氷川きよしさんが語る「ボヘミアン・ラプソディ」への思い(2020/06/27 放送)
今週は、氷川きよしさんにリモート収録でお話を伺いました。
2000年のデビューから今年で満20年という節目の年を迎えた氷川さん。6月9日には、キャリア初のポップスアルバム『Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ-』をリリースしました。
「演歌歌手でデビューしましたけど、やっぱり小さい時はポップス歌手に憧れていて。高校生になってから演歌を勉強して、真似事をしながら演歌のコブシとかを習得して、それでデビューさせてもらって…」
「自分の中で昔から、節目になったら違うことをやってチャレンジしてみたいなという思いがあったんで、それが形になって出来たのが今回のポップスアルバムなんです」
「自分のこの42年経験してきた思いをポップスで表現したいなって。やっぱりオリジナルでやりたかったんですよ」
「自分の生き様とか自分の心と体を通してみなさんに伝えることをオリジナル作品で表現して制作したかったんで、20年やってきてようやくこの形になったんだろうなっていうふうに思ってますね」
今回のアルバムのタイトルチューン「Papillon」(パピヨン)について、氷川さんはこうおっしゃっていました。
「サナギから蝶になっていよいよ自分らしく羽ばたいていこう!そして愛する人のために歌っていこう!っていう決意が表現された作品です」
「一見華やかに見えるこの世界ですけど、自分の中で葛藤もあったり、悩みながらも歌ってきたなっていう思いをこのPapillonで表現しています」
デビューしてからの20年間、いろんな人に支えられてきたことに感謝しているとおっしゃっていた氷川さんですが、その一方で葛藤もあったそうです。
「求められる像とホントの自分との戦いっていうか、売れる作品と自分が伝えたい作品って違うのかな?とか思いながら、その中で上手くバランスを取りながらやってきたんですけどね」
「20年間その戦いでしたよね。あっという間でしたね。勉強することばかりでいつも反省して。あー駄目だなぁ駄目だなぁと思いながら、なんでできないんだろう?と思いながら…」
そして、今回のアルバムのタイトルにも登場する「ボヘミアン・ラプソディ」は、クイーンのフレディ・マーキュリーが生み出した名曲。クイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』でも話題になったこの曲を、氷川さんは湯川れい子さんが手がけた日本語詞でカバーしています。
「クイーンのファンの方はやっぱり英語じゃないとおかしいよっていう人もおられると思うんですけど…。でも自分が映画を観た時に感動したんですね」
「フレディは大スターで世界の憧れで凄い方なんですけど、いち人間としての孤独感とか さみしさ…クイーンのメンバーはみんな結婚して家庭を持って子供がいて、みんなは幸せなんですけど…」
「(フレディは)お金とかいろんなものは恵まれてるけど、さみしさっていうか苦しさって、ホントに誰にもわかってもらえない、その時代のいろんなことがあったんだと思うんですね」
今回のアルバムでは今の自分が歌うべき作品をチョイスして自分で構成も考えたという氷川さん。アルバム1曲目の「Papillon(パピヨン)」とアルバムの最後を飾る「ボヘミアン・ラプソディ」にはこんなつながりがあるそうです。
「Papillonは氷川きよしのボヘミアン・ラプソディなんですよね。それで最後はクイーンのボヘミアン・ラプソディで締めたいなと思って。フレディの苦悩とかが表現されていて。で、お母さんに対する思いも…」
「シングルでも『母』って曲を歌わせてもらってるんですけど、最終的には母がいるんですよね。お母さんに答えたいとか、お母さんに喜ばれたいとか、お母さんのために頑張ってきたとかっていうのがみんなあるじゃないですか。自分もその思いで18の時に福岡から東京に出てきたので。だから絶対にチャンスを掴んで一旗揚げて、母を楽させてあげたいとか」
氷川さんはご自身のお母様についてこんなことも話してくれました。
「優しいですね。控えめっていうか。母って言うよりも姉弟的な感じの母で。自分が一人っ子なので自分と似てる感じですかね」
