佐野史郎さんが伝説のミュージシャンとの共演を語る(2017/07/15 放送)
先週に引き続き、今週も俳優の佐野史郎さんをお迎えしました。
ミュージシャンとしての顔もお持ちの佐野さん。医者だったお父様も音楽好きで、バイオリンを嗜んだり、自分で部品を買ってきてアンプを組み立てたりしていたそうです。
「自分でアンプとか今で言うオーディオ機器を作ってはレコードを聴いてた。で、それに合わせて弾いたり…。物心ついた時にそういう感じだったので、音楽は日常にあったんですよね」
そして、11才でスパイダースの公演を見て「バンドを組む」と決意したという佐野さん。その時、ステージ上の かまやつひろし(ムッシュかまやつ)さんと目が合って手を振ってくれたのを覚えているとか。今年お亡くなりになった かまやつさんとは後に何度もその話をしたそうで、曲を書いてもらったり、一緒に演奏したこともあるとおっしゃっていました。
来月8月30日(水)には、佐野さんが「大チャレンジです」とおっしゃっていたライブが、東京の代官山にあるライブハウス『晴れたら空に豆まいて』で行われます。タイトルは『SKYE meets 佐野史郎/マイカ・ルブテ』
SKYE(スカイ)というのは、元サディステック・ミカ・バンドの小原礼さん、元はっぴいえんどの鈴木茂さん、ティン・パン・アレーやナイアガラで活躍した林立夫さんという伝説のミュージシャン3人のバンド。佐野さんは昔から3人の大ファンでライブなども観ていたそうです。
そんな憧れの人たちと共演する今回のライブは、ライブハウスから公演を依頼された佐野さんが、ダメ元でベーシストの小原礼に出演をお願いしたことから実現したそう。
「で、キーボードとかドラムとかギターのことは考えてないわけ。そしたら、じゃあ、林立夫がドラムで、鈴木茂がギターで…って。明日会うから聞いてみるよって。じゃあやろうよ、ってみなさんおっしゃってくださって。もう引くに引けないっていう(笑)」
「小原礼さんは特に奥田民生さんとかとずっと長くやってらっしゃいますけど、ミュージシャンを本業となさってる方でもなかなか一緒にできないっていう。僕が怒られそうな…。しかも、SKYEっていうのはこの3人が高校時代に組んでたバンド名なんですよ」
今回のライブでは、小原礼さんのバンド仲間だった加藤和彦さん(元サディステック・ミカ・バンド)や、林立夫さんがバックを務めた大瀧詠一さん、ムッシュかまやつさんといった亡くなった方たちの曲を演奏するプランもあるようです。
「だから、(ドラマ『ずっとあなたが好きだった』で共演した)野際陽子さんの『非情のライセンス』もやんなきゃいけないですかね(笑)。歌はマイカちゃんにお願いして(笑)」
ちなみに、マイカ・ルブテさんはまだ20代だというエレクトロニカ系の女性アーティストで、佐野さんは「カッコイイですよね」とおっしゃっていました。
「先輩たちとの時間を次の世代に伝えていく。上手い下手、技術的なことも大事なんだけれども、そういうものは次世代に伝えなきゃなっていう。あと、そうやって伝えることで自分が今生きて学べるってこと。それは大きいですけどね。そういう場になればなと思っているので、若い方々にも来て欲しいですね」
また、この秋には白石加代子さんの女優生活50周年を記念した朗読劇『笑った分だけ、怖くなるvol.2』に出演する佐野さん。日程は、10月17日(火)〜22日(日)が東京池袋の『あうるすぽっと』、11月14日(火)が吉祥寺シアターで、その後は12月まで全国を回るそうです。
「白石加代子さんは、20何年かけて百物語という怖い話を、怪談がたりをお一人でなさってたんですよ。それで99本おやりになって。100本やるとホントに出てきちゃうので(笑)、99本でおやめになって、一区切りつけて。で、次は何をしようかって言った時に、じゃあ今度は2人でやりましょうって話になったらしい。で、その時にお声をかけて頂いたのは、本当に光栄なことにわたくしで」
「朗読劇と言いながら、パントマイム出身でダンサーの方が演出ですから、けっこう動きがあるんですよ。もうホント汗だくヘトヘト。朗読劇なのに。基本は本を持って読みますよ。だから、朗読劇っていうわりにちょっと例えようもないんですよね。来てご覧になってください、としか言いようがないんですけどね」
