題名からして???主人公の心が全く見えてこないし、表紙もなんとも謎めいている作品。(我が家の怖がりの6歳児が表紙を見るたび、「なんでこんなに怖い本、お母さん読んでいるの」と震え慄いていました)しかしさすが小川さんはじめ、名だたる文学賞の審査員が推しているだけに、わけがわからないながらも目が離せず、一気にラストまで読ませる力がとてつもなかったです。芥川賞の選考会では、「これって夫も幻なのでは?」という話も出たそう。いやもうそうなると主人公・小波も存在しているのかわからなくなってきて・・・。それにしても「小波」と書いて「さなみ」と読ませるこの名前、可愛いなぁと感心してしまったのは私だけでしょうか?(「小砂川チト(こさがわ・ちと)」さんも可愛いけど)
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