「基本的になんでも話せますね。今でも毎日電話してます。離れてるんで。東京に来たくないらしいんですよ。やっぱり慣れ親しんだ福岡がいいみたいです。いやぁ、いいところなんですよ。食べ物も美味しいし安いし」
氷川さんは、今回のアルバムでいろいろな人とのコラボレーションにも挑戦。GReeeeNとのコラボレーション「碧し」(あおし)は、数年前にラジオ番組の企画から生まれた曲なんだとか。
「詞を頂いた時はどういう意味なんだろう?と思いながらレコーディングしたんですけど、月日が経ってようやくこの歌の意味がすっごい深いなと思って。これ自分のことを書いてるんだなって思ってホントに魔法にかけられたみたいな。やっぱりGReeeeNって凄い人たちなんだなと思って改めて感動してます」
また、いきものがかりの水野良樹さんが作詞作曲を手がけた曲「おもひぞら」もあります。
「どんな曲を氷川きよしに書いてくださるかなぁと思って。で、自分の中では『ありがとう』みたいな爽やかな作品が作られてくるのかなぁと思ったら、けっこう哀愁ある作品でした」
氷川さんは今回のアルバム制作についてこんなこともおっしゃっていました。
「楽しいけど悩みますよね。一つ何かが違うとお客さんに届かないかな?とか。この曲順でいいかな?とか。寝る時もぐるぐる頭に回って。発売前からずうっと寝る前もアルバムを聞きますから…」
そんなアルバム『Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ-』は、Billboard JAPANのTop Albums Salesチャートで見事に1位を記録。氷川さんはCDのアートワークなども含めた作品への思い入れをこう語ってくれました。
「今は配信がメインですからね。でも歌手としてはやっぱりパッケージをお求め頂きたいなぁって凄い強く思って」
「ジャケ写も撮るじゃないですか。ちゃんと一つ一つのことを考えて、衣装も練りに練って考えて、写真も考えて、パッケージって全部気持ちが入ってるんですよ。配信でポンって音だけ送られるよりも形として届けたいなっていうのは凄くあって」
「まぁ音楽を簡単に届けられるのはいいんですけどね。でも、できればCDを買って頂きたいなと思いますね」
来週も引き続き、氷川きよしさんにお話を伺います!
2000年のデビューから今年で満20年という節目の年を迎えた氷川さん。6月9日には、キャリア初のポップスアルバム『Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ-』をリリースしました。
「演歌歌手でデビューしましたけど、やっぱり小さい時はポップス歌手に憧れていて。高校生になってから演歌を勉強して、真似事をしながら演歌のコブシとかを習得して、それでデビューさせてもらって…」
「自分の中で昔から、節目になったら違うことをやってチャレンジしてみたいなという思いがあったんで、それが形になって出来たのが今回のポップスアルバムなんです」
「自分のこの42年経験してきた思いをポップスで表現したいなって。やっぱりオリジナルでやりたかったんですよ」
「自分の生き様とか自分の心と体を通してみなさんに伝えることをオリジナル作品で表現して制作したかったんで、20年やってきてようやくこの形になったんだろうなっていうふうに思ってますね」
今回のアルバムのタイトルチューン「Papillon」(パピヨン)について、氷川さんはこうおっしゃっていました。
「サナギから蝶になっていよいよ自分らしく羽ばたいていこう!そして愛する人のために歌っていこう!っていう決意が表現された作品です」
「一見華やかに見えるこの世界ですけど、自分の中で葛藤もあったり、悩みながらも歌ってきたなっていう思いをこのPapillonで表現しています」
デビューしてからの20年間、いろんな人に支えられてきたことに感謝しているとおっしゃっていた氷川さんですが、その一方で葛藤もあったそうです。
「求められる像とホントの自分との戦いっていうか、売れる作品と自分が伝えたい作品って違うのかな?とか思いながら、その中で上手くバランスを取りながらやってきたんですけどね」
「20年間その戦いでしたよね。あっという間でしたね。勉強することばかりでいつも反省して。あー駄目だなぁ駄目だなぁと思いながら、なんでできないんだろう?と思いながら…」
