先週に引き続き、今週も女優の安蘭けいさんをお迎えしました。

4度目のチャンレジで宝塚音楽学校に入学し、宝塚歌劇団では16年目にしてトップスターの座に。それから2年半後の2009年に退団という道を選びますが、退団を考え始めたのはトップになってすぐだったそう。「トップはもうずっとできないじゃないですか。下が控えてるし譲らなきゃいけない。それが宝塚の美学」だとおっしゃっていました。

「私はトップを（一度は）諦めた時に、もしトップになれたら1作でいいって思ってたんですよ。1作できたら万々歳だなって、私のこの人生」「（トップというのは）主役ですね。一番最後に大階段を一番大きな羽を背負って降りてくるっていう。あれを1回経験したらもういいかなって。あれが夢だったから、そこにいつまでもいる必要はないかなって」

そして、退団後は女優の道へ。元々、個人プレーが好きだという安蘭さんは「宝塚歌劇団という重さをしょってるので、それを取ってもう安蘭けいだけで勝負どこまでできんだろう？みたいなことをやってみたかったんですね」とおっしゃっていました。しかし、宝塚では男役だったので、最初は女性を演じることに戸惑いがあったようです。

「女性になるっていうこの恥ずかしさ（笑）。女になれないこの感覚。女になるのが恥ずかしい。どうやって寄り添えばいいのかわかんなかったですね」「人によっては男役をずっと残したままやってらっしゃる方もいらっしゃるじゃないですか。でも、私は女性としていろんな役をやりたかったから、すぐスカートも履こうって思ったし、女子になんなきゃ、なんなきゃってずっと思ってましたね（笑）。忘れた女子を取り戻せ！みたいな」

安蘭さんはこの5月から新たなステージにチャレンジ。『リトル・ヴォイス』という舞台に出演します。映画にもなったこの作品は、亡くなった父親のレコードを聴いて育った内向的な少女、リトル・ヴォイスが歌の力で自分の人生を切り開いていく物語。主演は大原櫻子さんで、安蘭さんは酒と男が大好きでダメダメな母親を演じます。

リトル・ヴォイスがあまり喋らないので、母親役の安蘭さんがずっと喋っているそう。また、「ここまで娘に対して罵声を浴びせたり、ガラの悪い女性を演じるのは初めてですね」「どこまで嫌われるだろうか、っていうところがテーマかもしれない」と今回の挑戦について話してくれました。

そんな舞台『リトル・ヴォイス』は、5月15日（月）から28日（日）までは東京・天王洲の銀河劇場、6月3日（土）と4日（日）は富山県民会館、6月24日（土）は北九州ソレイユホールにて上演されます。


最後に、安蘭さんにとっての挑戦は？と伺うと、「ずっと付きまとうものですかね」という答えが。「やりたくないのにやんなきゃいけない」「そういう人生だと思いますね、きっと。やり続けなきゃそれこそ死ぬんじゃないかっていうぐらいのものかもしれない」なんておっしゃっていました。

番組ではそんな安蘭けいさんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました！こちらの色紙を1名様にプレゼントします。このホームページ右のメッセージフォームから「安蘭けいさんの色紙希望」と書いてご応募ください！