CKBの横山剣さんがツッパリ時代を振り返る!(2021/08/28 放送)
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先週に引き続き、今週もクレイジーケンバンドの横山剣さんをお迎えしました。
来月9月8日に、クレイジーケンバンドとしては初のカヴァー・アルバム『好きなんだよ』をリリースする剣さん。1981年にクールスRCのヴォーカリストとしてデビューしてから今年はちょうど40周年です。
「気がついたら40年になってたっていう感じで。自分では忘れてて、スタッフに言われて。そう言えば今年40周年ですよね?って言われて、あ、ホントだ、みたいな。ホント駆け抜けた感じなんですけど」
「クールスRCというグループに途中から入りまして、デビューしたわけですね」
その後、様々な活動を経て97年にクレイジーケンバンドを結成した剣さんですが、音楽活動と平行して港で荷物の検査官をしていた時期もあるんだとか。
「(音楽が)趣味になったり、本業になったり、また趣味になって、また本業になって…って。これがプロと言っていいのか?っていうぐらい、ほとんどアマチュアって時期もありましたので。ま、デビュー、再デビューを繰り返したわけではないんですけど、音楽はずっと…作詞とか作曲とかバンドってのはずっと続けるっていうイメージだけはありました」
80年代初頭に剣さんがいたクールスRCは硬派のロックンロールグループで、髪型もリーゼントだったりしましたが、そんな格好をしていても実は洗練された音楽も好きだったそうです。
「ツッパリグループにいたもんですから(笑)…ま、ツッパリっていう言葉は、今で言うヤンキーですか。で、まぁそういうスタイリングなので、表向きはそういった硬派な音楽を聞いてるようで、実は、こっそりカーペンターズ聴いたり、井上陽水さん聴いたりですね。バート・バカラックとか、映画音楽とかもコッソリ聴いてましたね」
そんな剣さんがなぜクールスRCに入ったのか尋ねると、こんな答えが帰ってきました。
「なんか楽しそうというか、ツッパリがモテた時代だったんですよね。で、ちょっとオシャレだったんですね。流行の最先端をいってたのがツッパリだったんですね。その時代は」
「そういうロックンロールのバンドを中2で始めて、『アメリカン・グラフィティ』っていう映画がありまして、それのサントラに入ってる曲とか、(日本のロックでは)キャロルとかダウン・タウン・ブギウギ・バンドですね。そういうカヴァーを中2ぐらいからやってましたね」
そして、剣さんはご自身がやりたいこととファンの人たちが求める音楽についてこう話してくれました。
「その振り幅が両方あるんですよね。時々裏切ったりとか、ものすごくリクエストに答えて、急に支離滅裂な感じで裏切ってまったく別の方向に行ったりとか、っていうのが楽しいですね。じゃないと飽きられちゃうっていうか。ずぅっとリクエストに答えてると、物足んなくなっちゃうんじゃないですかね、お客さんも」
「あんまり裏切り過ぎちゃうと誰もいなくなっちゃうんで(笑)。後ろを振り向いても誰もいない、みたいになっちゃうんで(笑)」「(サプライズ)ぐらいのところで。それぐらいの湯加減ですね」
先月61歳になった剣さんは、今のご自身についてこう語ってくれました。
「28から32ぐらいを大人って設定してましたから、子供の時は。もう異次元ですね。ぜんぜん想像のつかないところを漂流してるような気分です」
「(自分が28〜32の頃は)ぜんぜん子供ですね(笑)。わけわかってなかった。今もわけわかってないですけど」
そして、剣さんは60歳を超えて思う男のカッコよさについてこう話してくれました。
「渋さもそうだし、可愛らしさっていうかチャーミングも含めたカッコよさ、っていうのが60過ぎた人で。いいなと思う人はみんなチャーミングなんですよね。なんていうんですかね、茶目っ気っていうか」
「油が抜け落ちて。何やってもズッコケてもカッコいいし、何やっても余裕っていうか」
「(若い頃は失敗を)ぜったい隠しますよね。(今は逆に失敗も見せてしまうことが)可愛いですね。なんか器が大きくなってる感じっていうか」
そんな剣さん率いるクレイジーケンバンドは、来月9月8日に初のカヴァー・アルバム『好きなんだよ』をリリース。今回オンエアした南佳孝さんの「モンロー・ウォーク」やハイ・ファイ・セットの「スカイレストラン」、山口百恵さんの「横須賀ストーリー」といった70年代の作品から、90年代の作品まで、様々な日本の名曲をカヴァーしています。