最後に、佐野さんにとっての挑戦について伺うと、「自分自身も含めてですけど、もっと古い歴史を含めて、“過去を乗り越えること”ですよね」と答えてくれました。
「つまり、自分の成功例にしがみついたり、自分ができなかった苦手なことを封印してしまったり、嫌なことから逃げたり(しない)。自分のことだけじゃなくて、この国の歴史にしても何にしてもね。古(いにしえ)を知ることで、これからどうなったらいいかなっていう」
「ジョン・レノンの“イマジン”みたいに、ホントに理想を実現することを信じきれる僕じゃないですけど、人は戦うもんだし、憎しみ合うもんだし、嫉妬するもんだと思うんですけど、それでもね。まず自分がそうならないためにはどうしたらもんかなっていうのは、やっぱり温故知新じゃないけど、過去を乗り越えるしかないんじゃないかなって」
「目の前のことで言えば、なるべくケンカをしたり優劣を相手と戦わせるのではなくて、なるべく相手の言うことを聞く、許す。だんだんそれが馴染んでくると腹が立たなくなってきますよね。やっぱ相手のことをわかんないと返しようもないしね。野際陽子さんって人はアナウンサー出身だったってことも大きいと思うんだけど、あの方はやっぱりそれをやってたね。そのことをこの間、手を合わせた時に…」
「(野際さんも)腹の中は煮えくり返ってたり、理不尽なことに対する許せないことがいっぱいおありですよ。ただ、目の前のことを受け入れますよね。とりあえず相手の演技やお話を一回受け止めて、聞いて、でもこれこうじゃない?って提示する。そうするとそのことについてみんなもまた語り合える。コミュニケーションするにはどうしたらいいかなっていう簡単なことなんだけど。でも、そのためにはやっぱり知らないとわからないので」
番組では、そんな佐野史郎さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらの色紙を1名様にプレゼントします。このホームページ右のメッセージフォームから「佐野史郎さんの色紙希望」と書いてご応募ください!
ミュージシャンとしての顔もお持ちの佐野さん。医者だったお父様も音楽好きで、バイオリンを嗜んだり、自分で部品を買ってきてアンプを組み立てたりしていたそうです。
「自分でアンプとか今で言うオーディオ機器を作ってはレコードを聴いてた。で、それに合わせて弾いたり…。物心ついた時にそういう感じだったので、音楽は日常にあったんですよね」
そして、11才でスパイダースの公演を見て「バンドを組む」と決意したという佐野さん。その時、ステージ上の かまやつひろし(ムッシュかまやつ)さんと目が合って手を振ってくれたのを覚えているとか。今年お亡くなりになった かまやつさんとは後に何度もその話をしたそうで、曲を書いてもらったり、一緒に演奏したこともあるとおっしゃっていました。
来月8月30日(水)には、佐野さんが「大チャレンジです」とおっしゃっていたライブが、東京の代官山にあるライブハウス『晴れたら空に豆まいて』で行われます。タイトルは『SKYE meets 佐野史郎/マイカ・ルブテ』
SKYE(スカイ)というのは、元サディステック・ミカ・バンドの小原礼さん、元はっぴいえんどの鈴木茂さん、ティン・パン・アレーやナイアガラで活躍した林立夫さんという伝説のミュージシャン3人のバンド。佐野さんは昔から3人の大ファンでライブなども観ていたそうです。
そんな憧れの人たちと共演する今回のライブは、ライブハウスから公演を依頼された佐野さんが、ダメ元でベーシストの小原礼に出演をお願いしたことから実現したそう。
「で、キーボードとかドラムとかギターのことは考えてないわけ。そしたら、じゃあ、林立夫がドラムで、鈴木茂がギターで…って。明日会うから聞いてみるよって。じゃあやろうよ、ってみなさんおっしゃってくださって。もう引くに引けないっていう(笑)」
「小原礼さんは特に奥田民生さんとかとずっと長くやってらっしゃいますけど、ミュージシャンを本業となさってる方でもなかなか一緒にできないっていう。僕が怒られそうな…。しかも、SKYEっていうのはこの3人が高校時代に組んでたバンド名なんですよ」
