『美女採集』の清川あさみさんが手がける絵本、そして個展(2015/09/12 放送)
先週に引き続き、今週も清川あさみさんをお迎えしました。
『美女採集』や『男糸 DANSHI』など、写真に刺繍を施した作品で注目を集めた清川さん。2006年の『幸せな王子』を始め、『人魚姫』『銀河鉄道の夜』などの絵本も手がけていますが、この絵本シリーズへの思いをこんなふうに語ってくれました。
「大人になると、名作だとか子供の頃読んだものが、すべて大人の目線で見てしまうじゃないですか。だけど、きっと一番最初にこの物語をこの絵本で見る子供もいるじゃないですか。そうなった時に、必ずどこかに希望を入れたいなって思っていて」
「一番最後のページが私の中で一番大事なんですよね。たぶん、世界名作なので、いろんな国でいろんな方が書いたりしてるんですけど、とりあえずどんなお話でも一番最後のページにある答えを入れたいって思ってるんですよ。で、それは絶対、希望があるものにしたいなっていつも思ってて」
「選んでる絵本の題材も、凄く情緒的なものが多いんですけど、必ずそこに希望を入れると、悩んだ分の、それだけの光が増すというか。で、そういうのを子供の頃から知るって凄くいいことだなぁって」
絵本シリーズの第1作『幸せな王子』は、子供の頃、入院している時にお母様に読んでもらったことがきっかけで好きになったそうです。「子供なのに凄い悲しくて。なんだこの悲しさ!っていう感じの、こんな短い文章なのに感覚が一つ何か進んだ感じがしたんですよね。で、そういう感覚にさせてくれるっていうのは、絵本だったんですよ」
そんな清川さんによる絵本の最新刊が、ことし5月に出た『狼王ロボ』。原作はシートン動物記の中の一作で、清川さん曰く、「今までで一番ちょっと悩んだかもしれないです」とのことで、「今までにないようなタッチ」の作品になっているんだとか。「たぶん本を見てくださった方は、最後のページを見て、あ、こういうことかな、って思ってもらえる気がするんですけど」
9月27日まで、福井県あわら市の美術館『金津創作の森』にて、『-美採集-』という個展が開催されている清川さん。「基本的には、今までの作品をたくさん集めたものでもありつつ、新作もいろいろ展開してるんですけど…」とのことで、「360度、いろんな方向から音が聞こえてきて物語が見える」というデジタルな絵本や、初めての野外インスタレーションなどにも挑戦しているんだとか。
『金津創作の森』は名前の通り、森の中にあるそうで、清川さんは野外インスレーションについて、「野外もアートにしてしまう…だから、森自体を採集してるってことです(笑)。森がもの凄くカラフルになってます」と話してくれました。
『美女採集』や『男糸 DANSHI』などの作品の実物は、印刷物とはまったく違っていて、そこに展覧会をやる意味があると清川さん。「(凹凸が)ぼこぼこにあるので、その感じもすっごい面白いと思うし、作品的には目で見てもらうのも大事なんですけど、やっぱ体感してもらうことが一番大事だと思っていて…」とおっしゃっていました。
そして、今後挑戦したいものは?と訊ねると、「それが凄くいつも難しい質問なんですけど(笑)」「挑戦したいなと思う前にしてるので…」とおっしゃっていた清川さん。最後に、作品を創るということについてこんなふうに話してくれました。
「自分から発信するものも もちろんあるんですけど、それはけっこう何年かに1度とか1年に1回とか、そういうところでうわぁって沸き起こってくるんですけど」
「写真に刺繍をしたりとか、ゼロから1を生み出すことも日々やらなきゃいけないんですけど、そんなに毎回出てくるものじゃないんですよね。その中で受動的にやっていることを続けていたら、やっぱりどこかできっと疑問だったりとか、自分の中でいろんなものが出てくるんですよ。それがどんどんどんどん消しゴムのカスのように固まっていって、ボーンッ!ってアートに変わることが多いです」
「今を生きてる、今のこの時代でお仕事してるので、凄く情報が多い分、消しゴムのカスが大きくなっていってる感じがしますね。それを作品に変えていってる感じ」
番組では、清川あさみさんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらの色紙を1名様にプレゼントします。このホームページ右のメッセージフォームから「清川あさみさんの色紙希望」と書いてご応募ください!
