栗山千明さんが改めて振り返る映画『キル・ビル』(2017/08/26 放送)
先週に引き続き、今週も栗山千明さんをお迎えしました。
2000年の映画『バトルロワイヤル』で鮮烈な印象を残した栗山さん。そして『バトルロワイヤル』を観たクエンティン・タランティーノ監督から声がかかって、2003年の映画『キル・ビル』に出演しますが、直接会うまではタランティーノ監督のことは知らなかったとおっしゃっていました。
2000年の映画『バトルロワイヤル』で鮮烈な印象を残した栗山さん。そして『バトルロワイヤル』を観たクエンティン・タランティーノ監督から声がかかって、2003年の映画『キル・ビル』に出演しますが、直接会うまではタランティーノ監督のことは知らなかったとおっしゃっていました。
「お会いしてからいろいろ以前の作品を観て凄い方だなとは思ったんですけど、最初に凄い人だって思う前に会っちゃったので、その辺はラッキーだったのかもしれないなと思います」
栗山さんはこの『キル・ビル』という作品で、世界的に大きな注目を集めることになるわけですが、出来上がった作品を観るまではそれほど“大ごと”だとは思っていなかったとか。
「台本を頂いた時に、何百ページあるのか、ホント分厚い台本の中で私のGOGO夕張という役が出てくるのが1ページしかなかったんです。なんで、遊びに行くじゃないですけど、チラって映るぐらいだろうなっていう感覚で(笑)行ったので」
「台本が出来上がってからトレーニングに入るんですね。私の場合は2ヶ月ぐらいロスでみんなと一緒にトレーニングしてたんですけども、トレーニングをしていく中でちょっとずつアイデアが生まれたり変わったり…っていうのが固まっていく感じですね」
当時の栗山さんはまだ高校生。しかし、トレーニング中は通訳さんがつく以外はマネージャーさんもいない環境だったとか。
「朝9時から夕方5時ぐらいまでトレーニング。ストレッチから始まってパンチ、キックをある程度やって。で、ワイヤーアクションの練習をして。あとは個々の武器があるので、武器の練習をして」
「リアル高校生で学校の単位が大変でした(笑)。一学期まるまる休んで2学期…3学期だけ出て後は補習とかでしたね。でも当時の私は、やったー!こんなに学校休んじゃっていいの!っていうようなおバカな子だったので(笑)」
「今同じようにロスに一人で行けって言われたら怖いですよ、やっぱり。若さがあったから行けたと本当にそう思います」
そして、栗山さんは『キル・ビル』という作品がご自身に与えた影響についてこんなふうに話してくれました。
「ホントに『キル・ビル』のおかげでちょっと世界が変わったといいますか、それまでのお仕事の頻度よりも遥かに多くなったりとか、いろいろ影響があった中で、だんだんだんだん『キル・ビル』の凄さみたいなものを公開された後に感じてきて、その後はやっぱりちょっと戸惑いがあって…。この後わたしは何を求められているんだろうか?どんなお芝居をしたらいいのか?っていうことを今度は考えすぎてしまった時期もありました」
「その時に思ったのが、『キル・ビル』もそうですし、その前もそうなんですけど、とても個性的な役が続いている中でもっといろんな幅を利かせて、今度は長くこのお仕事を続けられるように考えていきたいなって。そういう意味では長くやられている役者さんが目標でもあります」
現在は、7月から放送されているテレビ朝日系ドラマ『遺留捜査』に出演中の栗山さん。主役の上川隆也さんのバディとなる刑事を演じています。
「『遺留捜査』ってシリーズ4回目なんですって。今までもいろんな方がバディとして出ていらっしゃったので、今回そのバディの立ち位置としてどう面白くできるのかなっていうのは凄く考えて行ったんですけども、上川さんがホントに淡々といいますか、いてくださるので、逆に凄く助けられたなぁって」
また、大ヒット映画シリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の吹替版ではカリーナ役を担当。栗山さんは吹き替えのお仕事の大変さについてこんなことをおっしゃっていました。
「いやぁ、声のお芝居って難しいなぁ…ってホントに毎回思います」「自分のペースでお芝居するのとはまた全然違うっていうのと、吹き替えなので凄い早口で喋らないと入らないとかってこともありますし。あと、距離感。どうしてもマイクの前で部屋で喋ると、『パイレーツ』みたいに海の上とか、遠い相手に話しかけるっていうことを意識しないとどうしても声がどんどんちっちゃくなってしまう…。難しいです」
さらに、来月9月15日(金)から東京・日比谷のシアタークリエで始まるのが、先週もお話を伺った舞台『ミッドナイト・イン・バリ 〜史上最悪の結婚前夜〜』。栗山さんは改めて舞台の魅力について話してくれました。
「舞台…自分を強くしてくれるといいますか、自分の芝居に反応があるっていうことが自分に力強さをくれるといいますか。あとはたぶん緊張しいだから割り切れるところがあるんですけども、テレビや映画は考えられないほどの方が観てらっしゃるけども、舞台はそこの劇場にいる方しか観てないので、お客様との、だけの時間っていう感覚に割り切れるので、チャレンジもしやすく楽しめるかなと思いますね」
そして、栗山さんは今後やってみたい役についてこんなふうに話してくれました。
「もう私が想像つかない役をやってみたいです。自分で言うのもなんなんですけど、後何やってないかなって、どんなキャラクターやってないかなって考えた時に、あんまり思いつかなくって。あ、それなかったな、っていうものを私に当てはめて頂けることがあったら嬉しいなと思います。唯一思いつくのは、私強い役が多いので、のほほ~んってしてるちょっと天然っぽい役。っていうのは私自身も想像がつかないので、ちょっとチャレンジさせて頂ける機会があったら楽しいかなと思います」
最後に、栗山さんご自身にとっての“挑戦”とは何ですか?と尋ねると、「日常ですかね」という答えが返ってきました。
「毎日、女優さんっていうお芝居、お仕事をさせて頂いてて、毎日違うことをやってますし、毎日違う発見があるし、逆に挑戦じゃない時がなかなか自分ではないんじゃないかなって」
番組では、そんな栗山千明さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらの色紙を1名様にプレゼントします。このホームページ右のメッセージフォームから「栗山千明さんの色紙希望」と書いてご応募ください!