マルシアさんが「ふりむけばヨコハマ」の誕生秘話を語る!(2019/11/09 放送)
先週に引き続き、今週もマルシアさんをお迎えしました。
ブラジルのサウパウロ州出身で、17才の時に作曲家の猪俣公章さんにスカウトされて来日したマルシアさん。ご本人はすぐに歌手としてデビューできると思っていたそうですが、なかなかデビューは決まらず、2年3ヶ月の間、猪俣先生の内弟子をしていたそうです。
「先生のおうちではお料理、洗濯…お客さんがいっぱいいらっしゃるので、おもてなしとか。生活の中で日本語を覚えたり。商店街に買い物に行って、そこにいらっしゃるおじさま、おばさまたちから日本語を覚えたと言っても過言ではない。これ、きゃ・べ・つ…これ、た・ま・ね・ぎゅ?…た・ま・ね・ぎ…わかった…っていうふうに1個ずつ覚えていきましたね」
「つらいとも思わないんですけど、他のお弟子さんが2人ぐらい、いらっしゃったんで、言葉が通じない歯がゆさ、ちょっとストレスはありましたね。言いたいことが言葉に出ないっていうか」
当時のマルシアさんは、ブラジルにいる家族に週に1度、コレクトコールで電話していたとか。
「先生の電話でかけると大変なことになるから向こうで払うようにしたら、パパが亡くなる前に“マルシア、あなたのコレクトコールで車3台買えたよ…”って(笑)そのぐらい。電話かけたらずっと話してた。さみしくて…」
「でも、ホントのことは1回も言ったことない。デビューはいつなの?って聞かれても、ずっともう少しって言ってた。もうちょっと。今勉強中って」
「先生に2回ほど聞いたことがある。先生、いつデビューですか?って言ったら、めちゃくちゃ怒鳴られた。馬鹿野郎!俺を信じろ!つって。凄い怒られた。だから聞けないわけ」
ブラジルに帰ろうと思ったこともあるというマルシアさんですが、その度に、ブラジルの空港でお祖父さんに言われた“成功するまで絶対に帰ってくるな”という言葉を思い出したそうです。
ブラジルのサウパウロ州出身で、17才の時に作曲家の猪俣公章さんにスカウトされて来日したマルシアさん。ご本人はすぐに歌手としてデビューできると思っていたそうですが、なかなかデビューは決まらず、2年3ヶ月の間、猪俣先生の内弟子をしていたそうです。
「先生のおうちではお料理、洗濯…お客さんがいっぱいいらっしゃるので、おもてなしとか。生活の中で日本語を覚えたり。商店街に買い物に行って、そこにいらっしゃるおじさま、おばさまたちから日本語を覚えたと言っても過言ではない。これ、きゃ・べ・つ…これ、た・ま・ね・ぎゅ?…た・ま・ね・ぎ…わかった…っていうふうに1個ずつ覚えていきましたね」
「つらいとも思わないんですけど、他のお弟子さんが2人ぐらい、いらっしゃったんで、言葉が通じない歯がゆさ、ちょっとストレスはありましたね。言いたいことが言葉に出ないっていうか」
当時のマルシアさんは、ブラジルにいる家族に週に1度、コレクトコールで電話していたとか。
「先生の電話でかけると大変なことになるから向こうで払うようにしたら、パパが亡くなる前に“マルシア、あなたのコレクトコールで車3台買えたよ…”って(笑)そのぐらい。電話かけたらずっと話してた。さみしくて…」
「でも、ホントのことは1回も言ったことない。デビューはいつなの?って聞かれても、ずっともう少しって言ってた。もうちょっと。今勉強中って」
「先生に2回ほど聞いたことがある。先生、いつデビューですか?って言ったら、めちゃくちゃ怒鳴られた。馬鹿野郎!俺を信じろ!つって。凄い怒られた。だから聞けないわけ」
ブラジルに帰ろうと思ったこともあるというマルシアさんですが、その度に、ブラジルの空港でお祖父さんに言われた“成功するまで絶対に帰ってくるな”という言葉を思い出したそうです。
「いつも泣いてたんで…トイレでね。人前で泣けないんで。で、やっぱり耳に響くのは、おじいちゃんの一言。ああ、ダメだダメだ、しっかりしないと…って。17,8才の子供におじいさんの一言はやっぱり大きいですね」
また、マルシアさんは内弟子時代についてこんなこともおっしゃっていました。
「先生、1回も歌のレッスンしてくれなかったのよ(笑)。1回もないのよ。で、そこにまた不安があるわけ(笑)」