『美女採集』や『男糸 DANSHI』など、写真に刺繍を施した作品で注目を集めた清川さん。2006年の『幸せな王子』を始め、『人魚姫』『銀河鉄道の夜』などの絵本も手がけていますが、この絵本シリーズへの思いをこんなふうに語ってくれました。
「大人になると、名作だとか子供の頃読んだものが、すべて大人の目線で見てしまうじゃないですか。だけど、きっと一番最初にこの物語をこの絵本で見る子供もいるじゃないですか。そうなった時に、必ずどこかに希望を入れたいなって思っていて」
「一番最後のページが私の中で一番大事なんですよね。たぶん、世界名作なので、いろんな国でいろんな方が書いたりしてるんですけど、とりあえずどんなお話でも一番最後のページにある答えを入れたいって思ってるんですよ。で、それは絶対、希望があるものにしたいなっていつも思ってて」
「選んでる絵本の題材も、凄く情緒的なものが多いんですけど、必ずそこに希望を入れると、悩んだ分の、それだけの光が増すというか。で、そういうのを子供の頃から知るって凄くいいことだなぁって」
絵本シリーズの第1作『幸せな王子』は、子供の頃、入院している時にお母様に読んでもらったことがきっかけで好きになったそうです。「子供なのに凄い悲しくて。なんだこの悲しさ!っていう感じの、こんな短い文章なのに感覚が一つ何か進んだ感じがしたんですよね。で、そういう感覚にさせてくれるっていうのは、絵本だったんですよ」
そんな清川さんによる絵本の最新刊が、ことし5月に出た『狼王ロボ』。原作はシートン動物記の中の一作で、清川さん曰く、「今までで一番ちょっと悩んだかもしれないです」とのことで、「今までにないようなタッチ」の作品になっているんだとか。「たぶん本を見てくださった方は、最後のページを見て、あ、こういうことかな、って思ってもらえる気がするんですけど」
9月27日まで、福井県あわら市の美術館『金津創作の森』にて、『-美採集-』という個展が開催されている清川さん。「基本的には、今までの作品をたくさん集めたものでもありつつ、新作もいろいろ展開してるんですけど…」とのことで、「360度、いろんな方向から音が聞こえてきて物語が見える」というデジタルな絵本や、初めての野外インスタレーションなどにも挑戦しているんだとか。
『金津創作の森』は名前の通り、森の中にあるそうで、清川さんは野外インスレーションについて、「野外もアートにしてしまう…だから、森自体を採集してるってことです(笑)。森がもの凄くカラフルになってます」と話してくれました。
『美女採集』や『男糸 DANSHI』などの作品の実物は、印刷物とはまったく違っていて、そこに展覧会をやる意味があると清川さん。「(凹凸が)ぼこぼこにあるので、その感じもすっごい面白いと思うし、作品的には目で見てもらうのも大事なんですけど、やっぱ体感してもらうことが一番大事だと思っていて…」とおっしゃっていました。
そして、今後挑戦したいものは?と訊ねると、「それが凄くいつも難しい質問なんですけど(笑)」「挑戦したいなと思う前にしてるので…」とおっしゃっていた清川さん。最後に、作品を創るということについてこんなふうに話してくれました。
「自分から発信するものも もちろんあるんですけど、それはけっこう何年かに1度とか1年に1回とか、そういうところでうわぁって沸き起こってくるんですけど」
「写真に刺繍をしたりとか、ゼロから1を生み出すことも日々やらなきゃいけないんですけど、そんなに毎回出てくるものじゃないんですよね。その中で受動的にやっていることを続けていたら、やっぱりどこかできっと疑問だったりとか、自分の中でいろんなものが出てくるんですよ。それがどんどんどんどん消しゴムのカスのように固まっていって、ボーンッ!ってアートに変わることが多いです」
「今を生きてる、今のこの時代でお仕事してるので、凄く情報が多い分、消しゴムのカスが大きくなっていってる感じがしますね。それを作品に変えていってる感じ」
番組では、清川あさみさんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらの色紙を1名様にプレゼントします。このホームページ右のメッセージフォームから「清川あさみさんの色紙希望」と書いてご応募ください!