「挑戦とは次回作である」作家の林真理子さん(2015/10/24 放送)
先週に引き続き、今週も作家の林真理子さんをお迎えしました。
自費出版がテーマになった林さんの最新刊『マイストーリー 私の物語』。先週は物語の前半について伺いましたが、後半ではミニシアターを経営していた夫の物語を書きたいと出版社を訪れる未亡人が登場します。林さんによると、この未亡人のキャラクターは「男の人には好かれるが女性には嫌われるタイプ」として書いたそう。
自費出版がテーマになった林さんの最新刊『マイストーリー 私の物語』。先週は物語の前半について伺いましたが、後半ではミニシアターを経営していた夫の物語を書きたいと出版社を訪れる未亡人が登場します。林さんによると、この未亡人のキャラクターは「男の人には好かれるが女性には嫌われるタイプ」として書いたそう。
ちなみに、恵さんは、主人公を翻弄するこの未亡人について「僕は今のところかわせてます。僕は大丈夫だと思います」「ちやほやされるヤツには絶対に騙されるもんかって(笑)。でも、ちょっとドキドキはしますけどね」なんて話してくれました。
そして、この作品のお話をきっかけに、テレビ業界や出版界のこと、恵さんが出演している小説原作のドラマ『下町ロケット』の話、そして読書など、二人のトークはいろいろな方向へ…。
テレビ界ではヒット作を出したプロデューサーが必ずしも偉くなると限らないそうですが、林さんによると作家にも同じようなことが言えるんだとか。「尊敬されている人と売れている人はまた違う」そうです。
また、出版系の現状について「今後どうなるかわからないですよね。こんな本屋さんがなくなっていって、出版社も辛い時期になって…」と話してくれた林さん。「私、今、テレビ見てるだけでも凄いと思うんですよ。自分でスイッチ押して番組選んで観る。今、スマホとか…テレビの視聴率もみんな下がってますよね。みんな、手の中の、自分が自由に動かせる、人と情報を交わせる、この小さな箱に夢中ですよ」とおっしゃっていました。
林さんのお子さんも読書は苦手なんだそうで、林さんは「漫画でもいいから読んで欲しい」とおっしゃっていました。一方、恵さんのお子さんたちは漫画が大好きで本もけっこう読むようです。
「本ね、途中でつまんないと思ったらおいといていいんですよ。ムリに読もうと思うから本嫌いになっていくんで」と林さん。「読書の秋も近づいてきましたけども、本が好きな人って一人でいるのが怖くない人ですね。人と群れてなくても、飛行機にいくら待たされても怒らない人は文庫本持ってますよね」といったことも話してくれました。
さて、林さんは、作家としての活動の他に、文化人250人が参加する『エンジン01(ゼロワン)』でボランティア活動を行っているそう。「亡くなった川島なお美さんも凄く熱心にやってくださいましたけど、地域興しにみんなでノーギャラで行って、そこでシンポジウム70コマぐらいして、そこから地域の活性化に繋がるといいなという感じですかね」
「三枝成彰さんに頼まれてやって、今は三枝さんの後を継いで幹事長をやってるんで、一応責任ある立場として一生懸命やってます」「それで凄く仲良くなりましたよね。いろんな人と。出会うことのなかった学者さんだとか評論家の人とか」
そんな人付き合いについて「私、不得意だと思ってたら凄く得意だってわかった」と林さん。「書くことによって敵は作りますけど、周りに敵は作らない」「私、若い時はいつも外されちゃった子なんですけども、今は飲み会だと声を掛けてもらえるので。中心でもないですけど、そういうの凄く嬉しいですね」とおっしゃっていました。
最後に、林さんに“挑戦”について伺うとこんな答えが返ってきました。「挑戦って次作、次の本、次回作ですね。いつも挑戦してますね。2016年はなんと幕末物を書くことになってまして。そして、介護の問題にメスを入れた小説も連載することになってます。忙しいのは、取材も凄くしてるんですよ」
番組では、そんな林真理子さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらの色紙を1名様にプレゼントします。このホームページ右のメッセージフォームから「林真理子さんの色紙希望」と書いてご応募ください!