ラスト、みなさまどう読みましたか?私は絹代さんよりふたまわりも年上の陽平さんに、いよいよ死の影が忍び寄ってきた(しかもかなり近くまで)というふうに捉えたのですが、小川さんはさすがの深い読みでしたね、目からウロコでした。何回読んでも新しい発見があり、色々な“匂わせ”を組み合わせて自分だけの結末を作れるというのも、この作品の魅力なのでしょう。さて小川さんは堀江敏幸さんと一緒に小説集を出版されたり、芥川賞の選考委員でもご一緒されていますが、「走ったり、焦ったり、慌てたりするのが想像できない」冷戦沈着なお人柄だそう。でも「早稲田の理髪店で『学生割ですか?』って間違えられたんですよー」と嬉しそうにお話することもあるとか。58歳にして学割?!とてつもない若さ・・・気になります。
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