「約束を守れなければ体の肉1ポンドよこせ」というポイントは知っていたものの、その全貌はわかっていなかったシェークスピアの名作。題名でもあるヴェニスの商人はアントーニオのことですが、全編通じて彼の行動はあまりピリッとしません。むしろ有名なのは悪役シャイロックの方ですし、一番活躍したのは女相続人ポーシャと言えるでしょう。あと気になるのはシャイロックの言い分がごもっともで、彼が一方的に悪いわけではないという点。むしろアントーニオとその仲間の方がタチが悪いような・・・。シェークスピアがなぜこの題名をつけたのかはわかりませんが、「キラキラして見えるヴェニスの商人業界だけど、裏はドロドロよっ」という暴露的な意味合いが込められていたりして。
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