「昔は凄かったって言われたくない」ゴスペラーズ黒沢薫さんの挑戦(2015/10/31 放送)
今週は、黒沢薫さんをお迎えしました。
ゴスペラーズのメンバーとして、またソロでも活躍中の黒沢さん。アカペラを始めたきっかけは、高校3年生の時、同級生だった村上てつやさん(ゴスペラーズのリーダー)に「アカペラをやりたいんだけど、お前ここハモれる?」と声を掛けられたことだったとか。実は黒沢さん、それまでは村上さんとはあまり喋ったことがなく、人前で歌った経験もほぼなかったそうです。
黒沢さんと村上さんがアカペラを始めた80年代末、そしてゴスペラーズとしてデビューした90年代初頭の日本は、バンドブームのまっただ中。当時も海外ではボーカルグループのムーブメントがありましたが、日本ではあまり盛り上がっておらず、ゴスペラーズも最初はほとんど注目されなかったそうです。「僕らも喜び勇んでというか、勇ましくデビューしたつもりだったんですけど、当時的にはほぼ無視、みたいなね」
また、アカペラの魅力について「ハモった瞬間の倍音っていうのがホントに気持ちイイんですよ」と黒沢さん。さらにアカペラの練習やソロ活動を始めた理由についても話してくれました。「基本は採譜をして。耳コピですよ。当時は(楽譜が)ないから。今はたぶんちょっとあると思うんですけども。目印のためにいちおう採譜をして譜面として残して。で、練習をして…。だから、アドリブで出来ない音楽なんですよ。絶対に準備が必要なんです。だから、何年かするとソロがやりたくなるんですよ」
「約束事がないとできない音楽なんです。みんな、すぐハモってください、って言ってバッってハモれると思うでしょ?でも、それには袖で何分かの練習が絶対に必要なので。そうすると、これも音楽…でも、もうちょっとフリーなタイプのものもやりたくなってくるんですよね」
そんなわけで、ソロアーティストとしても活動している黒沢さん。10月28日には三浦大知さんと共演したソロデビュー10周年記念シングル「Supernova duet with 三浦大知」をリリースしましたが、実は、かつて三浦さんのソロデビュー曲を作曲したのが黒沢さんだったそうです。「いやいや、弟子なんてそんなそんな…彼も素晴らしいですから。でもまぁ、その当時に僕が言ったアドバイスとかを今も彼は守ってくれているらしいんですね。でも、僕はそれを忘れてたんですよ(笑)」
ニューシングル「Supernova」について「これはやっぱり三浦大知くんがカッコ良く聞こえるようにって。すごい逆説的な言い方ですけど。そうすると楽曲がグッと上がるんですよ」と黒沢さん。恵さんが「ちょっとジャイケル・マクソンが入ってますよね」と言うと、黒沢さんは「やっぱり三浦大知は日本のマイケル・ジャクソンでいいんじゃないかと僕は思ってるんです」とおっしゃっていました。
そして、黒沢さんは三浦さんのような若手との共演についてこんなことをおっしゃっていました。「若手でホントに素晴らしいシンガーが凄く増えてきているっていう実感があるので、自分の中でこれも挑戦なんですよね。これで古臭く感じられちゃったらそれは挑戦失敗なんですけど、いつもリフレッシュしていたいというか…」
「歌唱力とか、あと声量とか音域とかいろいろあるじゃないですか。トータルでいちおう40代が一番いいと言われているんですね。で、僕らはそれを目指してるんですよ。そこで何一つとして落としたくないので、落としたものをさばいていくのって50代以降だと思っているので、今は充実した状態でやりたいなと思って。だから、今またボイストレーニングとか始めてますね」
「最初のうちは、若さだけで例えば高いところコーンッ!っていけるんですよ。そこに慣れてくると違うところがだんだん歪みが出てくるんですよね。それを今、整体みたいな感じで調整しているところです」「声が出ないっていうのはもの凄いストレスですから。単純に楽器が音が出ないと一緒なんで。そこはメンテナンスしなきゃいけないなと。僕は負けたくないんですよ、若い奴らに。セッションした時に、ああもうあの人はああだから、でも昔は凄かったんだよ、って言われたくないんですよ」
そんな黒沢さんは最近、自分で有望な若手を見つけてきてセッションすることもあるそうで、ソロツアーでコーラスをやってくれている人たちも黒沢さん自身がスカウトしてきたんだとか。「そういうのをずっと見てなかったんですね。やっぱメジャーなアーティストばっか見てたんで、そういうシーンがあることを2,3年前まで気付かなくて。歌上手くなってきたよね、今の人たちは…みたいなことは言ってても」
