2013/11/23 開催 岐阜県 瑞浪市 (瑞浪市立土岐小学校)
「地域安全MAP教室」レポート in 岐阜県瑞浪市 (2013/11/23 開催)
2013年度3回目の『LOVING HOME 地域安全MAP教室 powered by 東京海上日動 × JFN × 「だいじょうぶ」キャンペーン』を、岐阜県瑞浪市で11月23日(土)に開催しました!
岐阜県瑞浪市はJR名古屋駅からJR中央本線で約1時間、紅葉が美しい渓谷を越えた場所にあります。
今回のイベントは、瑞浪市消防本部施設内にある瑞浪市総合消防防災センターでの開催となりました。
そしてイベントに参加してくれたのは瑞浪市立土岐小学校の児童の皆さんです。
防災センターからほど近い土岐小学校の児童23名と保護者の方、PTA役員、そしてこのイベントの開催に協力いただいた瑞浪市教育委員会の方など総勢35名にご参加頂きました。
天気の良いのどかな朝ですが、消防署員の皆さんは朝からキビキビと動いていて頼もしい姿です。
午前中は「地域安全MAP教室」の指導者養成講座を、東京海上日動・岐阜支店の保険代理店の方、社員の方を対象に実施しました。
この「地域安全MAP教室 指導者養成講座」は立正大学の小宮信夫教授が発案し、今、全国の小学校で取り入れられ始めている「地域安全MAP教室」を、児童達に教える指導者の育成を目的としています。
小宮教授の専門分野である犯罪機会論から見た日本の防犯対策はまだまだ定着しておらず、実際に犯罪被害者になりうる児童達に広く学んでもらうには、正しい知識を持った大人たちが地域で活動することが大切です。
このイベントは児童達の学びの場であると同時に、正しい知識を地域で広めていく大人たちを育成する場でもあります。
小宮教授は犯罪社会学を専攻する傍ら、地域安全マップの考案者として全国で講演や指導を行っています。また防犯という視点から全国各地の自治体の環境設計や町づくりについてアドバイザーとして活躍されています。
午前中の指導者養成講座では、地域安全マップの理論や海外で取り入れられている安心・安全な街づくりの基本、児童達がどうすれば危険を予測できるかについて学びます。
「今日は消防署の施設をお借りしていますが、実は子どもたちが犯罪の被害に遭う場所と放火事件が発生する場所は変わらないのです。」
と小宮教授の説明に、日頃、損害保険の取り扱いを仕事とする参加者の皆さんは、興味深く耳を傾けていました。
また過去に岐阜県下で発生した児童の誘拐殺害事件などの実例も挙げながら、講義は進行していきました。
詳しい講義内容はこちらから
講義の後は、瑞浪市総合消防防災センター周辺のフィールドワークへ出発です。
防災センターの周辺は比較的新しい住宅と、古い木造倉庫や工場、スーパーマーケットなどが入り組み、細い道もクネクネと曲がりながら伸びています。
またすぐ近くには土岐川が流れており、川沿いも歩くことができますが、場所によってかなり高低差があります。
4つのグループに別れて小宮教授や地域安全MAP協会のスタッフと一緒に実際に歩いてみると、先ほどの講義で学んだキーワード、「入りやすい」「見えにくい」という場所が、たくさん見つかりました。
午後には代理店の皆さんが指導者として児童に教える立場になります。
インスタントカメラで写真を撮るべき場所の確認、どのような言葉で児童に説明するのか、メモを取り、仲間と話し合いながら準備を行いました。
フィールドワークから戻ってきて更に質疑応答、そして受講終了証を小宮教授から直接受け取って午前中のプログラムは終了となります。
お昼を過ぎて、イベントに参加する児童達が集まってきました。
午前中は土岐小学校のグランドで野球の練習をしていたユニフォーム姿の男の子達がとにかく元気! 女の子もグループで防災センターに集まりました。
そしてお昼1時から「地域安全MAP教室」が始まりました!