そして、今回のアルバムのタイトルにも登場する「ボヘミアン・ラプソディ」は、クイーンのフレディ・マーキュリーが生み出した名曲。クイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』でも話題になったこの曲を、氷川さんは湯川れい子さんが手がけた日本語詞でカバーしています。
「クイーンのファンの方はやっぱり英語じゃないとおかしいよっていう人もおられると思うんですけど…。でも自分が映画を観た時に感動したんですね」
「フレディは大スターで世界の憧れで凄い方なんですけど、いち人間としての孤独感とか さみしさ…クイーンのメンバーはみんな結婚して家庭を持って子供がいて、みんなは幸せなんですけど…」
「(フレディは)お金とかいろんなものは恵まれてるけど、さみしさっていうか苦しさって、ホントに誰にもわかってもらえない、その時代のいろんなことがあったんだと思うんですね」
今回のアルバムでは今の自分が歌うべき作品をチョイスして自分で構成も考えたという氷川さん。アルバム1曲目の「Papillon(パピヨン)」とアルバムの最後を飾る「ボヘミアン・ラプソディ」にはこんなつながりがあるそうです。
「Papillonは氷川きよしのボヘミアン・ラプソディなんですよね。それで最後はクイーンのボヘミアン・ラプソディで締めたいなと思って。フレディの苦悩とかが表現されていて。で、お母さんに対する思いも…」
「シングルでも『母』って曲を歌わせてもらってるんですけど、最終的には母がいるんですよね。お母さんに答えたいとか、お母さんに喜ばれたいとか、お母さんのために頑張ってきたとかっていうのがみんなあるじゃないですか。自分もその思いで18の時に福岡から東京に出てきたので。だから絶対にチャンスを掴んで一旗揚げて、母を楽させてあげたいとか」
氷川さんはご自身のお母様についてこんなことも話してくれました。
「優しいですね。控えめっていうか。母って言うよりも姉弟的な感じの母で。自分が一人っ子なので自分と似てる感じですかね」
「基本的になんでも話せますね。今でも毎日電話してます。離れてるんで。東京に来たくないらしいんですよ。やっぱり慣れ親しんだ福岡がいいみたいです。いやぁ、いいところなんですよ。食べ物も美味しいし安いし」
氷川さんは、今回のアルバムでいろいろな人とのコラボレーションにも挑戦。GReeeeNとのコラボレーション「碧し」(あおし)は、数年前にラジオ番組の企画から生まれた曲なんだとか。
「詞を頂いた時はどういう意味なんだろう?と思いながらレコーディングしたんですけど、月日が経ってようやくこの歌の意味がすっごい深いなと思って。これ自分のことを書いてるんだなって思ってホントに魔法にかけられたみたいな。やっぱりGReeeeNって凄い人たちなんだなと思って改めて感動してます」
また、いきものがかりの水野良樹さんが作詞作曲を手がけた曲「おもひぞら」もあります。
「どんな曲を氷川きよしに書いてくださるかなぁと思って。で、自分の中では『ありがとう』みたいな爽やかな作品が作られてくるのかなぁと思ったら、けっこう哀愁ある作品でした」
氷川さんは今回のアルバム制作についてこんなこともおっしゃっていました。
「楽しいけど悩みますよね。一つ何かが違うとお客さんに届かないかな?とか。この曲順でいいかな?とか。寝る時もぐるぐる頭に回って。発売前からずうっと寝る前もアルバムを聞きますから…」
そんなアルバム『Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ-』は、Billboard JAPANのTop Albums Salesチャートで見事に1位を記録。氷川さんはCDのアートワークなども含めた作品への思い入れをこう語ってくれました。
「今は配信がメインですからね。でも歌手としてはやっぱりパッケージをお求め頂きたいなぁって凄い強く思って」
「ジャケ写も撮るじゃないですか。ちゃんと一つ一つのことを考えて、衣装も練りに練って考えて、写真も考えて、パッケージって全部気持ちが入ってるんですよ。配信でポンって音だけ送られるよりも形として届けたいなっていうのは凄くあって」
「まぁ音楽を簡単に届けられるのはいいんですけどね。でも、できればCDを買って頂きたいなと思いますね」
来週も引き続き、氷川きよしさんにお話を伺います!