末續慎吾さんが40歳になっても走り続ける理由(2020/12/19 放送)
先週に引き続き、今週も陸上の末續慎吾選手をお迎えしました。
シドニー、アテネ、北京と3度のオリンピックに出場し、北京では4×100メートルリレーで最終的に銀メダルを獲得した末續さん。1980年生まれの現在40歳です。
恵さん「今も現役なんですもんね」
末續さん「はい。走ってます。今年、コロナ禍にさしかかる前に1試合だけ出て(100mを)10秒8ちょっと、9ぐらいで走ってます」
シドニー、アテネ、北京と3度のオリンピックに出場し、北京では4×100メートルリレーで最終的に銀メダルを獲得した末續さん。1980年生まれの現在40歳です。
恵さん「今も現役なんですもんね」
末續さん「はい。走ってます。今年、コロナ禍にさしかかる前に1試合だけ出て(100mを)10秒8ちょっと、9ぐらいで走ってます」
そして、末續さんは、今年10月に『自由。世界一過酷な競争の果てにたどり着いた哲学』という著書を発表。その本でも書かれていますが、2008年の北京オリンピックの後、勝利至上主義に疲れてしばらく競技から離れていた時期がありました。
恵さん「今、なんのために走ってるんですか?」
末續さん「普通に楽しいですよ。楽しいからやってます。その次があるとすれば、ある程度、自分の中に基本的なものはあるんですけど、この年はこれやったら速くなるんだ、とか、これやったらこうなるんだって。成長がわかるんですよね。自分がよく見えるというか、ま、正直になれる場所だから、楽しいんですよ」
恵さん「先週、みんなの目標・夢を叶えたら自分が壊れちゃった、って話してくれたじゃないですか。で、そのあと復帰した時に、ビリになっちゃったけどもの凄い拍手が来て、ホントに今までの走りの中で一番嬉しかった、って本に書かれてました。『自由。』に。要するに、楽しくなったんですか?」
末續さん「自分のために走って。で、それが楽しくて。終わった後に、楽しかったら、楽しかった!って思うし、笑えるし…。こうやって周りも笑うんだなと思ったら…。違いましたね、全然。幸せですね」
そんな中、末續さんは、2018年にご自分のクラブ『EAGLE RUN』を立ち上げています。
末續さん「僕は、基本的には走るのが大好きで、ライフワークみたいなところですよね。で、以前は、もうホント勝った負けたの陸上でしか物事を伝えることができなかったし、コミュニケーションもわからなかったし。だけど、絶対それだけじゃないんだなって。それを通り越した後に、それで培った感覚とか感性とかで新しいものを作ったり、違った陸上を見せたり、みたいな」
恵さん「優しくなってるんですか?笑顔の回数が増えたり…」
末續さん「増えましたね。そういう雰囲気に触れたい、って思う方もいらっしゃって。例えば、競技が楽しくない、って子が相談に来たりとか」
恵さん「競技が楽しくないっていう人になんて言うんですか?」
末續さん「とりあえず一緒に走るか?って言って。で、一緒に走って、喋ったり触れ合ってると、自然と、自分がそうだからかもしれないけど、相手もなんで悩んでたんだろう?っていう感じになってくるみたいで(笑)」
末續さん「で、親子の陸上教室をやってくれとか。ま、速いだけじゃないっていう。速さだけ教えてくれっていう感じじゃないっていうか。そういうのも出てきましたよね」
末續さんは、著書『自由。世界一過酷な競争の果てにたどり着いた哲学』でも、“教える”、“教えられる”ということに大きくページを割いています。
恵さん「僕が凄く気になったのは、“説得力”っていう。“説得力”は、教える側が教わる側を押さえつける力。“納得”はあくまで教わる側の心の問題だと。だから似てるようで違うんだと。説得力を高めるために実績っていうのは必要。だから、指導者側に立つことはできるけど、実績だけでは納得させることはできないよって書いてるじゃないですか。教える側の難しさですよね」
末續さん「これ、僕は子供に教えてもらったんですよ。子供って、僕の付加価値みたいなものに対しては関係がないんで、わからないものはわからないって言うし、興味ないのは寝るし(笑)。で、この子どもたちが楽しいって思うことだったり、知りたいっていうことが軸にないと駄目だなと思って。それからですかね。“納得”と“説得”っていうのに対して違いが出てきたのは」
