高橋優さんが語る新曲「虹」と高校野球(2017/07/22 放送)
今週は、シンガーソングライターの高橋優さんをお迎えしました。
1983年12月26日秋田県生まれ、お父様はアマチュアの民謡歌手だという高橋さん。お父様が秋田民謡のコンテストでトロフィーをもらってきたりするのを子供の頃から見ていたそうで、歌で目標とする人はまず父だとおっしゃっていました。
高校卒業後、周りがみんな南を目指す中、高橋さんは北海道の大学に進学し、路上ライブなどを行うように。やがて卒業が近付き、周りが就職モードになり始めた頃にプロになりたいと思い始めたとか。
「え、なんかもう就職?みたいな。で、例えば映画監督になりたい!とかって言ってた同級生が、映画監督はさておきとりあえず映画のレンタルショップで働いてみようかとかって。ちょっと言ってる夢が違っていったりする。それが別に悪いわけじゃないんですけど、僕はそこで焦っちゃって、逆に歌手っていうものをより意識するようになったんですよね。もっと路上ライブしなきゃ、もっとお客さんのいっぱいいるところで歌いたいって思いが強くなっていって、自主制作CDを作ったり…」
大学卒業後も就職せず、2年間フリーターをしながら音楽活動を続けた高橋さん。その頃のことをこう振り返ってくれました。
「まぁ心細いのはちょっとありましたね。ただでさえ就職するのが大変なこの時代に、周りがまず仕事に就かなきゃって、資格取ったりしてる中で、そういうのを一切放棄して、ギターを持つことだけ、あと曲を作ることだけに専念することにしたんで。それこそ親とかは心配して気が気じゃなかったと思います」
「不安でしたけど、自分で音楽に対してしがみついているので、そこには逆にしがみついてる安心感みたいなものもあるんですよ。自分には音楽があるからっていう。なので、もっと良い曲を書いて、もっと良い路上ライブをして、もっと良い自主制作CDを作ることが、なんだったら自分の就職活動というか、音楽へのアプローチというか」
そうした活動が実を結び、現在所属する事務所のスタッフがライブを観てくれたことがデビューに繋がったという高橋さんですが、当初はまず路上ライブや自主制作CDで稼げるようになることが目標だったそうです。
「例えば、自分の作ったCDが路上で立ち止まってくれた人10人に買って頂けたら何千円儲かって、その儲けが1ヶ月の間で何円になればサラリーマンの方と同じくらいの稼ぎを路上ライブをやりながら得ることになるんじゃないかって。で、そうなったら、何をやってる方ですか?って聞かれた時に、歌を歌ってる人間です!って自己紹介できる日が来るんじゃないかなって。それがまず第一目標だったんですよ」
高橋さんは、7月26日に両A面シングル『虹/シングル』をリリース。「虹」は『熱闘甲子園』のテーマソングになっています。高橋さんはこの曲と高校野球についてこう語ってくれました。
「まずひとつ思うのは、一瞬にすべてを尽くすというか、その3年間に人生をかけるような感じ。で、それに対する応援歌みたいなのを書きたいと思いつつ、そこで人生は終わらないっていうことが皮肉でもあり、凄く前向きなことでもあるというか、そういうところまで少しに匂わせるような応援歌というかメッセージというか、そういう曲を書けないかなって。高校野球の子たちは野球頑張って欲しいけど、その先にも野球とおんなじくらい熱くなれるものがあるんじゃないのかな、みたいなことを考えさせられながら…」
高橋さんはこの曲を書くにあたり、「高校野球を肌で感じてみよう」ということで、北は故郷の秋田から南は沖縄まで、今までの人生で一番というぐらいたくさん高校野球を観たとか。
「最終的には観る側の方っていうんですかね、球児の人たちはもう無意識のうちに熱を帯びて、熱くなって、人生をかけて、その一瞬に全てを投下する、みたいな。でも、そこから一線を退いた我々というか、客席で観るしかなかったり、逆に試合に出れなくて応援する側に回らざるをえなかった球児とか、そういう人たちにも人生は続いていて、で、グラウンドの中では常に奇跡を追いかけてる人たちがいる気がしたんですよね」
「でも、その情熱とか、2アウト満塁のチャンスでカキーンと逆転満塁ホームランを打つような奇跡が、もしかしたら野球じゃないフィールドでも、我々にもあるのかもしれないと。そういう人たちにも届くような楽曲。で、甲子園と通ずる何か、高校球児と我々にまだ残っている共通の思いみたいなものを曲にしたいなと思いました」
来週も引き続き、高橋優さんをお迎えしておおくりします!
