私にとっては教科書の中の物語というより、学芸会で発表した懐かしい作品。「びく」や「ひなわじゅう」「かみしも」という普段使わない言葉に触れたのは、このごん狐がはじめてだったことも懐かしく蘇ってきました。当時はとにかく劇に参加するので精一杯。兵十さん(当時劇中では“さん”付けだったんです)の悲しみはまだしも、ごんの抱える孤独にまで考えが及びませんでしたが、やはり母不在の淋しさは相当に深かったのだなぁと今回しみじみ感じ入りました。ラストは何度読んでも泣けてきますね。最後は本当に神様になったごん。天国でお母さん狐に思いっきり甘えてほしいです。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!)
|