今回のライブでは、小原礼さんのバンド仲間だった加藤和彦さん(元サディステック・ミカ・バンド)や、林立夫さんがバックを務めた大瀧詠一さん、ムッシュかまやつさんといった亡くなった方たちの曲を演奏するプランもあるようです。
「だから、(ドラマ『ずっとあなたが好きだった』で共演した)野際陽子さんの『非情のライセンス』もやんなきゃいけないですかね(笑)。歌はマイカちゃんにお願いして(笑)」
ちなみに、マイカ・ルブテさんはまだ20代だというエレクトロニカ系の女性アーティストで、佐野さんは「カッコイイですよね」とおっしゃっていました。
「先輩たちとの時間を次の世代に伝えていく。上手い下手、技術的なことも大事なんだけれども、そういうものは次世代に伝えなきゃなっていう。あと、そうやって伝えることで自分が今生きて学べるってこと。それは大きいですけどね。そういう場になればなと思っているので、若い方々にも来て欲しいですね」
また、この秋には白石加代子さんの女優生活50周年を記念した朗読劇『笑った分だけ、怖くなるvol.2』に出演する佐野さん。日程は、10月17日(火)〜22日(日)が東京池袋の『あうるすぽっと』、11月14日(火)が吉祥寺シアターで、その後は12月まで全国を回るそうです。
「白石加代子さんは、20何年かけて百物語という怖い話を、怪談がたりをお一人でなさってたんですよ。それで99本おやりになって。100本やるとホントに出てきちゃうので(笑)、99本でおやめになって、一区切りつけて。で、次は何をしようかって言った時に、じゃあ今度は2人でやりましょうって話になったらしい。で、その時にお声をかけて頂いたのは、本当に光栄なことにわたくしで」
「朗読劇と言いながら、パントマイム出身でダンサーの方が演出ですから、けっこう動きがあるんですよ。もうホント汗だくヘトヘト。朗読劇なのに。基本は本を持って読みますよ。だから、朗読劇っていうわりにちょっと例えようもないんですよね。来てご覧になってください、としか言いようがないんですけどね」
最後に、佐野さんにとっての挑戦について伺うと、「自分自身も含めてですけど、もっと古い歴史を含めて、“過去を乗り越えること”ですよね」と答えてくれました。
「つまり、自分の成功例にしがみついたり、自分ができなかった苦手なことを封印してしまったり、嫌なことから逃げたり(しない)。自分のことだけじゃなくて、この国の歴史にしても何にしてもね。古(いにしえ)を知ることで、これからどうなったらいいかなっていう」
「ジョン・レノンの“イマジン”みたいに、ホントに理想を実現することを信じきれる僕じゃないですけど、人は戦うもんだし、憎しみ合うもんだし、嫉妬するもんだと思うんですけど、それでもね。まず自分がそうならないためにはどうしたらもんかなっていうのは、やっぱり温故知新じゃないけど、過去を乗り越えるしかないんじゃないかなって」
「目の前のことで言えば、なるべくケンカをしたり優劣を相手と戦わせるのではなくて、なるべく相手の言うことを聞く、許す。だんだんそれが馴染んでくると腹が立たなくなってきますよね。やっぱ相手のことをわかんないと返しようもないしね。野際陽子さんって人はアナウンサー出身だったってことも大きいと思うんだけど、あの方はやっぱりそれをやってたね。そのことをこの間、手を合わせた時に…」
「(野際さんも)腹の中は煮えくり返ってたり、理不尽なことに対する許せないことがいっぱいおありですよ。ただ、目の前のことを受け入れますよね。とりあえず相手の演技やお話を一回受け止めて、聞いて、でもこれこうじゃない?って提示する。そうするとそのことについてみんなもまた語り合える。コミュニケーションするにはどうしたらいいかなっていう簡単なことなんだけど。でも、そのためにはやっぱり知らないとわからないので」
番組では、そんな佐野史郎さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらの色紙を1名様にプレゼントします。このホームページ右のメッセージフォームから「佐野史郎さんの色紙希望」と書いてご応募ください!