中川李枝子さん・大村百合子さん姉妹の作り出す世界は、どうしてこう可愛らしさで満ちているのでしょうか。昔から知っているのにいつになっても古びることなく、しかも毎回新しい発見がある不思議な魅力の絵本です。そしてこの本には子どもだけにしか感じられない何かがあるようで、6歳の息子は表紙を見ただけで「あーこれは何かを交換する話だね」と察し、3歳の娘は私より早くぐりとぐらを発見。読者である子どもたちだけ受けとれるメッセージが本の中から発信されているようで、彼らが羨ましくもなります。ちなみに息子はラスト「きつねくんが死んじゃった!!」と大騒ぎ。“のびる”という日本語を初めて学んだのでした。
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