末續さん「子供って大人が思ってる以上に大人のことを見てるから、僕が実績にかまけた言葉っていうのに対しては聞いてないんですよね。伝わってないんで。だから、それを抜きにして、あなたどう思うの?とか、何したいの?っていうふうに相手側の心に対してアプローチをすると、子供は考えるんで、これしたい、あれしたい、っていうふうになってくるから…」
恵さん「今、なんのために走ってるんですか?」
末續さん「普通に楽しいですよ。楽しいからやってます。その次があるとすれば、ある程度、自分の中に基本的なものはあるんですけど、この年はこれやったら速くなるんだ、とか、これやったらこうなるんだって。成長がわかるんですよね。自分がよく見えるというか、ま、正直になれる場所だから、楽しいんですよ」
恵さん「先週、みんなの目標・夢を叶えたら自分が壊れちゃった、って話してくれたじゃないですか。で、そのあと復帰した時に、ビリになっちゃったけどもの凄い拍手が来て、ホントに今までの走りの中で一番嬉しかった、って本に書かれてました。『自由。』に。要するに、楽しくなったんですか?」
末續さん「自分のために走って。で、それが楽しくて。終わった後に、楽しかったら、楽しかった!って思うし、笑えるし…。こうやって周りも笑うんだなと思ったら…。違いましたね、全然。幸せですね」
そんな中、末續さんは、2018年にご自分のクラブ『EAGLE RUN』を立ち上げています。
末續さん「僕は、基本的には走るのが大好きで、ライフワークみたいなところですよね。で、以前は、もうホント勝った負けたの陸上でしか物事を伝えることができなかったし、コミュニケーションもわからなかったし。だけど、絶対それだけじゃないんだなって。それを通り越した後に、それで培った感覚とか感性とかで新しいものを作ったり、違った陸上を見せたり、みたいな」
恵さん「優しくなってるんですか?笑顔の回数が増えたり…」
末續さん「増えましたね。そういう雰囲気に触れたい、って思う方もいらっしゃって。例えば、競技が楽しくない、って子が相談に来たりとか」
恵さん「競技が楽しくないっていう人になんて言うんですか?」
末續さん「とりあえず一緒に走るか?って言って。で、一緒に走って、喋ったり触れ合ってると、自然と、自分がそうだからかもしれないけど、相手もなんで悩んでたんだろう?っていう感じになってくるみたいで(笑)」
末續さん「で、親子の陸上教室をやってくれとか。ま、速いだけじゃないっていう。速さだけ教えてくれっていう感じじゃないっていうか。そういうのも出てきましたよね」
末續さんは、著書『自由。世界一過酷な競争の果てにたどり着いた哲学』でも、“教える”、“教えられる”ということに大きくページを割いています。
恵さん「僕が凄く気になったのは、“説得力”っていう。“説得力”は、教える側が教わる側を押さえつける力。“納得”はあくまで教わる側の心の問題だと。だから似てるようで違うんだと。説得力を高めるために実績っていうのは必要。だから、指導者側に立つことはできるけど、実績だけでは納得させることはできないよって書いてるじゃないですか。教える側の難しさですよね」
末續さん「これ、僕は子供に教えてもらったんですよ。子供って、僕の付加価値みたいなものに対しては関係がないんで、わからないものはわからないって言うし、興味ないのは寝るし(笑)。で、この子どもたちが楽しいって思うことだったり、知りたいっていうことが軸にないと駄目だなと思って。それからですかね。“納得”と“説得”っていうのに対して違いが出てきたのは」
末續さん「子供って大人が思ってる以上に大人のことを見てるから、僕が実績にかまけた言葉っていうのに対しては聞いてないんですよね。伝わってないんで。だから、それを抜きにして、あなたどう思うの?とか、何したいの?っていうふうに相手側の心に対してアプローチをすると、子供は考えるんで、これしたい、あれしたい、っていうふうになってくるから…」
末續さんは来年、41歳になります。
恵さん「なんか目標あるんですか?」
