久保田利伸さんがコロナ禍で生まれた新曲を語る(2020/10/17 放送)
今週は、久保田利伸さんにリモートでお話を伺いました。
昨日、新曲「Boogie Ride/空の詩」を配信でリリースし、これまで34年間に発表した楽曲すべてのストリーミング配信も解禁したばかりの久保田さん。新曲の1つ「Boogie Ride」は、ご本人が「僕がデビュー当時から自分のスタイルとしてやっている“ファンキーポップス”というんでしょうかね」と語る久保田さんらしい1曲です。
「ディスコ世代というか、踊りを知っている世代にとって、Boogie(ブギー)っていうのはこのノリなんです。ノリやすい。ドッツッ、ドッツッ、ドッツッ、ドッツッ…っていうこれなんですよ」
“遊び”や"探検”をテーマに「楽しい曲を作ろう」ということで出来たという「Boogie Ride」ですが、作られたのは今年の春ごろ。コロナの影響で自粛真っ只中の時期だったとか。
「なので、ちょっと心を上げていく。ある意味、僕の考え方としては、心を上げていけばいくほど免疫力が上がるというような、そんな思いもありまして。そんな気持ちの中で心を解き放って、新しい世界というものに開き直って冒険しようと。どう転んでも、多かれ少なかれ新しい世界がどうやら待っているようだ、みたいな。だったら“上を向いて歩こう”という気持ちですかね」
久保田さんはコロナ禍についてこんなこともおっしゃっていました。
「35年やってきたりとか、60年近く生きてきたりとかするといろんなことがあるけど、まさかこんなことが起こって、こんな時代になって、しかも長く続いて…というのはね」
「歌をうたうとかコンサートをやる場所に人が集まっちゃいけない、っていうのは具体的にこれはまた大事件なんですけど、もっと大きく、街でも普通に生活する中でも、とりあえずくっついちゃいけないと。接触しちゃいけないと。もしくは息を飛ばしちゃいけないと。でも、それをすることによって僕らは仲良しでいたりとか、楽しくなったりとか…そうなって気がつくことなんですけどね」
「知らず知らずのうちにこれに慣れちゃってるわけじゃないですか。で、気をつけることも、春の頃は頭を使って気をつけてたけど、もう習慣として近づかない触らないになっちゃってるから。で、これが心の中までどんどん冷えていって、距離が空いちゃって…っていうんだと絶対に良くないですから」
「ま、みんな人間ですからね、あったかさを求めて、いろいろ工夫して行動する、いろんな考え方でもっといい形で歩いていくと思いますけど。でも、これは人間とか人と人について考えるっていう、それこそ100年に1回、一生に1回しかないような考えるタイミングをもらった気がしますよね」
今年の2月や3月頃はコロナの影響で曲作りどころではなかったという久保田さんですが、やがて自然に口ずさんでみたくなる歌が出てきたとか。また、それと同時に、コロナ禍で日々書き留めていた言葉も新たな音楽に繋がっていったそうです。
「これが気になる、これってこういうことなのかな?ああいうことなのかな?みたいな言葉がいっぱい浮かんでくるし、毎日毎日そういうことがあったので、書き留めていたんですよ」
昨日リリースされた新曲の1つ「空の詩」(そらのうた)は、そんな言葉から出来た作品。“白衣の戦士にありがとう”、“悲劇の終わり願いながら”といったフレーズが登場するバラードです。
「通常だったら、思うこととか何年間かの中で自分の中に溜まっていた思いとか、そういうものが大きな意味で歌詞になっていくんですが、これは6月とか7月ぐらいに自分が1行、2行と書き溜めていた言葉、気になるものを曲にしたいなと思ったものです。要するに、今年の春から夏にかけて考えたこと」
恵さん曰く「あったかい気持ちになります」という「空の詩」。久保田さんはこの曲に込めた思いをこう話してくれました。
「この春夏にいろいろ考えて、やっぱり人の優しさって大事だなぁとか、このタイミングってみんなが協力することも勉強したタイミングだったりとか。で、人の痛みっていうのを勉強するタイミングでもあったので、それがうまく曲や言葉に乗るといいなって思ったんですよ。そう思って作ったので」
「で、レコーディングして歌ってる時も、1コーラス歌い終わった時に、物凄く特別な気持ちに、胸の中があったかい気持ちになりながら歌い続けられたんで…」
来月11月にはキャリア初となるブルーノート東京でのライブ『Bossa & Lovers Rock Night』を開催する久保田さん。このライブはこれまでにないスペシャルなものになりまそうです。
「特にこれ、いつもやることじゃないですからね。初めてですからね。そういうジャズクラブでやる、それからボサノヴァ、ラヴァースロック(レゲエの1種)だけでやる」
「通常の僕がやっている、作って出しているようなタイプの曲っていうのは、ある程度CDや音源で出したものをなるべくその通り歌うんですけども、このボサノヴァとかスイートレゲエとかそういうのって、もうちょっと自由にやっちゃうと思うので、その日その日の感じというのも珍しいことだと思いますね。どんな気持ちになるんでしょうねって、実際ぼく今予想しているところです。もちろん間違いなく、ありがてぇなぁって、僕もそれからたぶんお客さんもそんな気持ちで音楽に接すると思いますけど…」
来週も引き続き、久保田利伸さんをお迎えします!
