毎年どの本を選ぶか悩みに悩む恒例企画が今年もやってまいりました。最近「小川さんはアレを選びそう」というのがなんとなく当たるようになってきたので、今年は私も感銘を受けた『モンテレッジォ』は小川さんのベストに入ると信じ託したのですが、これが大ビンゴ!作者の飽くなき探究心、そして奇跡としか思えない出会いの連続に惹き込まれた作品でした。私のナンバー1は谷崎潤一郎『台所太平記』にさせていただきましたが、この1冊で谷崎の印象がどれだけ変わったことか!でも沢山の女中さんが出入りするとなると、雇う側の日常も大変だったわけで、谷崎を支えた松子夫人はやっぱり凄かったんだねぇと小川さんと確信した2022年年の瀬となりました。ではではみなさま良いお年を!
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!)
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