末續さん「今年よりも速く走りたいですね。今年は(100m)10秒4,5…とかいったかな?っていう手応えだったんですけど」
恵さん「いけそうですか?」
末續さん「やり方次第ですね。41次第。41の肉体ってどんな肉体か味わったことがないので、その中でやっていく方法を探します」
恵さん「ホント貪欲ですね」
末續さん「ちょっとねぇ、好きなんでしょうね(笑)。この話になるとちょっと熱くなっちゃうっていう(笑)」
恵さん「最後の質問になるんですが、末續さんにとって挑戦とはなんでしょうか?」
末續さん「よく考えたんですけど、“権利”です。挑戦って、人にしか持てない一つの感覚と感情だと思うんですよね。それをさらに挑戦してもいいし、しなくてもいいと思うんです。それを選べる権利が人にはあるんですね。で、挑戦とは?って考えた時に、人が持つ権利だなと。それを行使するのもしないのもその人の自由ですね」
恵さん「これは深いなぁ。これは『自由。』をぜひ読んでもらいたいんだけど、怖さと勇気っていうことについても末續さんは触れてて。怖いことは知ってるんだよと、だから勇気が生まれるんだよと。逆に言うと、怖いことがないと勇気が生まれないって書いてましたけど」
恵さん「挑戦ってものが目の前にあって、自分で選べるんですよね。だけど、要するにここのメッセージはね、権利ってあえて言ったのは、自分で選んでくださいね、それ自由ですよって、まさにこの本のタイトルなんですよね。ほとんどは、やれよ!頑張れよ!なんだけど、やってみろよ!なんだけど、それは勝利至上主義とかいろんなことを経験して、ズタズタになってそっからまた笑顔に戻ってきた末續さんだから言える…自分で選べよ、自由だよ、でもその後ろには頑張れよ!なんだと思うんですけど」
末續さん「その通りですね。ありがとうございます」
恵さん「それがあるからね、単純に思ってほしくないんだよなぁ。ただ権利って言ってるんじゃないんですよ、みなさん!みたいな」
番組では、そんな末續さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「末續慎吾さんの色紙希望」と書いてご応募ください!
恵さん「いけそうですか?」
末續さん「やり方次第ですね。41次第。41の肉体ってどんな肉体か味わったことがないので、その中でやっていく方法を探します」
恵さん「ホント貪欲ですね」
末續さん「ちょっとねぇ、好きなんでしょうね(笑)。この話になるとちょっと熱くなっちゃうっていう(笑)」
恵さん「最後の質問になるんですが、末續さんにとって挑戦とはなんでしょうか?」
末續さん「よく考えたんですけど、“権利”です。挑戦って、人にしか持てない一つの感覚と感情だと思うんですよね。それをさらに挑戦してもいいし、しなくてもいいと思うんです。それを選べる権利が人にはあるんですね。で、挑戦とは?って考えた時に、人が持つ権利だなと。それを行使するのもしないのもその人の自由ですね」
恵さん「これは深いなぁ。これは『自由。』をぜひ読んでもらいたいんだけど、怖さと勇気っていうことについても末續さんは触れてて。怖いことは知ってるんだよと、だから勇気が生まれるんだよと。逆に言うと、怖いことがないと勇気が生まれないって書いてましたけど」
恵さん「挑戦ってものが目の前にあって、自分で選べるんですよね。だけど、要するにここのメッセージはね、権利ってあえて言ったのは、自分で選んでくださいね、それ自由ですよって、まさにこの本のタイトルなんですよね。ほとんどは、やれよ!頑張れよ!なんだけど、やってみろよ!なんだけど、それは勝利至上主義とかいろんなことを経験して、ズタズタになってそっからまた笑顔に戻ってきた末續さんだから言える…自分で選べよ、自由だよ、でもその後ろには頑張れよ!なんだと思うんですけど」
末續さん「その通りですね。ありがとうございます」
恵さん「それがあるからね、単純に思ってほしくないんだよなぁ。ただ権利って言ってるんじゃないんですよ、みなさん!みたいな」
番組では、そんな末續さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「末續慎吾さんの色紙希望」と書いてご応募ください!