「これねぇ、その時はあんまりわかんなかったんだけど…先生も言ってたの、壁越しで盗め!って。それもわかんないわけよ」「歌を壁越しで盗め!って言うの。えええ、意味が…。他のお弟子さんがいらした時に、そこで自分の耳をダンボにして聞きなさいっていう。そこが勉強なわけ」「でもね、それが私に土台になってます」
そんな修行を経て1989年1月にリリースされたマルシアさんのデビュー曲『ふりむけばヨコハマ』。この曲が誕生したきっかけは、猪俣公章先生のドキュメンタリー番組だったとか。
「これもたまたまなんですけど、先生のドキュメンタリー『素敵にドキュメント』っていう番組がありまして」「1ヶ月ぐらい毎日スタッフが来て、ロケしてるわけ。で、私たち弟子は毎日お料理を作る…スタッフの分ね」
「それで、スタッフさんが気に入って頂いたのか、企画がもう1個生まれて…マルシアの『素敵にドキュメント』を作りたい、ってなって。でも、デビューもまだ決まってなくて。それをきっかけに、番組のために『ふりむけばヨコハマ』も出来ました。番組のためですよ。それも先生は、おい作るぞ!って言って、2時間で出来たんですよ」
「で、その時オンエアされました。すっごい問い合わせがあって。これはすぐにデビューさせないと!ってなって、デビューが3ヶ月後に決まったんです」
そして、『ふりむけばヨコハマ』は大ヒットを記録し、マルシアさんは様々な賞にも輝きました。
「もう嬉しいですよね。日本レコード大賞の新人賞の時は、衛星中継でブラジルと結んだんです。で、ブラジルの親戚、知り合い全員がウワーっ!ってなりながら、私は武道館で『ふりむけばヨコハマ』を頑張って歌ってて」「ちょっと恩返し、その時はできたけどね」
31才の時に鹿賀丈史さん主演の『ジキル&ハイド』でミュージカル初挑戦を果たし、その後も数々の作品に出演してきたマルシアさん。来年2020年の3月〜4月には、東京と大阪で上演されるブロードウェイ・ミュージカル『アナスタシア』にリリー役で出演することが決まっています。
「ロシアから亡命して、華やかな時代からどん底に落ちた感じの役で。恋愛もあり…とても良い役です」「オーディションが大変だったんですよ。ブロードウェイ・ミュージカルでブロードウェイのスタッフさんなんで。気い使ったなぁ、あのオーディションは…。人生で初めてのキツいオーディションでした。終わって涙出たな…」
これまでに様々なチャレンジを乗り越えてきたマルシアさんはこんなことも話してくれました。
「やればやった分、ちゃんと返ってくると思います。努力…って自分で言うのはおかしいけど、今リスナーのみなさんにお伝えしたいのが、頑張った分しか返ってこないので、頑張って欲しいっていうこと」「頑張ってほしい。だったら返ってくるっていう。それが今の私の心の奥にあるかな」「今返らなくてもちゃんといつか返る」
今年でデビュー30周年を迎え、9月11日にセルフプロデュースのミニアルバム『真夜中のささやき』をリリースしたマルシアさん。来週11月17日(日)には、ビルボードライブ東京にて『Marcia LIVE 真夜中のささやき ~あなたへ~』を開催しますが、このライブではマルシアさんご本人も出演したドラマ『ルパンの娘』の主題歌をカバーするとか。
「1個チャレンジあるわ、このライブで。『ルパンの娘』やったじゃない?主題歌がサカナクションの曲、チャレンジします!せっかくならルパンやりましょうよ、これはちょっとやんなきゃなと思って。マルシアなりにやってみようと思って、これを入れます。ぜひ聴きにいらしてください」
最後に、マルシアさんご本人にとっての挑戦について伺うとこんな答えが返ってきました。
「自分との闘い…かな。常に自分の中で何ができるか、もう1人の自分を置いて、そのもう1人と闘う。で、例えば落ちた時に、そのもう1人が自分を引っ張る。逆にアップアップになってる時に、もう1人の自分の冷静さが自分をちゃんと引っ張る。そういうふうに、いつも自分と話してたり、自分と闘ってたりします」
番組では、そんなマルシアさんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「マルシアさんの色紙希望」と書いてご応募ください!