日本の伝統美を改めて意識する新年。和テイストでアレンジされたフラワーボックスを飾ってみてはいかがでしょう。
今月のハーバルライフは、新年に華やぎを添える、日本の伝統美とプリザーブドフラワーを組み合わせたフラワーボックスをご紹介します。
天然の桐とプリザーブドフラワーの出会い
日本では古くから、「床の間」に掛け軸を掛け、季節の花を飾って日本の美を演出してきました。時代とともに住環境は変わりましたが、日本人の心の中には、床の間が象徴する伝統の美意識が生き続けています。特に新年は、日本の伝統美を改めて意識する時期。そんな新年に、フラワーボックス「凛(RIN)」コレクションはいかがでしょう。天然木の桐の箱の中に、「苔」「薔薇」「紫陽花」「ガーベラ」などのプリザーブドフラワーがあしらわれています。
もともとはフランスが発祥のプリザーブドフラワーですが、「ベル・フルール」のデザイナー、今野亮平さんはプリザーブドフラワーの魅力を日本で追求し、世界に発信してきました。プリザーブドフラワーを入れる箱には、「工房利八」の作りだす上質な国内産の天然木を使用した桐の箱をセレクト。変色や反りなどを防止するため、木を平らに寝かせて半年間かけて乾燥させるという、大変手間のかかる平干しの手法を採用しています。さらに、桐箱には金属の釘を使わず、箱に彫られた溝を重ね合わせることでふたが美しく自立して飾れるようデザイン。置くだけで、木の温もりが伝わり華やかに日本の美を演出してくれます。
和の情緒溢れるプリザーブドフラワーの箱庭
天然木の桐の箱とプリザーブドフラワーを組み合わせた「ベル・フルール」の「凛(RIN)」コレクション。「Wシリーズ」に使われているのが「浮世絵桐箱」です。最先端のレーザー加工技術を使い、桐の箱のふたに立体的に浮世絵を描き、日本独自の陰影や深みのある世界を表現しています。今野亮平さんは葛飾北斎の作品の中から「赤富士」「波」など「名山 富士」が描かれた名画を選び、箱の絵柄に選定。それぞれの絵に合わせたプリザーブドフラワーを箱の中にデザインしました。「赤富士」には赤い薔薇やダリアと緑の苔などをコントラスト豊かに表現。白く砕ける波と富士でおなじみの「波」に合わせているのは、青い薔薇と紫陽花、菊、そして緑の苔。浮世絵の世界観が、より印象的に浮かび上がるように演出されています。
凛・W 〈赤富士〉
凛・W 〈波〉
桐の箱の魅力をひと味違った演出で楽しめるのが、「Lシリーズ」の「格子/華」「格子/苔」です。こちらはレーザー加工技術によって箱に繊細な「組子細工」を施しています。「華」にはオレンジのガーベラやピンクのダリア、白い小菊などを使い、おせち料理の重箱をモチーフにデザイン。「苔」は落ち着いた雰囲気で、苔の庭園を眺めているような気持ちにさせてくれます。「組子細工」のふたを閉じれば、格子状の隙間から、中のプリザーブドフラワーが見えるように工夫。ふたを開ければ、格子から差し込む光の効果で、太陽の動きで表情が変化する庭園そのものの表情を部屋の中で楽しむことができます。
凛・L 〈格子/華〉
凛・L 〈格子/苔〉
日本の美意識と匠の技が融合した斬新なフラワーボックス「凛(RIN)」コレクション。新年にふさわしく、どこに置いても清らかな自然の風が流れていくような美しさを演出してくれそうです。
TOKYO FM
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ベル・フルール
1981年創業のフラワーデザインカンパニー。自社のアトリエにて一級フラワーデザイナーの資格を持つスタッフが、手作りで作品を制作。デザイナーの今野亮平氏は、日本フラワーデザイン大賞2006年ウインドディスプレイ部門1位。豊富な海外経験から得た感性とライフスタイルデザインを基礎に、緻密な構成で自然美と独特の世界観を表現している。
www.belles-fleurs.com/RIN/