↓こちらが三浦大知さんと共演したニューシングル「Supernova」
ゴスペラーズのメンバーとして、またソロでも活躍中の黒沢さん。アカペラを始めたきっかけは、高校3年生の時、同級生だった村上てつやさん(ゴスペラーズのリーダー)に「アカペラをやりたいんだけど、お前ここハモれる?」と声を掛けられたことだったとか。実は黒沢さん、それまでは村上さんとはあまり喋ったことがなく、人前で歌った経験もほぼなかったそうです。
黒沢さんと村上さんがアカペラを始めた80年代末、そしてゴスペラーズとしてデビューした90年代初頭の日本は、バンドブームのまっただ中。当時も海外ではボーカルグループのムーブメントがありましたが、日本ではあまり盛り上がっておらず、ゴスペラーズも最初はほとんど注目されなかったそうです。「僕らも喜び勇んでというか、勇ましくデビューしたつもりだったんですけど、当時的にはほぼ無視、みたいなね」
また、アカペラの魅力について「ハモった瞬間の倍音っていうのがホントに気持ちイイんですよ」と黒沢さん。さらにアカペラの練習やソロ活動を始めた理由についても話してくれました。「基本は採譜をして。耳コピですよ。当時は(楽譜が)ないから。今はたぶんちょっとあると思うんですけども。目印のためにいちおう採譜をして譜面として残して。で、練習をして…。だから、アドリブで出来ない音楽なんですよ。絶対に準備が必要なんです。だから、何年かするとソロがやりたくなるんですよ」
「約束事がないとできない音楽なんです。みんな、すぐハモってください、って言ってバッってハモれると思うでしょ?でも、それには袖で何分かの練習が絶対に必要なので。そうすると、これも音楽…でも、もうちょっとフリーなタイプのものもやりたくなってくるんですよね」
そんなわけで、ソロアーティストとしても活動している黒沢さん。10月28日には三浦大知さんと共演したソロデビュー10周年記念シングル「Supernova duet with 三浦大知」をリリースしましたが、実は、かつて三浦さんのソロデビュー曲を作曲したのが黒沢さんだったそうです。「いやいや、弟子なんてそんなそんな…彼も素晴らしいですから。でもまぁ、その当時に僕が言ったアドバイスとかを今も彼は守ってくれているらしいんですね。でも、僕はそれを忘れてたんですよ(笑)」
ニューシングル「Supernova」について「これはやっぱり三浦大知くんがカッコ良く聞こえるようにって。すごい逆説的な言い方ですけど。そうすると楽曲がグッと上がるんですよ」と黒沢さん。恵さんが「ちょっとジャイケル・マクソンが入ってますよね」と言うと、黒沢さんは「やっぱり三浦大知は日本のマイケル・ジャクソンでいいんじゃないかと僕は思ってるんです」とおっしゃっていました。
そして、黒沢さんは三浦さんのような若手との共演についてこんなことをおっしゃっていました。「若手でホントに素晴らしいシンガーが凄く増えてきているっていう実感があるので、自分の中でこれも挑戦なんですよね。これで古臭く感じられちゃったらそれは挑戦失敗なんですけど、いつもリフレッシュしていたいというか…」
「歌唱力とか、あと声量とか音域とかいろいろあるじゃないですか。トータルでいちおう40代が一番いいと言われているんですね。で、僕らはそれを目指してるんですよ。そこで何一つとして落としたくないので、落としたものをさばいていくのって50代以降だと思っているので、今は充実した状態でやりたいなと思って。だから、今またボイストレーニングとか始めてますね」
「最初のうちは、若さだけで例えば高いところコーンッ!っていけるんですよ。そこに慣れてくると違うところがだんだん歪みが出てくるんですよね。それを今、整体みたいな感じで調整しているところです」「声が出ないっていうのはもの凄いストレスですから。単純に楽器が音が出ないと一緒なんで。そこはメンテナンスしなきゃいけないなと。僕は負けたくないんですよ、若い奴らに。セッションした時に、ああもうあの人はああだから、でも昔は凄かったんだよ、って言われたくないんですよ」
そんな黒沢さんは最近、自分で有望な若手を見つけてきてセッションすることもあるそうで、ソロツアーでコーラスをやってくれている人たちも黒沢さん自身がスカウトしてきたんだとか。「そういうのをずっと見てなかったんですね。やっぱメジャーなアーティストばっか見てたんで、そういうシーンがあることを2,3年前まで気付かなくて。歌上手くなってきたよね、今の人たちは…みたいなことは言ってても」
↓こちらが三浦大知さんと共演したニューシングル「Supernova」