今回は岐阜FMのパーソナリティ、小倉理恵さんがイベントの司会をつとめました。
小倉さんは教員免許も持っているので、元気な児童の扱い方も上手です。
東京海上日動の代理店・社員の皆さんもおそろいのイベントジャンパーを着てご挨拶。
そしていよいよ小宮教授による講座が始まります。
まずは児童向けに作成した地域安全MAPの概略を説明するDVDを上映。
目の前にいる小宮教授がテレビの報道番組や情報番組で地域安全MAPを説明する映像を見て児童たちは「有名人!」と大興奮。
DVD上映が終わると小宮教授は、「服装や顔など外見を見ただけでは怪しい人、危険な人を見つける事は難しいよね。でもね、危険な場所、犯罪がおきやすい場所や景色は今日の勉強で見分ける事はできるよ。これから一緒に勉強して行こう。」と講義を繋げて行きます。
小宮教授は、ホワイトボードに色々な絵を描きながら、「入りやすい」「見えにくい」場所をクイズ形式で解説していきます。
約50分の講義を終えて、いよいよフィールドワークへ出発です。
代理店の皆さんは指導員として、班ごとに一緒に活動する児童たちと改めてご挨拶。
穏やかな秋の晴天の下、各班が午前中に下見をしたコースに向けて歩き出しました。
指導員のアドバイスを受けながら、児童たちは自分で防災センター周辺の「入りやすい」「見えにくい」危険な場所を探して地図に印を付け、インスタントカメラで写真を撮影していきます。
児童たちは「なぜここが危険な場所なのか」という指導員の問いかけに、一所懸命考えています。
土岐川沿いの堤防から1段下がった場所にある空き地、スーパーマーケットの駐車場の近くなど、先ほどの講義で小宮教授がホワイトボードに描いていた絵と同じような場所が見つかります。
指導員の皆さんは、午前中のフィールドワークで気づいた事を、午後の小宮教授の授業を参考にしながら児童にも理解できる内容にアレンジして伝えます。
「ここが危険」なのではなく「このような景色の場所が危険」というように、具体的な場所で覚えるのではなく、危険である理由を学ぶことが重要なポイントです。
それにしても男の子たちは元気!
対照的に女の子たちはすごく大人しくて照れ屋さんが揃っています。
でも、みんな真剣にフィールドワークに取組んでいます。
約50分間のフィールドワークもそろそろ終了、安全マップ作成に必要な写真やメモを準備する事ができました。
フィールドワークから戻ってきた児童たちは、お菓子やジュースで一休み。
その後、早速大きな白地図にインスタントカメラで撮影した写真を貼り付け、なぜその場所が危ないのかを一所懸命に考えて書き込んでいきます。
代理店の皆さんはフィールドワークで撮影した写真の場所が「入りやすい」のか「入りにくい」のか、「見えやすい」のか「見えにくいのか」、このキーワードを児童たちに繰り返し質問します。
そして土岐小学校の児童の皆さんの手による地域安全マップが完成しました!
最後に小宮教授から「入りやすい」「見えにくい」というキーワードの再確認と、実際に危険な場所ではどのように行動するのが良いのかを、地域安全マップ協会のスタッフが児童役と怪しい人役に扮し、コミカルに実演しました。
『LOVING HOME 地域安全MAP教室 powered by 東京海上日動 × JFN × 「だいじょうぶ」キャンペーン』
今回のイベントは初めて小学校の施設を使わずに開催しましたが、元気いっぱいの児童の皆さんに集まっていただき、とても盛り上がった内容になりました。
児童の皆さん、保護者の皆さん、先生、教育委員会の皆さん、ありがとうございました!
今回学んだ事を実際に毎日の生活に役立て、お友達にも広めて頂けると幸いです。
『LOVING HOME 地域安全MAP教室 powered by 東京海上日動 × JFN × 「だいじょうぶ」キャンペーン』
次回もお楽しみに!
~~~~今回参加頂いた東京海上日動の代理店の皆様~~~~
株式会社アシスト アイ の皆さん
エムズ保険株式会社 の皆さん
株式会社トラスト の皆さん