昨日、新曲「Boogie Ride/空の詩」を配信でリリースし、これまで34年間に発表した楽曲すべてのストリーミング配信も解禁したばかりの久保田さん。新曲の1つ「Boogie Ride」は、ご本人が「僕がデビュー当時から自分のスタイルとしてやっている“ファンキーポップス”というんでしょうかね」と語る久保田さんらしい1曲です。
「ディスコ世代というか、踊りを知っている世代にとって、Boogie(ブギー)っていうのはこのノリなんです。ノリやすい。ドッツッ、ドッツッ、ドッツッ、ドッツッ…っていうこれなんですよ」
“遊び”や"探検”をテーマに「楽しい曲を作ろう」ということで出来たという「Boogie Ride」ですが、作られたのは今年の春ごろ。コロナの影響で自粛真っ只中の時期だったとか。
「なので、ちょっと心を上げていく。ある意味、僕の考え方としては、心を上げていけばいくほど免疫力が上がるというような、そんな思いもありまして。そんな気持ちの中で心を解き放って、新しい世界というものに開き直って冒険しようと。どう転んでも、多かれ少なかれ新しい世界がどうやら待っているようだ、みたいな。だったら“上を向いて歩こう”という気持ちですかね」
久保田さんはコロナ禍についてこんなこともおっしゃっていました。
「35年やってきたりとか、60年近く生きてきたりとかするといろんなことがあるけど、まさかこんなことが起こって、こんな時代になって、しかも長く続いて…というのはね」
「歌をうたうとかコンサートをやる場所に人が集まっちゃいけない、っていうのは具体的にこれはまた大事件なんですけど、もっと大きく、街でも普通に生活する中でも、とりあえずくっついちゃいけないと。接触しちゃいけないと。もしくは息を飛ばしちゃいけないと。でも、それをすることによって僕らは仲良しでいたりとか、楽しくなったりとか…そうなって気がつくことなんですけどね」
「知らず知らずのうちにこれに慣れちゃってるわけじゃないですか。で、気をつけることも、春の頃は頭を使って気をつけてたけど、もう習慣として近づかない触らないになっちゃってるから。で、これが心の中までどんどん冷えていって、距離が空いちゃって…っていうんだと絶対に良くないですから」
「ま、みんな人間ですからね、あったかさを求めて、いろいろ工夫して行動する、いろんな考え方でもっといい形で歩いていくと思いますけど。でも、これは人間とか人と人について考えるっていう、それこそ100年に1回、一生に1回しかないような考えるタイミングをもらった気がしますよね」
今年の2月や3月頃はコロナの影響で曲作りどころではなかったという久保田さんですが、やがて自然に口ずさんでみたくなる歌が出てきたとか。また、それと同時に、コロナ禍で日々書き留めていた言葉も新たな音楽に繋がっていったそうです。
「これが気になる、これってこういうことなのかな?ああいうことなのかな?みたいな言葉がいっぱい浮かんでくるし、毎日毎日そういうことがあったので、書き留めていたんですよ」
昨日リリースされた新曲の1つ「空の詩」(そらのうた)は、そんな言葉から出来た作品。“白衣の戦士にありがとう”、“悲劇の終わり願いながら”といったフレーズが登場するバラードです。
「通常だったら、思うこととか何年間かの中で自分の中に溜まっていた思いとか、そういうものが大きな意味で歌詞になっていくんですが、これは6月とか7月ぐらいに自分が1行、2行と書き溜めていた言葉、気になるものを曲にしたいなと思ったものです。要するに、今年の春から夏にかけて考えたこと」
恵さん曰く「あったかい気持ちになります」という「空の詩」。久保田さんはこの曲に込めた思いをこう話してくれました。
「この春夏にいろいろ考えて、やっぱり人の優しさって大事だなぁとか、このタイミングってみんなが協力することも勉強したタイミングだったりとか。で、人の痛みっていうのを勉強するタイミングでもあったので、それがうまく曲や言葉に乗るといいなって思ったんですよ。そう思って作ったので」
「で、レコーディングして歌ってる時も、1コーラス歌い終わった時に、物凄く特別な気持ちに、胸の中があったかい気持ちになりながら歌い続けられたんで…」
来月11月にはキャリア初となるブルーノート東京でのライブ『Bossa & Lovers Rock Night』を開催する久保田さん。このライブはこれまでにないスペシャルなものになりまそうです。
「特にこれ、いつもやることじゃないですからね。初めてですからね。そういうジャズクラブでやる、それからボサノヴァ、ラヴァースロック(レゲエの1種)だけでやる」
「通常の僕がやっている、作って出しているようなタイプの曲っていうのは、ある程度CDや音源で出したものをなるべくその通り歌うんですけども、このボサノヴァとかスイートレゲエとかそういうのって、もうちょっと自由にやっちゃうと思うので、その日その日の感じというのも珍しいことだと思いますね。どんな気持ちになるんでしょうねって、実際ぼく今予想しているところです。もちろん間違いなく、ありがてぇなぁって、僕もそれからたぶんお客さんもそんな気持ちで音楽に接すると思いますけど…」
来週も引き続き、久保田利伸さんをお迎えします!