『食べチョク』の秋元里奈さんが農業への思いを語る(2020/07/11 放送)
今週は『食べチョク』代表の秋元里奈さんをお迎えしました。
秋元さんは、オンライン直売所『食べチョク』を運営するビビッドガーデンの代表。まずは食べチョクについてこう説明してくれました。
「全国の一次生産者さんから直接、食材を取り寄せられるオンライン上のマルシェのようなサービスです。生産者さんが農地とか、漁師さんだったら海のすぐ近くで箱詰めして直接送るので、本当に鮮度が高いものが届きます」
“農家版のメルカリ”と説明することもあるという、この『食べチョク』。最短では収穫から1日以内で届くそうで、生産者さんと直接コミュニケーションがとれるところも喜ばれているんだとか。
「例えば、オススメの食べ方を聞けたりとか。生産者さんによっては手紙がついてたりとか、梱包とかも工夫されてる方がいて。ちょっと実家からの仕送りのような体験で購入できるっていう感じです」
「農家さんが直接売る、っていうところが大事なんですけど、”こだわりをしっかり伝える”っていうところにフォーカスしてサービス作りをしていて。農家さんが自分の栽培のこだわりをちゃんと伝えられるように写真とかを入れやすくしたりする工夫をしています」
現在は新型コロナの影響で、『食べチョク』でも今まではあまり売れなかったものが売れるようになっているそうです。
「例えば、鯛1匹とか。普通に家庭でやると捌いたりするのが大変なので、切り身とかの方が出てたんですけど…今は農水省さんの補助(コロナ対策)で鯛は送料が無料になってて」
秋元さんは、オンライン直売所『食べチョク』を運営するビビッドガーデンの代表。まずは食べチョクについてこう説明してくれました。
「全国の一次生産者さんから直接、食材を取り寄せられるオンライン上のマルシェのようなサービスです。生産者さんが農地とか、漁師さんだったら海のすぐ近くで箱詰めして直接送るので、本当に鮮度が高いものが届きます」
“農家版のメルカリ”と説明することもあるという、この『食べチョク』。最短では収穫から1日以内で届くそうで、生産者さんと直接コミュニケーションがとれるところも喜ばれているんだとか。
「例えば、オススメの食べ方を聞けたりとか。生産者さんによっては手紙がついてたりとか、梱包とかも工夫されてる方がいて。ちょっと実家からの仕送りのような体験で購入できるっていう感じです」
「農家さんが直接売る、っていうところが大事なんですけど、”こだわりをしっかり伝える”っていうところにフォーカスしてサービス作りをしていて。農家さんが自分の栽培のこだわりをちゃんと伝えられるように写真とかを入れやすくしたりする工夫をしています」
現在は新型コロナの影響で、『食べチョク』でも今まではあまり売れなかったものが売れるようになっているそうです。
「例えば、鯛1匹とか。普通に家庭でやると捌いたりするのが大変なので、切り身とかの方が出てたんですけど…今は農水省さんの補助(コロナ対策)で鯛は送料が無料になってて」
「たぶんコロナで家にいる時間が増えて、どっちかというと食にエンタメ性を求めるようになって、捌くところから楽しみたいっていうニーズが増えてきたのかなと思ってます」
「ダチョウの卵とかもあるんですけど(笑)。ハンマーじゃないと割れないですけど、お子さんと一緒にダチョウの卵でオムレツ作りましたとか、そういう投稿をして頂いたり。楽しんで使って頂いてる方が増えたかなと思ってます」
また、『食べチョク』で食材を売る生産者の方々にはこんなメリットがあるんだとか。
「収益が高いというところと、直接、消費者の顔が見えるっていうところの2つですね」
「あとは、こだわって作ってる人って、美味しいからちょっと高く売りたいとか、そういうニーズがあって。既存の流通だと安定供給を目的にした流通なので、同じ形だったら同じ値段で買取がされてしまうんですけど、食べチョクだと生産者さんがご自身で価格を決められるっていうところが一番大きいですね」
神奈川県の相模原市出身で、慶応大学の理工学部で金融工学を学んだという秋元さん。学生時代のことをこう振り返ってくれました。
「リケジョでした(笑)」「経済学部に行きたかったんですが、理系だと受けられないので、いろいろ探していたら慶応の理工学部に金融工学があるっていうのを知って…」
「子供の頃はすごく引っ込み思案というか、性格はけっこう根暗ですね(笑)。端っこで漫画描いてたりとか、小学校の時はそんな感じです」
「すごく負けず嫌いだったので…高校は成績の順位が出るんですけど、最初はほぼビリみたいな感じで(笑)。で、悔しくてそこから学年1位を取るまで必死に勉強してましたね」
大学卒業後は新卒でDeNAに入社。「DeNA自体はすごく好きな会社で、起業するって決めるまでは一生この会社で頑張ろうと思っていたくらい」だったという秋元さんですが、2016年に退社してビビッドガーデンを立ち上げます。
「元々、やりたいことが見つかった時にそれを自分一人でやれる力をつけたいと思ってDeNAに入ったので。ようやく3年半たって自分のやりたいこと…農業の領域でイノベーションを起こしたい、って思った時にDeNAの中の環境だとちょっと難しいなと」
「正直、最初は起業はぜんぜん選択肢になくて。農業の領域でやりたいと思って、それこそ転職だったりとかいろんな手段を検討した結果、ホントに思いが強かったので。やっぱり自分のチームとかも自分が選びたいし、自分が全部ゼロから作りたいと思って、結局、起業することにした感じですね」
秋元さんの実家は元々、農家だったそうです。
「私が中学生の時まではおばあちゃんとかが農業をやっていたので、凄い綺麗な畑…農作物が色とりどり実ってる畑でずっと遊んでた記憶があって、自慢の畑だったんですね」
「ただ、廃業してしまって、もう今は耕作放棄地になってるんですけど、改めて実家に帰った時に荒れ果てた畑を見て、なんで農業やめちゃったんだろうな?っていうふうに思ったのが一番最初のきっかけですね」
「で、母からも農業は継ぐなっていうふうに言われていたので、その時はそういうものなんだって思ってたんですけど、改めてなんでなんだろう?と思って、いろんな農家さんに会い始めました」
最初は実家の畑を再建することが目標だったという秋元さん。それが『食べチョク』になった経緯についてはこう話してくれました。
「いろいろ農家さんに話を聞いていると、すごく課題が明確だったんですね。例えば、売り先がないとか、自分で価格を決められないとか。でも、それを聞いた時に、みんなが何十年も同じ課題を口にするけど解決できてない、っていうところに単純に疑問を感じたっていうのと、自分がDeNAで学んだことを生かして何か貢献できないかな?って思った感じですね」
「DeNAの時に、ITを使って既存の産業にイノベーションを起こすっていう新規事業とかをいくつかやらせてもらったので。自分の畑をまず再建させようと思って農家さんを回っていったんですけど、その中でやっぱり自分の畑を再建するだけだと業界へのインパクトって小さいというか。実は畑がそんなに広くないので」
「せっかくDeNAでいろいろ学んだので、そこの知見がフルに生きるところでいくと、自分が農業をやるんじゃなくて、今、物を作っている素晴らしい生産者さんに何か貢献できる事業をする方が、業界に対しての影響の度合いが高いかなって思った感じですね。でも、農業はいまだにやりたいと思ってます(笑)」
↓毎日、『食べチョク』Tシャツを着ているという秋元さん。寝間着もこれなんだとか
来週も引き続き、秋元里奈さんをお迎えします。