そして、10月からは全国ツアー『CRAZY KEN BAND TOUR * 好きなんだよ 2021-2022』がスタート。10月2日(土)の東京・福生市民会館を皮切りに、今のところ、名古屋、福岡、札幌、横浜、東京・中野、大阪、仙台、豊橋、厚木でのライヴが発表されています。
「ずっとやってなかったもんですから、そうとう興奮するでしょうし、一個一個かみ締めながら歌い奏でるっていう感じだと思うんですけど。お客さんも、ま、声とか出せないにしても伝わってくるものっていうのはあるんで。相乗効果でコンサートとお客さんと共に作り上げていくものですので、いろんなケミストリーが起きるんじゃないかって楽しみにしてますね」
「(ライヴは)お客さんがいてコンプリートに至るというか。例えば、2日間3日間おなじ曲順でやっても全然コンディションも違うし、なんか違うんですよね。例えば、同じお客さんが2日3日来てくれたとしてもたぶん感想が違うっていうか。まぁ生き物って感じですよね、ライブは」
「(今回のカヴァー・アルバム『好きなんだよ』からも)削る曲を選ぶのが大変なぐらい、やりたい曲だらけなんですけど」「オリジナルでもやんないと怒られちゃう曲もいっぱいあるんで。すごい大変ですね」
2015年にこの番組に来てくれた際は、ご自身にとっての挑戦について「でも、やるんだよ!!!」という言葉を残してくれた剣さん。今回はこんなことを話してくれました。
「(挑戦は)今までにない自分たちに会いに行く、みたいな感じですね。あ、これがそうか!みたいな、手応えを求めて続ける、みたいなやつですね」
「去年、今みたいなCKBの感じを想像できた部分と、あれ?ちょっと違うわ、いい意味で違ってきた、みたいな。なって初めてわかるんで、それが面白くて続いてるっていうのはありますけども。ツアーも始まってみないと机の上ではわからないっていうか、やってみないとわかんないっていうのが面白いですね」
そして、現在61歳、デビュー40周年を迎えた剣さんは、ご自身のキャリアについてこうおっしゃっていました。
「60%は来た感じですかね」「ま、途中で息切れするかもしんないですけども、その“ざま”をですね、見ていただけたらと」
「ダメになるところまで、お茶の出がらし一滴まで出し切る!みたいな(笑)。もうムリ!ってとこまでやりたいですね」
番組では、そんな剣さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「横山剣さんの色紙希望」と書いてご応募ください!
来月9月8日に、クレイジーケンバンドとしては初のカヴァー・アルバム『好きなんだよ』をリリースする剣さん。1981年にクールスRCのヴォーカリストとしてデビューしてから今年はちょうど40周年です。
「気がついたら40年になってたっていう感じで。自分では忘れてて、スタッフに言われて。そう言えば今年40周年ですよね?って言われて、あ、ホントだ、みたいな。ホント駆け抜けた感じなんですけど」
「クールスRCというグループに途中から入りまして、デビューしたわけですね」
その後、様々な活動を経て97年にクレイジーケンバンドを結成した剣さんですが、音楽活動と平行して港で荷物の検査官をしていた時期もあるんだとか。
「(音楽が)趣味になったり、本業になったり、また趣味になって、また本業になって…って。これがプロと言っていいのか?っていうぐらい、ほとんどアマチュアって時期もありましたので。ま、デビュー、再デビューを繰り返したわけではないんですけど、音楽はずっと…作詞とか作曲とかバンドってのはずっと続けるっていうイメージだけはありました」
80年代初頭に剣さんがいたクールスRCは硬派のロックンロールグループで、髪型もリーゼントだったりしましたが、そんな格好をしていても実は洗練された音楽も好きだったそうです。
「ツッパリグループにいたもんですから(笑)…ま、ツッパリっていう言葉は、今で言うヤンキーですか。で、まぁそういうスタイリングなので、表向きはそういった硬派な音楽を聞いてるようで、実は、こっそりカーペンターズ聴いたり、井上陽水さん聴いたりですね。バート・バカラックとか、映画音楽とかもコッソリ聴いてましたね」
そんな剣さんがなぜクールスRCに入ったのか尋ねると、こんな答えが帰ってきました。
「なんか楽しそうというか、ツッパリがモテた時代だったんですよね。で、ちょっとオシャレだったんですね。流行の最先端をいってたのがツッパリだったんですね。その時代は」
「そういうロックンロールのバンドを中2で始めて、『アメリカン・グラフィティ』っていう映画がありまして、それのサントラに入ってる曲とか、(日本のロックでは)キャロルとかダウン・タウン・ブギウギ・バンドですね。そういうカヴァーを中2ぐらいからやってましたね」
