久保田利伸さんがコロナ後初のライブを語る(2020/10/24 放送)
先週に引き続き、今週も久保田利伸さんにリモートでお話を伺いました。
久保田さんは今月、新曲「Boogie Ride」と「空の詩」を配信でリリースしたばかり。来月11月12日(木)、13日(金)、19日(木)、20日(金)、24日(火)、25日(水)には、ブルーノート東京にて『Bossa & Lovers Rock Night』と題したライブを行います。
ジャズクラブでご自身のショーを行うのは今回が初めてのチャレンジだという久保田さん。コロナ禍で実施するかどうかは難しい判断だったようですが、ブルーノート側の意向もあってお客さんの入れ方を工夫してやることに決めたそうです。
「しかも、みんなで立ち上がって、踊って、大声出して…というショーではそもそもないので。やろうとしていたボサノヴァとかそういうものは静かに心でノリながら揺れながら楽しめる音楽なので、やれるなぁと思いまして」
今年予定されていたコンサートがいくつか延期になってしまった久保田さんにとって、今回のブルーノート公演はコロナ後初のライブとなります。
「このリスタートが、普通のアリーナショーとか通常のコンサートツアーであるファンキー・ファンキー・ショーとかそういうのでなくて良かったなとは思います、正直言うと」
「“癒やし”から始められるというか。空気を読んだり、空気をお互い作りながら、ある意味、音楽に抱かれながら始められるスタイルじゃないですか、ボサノヴァやラヴァーズ・ロックって。ラヴァーズ・ロックっていうのは優しいレゲエのことなんですけども」
久保田さんは今月、新曲「Boogie Ride」と「空の詩」を配信でリリースしたばかり。来月11月12日(木)、13日(金)、19日(木)、20日(金)、24日(火)、25日(水)には、ブルーノート東京にて『Bossa & Lovers Rock Night』と題したライブを行います。
ジャズクラブでご自身のショーを行うのは今回が初めてのチャレンジだという久保田さん。コロナ禍で実施するかどうかは難しい判断だったようですが、ブルーノート側の意向もあってお客さんの入れ方を工夫してやることに決めたそうです。
「しかも、みんなで立ち上がって、踊って、大声出して…というショーではそもそもないので。やろうとしていたボサノヴァとかそういうものは静かに心でノリながら揺れながら楽しめる音楽なので、やれるなぁと思いまして」
今年予定されていたコンサートがいくつか延期になってしまった久保田さんにとって、今回のブルーノート公演はコロナ後初のライブとなります。
「このリスタートが、普通のアリーナショーとか通常のコンサートツアーであるファンキー・ファンキー・ショーとかそういうのでなくて良かったなとは思います、正直言うと」
「“癒やし”から始められるというか。空気を読んだり、空気をお互い作りながら、ある意味、音楽に抱かれながら始められるスタイルじゃないですか、ボサノヴァやラヴァーズ・ロックって。ラヴァーズ・ロックっていうのは優しいレゲエのことなんですけども」
「もし、通常の、よし!みんなもうひと踊りしようぜ!とか、オーッ!オーッ!オーッ!みたいな感じでいっちゃうと、やっぱり相当の覚悟が必要だと思うんですけども」
そして、久保田さんは久しぶりのライブへの思いをこう語ってくれました。
「コンサートやりたい!とか、人前で歌いたい!というのも、もちろん自然現象として、欲としてありますけども、それ以上に、今年は自分の声がマイクに乗って会場に響いているこの感覚がないので」
「歌いたい人って、例えば小さな部屋でもカラオケ屋さんに行くと気持ちいいじゃないですか。それのプロフェッショナル・バージョンというか。ものすごい気持ちいい空間で、自分の声がそこの空気を揺らしていると。で、そこに心地よく聞いてくれている人がいるということになるんですが、その感覚をすぐにでも味わいたいですね」
「音楽は聞いているとか作っているだけでも気持ちいいんですけども、やっぱり聞いてくれる人がいなかったらたくさん作らないでしょうね」
久保田さんが歌手になりたいと思うようになったのはまだ幼い頃だったそうです。
「バス旅行で僕はバス酔いをいっぱいしたもんですから、幼稚園の先生に、そんなに酔うんだったら歌をうたってごらん、トシくん、って言われて。で、歌ったら、そこに参加しているお母さんたちから拍手大喝采があるわけですよ。あら!トシくん歌上手いねぇ!って。これは気持ちいいぞ!と」
「で、それと同じ年くらいに、熱海にある熱海後楽園っていうところで『ちびっこのど自慢大会』に出たら、たくさんのお客さん…いや、あの時はお客さん10人くらいしかいなかったかな…ま、でも、それで人前で歌うってこんな気持ちいいんだ!って」
久保田さんは、人前で歌うことについてこんなことをおっしゃっていました。
「もちろん人が聞いていて見ていることは幸せで、かつ、人がいるからこそ辿り着ける歌っていうのはありますよ。お客さんがいる雰囲気、もしくは聞いてくれている人のせいで、あら!こんな歌うたえちゃったんだ、今日…みたいな」
「レコーディングでは出てこなかった味、もしくは、もっとわかりやすく声の張りとか丸さとか、そういうものはお客さんがいるからこそ出てくるマジックなんですよ。だから、そのくらい人がそこにいるっていうのは歌にとってはものすごい大事なんでしょうね」
久保田さんは今後の予定についてこんなふうに話してくれました。
「今年の2月に途切れてしまったツアーのラスト4本が来年には決まっているんですよ。それが春過ぎにあるので、なんとかそれを本来の場所、本来の雰囲気、本来の盛り上がり方でやりたいとは思ってるんですけども…ま、それが結果どうなるかわからないんですが。で、その後っていうのは、こういう1年間を終えた後なので、ものを作ってみたいですね。何曲かのものを」
これから生まれる久保田さんの作品は、コロナ禍での経験が反映されたものになりそうです。
「ここから先、前に行くのに、いかに “やわらかく”楽しんでいくか?今までとは違うことなので、多かれ少なかれ。その中で踏ん張るということよりも、楽しみながらやわらかく…。慣れてないことにも、今まで決めつけていたことに対しても、やわらかくやることがいいと思うので、その やわらかさ のきっかけや、やわらかさの空気作りに僕の音楽とかが一役買えるといいなと」
また、久保田さんは、今回のトークの中で何度も登場した“やわらかさ”についてこんなことも話してくれました。
「やっぱり年食うと頭の中も体も固くなるじゃないですか。考え方とか。すべてにおいてそうなんだけど」
「時々、僕が思うのは…固いものは割れますよね。石も割れるし、ガラスも割れますよね。でも、ボールは壁にぶつけても割れないじゃないですか。そういった意味での やわらかさ で何に対しても向かっていけると、普通に普段生活してる中でも、歳取っていく中でもやわらかく…。で、その中に音楽がドスンと座っている、っていうふうでずっといられるといいですよね」
2018年にこの番組に出演してくれた際、ご自身にとっての挑戦について尋ねると「挑戦とは探すものじゃない」と答えてくれた久保田さん。今回は「挑戦とは やわらかく楽しむもの」という言葉を残してくれました。
「やわらかく、っていうキーワードを盛り込みたいですね。常日頃、自分が考えていることではあるけど、先週・今週話してて、やっぱりどうしても口をついて出てしまう言葉なので」
番組では、そんな久保田さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「久保田利伸さんの色紙希望」と書いてご応募ください!