やっぱり理恵さんのはキツいです、っていう人もいるので、ホントに自分に合ったものを見つけていくんです」
「まず継続させることが大事です。なので、皆さんにもいろんなストレッチだったりトレーニングを探してもらいたいです」
子どもたちの体操教室などで教えているという田中さんですが、現時点ではまだ選手を真剣に教えることはしていないんだとか。
「テレビだったりイベントだったりっていうお仕事もさせてもらってるので。私自身が現役の時に、たまに来る先生ってイヤだったんですよ。やっぱりちゃんと毎日教えてほしい、自分たちメンバーのことを常に考えながら支えてほしいっていう、そういう気持ちがあったので。なので、私自身も体操選手を教えるってなったら体操だけに絞りたい、っていう気持ちがあるので」
最後に、田中さんはご自身にとっての挑戦についてこう話してくれました。
「自分自身を成長させてくれるものですね。悩んだ時期は悩んだ時期でいろんなことを感じて、また次へ挑戦したいっていう気持ちにもなって。そこでまだ成長もできましたし。これからもいろんなことに挑戦して、成長できる自分、新しい自分に出会う。そこが私は生きていて楽しいなっていう」
「自分が今まで出会ってきた人たちの言葉っていうのは、みんなやっぱりプラスなことが多くて、すごく感謝の気持ちでいっぱいですね」
「何事もやっぱり楽しむことと“好き”っていう気持ちが大事ですね。“好き”は絶対にブレちゃいけないってすごく思います。なんか子育てもそう思いました。絶対になんかこう、健康的な食事を作るんだ!とか思い過ぎちゃいけない、たまには市販のものを娘に食べさせて全然OKですっていう(笑)。娘と一緒に楽しみながら、自分も母親になって3歳なので、一緒に成長していきたい、っていう気持ちがありますね」
番組では、そんな田中さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「田中理恵さんの色紙希望」と書いてご応募ください!