そして、剣さんはご自身がやりたいこととファンの人たちが求める音楽についてこう話してくれました。
「その振り幅が両方あるんですよね。時々裏切ったりとか、ものすごくリクエストに答えて、急に支離滅裂な感じで裏切ってまったく別の方向に行ったりとか、っていうのが楽しいですね。じゃないと飽きられちゃうっていうか。ずぅっとリクエストに答えてると、物足んなくなっちゃうんじゃないですかね、お客さんも」
「あんまり裏切り過ぎちゃうと誰もいなくなっちゃうんで(笑)。後ろを振り向いても誰もいない、みたいになっちゃうんで(笑)」「(サプライズ)ぐらいのところで。それぐらいの湯加減ですね」
先月61歳になった剣さんは、今のご自身についてこう語ってくれました。
「28から32ぐらいを大人って設定してましたから、子供の時は。もう異次元ですね。ぜんぜん想像のつかないところを漂流してるような気分です」
「(自分が28〜32の頃は)ぜんぜん子供ですね(笑)。わけわかってなかった。今もわけわかってないですけど」
そして、剣さんは60歳を超えて思う男のカッコよさについてこう話してくれました。
「渋さもそうだし、可愛らしさっていうかチャーミングも含めたカッコよさ、っていうのが60過ぎた人で。いいなと思う人はみんなチャーミングなんですよね。なんていうんですかね、茶目っ気っていうか」
「油が抜け落ちて。何やってもズッコケてもカッコいいし、何やっても余裕っていうか」
「(若い頃は失敗を)ぜったい隠しますよね。(今は逆に失敗も見せてしまうことが)可愛いですね。なんか器が大きくなってる感じっていうか」
そんな剣さん率いるクレイジーケンバンドは、来月9月8日に初のカヴァー・アルバム『好きなんだよ』をリリース。今回オンエアした南佳孝さんの「モンロー・ウォーク」やハイ・ファイ・セットの「スカイレストラン」、山口百恵さんの「横須賀ストーリー」といった70年代の作品から、90年代の作品まで、様々な日本の名曲をカヴァーしています。
そして、10月からは全国ツアー『CRAZY KEN BAND TOUR * 好きなんだよ 2021-2022』がスタート。10月2日(土)の東京・福生市民会館を皮切りに、今のところ、名古屋、福岡、札幌、横浜、東京・中野、大阪、仙台、豊橋、厚木でのライヴが発表されています。
「ずっとやってなかったもんですから、そうとう興奮するでしょうし、一個一個かみ締めながら歌い奏でるっていう感じだと思うんですけど。お客さんも、ま、声とか出せないにしても伝わってくるものっていうのはあるんで。相乗効果でコンサートとお客さんと共に作り上げていくものですので、いろんなケミストリーが起きるんじゃないかって楽しみにしてますね」
「(ライヴは)お客さんがいてコンプリートに至るというか。例えば、2日間3日間おなじ曲順でやっても全然コンディションも違うし、なんか違うんですよね。例えば、同じお客さんが2日3日来てくれたとしてもたぶん感想が違うっていうか。まぁ生き物って感じですよね、ライブは」
「(今回のカヴァー・アルバム『好きなんだよ』からも)削る曲を選ぶのが大変なぐらい、やりたい曲だらけなんですけど」「オリジナルでもやんないと怒られちゃう曲もいっぱいあるんで。すごい大変ですね」
2015年にこの番組に来てくれた際は、ご自身にとっての挑戦について「でも、やるんだよ!!!」という言葉を残してくれた剣さん。今回はこんなことを話してくれました。
「(挑戦は)今までにない自分たちに会いに行く、みたいな感じですね。あ、これがそうか!みたいな、手応えを求めて続ける、みたいなやつですね」
「去年、今みたいなCKBの感じを想像できた部分と、あれ?ちょっと違うわ、いい意味で違ってきた、みたいな。なって初めてわかるんで、それが面白くて続いてるっていうのはありますけども。ツアーも始まってみないと机の上ではわからないっていうか、やってみないとわかんないっていうのが面白いですね」
そして、現在61歳、デビュー40周年を迎えた剣さんは、ご自身のキャリアについてこうおっしゃっていました。
「60%は来た感じですかね」「ま、途中で息切れするかもしんないですけども、その“ざま”をですね、見ていただけたらと」
「ダメになるところまで、お茶の出がらし一滴まで出し切る!みたいな(笑)。もうムリ!ってとこまでやりたいですね」
番組では、そんな剣さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「横山剣さんの色紙希望」と書いてご応募ください!