1983年12月26日秋田県生まれ、お父様はアマチュアの民謡歌手だという高橋さん。お父様が秋田民謡のコンテストでトロフィーをもらってきたりするのを子供の頃から見ていたそうで、歌で目標とする人はまず父だとおっしゃっていました。
高校卒業後、周りがみんな南を目指す中、高橋さんは北海道の大学に進学し、路上ライブなどを行うように。やがて卒業が近付き、周りが就職モードになり始めた頃にプロになりたいと思い始めたとか。
「え、なんかもう就職?みたいな。で、例えば映画監督になりたい!とかって言ってた同級生が、映画監督はさておきとりあえず映画のレンタルショップで働いてみようかとかって。ちょっと言ってる夢が違っていったりする。それが別に悪いわけじゃないんですけど、僕はそこで焦っちゃって、逆に歌手っていうものをより意識するようになったんですよね。もっと路上ライブしなきゃ、もっとお客さんのいっぱいいるところで歌いたいって思いが強くなっていって、自主制作CDを作ったり…」
大学卒業後も就職せず、2年間フリーターをしながら音楽活動を続けた高橋さん。その頃のことをこう振り返ってくれました。
「まぁ心細いのはちょっとありましたね。ただでさえ就職するのが大変なこの時代に、周りがまず仕事に就かなきゃって、資格取ったりしてる中で、そういうのを一切放棄して、ギターを持つことだけ、あと曲を作ることだけに専念することにしたんで。それこそ親とかは心配して気が気じゃなかったと思います」
「不安でしたけど、自分で音楽に対してしがみついているので、そこには逆にしがみついてる安心感みたいなものもあるんですよ。自分には音楽があるからっていう。なので、もっと良い曲を書いて、もっと良い路上ライブをして、もっと良い自主制作CDを作ることが、なんだったら自分の就職活動というか、音楽へのアプローチというか」
そうした活動が実を結び、現在所属する事務所のスタッフがライブを観てくれたことがデビューに繋がったという高橋さんですが、当初はまず路上ライブや自主制作CDで稼げるようになることが目標だったそうです。
「例えば、自分の作ったCDが路上で立ち止まってくれた人10人に買って頂けたら何千円儲かって、その儲けが1ヶ月の間で何円になればサラリーマンの方と同じくらいの稼ぎを路上ライブをやりながら得ることになるんじゃないかって。で、そうなったら、何をやってる方ですか?って聞かれた時に、歌を歌ってる人間です!って自己紹介できる日が来るんじゃないかなって。それがまず第一目標だったんですよ」
高橋さんは、7月26日に両A面シングル『虹/シングル』をリリース。「虹」は『熱闘甲子園』のテーマソングになっています。高橋さんはこの曲と高校野球についてこう語ってくれました。
「まずひとつ思うのは、一瞬にすべてを尽くすというか、その3年間に人生をかけるような感じ。で、それに対する応援歌みたいなのを書きたいと思いつつ、そこで人生は終わらないっていうことが皮肉でもあり、凄く前向きなことでもあるというか、そういうところまで少しに匂わせるような応援歌というかメッセージというか、そういう曲を書けないかなって。高校野球の子たちは野球頑張って欲しいけど、その先にも野球とおんなじくらい熱くなれるものがあるんじゃないのかな、みたいなことを考えさせられながら…」
高橋さんはこの曲を書くにあたり、「高校野球を肌で感じてみよう」ということで、北は故郷の秋田から南は沖縄まで、今までの人生で一番というぐらいたくさん高校野球を観たとか。
「最終的には観る側の方っていうんですかね、球児の人たちはもう無意識のうちに熱を帯びて、熱くなって、人生をかけて、その一瞬に全てを投下する、みたいな。でも、そこから一線を退いた我々というか、客席で観るしかなかったり、逆に試合に出れなくて応援する側に回らざるをえなかった球児とか、そういう人たちにも人生は続いていて、で、グラウンドの中では常に奇跡を追いかけてる人たちがいる気がしたんですよね」
「でも、その情熱とか、2アウト満塁のチャンスでカキーンと逆転満塁ホームランを打つような奇跡が、もしかしたら野球じゃないフィールドでも、我々にもあるのかもしれないと。そういう人たちにも届くような楽曲。で、甲子園と通ずる何か、高校球児と我々にまだ残っている共通の思いみたいなものを曲にしたいなと思いました」
来週も引き続き、高橋優さんをお迎えしておおくりします!